Sランク作品群
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ここは俺がボロボロ泣いた、とても役だった、激しく笑ったなどの
超傑作作品群を集めました。ある意味、狂人の檻の殿堂入りソフト群です。

戦国ランス【アリスソフト】
数あるエロゲーの中でも最もエロゲーの主人公らしいヤツと言えば、迷い無く
ランスと答えるだろう。そんな彼が今度はJAPANを舞台にエロ三昧ときた。
目的は本当にJAPANの女とやるためだけにシィル引き連れてフラフラ旅を
していたら、茶屋で信長と知り合い、あれよあれよと国を動かす事となった。
手っ取り早い導入である。

地域制圧型SLGの本作はゲーム性も高く、また複雑ではないので最初から割と
取っ付きやすい。まぁ、やり始めの頃はどうやって効率良く敵を攻めたり金を
稼いだりするのかわからず、四苦八苦であったが、エロイベントが頻繁にある
おかげでがんばれる気になれた。エロに声は無いが、想像力でGO!ランスが
やっていると、ひどいエッチでもどこかコミカルに見える。

そう、このコミカルってとこが割と大きい。戦国ランスは随所に悲惨だったり
残酷だったるするシーンが盛りだくさん。男は当然として、女キャラだろうが
容赦ない扱いを受ける。鬱展開が多い。ただ、ランスのキャラによってそれが
軽減され、すぐにプレイヤーも心を切り替えられる。

一週目は次回作へと続く衝撃のラストで終わったが、個人的にはなんだこりゃ
本当にこれで終わりかよ!と憤慨したものだ。でも、クリアしちゃえば五十六
ルートや謙信ルート、蘭ルートなんかを遊べるので、色々遊べる。むしろ初回
クリアして、初めて戦国ランスの本当の面白さがわかる。

エロはまぁよし、イベント多し、ストーリーよし、サブイベント充実であった
けど、あえて言うなら正史ルートにやや難あり。瓢箪が割れる毎にザビエルが
よみがえっていくのだが、後半はいかに瓢箪を割らないか気をつける必要があり
割って、魔軍出現後はイベントもそう無いまま合戦続きなので、イマイチだ。
まぁ、特に他に不満点はそう無かったかなぁ。

お気に入りは五十六ときくさん。まぁ、キャラも豊富なので自分好みのやつが
見付かるだろう。長く遊べる一本であった。


NaturalAnotherOne2【DreamSoft】
前作のナチュラルアナザーワンは丸っきりの期待外れで、俺を大いにガッカリ
させたけれど、今作は素晴らしい出来となっておりました。うむ、これでこそ
俺をこの世界に目覚めさせたシリーズだぜ。

お話は大学生ながら様々な能力がある草平がアヤシイ依頼を受けて向かった先
には、なんと幼馴染の樹が未亡人となっていた。莫大な資産を受け継いだ樹の
側には部外者には殺意むき出しのメイドの碧葉、声の出ない少女の響果に何か
ミステリアスな雰囲気を持つ密音。そんな彼女達に囲まれて、草平はこの屋敷に
隠された謎に迫っていく……全ては愛する人のために。

うん、これだけ見ると全然今までのナチュラルっぽくないんですよね。既存の
ナチュラルシリーズと言えば、初日か二日目でいきなりヒロインとエッチして
割と平凡な日常の中で事件が起こるものの、それは痴情のもつれみたいな物。
基本的にはラブラブしたり調教したりであった。

けれどこのベラドンナは違う、別シリーズと考えた方がすんなりいくだろう。
時に殺人狂と出会ったり、時に超常現象を相手にしたりと、すごく殺伐として
いる。ちょっと間違ったら、すぐヒロイン達に殺されるしね。

調教も今までと違って、どう攻めて行くか考える楽しみが無い。ルート通りの
調教しか行えないため、今日フェラしたら明日は正常位、明後日は浣腸などと
決まっている。どうも自分の手で落としてる気がしないなぁ……。

などと不満点を述べてみたが、それを補って余りあるほど今作は魅力に満ちて
いる。前作コケたのがきいたのか今回はやたらボリュームがあり、話もすごく
面白くて惹き込まれた。また個々のキャラクターが魅力的で、あんのバカメイド
ぶっ殺すと思っていてもルートによってはメロメロになったり、喋らないなど
面白味の無いやつだなぁと思っていたのが、きょーか!きょーか!と……。

調教は紙芝居形式になってしまったが、それでもエロい。絵も綺麗だがどこか
エロいのは今までの蓄積だろうか。構図がいいんだよなぁ。演出や音楽も良くて
俺なんか度々ビックリさせられたしね。いや〜、夜にやると怖いわ。

お気に入りは響果。みんなどいつもこいつも腹黒い中で彼女だけが純粋であった
事が決め手かもしれない。次点で碧葉だな、ツンデレ嫌いだけど後半の姿には
やられた。……樹はメインのはずなのに、エロも印象も薄いのは何故だ?


肉体転移【シルキーズ】
誰しも自分の体じゃなく、他人の体、欲を言えば好きな人だったり異性の体に
なってみたいなぁと思ったことはあるでしょう。そんな願いが思いがけず成就
したと言うよりも、強引にボディチェンジしたために混乱と恐怖、そして欲望
渦巻く世界に陥った人々のお話。

最初はこのゲームがすごくエロそうだからと買ったのだが、なかなかどうして
ストーリーや各々の心理描写、世界観もすごいじゃないか。事の始まりは謎の
発掘物をみんなで見ていたらそれが突然光り、学園の敷地の外は異世界と言う
妙な空間に飛ばされる。と同時に各々心と体が入れ替わってしまう。逃げよう
にも、外へ飛び出せば空間にかき消されてしまう。黙っていれば徐々に空間が
接近してくる上に、湧き上がる欲望が理性を壊していく……。

この欲望と理性の書き方は上手で、かつエロかった。他人の体になったならば
やりたい事ナンバーワンであろうオナニーや排泄行為に戸惑ったり、恋敵の姿に
チェンジしたらいたずらとかし放題。レズっ気がある友人は男性の体を借りて
思わずエッチしたりと、不安や混乱の表面関係の裏でやりたい放題。

最初は健一視点だが、クリアすれば美帆、淑美、ひかる、隆人と別の視点になり
それぞれのエンディングが見られる。当然トゥルーエンドもあるが、それより
このゲームはよく死ぬ。ちょっと気を抜けば残った理性による呵責に耐えられず
自殺してしまう。うへぇ、結構ダークだなぁ。

エロい事はエロいのだが、実は普通の男女でのエッチが少ないのが難点です。
キャラが多いからどうしても一人当たりのシーンが少なくなる上に、普段なら
できないレズ行為やオナニー、謀略などに結構使ってるために、男女の絡みは
ラストで結ばれた時かレイプのワンシーンくらいだ。普段はそういうノーマル
エッチより特殊エッチのが嬉しいのだが、普通のがやや足りなかったのが残念
だけど、それでもこれは稀に見る傑作だと思う。

お気に入りは淑美と雪乃の二人。彼女達のエンドは心温まるし、こうした関係と
して一つの終わりをしっかり描けたゲームはそう無い気もする。


痴漢者トーマス【ザウス吟醸】
こうした痴漢物のゲームは俺も何本かやった事がある。そしてそのほとんどが
パターン違えども、大体システムは同じである。つまり、相手の嫌悪と快楽の
バランスを見極めつつ、胸触ったり尻触ったりしつつ、最後には車内で本番も
してしまおうってね。車内で素っ裸にさせて、気付かないのはゲームだからと
言う事にしておこう、うん。

この作品もシステムはほぼ同じで、女性キャラクターのいる場所にトーマスが
出向いて色々えっちしていくのだが、この作品を他の痴漢ゲームと一線を画す
システムが非常に魅力的だった。それは奥義システム

トーマスが痴漢をするごとに経験値が入り、それが溜まっていくと痴漢奥義を
覚えていく。そして尻尻胸などある一定の動きを連続させるとコンボが決まり
相手を大幅に気持ち良くさせられたりもする。こういうのはそう目新しい事で
無いのだが、問題はその奥義を発動した時である。

「奥義ッ、バストバァーストゥ!!」

このように、どこの戦隊物の必殺技かと思うように強く熱く叫んでくれるのだ。
これにはまいった、面白すぎた。車内の痴漢が世紀末覇者に見えた。まぁそう
奥義ばかり使わなくても、アッサリ落ちていくのでさしたる必要性は無かった
ような気もするけど、面白くてつい使ってしまう。アナルアナライザーッ!

奥義システムだけでなく、絵がすごく好みでもあった。見た目が可愛く、かつ
エロい。また場所も電車内だけでなく、電車で篭絡してからは彼女達の領域で
あるデパートや会社、学校などに出向いてのえっちもある。また三人プレイも
楽しめたりするので、お気に入りのキャラ同士もくんずほぐれつ……うぅ〜ん
どれもよかったが、麗美と蘭がよかったなぁ。この二人の絡みはなかなか良し。
あぁ、でも綾音と霞もよかったなぁ。

主人公の男気溢れる姿勢と女キャラのエロ可愛さにやられてしまった。


RanceY−ゼス崩壊−【アリスソフト】
アリスが出す大作は、もうその威力の前に何も言えなくなるねぇ。いや、実は
まともにランスシリーズをやったのが今作が初めてなのだが、すんなりとその
世界観に入る事ができ、かつのめりこんだ。初めての人でもとっつきやすい。
気付けばすっかりファンになってしまった。

謳い文句にある通り、ランスはエロゲー主人公の代表的性格であって、可愛い
女がいればエッチをしようとする。それが世界を動かす大事になろうが知った
こっちゃないと言わんばかりなので、見ていて清々しい。女の子モンスターを
掴まえればタマネギなる調教師が調教報告を教えてくれるので、戦闘に目的が
持てるのはいいことだ……なかなか出てきてくれないと困るけど。

シリアスな場面が割合多く、実は話の筋だけ見ていればかなりエグいものだが
ランスのハチャメチャさがさして重い気分にさせず、コミカルな感じになって
いる。鬼畜になりきれない面もそう言う空気を作ってるのかも。

登場人物は結構多いが、どれも印象深いキャラになっているのでそう気になる
事は無い。エッチもかなり多くて、メイン、サブ、モンスター、その他含めて
かなり多い。その分、長さやエロはそこまで強くないけどね。でも、リズナは
エロいなぁ、あれは群を抜いている。

自軍のキャラも多く、戦闘に参加させる幅があるのはいいけれど、これがまた
曲者で、ポコポコ抜けたり入ったりするから困る。手詰まりにならないんだが
メインで育ててたのがいなくなると……カオルには何度も泣かされた。

ダンジョンは3Dでウィザードリィ風である。3D苦手な俺だがそう違和感を
感じずに遊べた。戦闘のテンポもいい。ただキャラが参加できる回数に限りが
あるので、上手く使い回さないとボス戦いで戦えるキャラがいなくなったりも
するから注意も必要だ。また出しすぎても経験値減るしね。

大作だけあり、長い。クリアするのにかなり時間かかった。六十時間くらいは
やったんじゃなかろうか。またクリア後も様々なイベントがあり、その先にも
おまけモードがある。さすがに無茶苦茶モードはクリアできなかった。けれど
普通の人なら挑戦モード終えれば充分だろう。

次回作を早くやりたいけど、ある種ドラクエに近くなってるので次に出るのは
年単位で待たねばならん。うーん、忘れた頃になんとやらか。その前にどうか
リズナで一本ゲーム作ってくれないかなぁ、アリスさん。


裏入学−淫液に濡れた教科書−【アトリエかぐやDREIZEHN】
昔F&C、今かぐやとばかりに俺の中でナンバーワンのメーカーがかぐやだ。
いやぁ、かぐやはすごいね、エロゲーのなんたるかをよくわかってる。本作も
とことんエロく、かつ自然にその世界の中へ入らせてもらいましたよ。

主人公は教師の松田修司。彼が夢を追い過ぎて学力の低下した女の子達を
性技によって更生させ、二人三脚となり、学力がいまいちでも性技を特化させた
裏入学方法により有名学園へ進ませるのが目標である。まぁ、よくある設定と
言えばそこまでなのだが、それをマンネリに感じさせない魅力がある。

女の子達は従来の教師に従わないくらいに、どこかひね曲がってる性格なので
可愛くともズレていたり、強情だったり、二面性があったりと一筋縄では上手く
いかないが、そこはこの修司があっさりやってくれる。何せ彼は性技だけでは
なく、何でもこなせるスーパーマン。陶芸も料理も教育法も一度彼が触れたら
すぐにプロ顔負けのマスターっぷり。おまけにエッチな指導を性欲目的でただ
やるのではなく、真面目に熱血指導の一環としてやっている。エロくバカバカ
しく、しかし当人真面目。いやぁ、素晴らしい。

最初はいぶかしむ彼女達も彼の指導により飛躍的に成果を上げるため、次第に
従っていく。そんな彼女達はかぐやキャラらしくエロくて可愛い。声も構図も
絵も問題無い。システムも彼女達がどこにいるか一目でわかるので、ひたすら
彼女達に会うようにすれば問題なくクリアできるだろう。

う〜ん、どうしてもかぐや作品は批評が短くなってしまう。文句の付け所など
ほとんど見当たらないんですよねぇ。エロの長さもいいし、一枚絵でエッチが
終わるわけでなく、どんどんと行ってくれる。

お気に入りは知里かなぁ。彼女は他のヒロインの特技を全て吸収してしまう。
そのため、修司とのエッチはかなりエロかった。まぁ、他のキャラも甲乙付け
難いくらいによく……あぁ、アトリエかぐやに外れ無し。


巣作りドラゴン【ソフトハウスキャラ】
最初から最後までエロエロではないとなかなかプレイ意欲のわかない俺。だが
周囲で話題になっていれば、ちょっとやろうかなぁと思ってしまう。それが俺の
好きなSLG風なら、なおのことである。

本作は混血で落ちこぼれとされていた竜のブラッドが婚約者であり最強の竜で
あるリュミスに半ばおどされるようにして結婚のため巣作りを始めるってのが
ゲーム開始の理由である。竜は周囲に恐れられているため、竜殺しの血を引いて
いるユメがブラッドを倒そうとするが、混血であったがためブラッドはユメに
勝利し、捕獲。ただユメを殺さず、ブラッドは身の回りの世話をさせる。

そう、基本的にブラッドは温厚なのである。まぁ、男には容赦しないし、侵略
してきた女達も結婚した時の練習台としてエッチしまくるのだが、無下に殺す
ことは少ない。結果としての行動は悪いのかもしれんが、どうにも憎めない。
まぁ、それは周囲のキャラから好かれてるからそう見えるのだろう。

ゲームは三段階に分かれており、それぞれ期間が違っている。結婚相手は割と
自由に選択できるのも魅力だ。必ず婚約者としなければならないってわけでは
ない。適度に町を侵略し、侵入者を撃退して金を稼ぎ、巣を大きくしたり仲間
モンスターを購入したりして、防衛力を高める。全ての戦いは防衛線である。
しっかり巣を作り、仲間を強化しないと後半のイベントキャラに全滅させられる
危険があるので、ご注意を。仲間は次週に引き継げるが、死んだら終わりだ。
主力が死んだらやり直す方がよかろう。

防衛ばかりしてはいけない。その合間に各ヒロインと話して好感度を上げたり
エッチの練習をしたりなど、やることは盛りだくさん。ゲーム性がある割には
エロも手抜きされておらず、しっかりと楽しめる。絵柄も可愛いし、キャラに
魅力があるので非常に良い。やってることは割と普通のえっちで特殊なプレイや
道具はほとんど使ってないが、こういうのは見せ方一つなのだろう。

迷った末に決めたお気に入りはユメか。他のキャラも可愛げがあるのだけれど
ユメはラブラブモードを堪能できる。やる時は思い切り淫らに、それ以外では
甘くベタベタってのは個人的な好みである。プレイしておいて損は無い!


Natural2−DUO−【F&C】
俺としたことがこれを殿堂入りさせるの忘れていたぜ。かの名作ナチュラルの
第二段は何とヒロインが双子。おしとやかだが天然な千紗都、活発だが気弱な
空、そして魅力的なサブヒロイン達に囲まれて物語りは進んでいきます。

物語の根本的な筋は同じで、主人公の翔馬が十年ぶり(?)で家に戻ってきたら
当時まだ幼かった千紗都と空が妙齢の女性になっていた。彼女達は養子。だが
戸籍上は一応兄妹。うへー、これからどうなるんだろうと思ってたら、初日に
いきなり誘われて抱いてしまうってなお話。ちなみに千紗都と空ルートを最初に
選べます。また、どっちのルートを選んでも、どっちともエッチできます。

この姉妹は基本的にお兄様が大好き、渡したくないけど姉妹の絆も大切だから
あぁ、どうしたらいいの?などという葛藤を繰り広げてくれるが、これがまた
可愛いの何の。日常の些細なことで落ち込んだり、喜んだりしているのは正に
恋人気分を満喫できる。サブヒロイン達も手伝っていて、どこかほのぼのして
いるが、喜劇も悲劇もきちんとある。

また、ナチュラルと言えば純愛と調教。このエッチに関してもすごく良かった。
千紗都も空も同じボリュームがあり、どちらも優劣点け難いエロさがあった。
ソフトなえっちでは甘い和姦、ハードなえっちではSMやら野外露出やらと少々
屈折しているものの、愛するお兄様のためならばと健気にやってくれる。まぁ
その分サブヒロインのエッチが多少少なかったが、まぁいい。メインがしっかり
していれば、文句は言えないのだ。

このゲームはクリア時に採点され、陵辱エンドだと新たな陵辱編がシナリオに
追加され、ラブラブエンドだとDUO編の甘いストーリーが待っている。ただ
それに対応してサブヒロインの結末も変わったり、千紗都と空のエンディング
だってハッピー、バッド、ソフト、ハード、トゥルー、破滅など様々あるから
全てを見るためには膨大な労力と時間がかかる。パラメータや相手の愛情度も
関わるから……面倒と見るか、やり応えがあると見るか。

俺のお気に入りは空でした。まぁ、これはあえて言うならばであり、どの子も
素晴らしい魅力がありました。絵も可愛いしね。さすがです。


人形の館〜淫夢に抱かれたメイドたち〜【アトリエかぐや】
このゲームに関して、実際に言えることは少ない。何故なら完璧だからだ。

っと、これだけではどんなゲームで、どんな感想を抱いたのかわからないから
もう少し言いますと、このゲームはエロゲーユーザーが何を求めているのかが
これでもかってくらい明確に理解出来、かつそれを具現化してる。個人的な意見
だが、エロゲーとはシナリオは当然のこと、エロが重要である。そこに多少の
ゲーム性を持たせなければいけない。ラストだけちょろっと出てきたエロだけ
見せられ、はいこれがエロゲーですよってのは嫌いである。そんなものは純愛
ゲームであり、エロゲーではない。すっこんでろ!

しかしこの人形の館は立派だ。魅力あるヒロイン達、それなりのシナリオに加え
何よりエロい。可愛らしくも肉欲的な彼女達は様々なエロを提供してくれる。
それはフェラなどの奉仕だったり、複数人プレイであったり、純愛や陵辱、更に
調教開発など、多種多様である。また、ゲーム序盤で淫乱モードにできるため
陵辱気味だけども、どこか和姦と言う風になっている。

紫苑の序盤はやや酷い行為が目立つものの、全員が淫乱無抵抗では飽きるため
スパイスが効いている。そう、このゲームはバランスよくツボの要素がバラけて
いるのだ。そして、例えば巨乳が三人いても、三人共属性が違うため、プレイ
していてマンネリが生じない。あと、台詞もエロい。

割とサクサクと進み、エロのボリュームも大きく、絵も美麗かつ官能的。また
テキストもいい味出していて、普段読み飛ばす俺もじっくり読んでしまう出来
である。いやもう、これは傑作。アトリエかぐやの最高傑作のみならず、既に
発売されているエロゲの中でもトップクラスであろう。

陵辱気味だが、そんなに酷さを感じないので、是非オススメする作品です。


超昂天使エスカレイヤー-Beat Angel Escalayer-【アリスソフト】
さすがアリスソフトと言わせる一品だと言いたい。こういうゲーム要素ありの
エロゲーを作らせれば、右に出るものは無いでしょう。

ヒロインの高円寺沙由香は高円寺博士の娘であり、ドキドキダイナモをつけて
変身する正義のヒロイン、エスカレイヤー。だがドキドキダイナモはえっちを
したり、ドキドキしないとパワーが充填されない。なので主人公の柳瀬恭平と
えっちしようが、怪人に犯されようが、パワーは上がる。

えっちにも色々なパターンがあり、ノーマル・純愛・鬼畜とあります。普段の
言動でエスカレイヤーの鬼畜純愛ポイントが変動。それによりえっちの難易度も
変わります。また後半はどのルートを選ぶかにより、純愛を全てできるだとか
鬼畜を全てできるとかになります。

戦闘に勝利しないと治安が下がっていくので、なるべく勝ちましょう。戦闘は
スピードが足りていないと攻撃があたらないので、素早さ重視で。あとはまぁ
攻撃を上げ、その他はバランスを取りましょう。そんなに苦労する敵はいない
けど、おろそかにしていると詰まります。

無論、サブキャラとのえっちやイベントエロも豊富。テンポもいいのですから
ストレス溜まることもありません。あるとすれば、後半の鬼畜えっちでしょう。
あれはもう運任せ。

絵も綺麗で肉欲、エロい。思う存分エスカレイヤーを世界平和と言う大義名分の
ために陵辱やえっちをしてください。


〜もみじ〜「ワタシ…人形じゃありません…」【ルネ】
調教ゲームは無い物かと中古屋に行き、見つけた品。他にも購入候補が幾つか
あったが、今ではこれでよかったと本当に思える。

ゲームはいきなり和人が椛(もみじ)の処女を奪うところから始まります。だが
抵抗をあまり見せない椛。彼女は様々な不幸を体験してきたので、物事の全てに
どうでもいいや状態。感情も表にほとんど出さず、慣れないうちはこの無表情や
極度の内向に苛立つこともあるかもしれません。

体型も幼児体型と言えるように、肉付きが悪く、言ってしまえばロリ。うむむ
こういう風に書いていると、サッパリ誉めていないように見えるな。

しかーし、それを補ってあまりあるものがある。椛は非常に感じやすい。髪を
撫でられただけでもイッてしまう程、敏感。その上、和人の家に住み込みなので
朝からえっち、学校でえっち、帰ってから風呂場か寝室でえっちと、所かまわず
できます。また、調教方式なので、やればやるだけできることが増えます。

周囲のキャラのアクが強い分、椛といればホッとできます。また一日が終わり
椛の独白シーンでは、色々いたずらもできます。エロ満載。

ストーリーの方も、和人と椛の表面的な性格や境遇は違えど、徐々に互いの心に
ある空白が同じものであり、二人が似たもの同士だと理解していくのは、あまり
急展開でも無いので、いいのではないでしょうか。

椛エンドは楽ですが、その他のエンドは分岐が微妙なため、結構難しいです。
あと、難点はCGによって顔や体にバラつきがあるので、本当に同一人物なの
かと問いたくなるようなものも。

やはり俺はこういう調教&純愛物が好きなようです。


Natural0plus〜はじまりと終わりの場所で〜【F&C】
人生を変えられたゲーム、ナチュラルに出会って以来俺はずっとこのシリーズの
大ファンだった。だからこそ、これが発売され、手に入れた時は狂喜した。だが
俺はこのゲームについては何も知らなかった。情報がほとんど入ってこなかった
からだ。だからインストールしている間、説明書を読んで世界観を知った。

ゲームが始まった途端に最愛の妹の死を思い返す暗い場面。主人公の鬱状態。
こ、こんなにも辛い設定からかよぉ。何て思っていたら急遽編集長(彩音)に
言われてとある昔の風情残るアパートに缶詰。そこで待っていたのは身寄りの
無い管理人(他に住人がいないので、メイドみたいな役割)の鞠乃。しかも担当
編集者は美人でグラマー(死語?)の環(たまき)。

ゆ、夢のような生活だ!

ゲームは十日間。内容も短めです。ゲーム性も決して誉められたものじゃない。
ですが、このゲームをSランクに押し上げた最大のポイント。それは俺の夢
理想と寸分の違いも無く合致していたこと。それだけです。

基本的には鞠乃とのエッチのみです。純愛を進みたいのならそれ以外のエッチは
してはいけないのが、このシリーズの特徴。その鞠乃ですが、ゲーム期間が割に
短いからか、かなり序盤で見ず知らずの主人公に体を許します。

この行為には賛否両論あるでしょうが、エッチをしないでナチュラルだとは
思えません
。ってか、今までのシリーズでは初日にいきなり交わっていたので
むしろ遅いくらいです。

このゲームは全てが鞠乃を愛せるかどうかにかかっています。ドジで、それでも
一生懸命で、辛い過去を必死に堪えながら前向きに生きていくその姿勢。そして
目覚めて行く女性としての自分。それに伴う恥じらいなどの感情。今までの自分に
抑止してきた甘えの本能。だがそれを容赦無く奪おうとする現実。この状況に
どこまで没入できるか、それだけです。

逆に環とエッチすれば、即ちバッドエンドです。環とのエッチは総じて調教物。
最後には鞠乃を巻き込んでしまうのですから。だがバッドエンドの壊れた鞠乃の
言葉は一聞の価値はあるでしょう。環は正直根は優しく、素直なのですが頑固。
一歩間違うとストーカーへと変貌しかねない性格は俺はダメでした。

そして妹の吉野。彼女とのエッチはありません。そして彼女はゲームの味付けの
ために死に行く悲しい存在です。が、唯一彼女を助けるエンディングがあります。
しかしそれは夢か現実かわからない曖昧なもの。儚い存在である吉野の立場を
反映したものでしょう。

エッチシーンは鞠乃がほとんど。環は少ないです。が、原画家のかつまれいの
絵がカワイイからか、エロスを感じません。萌えであるが故にエロが薄いのです。
しかし、初めてです。エロがなくてもいいと思えたのは……。

ベストエンドは確かにいいものです。ですが、副題にある「はじまりと終わりの
場所で」と言うのはアパートが取り壊されて、新しいアパートで主人公をまって
いるエンディングに一番相応しいものです。

またこのゲームはそれまでのシリーズのオマケ(壁紙、音声、名場面集など)が
ふんだんに盛り込まれているので、それだけでも充分いい出来でしょう。

やはり俺はこのゲームに多大な影響を受けました。


パンドラの夢【ぱじゃまソフト】
後輩に是非やってみて下さいと言われて渋々やってみたゲーム。最初はパンドラ
なんてタイトルが表すように色々な災厄があって最後に希望がある夢オチゲーム
だとエンディングの予想がある程度頭に浮かんでいたため食指が動かなかった。

だが折角借りたのでプレイしてみることに。

……男一人(主人公)に女三人&看護用メイドロボでの合宿生活。デッサンの
練習と言う名の水着鑑賞。あぁ、羨ましい青春だ。ただゲームが最初ほとんど
展開を見せずにループの繰り返しばかりなので正直飽きてくる。夢の中で何か
意味深なことを言われるのだが、解決されてない、または後で彼女達がその謎の
言葉を言ってくれなかったりもするので、序盤はひたすら退屈。ただのバカゲー
としか思えない。

しかしループも五回くらいになると徐々に彼女達の謎が解けてくる。

最初のエッチはスゥと。しかし可愛くないと俺は思っていたので、スゥの告白は
何の感動も生み出さなかった。ただこの告白が最後になって生きてくるのだが
それでも……。

次は後輩の蘭と。正直蘭の抱えている苦悩と家族での不和にはマジ泣き。その頃
俺も鬱病爆発モードだったためか蘭の心とシンクロしまくって涙がボロボロ。
幼い頃から厄介者とされ家族で孤独を味わい、かつ徐々に進行していく病魔に
怯えつつも周りにはいつもの明るい自分を演じるその姿は最高だった。俺のツボに
ジャストミート。

で、蘭の悩みが解決すると蘭がループ世界からいなくなり、ループ世界に残って
いる人々は抜けた人を忘れてしまい、代わりに世界が徐々に崩壊していくことに。
この辺りからこのゲームの世界観に惹きこまれ始めるのだが、実紀先輩の幼児
退行モードに引いてしまう。いい年して夜が怖くておもらしって……。

蘭メインのループではそうでもなかったものの、ここにきて幼児退行モードが
爆発。絡むだけ絡んでおいて正気に返ったら殴り飛ばすなんてパターンは正直
使いすぎで、飽きる。飽きると言えば陽詩美に対するチョップも飽きる。この
ゲームは選択肢があってないようなものだから同じ様なシーンの繰り返し。まぁ
ループ世界なんだからと言ってしまえばそれまでなんだが。

このゲームに出てくる女は基本的に胸が非常に敏感。ちょっと愛撫してやった
だけで簡単にイッてしまう。その顕著な例が実紀先輩。幾らなんでもそれはない
だろうってツッコミたくなってしまい、正直萌えなかった。トラウマ解決しても
なーんにも感動できなかったしねぇ。

そして陽詩美メインのループに。この現実逃避女もここに来てようやくループ
世界を認め、一緒に脱出方法を考え始めるが、結局は絵に逃げたり決して出る
ことのできない校門にバリアに何度も突撃したりとパニック状態に。ただこの
パニックも心細さが生み出したもので、主人公に甘えてくるところはカワイイ。

そしてようやく陽詩美ループのキーパーソン、春華が実は陽詩美が生み出した
幻想(幽霊?)であると知り、一気に姉妹愛が爆発。涙を流しながら二人して謝り
生前での愛の確認、来世での再会の約束をしているところは、このゲーム最大の
ポイント。もう俺は泣きまくり。その後のエッチなんて欲情しなかったくらいに
これに感動してただただ泣きまくっていました。

これでようやく終わったかと思ったら最後に締めとしてループ世界の謎ばらしと
スゥとのループ世界。徐々に壊れていく世界、動かなくなるスゥ、孤独と崩壊に
心が壊れていく主人公。それなりに泣ける要素があるものの、最後のループは
なんと4000日(11年ちょっと)!途中でこれに気付いた時から気持ちが
萎えてしまい、あとはもうイヤイヤながらクリック連打。あれは苦行だった。
しいて言えば鈴木光司の「バースディ」みたく思えた。

長くなったが、全体の感想としてはキャラの表情がよく変わるので、見ていて
カワイイ。体つきはエロイものの、エッチはエロくない。エンディングはかなり
アッサリし過ぎていて何の解決にもなっていない。そしてこれが一番不思議に
思ったのだが、基本的に登場する母親は悪魔のような女。

ゲームは長いが、それでもやる価値は絶対にある。泣け、そして鬱になれ!


Natural〜身も心も〜【F&C】
あれは確か高校生の頃、友人に薦められた何本かのゲームのうちの一本がこれ
だった。あの頃はただひたすらストーリーも何もないヌキゲーばかりをやって
いた俺に、妹萌えゲー史上の名言「……ボク……やっぱり……こどもなのかなぁ
……おにいちゃんから見て……魅力ないのかなぁ」
の一言に恥ずかしくなって
しばらく放置。

しかし妙にあの冒頭のセリフが気にかかり、プレイしてみることに。

はっきり言って最初のエッチプレイの数の少なさには閉口しかかった。数日間
優しく優しく同じエッチばかりするのには鬼畜陵辱ゲーしかやっていなかった
俺にしてみれば拷問だった。

ただゲームも中盤にさしかかってくるとそれなりの数のプレイ、またはイベント
エッチが増えてくるので、飽きを感じることは少なくなっていった。基本的に
17日くらいにもなると千歳の他に由羽、愛姫ともできるのだがヤってしまうと
千歳エンドの攻略は愛姫奴隷化エンドくらいしかなくなってしまうので注意。

後半になると純愛エンドか奴隷エンドかにはっきりと目標が見えてくる。他の
キャラを狙わず、中途半端な千歳のパラメータ上げをしているとバッドエンド
もしくは千歳子供エンドくらいにしか行けない。ファーストプレイでは大抵の
人がこうなることだろう。俺もそうだった(子供エンド)。

由羽と愛姫のエンディングはさほど難しくはないだろう。問題は穂鳥エンドと
千歳ハッピーエンド。これには苦労した。何せ穂鳥両エンドは千歳にハードな
プレイをしてはいけないのだから。まぁ、穂鳥ハッピーエンドならまだ千歳と
やらないだけで済むが、問題は穂鳥バッドエンド。ハードプレイをしないで千歳の
心情を情欲にもっていくのは面倒臭い。同じエッチの繰り返しばかりなのでただ
ひたすらに飽きてくる。また千歳のハッピーエンドは千歳はもとより他キャラの
好感度も上げておかないとならないので、下手すると違うエンドに突入しやすい。

千歳は文句なく萌えた。女子高生の押しかけ女房っぷりや、姉へのコンプレックス
または家族内での孤立、それを忘れるかのような甘い安らぎを求めた半同棲
生活。奴隷化すると触覚がしおれるのにも萌えました。

由羽は自分が子供と見られていることに対して真剣に悩んだりもしており、幼児性
からの脱却を必死にアピールしているようにも見えるが、性に対するあまりの無知
(子供キャラにはありがちだけどね)や独特の間延びしたような話し方に正直俺は
好きになれなかった。

穂鳥はイギリスでレイプされた過去があるために最初はなかなか心を開いてくれず
ひたすらもどかしい思いをしなければならない。またエンディングに辿りつくのも
結構シビアなため、パラメータは見えて攻略できるだろうが、もしかしたらスーパー
サブなのかと思わせてしまう。穂鳥のエッチが一番感動した。

愛姫は最初はカワイイものの千歳とプールでエッチしたのを目撃してからひたすら
性格破綻者の道を突っ走るサイコさん。色々なゲームのお約束に漏れず、愛姫も
清楚な教師は処女というセオリーを守ってくれている。が、今まで溜め込み過ぎて
いたのか、すさまじい速さで変態の道を突っ走る。ラストで改心するものの、全ての
元凶がコイツだったことを忘れてはいけない。

メッセージスキップなどを使わずに100回以上やったのは後にも先にもこのゲーム
くらいのものだろう。OVAもコミックも小説もフィルムアート集も買った。

嘘ではなく俺はこのゲームに出会って人生が変わった。