狂人日記

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 3月31日
体がなまっております。家にいる事が多いのでジムで体を鍛えていたのですが
今は喪に服していたりするので、行く事ができない。加えて、葬儀中に首など
痛めていたので、自宅で筋トレもできなかった。うーん、折角鍛えていたのに
体が衰えていくのはイヤなもんだ。

「せんせー、お暇でしょうか?」

これでもないかってくらい暇だ、一体何だね?

「木を切ってもらいたいらしいんですよ」

あぁ、もうそんな季節かぁ……。

別に我が家は山の中にあるわけではないが、曽祖父や祖父が庭木を植えるのが
好きだったのだが、それが割と無造作で、今となっては困ったりしてる部分も
あるのですよ。今回も家の横にあるもみじの木が犬の鎖が絡まったり、窓拭き
しにくいなど家人の邪魔となってるらしい。

もみじの木と言っても、見上げるような大木なんかではない。せいぜい2m程度
である。幹がやや太く、サビたのこぎりじゃ難渋するかもしれないが、切って
切れないものじゃない。サクッとやってやるぜ!

昼過ぎ、ノコギリなどを手にしてそこへ向かう。まず酒と塩を振りまき、切る
前の供養をしてから、作業開始。なるべく根元から切らないと邪魔になるため
土を削るくらいの位置でゴリゴリ切るのだが、これが固いの何のって。

後で知ったのだが、もみじの木ってえらい固いらしいね。力が入れにくい体勢
だし、ノコギリがボロいしで、なかなか切れぬ。それでも力を振り絞り、半分
ちょっと切ったあたりで体重をかけて木を無理矢理折る。

ミッション終了……とは、いかないかなぁ?

地面ギリギリには切れたが、微妙に出ている。なるべく完璧を目指したいので
これは根元から引っこ抜いてやれ。そう思ってスコップを手にして周囲を掘り
周辺の根を切ってから無理矢理取ろうと思ったのだが、意外とガッシリとした
根元と根っこ。こりゃあ引っこ抜くのは無理だ。でも、何とか切れないかな。

周囲を掘ってノコギリを入れられるようになったのだが、地面から上に出てた
場所よりもずっと固く、なかなか切れない。幾らやっても切れないのでナタを
引っ張り出し、ガシガシと削っていくも、ナタがちょっと欠けた。

(゚Д゚) どんだけ固いのよ!

ちょっとノコギリで切っては、ナタでガシガシ。ナタで削ったり割ったりして
またノコギリでゴリゴリ。うむむ、こんなに固い木は初めてだ。もみじでここ
まで固いのなら、ヒノキとかどんだけ固いのやら。

何とか地面から出てる部分を切り取り、埋めて終了。久々に大汗かいたなぁ。
やはり体を動かし、汗をかくのは心地よい。体を動かすのが好きなんだろうな。
まぁ、どうせなら女と一緒に汗流して、気持ちよくなりたぁ〜い。

春は性欲の季節だよね♪


 3月30日
葬式後の手続きなど、普段の生活ではなかなか触れることの出来ないものとか
ばかりに触れているから、あれそういや以前はどんな感じだったかな、今とは
微妙に違っていたような……なんて思うが、やっぱりそれまでの日常ってのは
あるものなのですよ。

昼過ぎ、満腹になっていて食後のエロ画像鑑賞をしていたら、我が部屋のドアが
ノックされた。慣れた手つきで画像を消し、画面を切り替え、スポーツニュース
サイトを見る。いやほら、エロいとはみんなに知られているが、やっぱり誰か
着た時はそういうのを見せないのが紳士の対応じゃない。

「失礼します。先生、あの〜、このズボンはきますか?」

渚が持ってきたのは黒いズボン。しかし、俺がいつもはいているやつではない。
そりゃそうだ、値札みたいなのがついている。おまけに千円以下の安そうな物
でもない。えぇ、一体何事?!

そもそも、俺の誕生日は八月である。おまけに最近、葬式くらいしかしてなく
何もイベントなんかない。物をもらう時は素直にもらう俺だが、突然もらうと
なると、やはり戸惑ってしまう。ねぇ、一体何事なの?

「えっと、妹さんからなんですよ」

( ゚Д゚) い、妹から?

……やっぱりわからねぇ〜 _| ̄|○

何、ほんとに一体何事?渚ならともかく、妹が誕生日以外でそんなものくれる
なんてありえねぇ。頭の中で様々なハテナマークが浮かんでは消えている中に
妹が渚の後ろからひょっこり現れた。

話を聞くと、何でも旦那の誕生日プレゼントのために買ったのだが、ふとももが
ピチピチで入らないから、同じウェストくらいの俺にくれたとの事。そういや
俺と妹の旦那は背格好同じくらいだ。もっとも、妹の旦那の方がスポーツマン
なので、俺よりガタイがよい。なので、入らなかったのだろう。

そういう事なら、ありがたくもらっておこう。旦那へのプレゼントとして購入
したものなら、いいものに違いない。物を大事にする心こそ、美徳。いやぁ〜
ズボン何か欲しいと思っていたから、思わぬ幸運。僥倖なり!

妹が帰宅した後、はいてみた。スルスルっとはけ、うんまぁ問題は無さそう。
ウェストもきつくなく、丈がちょっと長いかな〜って程度だ。まぁ、この辺は
どっかの店で詰めてもらおう。いやぁ、いいものが手に……うん?

いや、きついぞ。

なんだ、どこがきつい……股か。なんかね、股に食い込むんですよ。腰周りは
平気だし、ふとももその他も別にいいのだが、ベルトの位置からまたぐらまでの
距離が短いのか、立っていると股になんか食い込む感じがする。座ったりなど
すれば問題無いのだが……帯に短し、たすきに長しである。

これが女性ならば、ムスコが無いから問題なかろう。いやむしろ、やや食い込む
ってな事になれば、当然真ん中の谷間に食い込むわけだ。立っている度にこう
クイックイッと食い込めば、もどかしい感覚により感じてくるかもしれない!
気付かれないように平静を装うけど、どうしても気になり、気になるからこそ
なおさら感じてしまい、もう歩けなくなってビクビク。え、エロい!

時代はスカートじゃなくズボンだな。


 3月29日
なかなか忙しいと言うか、まだ葬式関連に縛られた日々が続き、どうも以前の
生活に戻らない。葬式終わって初七日も済んで、まぁあとは四十九日まで結構
暇だと思ったんだが、そうでもないのよねぇ。

やっぱり今まで結んでた契約の解除とかもあるし、弔問客などもある。今日も
我が友人が来てくれたのだ、ありがたい事である。ロクに顔も見たことすらも
無いだろうに、こうしてわざわざ来てくれるのは幸せだねぇ。

まず昼頃、大学時代の友人二名が来てくれた。顔など見た事もないのに喪服を
着て、お悔やみの言葉に線香などくれるなんて、なかなかできん。俺だったら
後日飲み会の席でちょびっと沈痛な顔をして、一言二言何か言うくらいなのに
立派なやつらである。逆に俺の服装がラフすぎると言われたくらいだ。

いいじゃん、毎日喪服なんてられんわい!

お参りしてもらってからは、近況報告。やはりどこの家庭も大変なのはあまり
見えないだけで、実際は色々大変なんだねぇ。まぁ、うちもよく羨ましいなど
言われたもんだが、病人たくさんいて何が羨ましいんだコラーとか思ったりも
したもんだ。羨ましいって言葉は気軽に使えんなぁ。

彼らが帰ってから少しすると、今度は親友ののりたまが参上。彼もまた親父の
ために来てくれた。のりたまとは長い付き合いだが、彼も親父とはそう会った
事が無いはずだ。それもそうだ、中学校卒業あたりからしょっちゅう入退院を
繰り返し、家にいる時も弱ってる姿を見せたくなかったから、来客者にあまり
会わなかった。レアな人であった。

そのため、さっきも書いたけどこうして来てもらえるのはありがたいね。うん
本当に葬式最中や終わった後は感謝の言葉ばっかり言ってる気がする。ちょっと
性格変わったかもなぁ。

ところで話は変わるんですが、ちょっと痩せました。

葬式前は不摂生とジムをサボり気味だったので体重が七十三キロ半くらいにも
なっていたんですが、さっき計ったら二キロ半痩せていた。葬式の間は確かに
あまり食っていなかったから減るのもしょうがないと思ったが、葬式後は割と
以前と同じように食ってるのに……これはやっぱ、あれか?

筋肉が減ったか?!


 3月28日
葬式が終わって、驚いた事は幾つかある。その一つがここ最近のアクセス数の
増加であった。いやもうね、数日更新してなかったからアクセス数も半分以下
とかになってるんだろうなと思ったら、何かわからんが増えてるの。

それが何日か続き、ありゃこれはどっかに晒されているのかもしれないぞぅ。
そう考えた俺はアクセス解析を見てみる。普段なら狂人だの檻だのかエロゲー
レビューなんかで来るのが多い。はて、一体何だろうかねぇ?

え、エロゲーレビュー巡回サイトみたいなのに登録されてる!?

見慣れるアドレスが複数あったので、踏んでみたらエロゲーの名前とたくさんの
サイト中に我がサイトが。あ、あれれ、しかもよく見てみたらかなりのやつが
登録されてるぞ。一覧表を見たら、俺がレビューしたやつが全部入ってる。

うむむ、正直エロゲーレビューなんて何周年記念だとか何万ヒット記念とかで
やってるだけなのに、こうして登録されるなんてビックリ。そりゃ七十くらい
紹介してるし、いずれ勝手に登録されないかな〜とか思ってたが、突然こんな
風になると驚きだね。

しかし、だからと言って気合入れてエロゲーやってバンバンレビューを書いて
行こうとは思わぬ。だって、エロゲーはダウンロード販売や中古なんか使えば
安く購入できるが、基本的にそんな湯水の如く買う金なんぞ無い。更に言えば
俺はエロしか見ない事がほとんどなので、レビューするほどじっくりやったり
してないんですよ。

しかーし、折角来てくれる人が一時的かどうかわからんが、増えた!この時を
逃さずにどんどんエロゲーやって、どんどんレビューを書いて、どんどん人を
定着させてもいいかも。

しかし、大学時代の言葉が思い出される。あれは我が後輩がエロゲー会社にて
働いていた頃、感想が欲しいとかで幾らかのエロゲーサンプルをくれた事とか
あり、俺も幾つかやったんですよ。その時、ふと言われたのがこれ。

「桐生さんって人気あるやつ、ほとんどやらないんですね。なんすかそのトップ
二十にも入らないようなのばっかりやって……まぁ、希少ですねぇ」

まったくもってその通り。だってほら、あまりに有名なのって攻略しなくても
色んなとこから情報入ってくるし、上位作品のほとんどが純愛物とかでしょ。
あんまりどころか、エロゲでは好きじゃないんだよねぇ。普段、絶対叶わない
ものをゲームで発散するからいいのだ。恋愛をそこに当てはめると、人として
もう完全敗北しかねない。いーやーだー!!俺はエロくて特殊なものばっかり
やってやるんだーい!

そんなレビューが今後も増えます。


 3月27日
連日続いた、お葬式の裏話シリーズも本日が最後。全部で三日間だったんです
けど、早かったですねぇ。でもこうして振り返ってみたら、結構やってる事が
多かったのね。そのせいか、今でも疲れが取れないぜ。

さて、本題に入りましょう。お葬式当日、近親者は式場で起床します。前日俺は
飲み過ぎたため、二日酔い。フラフラしつつ、用意された朝食を食べに行く。
この朝食は死亡した日に葬儀会社と打ち合わせたお弁当の数の欄に入ってる。
俺が食ったのは温泉旅館の朝食みたいな感じだったが、二日酔いでもあったし
疲れていたので半分も食えなかった。うぇ〜っぷ。

顔を洗い、着替えて他の親族待ち。この時、祖母にお坊さんへのお布施の金を
持ってくるよう頼んだのだけど、なかなか来ないので焦り、ちょっと小走りで
部屋を出ようとした。すると……。

ツルッ。

ズデーン!!

(#゚Д゚) いってぇ〜〜〜〜!!

上がり口のとこで滑り、宙に浮く俺。そのまま背骨を角に打ち、背中から落ちる
俺は思わず痛いと叫んだ。するともう、たまたま葬儀会社の人が揃っていたから
もう大変、みんな来て「大丈夫ですか?!」って。俺はもう恥ずかしいの何の
散々な目に……昨晩、酔っ払って遺体をペチペチ叩いたり、色々したからハメ
外しすぎだって怒ったのかもしれん。

この衝撃で肩甲骨とか首のあたりが猛烈に痛くなり、動かなくなる。こりゃあ
きっとムチウチだろう。痛みを引きずったまま、時間になったから式場へ行き
席に着く。時間になるとお坊さんが来て、また昨日のようにお経を唱える。

お経の最中、名前が呼ばれたら前に進んでお焼香をする。お坊さんの袈裟にまず
一礼、遺体に一礼、お焼香して、またお坊さんに一礼。これも宗派などにより
違うかもしれないが、まぁ一例って事で。

お経が終わりお坊さんが戻ると、喪主施主は起立してみんなへ頭を下げる。んで
出入り口に向かい、頭を下げる。それから出棺の準備のため少し待たされる間
俺は別室にて香典を数える。通夜の時もそうだが、ついさっきまで神妙な気分
だったのに札束を数えるのは奇妙な感覚だ。

数え終えると、みんな棺に入れる花を持っていた。俺もすぐ係員からもらって
喪主の側へ。近親者から棺に花を入れる。それから他の親族が入れ、あまった
花を近親者がまた入れ、全部終わると棺のフタをかぶせる。この時、釘打ちを
して棺を固定したりするのもあるが、うちは死んでからガンガンうるさいのも
何なので、そうじゃないタイプの棺にした。小窓を喪主と施主が閉め、位牌や
骨箱、遺影などを持って出発。

火葬場へ行くバスにみんな乗り込むと、親族代表として施主の俺が火葬場には
行かない人へ挨拶をする。そしてバスに乗り、火葬場へ。火葬場につくとすぐ
棺を運び、釜の中へ。最後のお別れが済むと、釜のカギを喪主が受け取る。

焼きあがるまで、一時間少々。その間、控え室でお弁当を食べる。ぼへーっと
待っていると、館内放送で終わったとの旨が伝えられ、全員で移動。喪主施主
だけがまず釜に行き、骨を見る。病気がちで骨なんて残ってないと思ってたが
案外残ってて驚いた。骨を収骨室へ運び、まず喪主施主他に近親者一名で箸を
持ち、橋渡しをする。骨を割らないよう、落とさないようにするんだが、これが
もう緊張する。焼いたら脆くなるから、ちょっとした衝撃で割れそうになるの。
何とかそれを終えると、みんなで骨を拾う。骨はでかいのもあるから、誰か一人
すりこぎみたいな棒で骨を骨壷の中で砕く。あぁ、諸行無常。死んで骨になれば
コンパクトになっちまうねぇ。

ある程度取ると、係員がチリトリみたいのでザラザラかき集めて、最後に頭の
骨を入れて終了。また位牌だの骨箱だの持ってバスに乗り込み、式場へ向かい
繰り上げ法要を行う。再度お坊さんにお経を唱えてもらい、終わったら喪主と
施主でお坊さんの控え室に行き、謝礼金を渡す。この辺は全部、葬儀会社の人
なんかが流れを教えてくれる。

それが済めば、また式場に戻り、最後の挨拶を行う。その後、帰る人に弁当や
忌中引きの品々を渡して、終了。俺らは位牌や骨箱などを持ち、自宅に帰る。
自宅で葬儀会社の人に簡易祭壇を作ってもらい、遺影や骨箱をキッチリ置いて
葬儀は全て終了、お疲れ様〜。

いやもう、死ぬほど疲れたぜ。


 3月26日
まだまだ続くよ、葬式の裏話とその流れシリーズ。本日はお通夜の日の流れを
話しちゃおうかな。ほら、一応初七日終わるまではエロネタ控えておかないと
いけないからね。

「先生、なんでエッチなサイト開いたり、そういう画像集めたり、ダウンロード
販売のエッチなゲーム買ったりしてそう言えるんです?」

……それはそれ、これはこれ。さぁ、行きましょうかね。

線香やロウソクを絶やさぬ寝ずの番とは言え、早朝になれば誰かかれか起きて
くるので、そこで交代して数時間寝る。起きると十時頃よ。その頃には近所の
人達とか親族が着ているが、その中で親族が何人来るのか名前を書き出すけど
正確な人数は喪主施主だけじゃわからんので、しっかり周囲の人と相談しよう。
出欠かかわらず、名前だけ書いてしまえ!

それと平行して、区役所に行って死亡届を出して、埋葬許可証をもらうのだが
死亡届を出す前に故人の口座から金を全額引き降ろすんだ。死亡届出すと口座
凍結されて、下ろせなくなるからねぇ。

それらが終わって、軽い昼飯を済ませたところで湯灌の人達が到着。湯灌って
言うのは遺体の体を綺麗にしてくれる人の事だ。普通は体を拭いて、男ならば
ヒゲ剃って軽く死に化粧をしてくれるだけなのだが、長らく入院してて入浴も
できてなかったので、入浴サービスもつけてもらった。業者がでかい風呂桶を
持ってきてくれて、仏間でそういうのしてくれるのよ。この間、一時間。

湯灌が終わり、遺体もちゃんと死装束を着せてもらえて棺桶に入れる。その時
故人の枕元に思い出の品を入れるのだ。足元にはアルミケースがあり、そこで
メガネとか故人が愛用してた物を入れてくれるが、あまりでかいのだとか無理
だし、時計とかも無理っぽいので、入れるものは業者に聞こう。ちなみに俺の
親父は生前、ギターを入れてくれと言ってたが、そんなデカイものは当たり前
だけど、無理である。

色々入れると、棺桶のフタをセット。小窓から故人が覗ける。それから一時間
くらいしたら葬儀会社の人が来て、車に棺桶を載せる。俺達も通夜会場へ行く。
通夜会場に着くなり、俺と妹で会場の設備案内なんかを聞く。金庫のカギをも
この時点でいただく。それが終わると、いただいた花を並べるのだが、これが
もうわけわからねぇのよ。どの会社が偉いだの、どの親族を先に並べるだのは
ハッキリ言って俺には全くわからなかった。こういうのは老人に任せよう!

控え室に戻ると、夕食が用意されてる。これは足りないと問題なので多少多く
注文するのだが、大抵余る。でも、無くて恥かくよりはマシだ。パパッと食べ
一息ついてる間も葬儀会社の人との細かい打ち合わせがある。この時に喪主や
施主と書かれたバッジみたいなのをつけてもらえる。俺は施主ね。

時間の少し前になると、式場へ移動する。地域によって変わるだろうが、大抵
親族が右側、会社関係は左側の席に。親族も喪主や施主、または関係が深い人
なんかは前の席に座る。やがて坊さんが登場し、お経が始まる。焼香なんかは
宗派の違いがあるので、わからなかったらあらかじめ親戚に聞いておこう!

お坊さんが戻ると、喪主や施主はすぐさま式場の外に出て、来てもらった人が
帰るのに合わせて頭を下げる。それらが終わるとすぐ、施主が別室でお香典の
金額確認。泣く暇もなく、札束を数えるのはシュールであった。恥ずかしい話
だけど、俺はその時に初めて百万円以上の金を見たのでドキドキ。

香典を金庫にしまうと、また式場へ。そこでは親族だけで通夜振る舞いをする
のだが、喪主か施主が挨拶をする。今回、俺が全部の挨拶を担当する事になった
ので、遺族を代表して軽い挨拶をした後、食事をしてもらう。しかし、これも
すぐに喪主と施主が葬儀会社の人が呼ばれて、明日の弔電の順番を決めたりなど
しないとならん。また、明日の流れを簡単に説明される。その間に、別の人が
お花代などの回収に当たる。注文だけは親族などが電話でどういうのがいいか
伝えて注文できるが、代金は大抵こっちが立て替えておくからねぇ。

それらが終わって、さーて食べるかと式場に戻ると大半の親族が帰宅していて
近親者だけが残ってる。この時点で、寝泊りする人は楽な格好に着替えてもOK
である。この日も酒を飲まないと思ってたのだが、既に出来上がっていた親族
から勧められ、つい飲んでしまう。

あーぁ、もう飲んだら止まらないぜ。ガンガン飲んでくると、つい一生に一度
やってみたかった事が鎌首をもたげてくる。そう、俺はずーっと昔から、もし
親父が死んだら頬をペチペチ叩いてみたかった。さすがに昔は殴ろうかと思った
けど、それはちょっとねぇ……。なので、棺桶を開けてペチペチ。なんかねぇ
こうして親の顔を触るのはいつ以来だったのだろうかと、しみじみ。

段々酔ってくると、棺に入れたタバコを一本拝借して、吸ってみる。いやほら
故人の吸ってた味を再確認したかったしな。んでまぁ、当然の事だけど遺体は
冷たい。火照った体に気持ちよく、何度も棺桶のフタを開けてペチペチ。もう
明日になったら触れないし、骨になると触れないからね。故人も湿っぽいのが
嫌いだったからと、何度も何度もそういうのをやって、やがて酔い潰れたので
俺は寝ずの番を他の人に任せて寝る事にした。

俺が寝てる間、触ってもいないのに棺の側の花がバターンと倒れたらしいのだ。
これには起きてた人が驚いたとのことだが……原因は俺だよなぁ。湿っぽいの
嫌いとはいえ、やりすぎだと怒ったのかもしれん。うひょー、すまん。

明日は骨になるまでを!


 3月25日
死去から葬式終了まで、何日かかけて裏話をしちゃおう。いやほら、多くの人は
そうした一連の流れってドラマとか漫画とか小説などの媒体でしか知らないし
親戚の人が死んだとかでお葬式とか出ても、座ったり焼香してるくらいじゃあ
ないか。俺もそんなもんだと思ってた。

でも違ったねぇ。あんなに慌しいとは思ってなかった!

本日はまず、死去から翌日早朝にかけての出来事をお話しましょう。まず死去
した日の早朝、病院から心臓止まったからすぐ来てくれとか言われたんです。
いやもう、体が悪くていつどうなってもおかしくなかったが、一家騒然。すぐ
行かなきゃならなかったのだが、俺は前日に大酒飲んで二日酔いだったし、他の
家人や渚は動揺してて、運転できそうにない。仕方なくタクシーで。

行ったら、既に人工呼吸器で息をさせられてる状態。瞳孔開きっぱなしの上に
痛覚反応も何も無く、パッと見でもう死んでるんじゃねーの?と思ったのだが
心臓だけが動いてたらしい。何でも痰か何かが肺に詰まって呼吸停止、そして
心臓止まり、脳に酸素が行かなくなったらしい。んで、痰を取って心臓動いた
けど、脳はもうダメらしかった。みんなロビーで泊まるかもしれないと相談し
俺が一旦病院で待機する事に。

感染症にもかかってたから個室だったんですけど、瀕死の人ってちゃんとナース
ステーションで管理されてるんだね。ナースステーション側に座っていたけど
心電図の音が流れてくるんですよ。あぁー、いつ容態急変してもわかるように
なってるんだと関心。

夕方頃、容態が急変。病室に入り、治療風景を見る我々。度々先生に呼ばれて
病状の経過や今後覚悟して下さいとか聞かされる。んでまた病室への繰り返し。
しかし段々冷たくなり、強心剤をバカスカ打ちまくる。それでも難しいからと
AEDという自動体外式除細動器、つまり電気ショックを与えてくれるような
機械を使ったんですよ。しかし何故か、何度やっても動かず。故障していない
みたいなのに、何故かどうしても動かない。その間にも心電図だの血圧だのの
電子音がピリリピロロと鳴り響く……。

本人、生前から延命措置はやめてくれと言ってたから、もしかしたら……そう
思ってると、電気ショック開始。ビクンと体が跳ね、一時的に心臓が動くけど
しばらくしたらまた脈が弱くなる。そこで先生に俺が呼ばれて、別室で最善を
尽くしますが、もうヤバイと言われる。俺ももう延命治療はいいですとの旨を
伝える。でもねぇ、医者がやめますとも言えないし、俺もなかなかもういいです
なんて言えないのよ。

そのうち、先生が現状を説明し、希望があればずっと蘇生法を行いますけどと
言い出し、俺もこの機会だとばかりにもう止めて下さいと伝え、そのまま心臓
停止まで一同見守る。宵闇が街を包んだ頃、死去。

その後すぐ遺体を綺麗にするからと部屋を出される。俺はすぐ看護婦さんから
遺体を引き取ってもらうため、葬儀会社を決めてくれと言われる。すぐに考え
つかなかったから、少々待ってくれと言うと、今度は先生から呼ばれる。別室
にて、親父の死因が断定できないから病理解剖してもいいかと言われたけれど
死んでまで切られるのは可哀想なので断る。これも生前、本人から言われてた
からねぇ。死亡診断書をもらい、また看護婦さんから葬儀会社の事を聞かれる。
一日待ってもらうなんてのはできずに、実家にいる家人と相談して葬儀会社を
決める。すぐ葬儀会社に連絡し、引き取りに来るよう頼む。

その時は故人の名前、依頼者の名前、病院の場所、実家の住所や電話番号など
伝えればOK。そしてまた病室へ行き、遺体とのご対面。残ってた家人に一時
帰宅して、その後の準備しろと伝え、母親と俺が病室に残る。三十分くらいが
経過した頃、遺体を霊安室へ移動。看護婦さんみんなに見送られ、地下へ。

霊安室で簡単な祭壇が用意され、お焼香などを済ませる。この時、主治医とか
看護婦も数名いて、お参りしてくれる。そうこうしてると、葬儀会社の人が来て
遺体を車へ。母親もそれに乗る。俺は単身車で帰宅。

家に戻ると遺体が仏間に寝かされていた。布団や祭壇一式は葬儀会社が用意を
してくれていた。近所の人も駆けつけ、色々動いている中、遺体をしっかりと
見る暇も無く、葬儀会社の人と打ち合わせ。翌日に通夜をする事にしたために
祭壇はどれにする、花はどうする、棺桶はどうだ、火葬場までのバスのサイズ
だとか弁当の種類だとか、一切合切をその場で決める。んで、翌日の昼までに
故人の略歴紹介と親族の数を決めてくれと言われる。概算を伝えられ、明日の
流れを教わり、そうこうしてる間に坊さんやって来ては、簡単なお経を唱えて
もらう。その後、打ち合わせを少ししてから葬儀会社の人と坊さんが帰る。

既に夜中。風呂に入り、簡単な夜食を食い、故人の略歴や紹介などを書く作業に
移る。親族の人数確定は電話も何もできないので、明日にした。それらを全て
終えると、今度は俺が一晩中ずーっと遺体の側にいて、線香とロウソクの火を
絶やさぬ番をする。途中で妹も来て、二人で見守る。

あまりに暇だし、安らかに寝てるので顔を覆ってる布を取ったり、顔の上で俺が
ペチペチと手を叩いていたんですよ。こんなに大変なのに、気持ちよく寝てる
からねぇ。何度かそんな事をしつつ、明日以降のために葬儀のやり方の本など
見ていたんですよ。

すると突然、仏壇がガタガタガタと揺れた!

いやもう、ドキッとしたね。亡くなる前日、突然俺の腕時計の電池が切れたのが
死ぬサインとしたら、これは寝てるのに起こすなと怒ったか?いやもう、線香
多めにあげて、朝を迎えたのだった。

死者は見てますよ〜。


 3月24日
数日間更新できず、申し訳ありませんでした。いやぁ、かなり忙しくてねぇ。
この数日間で人生の経験値を大きく稼がせてもらったぜ!

いやぁ、葬式やってたんですよ。

親父が亡くなっちゃってねぇ、そのためにバタバタと駆けるように物事が進み
いやもう、ヘロヘロ。どうせ一週間くらいは喪に服さないとならんから、その
間にお葬式の色々を話そうかなと。やっぱ、誰もが経験するし、俺も施主として
動いて、初めて裏側を知ったからねぇ。

本日は疲れたので、これにて失礼!


 3月20日
晩飯を食ってる最中、ニュース番組を見ていたんですよ。陰鬱になるニュース
多いけど、現実から目をそむけたって何にもならない。なんてわかっちゃいる
けど、やっぱりやだねぇ〜。

その中で、木材工場が燃えたってニュースがあったんですよ。個人経営っぽい
感じの場所がほぼ全焼。うーん、悲惨だ。こういうのって燃えたら、どうする
ものなんだろうね?火災保険入ってるとはいえ、建物費くらいにしかならない
気もするし、どのみち大赤字だろう。そんな赤字になれば仕入れる事もできない
だろうから、莫大な借金を抱えたまま生きる事になるのかぁ。

うーん、俺なら自殺しかねないな。いやね、だってそうじゃない。どうしようも
ないわけで。真面目にがんばってどうにかなるなら、そりゃあ努力するけれど
どうにもならない時に人はがんばれるものだろうか?

昔はどうだったか忘れたけど、今は割と生に対してそんなに未練も無い。別に
誰かに殺されたいとか、今すぐ死にたいってわけではない。ただまぁ、普通に
がんばってる人に申し訳ないし、何の役にも立ってないからなぁ。

仕事でもすりゃ社会への責任感や貢献ってのを意識できるから、まぁ何とかなる
かなと思っていたのだが、どうやらその仕事すら無理ぽい。と言うのも、去年
知り合いのオジサンが今やってる仕事を引退するから、引継ぎでやらないかと
誘われたのだ。それを承諾し、今春から面接や労働って話だった。

しかし、未だ連絡なし。

まぁ、昨年末から不穏な情報はあった。引継ぎを頼んだ人事の人が辞めたとか
何だかそんな話があり、引き継いだかどうだかが不明であったらしい。そして
それ以降、全くそんな話が出てこなくなった。うむむ、二月末までは話なくとも
大丈夫と思ってたが、さすがに今になっても無いと、立ち消えだな。

努力不足が一番の原因だろうが、仕事に対してほとほと運が無いと思うなぁ。
今回の件もそうだし、バイトの面接でもことごとく失敗。皿洗いすら受からぬ
なんて、人として終わってるんじゃないかな。そんなわけで、全く社会に対し
貢献してる気がしないので、いなくともいいんじゃないかとふと思う。

なんて愚痴ってもしょうがない。どうにもならないものは、どうにもならん。
俺は運命論者なので、なるようにしかならんと思ってる。こういうのを小説に
役立て、いいものが書けないかなぁと。

そんなわけで、一昨日あたりから新作に取り組み始めたのだが、いいアイデアが
なかなか浮かばぬ。そんな時はエロサイト巡りでもして気持ちを高めるのだが
高ぶり過ぎて、現実の女にも手を出したくなる。しかし、金も仕事も出会いも
ないと女が寄ってこない年だ。うわーん。

これぞ負のスパイラル!


 3月19日
あんまり過去の繋がりって大事にしないんですよ。例えば小学生時代に親しい
友人なんかは小学校卒業して会わなくなったら、それきり。まぁ多少付き合い
あっても、すぐに新しい出会いへと向いてしまう。また、大学時代の友人など
今じゃほとんど連絡も取らない。例外として、サークルの先輩後輩や、ギター
のりたまなど一部があるくらいだ。

人付き合いが面倒ってわけではない。ただ、俺は割と暇なのだが相手が忙しい
だろうから、ついつい連絡取るのをためらってしまう。うーむ、大人になるに
つれ、行動を共にする仲間ってのは少なくなるなぁ。

まぁそのため、基本的にしょっちゅう連絡を取る仲間にしか連絡を取らないし
半年か一年も連絡取らなくなったら、きっともう一生無い。なので、ごく稀に
旧友から連絡が来るとビックリしてしまう。

それは先日の話。昼飯を食っていたら、ふと電話が鳴ったんですよ。俺はメシ
食ってる最中だったので、渚が出たんですよ。家の電話が鳴る時に俺への用事
なんて皆無に等しい。なので、口いっぱいにカレーを頬張る。

「あのぅ、先生にです。何でも小学校のご友人だとかで」

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) へっ、俺に?小学校の友人?!

最初、俺だと言われた時にまたインターネット関連の勧誘だと思ったのだけど
まさか小学校の友人とは。にしても、一体何だ?金貸してくれとかじゃないよ
なぁ。それとも、宗教とか政治団体への加入要請?

「あ、もしもし、メコン川(仮名)だけど覚えてますかね?」

おぉ、覚えてるぜ。声に面影は無いけど、名前を聞くと当時の思い出がふっと
よみがえる。割と当時は仲良かったんだが、中学校が離れ離れになってからは
連絡取らなくなっちゃったんだよなぁ。して、一体何用だろうか?まさか単に
思い出したから電話をかけたわけでもあるまい。

「あのさ、今度知り合いが選挙に出るから、もしよかったら……」

なるほど、非常に大人らしい会話だ。幼い頃、母もこういう電話を受けてたな。
別に誰に入れるか決めていなかったし、特定の政党に肩入れしてるってわけで
ないので、無下に断りはせず、話を合わせる。まぁ、例え断るにしろ、こうも
電話越しでダメだなんて言わないのが、大人な対応なんだろうけど。

そんな選挙応援電話を交わし、また互いに元気でなと言い合い、電話を終えた。
そりゃ目的は選挙に関するもので、俺への関心は低いものだろうが、なかなか
よい電話だった。うん、ここは旧友の肩を持つか!

……そういや、誰だったっけ?


 3月18日
誕生日はまだですが、今年には二十七になる俺です。いやぁ、すっかり若さと
言うものから離れていく年齢に見えますね。俺のイメージでは二十七になると
やたら落ち着き、どっしり構えるようになる気がする。なんかほら、二十歳で
成人になるけど、大人だなぁってイメージが出るのはそのくらいなんですよ。

それは高校生くらいの時からも、そう思っていた。俺が年齢の尺度を計るのは
今も昔も、その年齢の女性を見る。つまり、高校生の頃に女子高生を見た時に
うん若くて綺麗でまだ純粋そうだぞと思い、二十歳くらいの女子大生はなんか
大人な感じで手玉に取られそう、二十七くらいの女性なんてあらあらボーヤは
一体どうしたの?なんてやられるかもしれん。怖いなぁとすら思っていた。

しかしどうだ、大学生になって二十歳の女と接するとそりゃ子供っぽさは多少
消えてるが、カワイイもんだ。俺がイメージしてた程、余裕ある女なんてそう
いなかった。また女子高生がちょっと遠くなった気がした。しかし、二十七の
女はすげぇ大人っぽく、まだ怖いぞ。

そして二十六歳、この年になるとさすがに二十七の女に対してそこまで恐れを
抱く事も無く、むしろそんなに変わらないじゃないと。まぁ、こっちの考え方
なんかが微妙に変わってきたからなのかもしれませんけど、俺が高校生の時に
同年代の女を見ていたのとさして変わらない感じだ。

なんでまた突然こんな事を言い出したかと言うと、ふと本棚を整理していたら
二十五歳人妻ナンタラってエロビデオが見付かったんですよ。確かコレ、もう
何年も前に我が友人ギターからもらったビデオだ。当時は二十五なんて大層な
女だと思っていた、おまけに人妻。だがこうしてみると、既に年下。おまけに
可愛く見えるじゃないか。

俺は今も昔も、三十五以上の女はエロ目的としては見れないなぁと思ってきて
いるのですけれど、もしかして自分が三十五以上になった時、なんだその年の
女も思ってるほど大した事ないし、可愛いじゃないかと思えるのだろうか?

まぁ、そんな年上趣味は無いわけで、今も昔もやっぱり年下か自分と同じ程度の
年齢の女のがいいわけですよ。毎日毎日届く、出会い系だとかエロ系メールを
覗いていても、それは変わらぬ。幾つになっても十八歳ってのは魅惑の響きを
持っている。ありゃあ不思議だよねぇ。

エロ分が不足してるんですよ!


 3月17日
先日、先行して短編小説「蝶は誘う」を友人に見せたところ、感想の代わりにと
絵をいただきました。いやぁ、ありがたい。画廊の方に飾らせて頂きました。
こういうもらいものは我がサイト、しばらくなかったからねぇ〜。

いやね、このサイトも初期の頃はネットの繋がりを大切にしようと色んなとこと
交流を持とうとして、幾らか繋がりもあったんですよ。そのため、一周年記念
だとか何千ヒット記念だとかに、ちょこちょこ色んな事があった。

だが、いつまでも新鮮な気分で付き合えないのが俺の悪い癖。次第にいじらなく
なり、また交流もちょっと疎かになると連絡を取らなくなったりするので、今
じゃあサイト同士で交流なんてのもない。こういう性格だから、長く付き合いの
できる人達ってすごいと思う。メールをこまめにやり取りなんて、面倒臭くて
たまらないぜ!

そのため、今回絵をいただいたのは結構嬉しい。他にも何人か絵を描く友人が
いるのだが、なかなか描いてもらえぬ。くっ、小説に挿絵とかやってみて〜。
じゃあ、自分で描けよと言われるかもしれんが、俺は絵心が無い

元々、幼い頃は漫画家になりたかった。昔から何かお話を作るのがどこか好きで
色々空想していた。しかーし、絵心が無いのか、絵を描く時に見詰める視点が
ズレてるのか、どうもイマイチな評価しか得られなかった。

唯一絵で褒められたのが、小学校の時に白樺を写生大会で描いたのだが、その
白樺は青く塗られていた。後日、担任の先生から校長先生に褒められたよなど
コッソリ言われたが、コッソリ言ってくる辺り、問題児と思われたのかも。

それからはもうダメで、美術の評価なんて惨憺たる物だった。絵を描けば色を
塗ったら無茶苦茶ひどいと先生に言われるわ、空想を絵にすると奇妙と言われ
版画をやればひどいから留年させるぞとまで言われた。ぬぅ〜。

確かに技術はヘタクソだったが、犬か馬かわからないものを描いてるって程に
悪くは無い。事実、塑像なんかは結構よい評価だったはず。だからこそ、写実
なんかを咎められるのはしょうがないと納得できたが、空想世界がひどいとか
言われると、お前はどこにケチつけられるんだ?と思ったものだ。

誰もが、国語のテストで作者の気持ちを書きなさいってやつで不正解になった
時に、何で先生が作者の気持ちなんかわかるのよ!とツッコんだはず。あれも
おかしな話だよねぇ。いや、自分で小説を書くようになった時、読者の意見は
作者の思いもよらぬ方向に行くもんだと気付かされたからねぇ。

作者の意図したものを読者が汲んでくれると嬉しい。だが、作者が全く考えて
いなかった事を、こういう事考えていたんですよねとすごくカッコイイ論法で
説明されると、申し訳ない気持ちになる。例えばメールのお話を書いた時には
メールで色んな体験をされた事があるんですねと言われたけど、作者としては
電車内でメール打ってる女の人のパンツ見えたからなんて言ったら、すんごく
幻滅された事がある。きっと、教科書に載ってる作品も、一つくらいそういう
ものがあるかもしれんなぁ。

偉人もあの世で苦笑してるかも。


 3月16日
やばいぞ、今日はジム行ったくらいでいまいち面白い話が浮かばない。うーん
よし最終兵器だ。短編小説を二本掲載するので、本日の日記は短めでいかせて
もらいましょうか。小説に興味のない人は……ワルツでも踊らないか?

・蝶は誘う

・団欒の象徴

とりあえず先日書き上げた短編です。さて、これでお茶を濁したところで後は
適当な日記でも書くか。しかし、最近浮いた話も無いし、エロに対してもこう
革新的な何かに触れていないので、面白い話もできん。う〜ん、じゃあゲーム
日記と行きますか。

実は先日、Wiiのゼルダの伝説を購入したんですよ。

いやね、ファイアーエムブレムも楽しいんですが、いかんせんWiiリモコンを
振って遊ばないため、色んな人から「それってWiiの意味無いじゃん」なんて
ツッコミが入りまくったんですよ。確かにそうだ。しかし、Wiiスポーツ
買っても、一人でやるんじゃ寂しい。渚とやろうにも、またコントローラーを
買うんだったら、出費が激しい。何か無いかな……あっ、ゼルダにしよう!

子供の頃から夢見がちな人間でした。近所の子と一緒に冒険ゴッコと言いながら
適当な棒を振り回し、発泡スチロールなんかを盾に見立て、遊んだものです。
ドラクエなんかをプレイしてる最中も、スライムなんかと戦いながら頭の中で
銅の剣を振り回していた。それが何と、ゲームでできるとは!

時代は進化したなぁ……。

そんなドキドキ感を抱いてプレイしたんですが……難しいな、これ。いやもう
俺がオッサンになってきたからかもしれないが、まず操作を覚えるのに一苦労。
あとは3Dなので、仕掛けを見付けるのに一苦労。ぬぁー、難しい。おまけに
アクションとか苦手なんで、余計そう思ってしまう。

攻略サイトなんか見ないでクリアしてやるぜと意気込んだのだが、最初の村の
イベントすらどうやって進めるのかわからず、開始二時間で断念した。あぁん
楽な方法がわかると、ついそうしてしまう根性ナッシンマン。

いや、攻略サイト見てもアクション部分が難しい。もうね、足を滑らせて落下
する事が多々あるんですよ。谷底にヒューン、溶岩にドボーン、変な霧の中に
落ちてシュワシュワシュワ〜……。いやね、高いとこから落ちたら俺も背筋が
ヒヤッとするね。擬似死亡体験。

早くゼルダ姫といちゃいちゃしてぇ〜。