「せんせー、ちょっと来てもらえますか？」
くっ、ＤＳ起動したらこれだよ。一体なんだよ〜と思って行けば、仏間に呼び
出された。そこには家人と渚の他に、壁紙を貼りにきた親戚もいたんですよ。
あぁ、そうか今日から作業するのか。……んで、何の用？
「いやー、涼君にも手伝ってもらおうと思ってね」
いやいやいや、さすがに壁紙を綺麗に貼るなんて無理。叔父さんは職人だけど
俺は素人だからさぁ。……え、貼るのは手伝わなくていい？壁にかけてる遺影
だとか掛け軸を外してくれと？あぁ、それくらいなら余裕だぜ。
そんなわけで遺影やら掛け軸やらを外していく。掛け軸はいいんだが、遺影は
もう何年も、下手すりゃ十年以上も外していないのでホコリとかクモの巣の様な
ものが。あぁん、今日は買ったばかりのＴシャツ着たってのに！
それでも何とか終えると、今度は壁紙をはがしてくれと頼まれた俺。いやいや
それこそ職人の技じゃないの？えっ、カッターで軽く切れば簡単にはがれる？
そんなバカな……って、うおぉ、本当だ、簡単にはがれるぞ！
これがまたちょっと楽しかった。ベリベリと壁紙をはがすなんて、あまり体験
できる事ではない。あらかたはがし終わったのだが、仏間には強敵が控えてた。
そう……ピアノである。
我が家にはピアノがあるんですよ。それは妹が小学生の時に買ったものであり
今も使ってるシロモノなんです。それがまた重いのなんの。とてもじゃないが
軽々動かせない。おまけに下が畳なわけでして、動かそうとしても滑るのよ。
それでも動かさないと壁紙が貼り替えられない。叔父さんは怪我してるために
動かすのは俺一人。
「先生、今こそジムで鍛えたパワーを発揮するときですよ！」
……いいよなお前は動かさないからよ。などと腐っても仕方ない。もう全力で
無理やり引っ張る。すると畳を削りながらだが、引っ張りだせた。おおおおぉ
やればできるじゃないか。これで壁紙の張り替えができる！いやー、しかしこれ
重いなぁ。畳を傷つけないようにしてた底板が思いきりへこんでるしさ。って
底板？！これ、貼り替えたらまた壁の隅にピアノ戻すんだよな？
どうやって戻そう？
本日は昨日やっていたソファ解体の続きをやってたんですよ。昨日運び出せる
くらいにまでバラバラにしたが、まだまだこれではゴミとして出すにはお金が
かかる。それを切れないノコギリでゴリゴリ。汗だくである。
とゆーか、ほんとに風邪ひいたのかも。ここ一週間色々やってて、汗をかく事
多かったんですよ。そのせいかなぁ。いや、仕事して汗をかくのはいい事だが
どうせ汗かいて風邪ひくなら、女とエッチして汗かいてそうなりたい。
しかし、風邪といってもまだそうかもしれないって疑惑の段階であり、現在の
メイン症状が腹痛なので、さすがにすごい腹痛だとそんな気が起きないかも。
むしろ、ムスコが起きない。疲れてる時や飲みすぎた時、風邪ひいてだるい時
なんかでも性欲はある程度あるので、ムスコを起こす事もできるが、痛みだと
そんな余裕無くなっちゃう。あぁん、腹がいーたーいー（涙
誰か俺の腹をさすってくれ〜。
まず昼飯を食うと、祖母を祖父が入院する病院へ送る。一時間後に迎えに来て
くれと事付けられ、帰宅。そこで一時間のんびりできないのが今日なんです。
いやね、昨日二階の居間の壁紙を張り替えるって話をしたじゃないですか。んで
色んな荷物をどかしたのだが、最も困ったのがソファなんですよ。
そのソファ、三人掛けの大きなやつでして、とてもじゃないが一人で運ぶなど
不可能な代物である。そもそもドアを外してギリギリ入れたくらいのソファ。
なので引きずって運び下ろすのはできない。また、このソファはとても重くて
渚や母親の力では持ち上げられない。ならば妹の旦那に頼もう。あの人は結構
力持ちだからなぁ。どうかね、母よ。
「うーん、だったら二人で何とかしようよ」
人に頼むのが下手な人間だなぁ。しかし、運び出すのは無理だし……なぁ母よ
そう言えばソファって買い替える予定だったよね。近日中に。このソファって
もう使わないよね。そうだよな、大型ごみに出すって言ってたもんな。ならば
ここでバラバラに分解したらどうだ？
このソファは親父のベッドも兼ねていたんですよ。でまぁ、意識朦朧としつつ
タバコとか吸ってたので、あちこちに焼け焦げとかがある。そんなもの中古屋
なんかで引き取ってくれるわけないし、誰も欲しがらないだろう。ただゴミと
して出しても大型なので千五百円くらいかかる。だが自分で分解してゴミ袋に
入れてしまえば、タダである。
そんなわけで、ソファを分解開始！
まずカッターで皮を切り、中のスポンジなどを取り出す。色々取りまくる。うん
これで中の骨組みとなる木材が見えたぞ……って、婆さん迎えに行かないと！
急いで車に乗って婆さんを迎えに行き、買い物をして、家に到着。そこでさぁ
ソファ解体再開とはいかんのだ。婆さんに頼まれて、家庭菜園の手伝いをする
約束もしてたのだ。あ〜、忙しい。
まずネギを植える。クワでガシガシ穴を掘り、そこに栄養ある土を入れて混ぜ
込み、ネギを植える。おしまい。えぇ、すげぇ楽でしたよ。五分くらいで作業
終了である。その次はアスパラである。アスパラは植えるのではなく、育つよう
環境を整えてあげる仕事があるのだ。アスパラって一旦植えると何年も勝手に
生えてくるからねぇ。
じゃあ何をするか……焼き畑農業である。
いやぁ、これ聞いた時にビックリしましたよ。何でこの現代、二酸化炭素規制
厳しい世界情勢の中、時代に逆行する事をと。ただ話を聞いてみたら、前年に
生えた茎とかを焼かないと上手く育たないらしい。除草剤とか抜いたりしたら
上手くいかなかったそうな。へ〜。まぁ、焼き畑と言っても大した規模じゃあ
無いし、今日は風も穏やかだったのでサッサと燃やしてしまう。
その後、またソファ分解。さすがに疲れてくるが、気合いを入れてバキバキと
分解していく。ドアを通れるようにまでなったのは、もう夕方であった。あと
もう少しでゴミ袋に全部入れられるくらいになったのだが、手がプルプル震えて
きたので限界を感じた。また明日やればいいや。
美女に揉んでもらいてぇ〜。
変化に乏しい我が家でも春になったからか、変化を与えようという動きが本日
あったんですよ。何でも壁紙を張り替えたいと。張り替えるのは二階の居間。
そこは親父の居住スペースだったのだけど、毎日プカプカとタバコを吸ってた
ために壁紙もヤニで汚れまくり。相当汚い。
それを母親が変えたいといいだした。まぁ、自分の金でやる分にはどうでもいい
ため、俺も賛成。壁紙も一緒に決めてあげて、あとは張り替えるだけになった。
張り替えると言っても自分達でやるのはさすがに無理。そのため親戚の壁紙を
張り替える職人さんに頼んだんですよ。すると、明日にでも寸法測ってくれる
らしい。わーい、ばんざーい！
わーい、ばんざーいじゃねぇよ！家具どかさないと！
そうである。結構家具とかあるんですよ。さすがに母親一人では無理だろうし
渚が手伝ったとしても所詮女の力、でかい家具は無理である。そこで日々体を
鍛えてる俺が働くべきである。
いや〜、ラックとかは楽だったんだが、食器棚が大きくてね。運ぶのも一苦労。
確実に腰痛になりそうな体勢でドアを潜り抜け、えっほえっほ母と二人で運ぶ。
こういう時に男手がもう一人いりゃ楽なんだがなぁ。
二時間もあれば作業終了。あとは張り替えるのを待つだけ。
話は変わるが、今日はとても寒い。また雪降ってるのよ。今日は寒気が入って
きてるらしく、冬に逆戻りの一日ですよ。折角春が来てたってのになぁ……。
久々に暖房つけちまったい。
こういう時は人肌恋しくなるものですよ。やっぱり寒い時に女の柔肌をギュッと
抱きしめてねぇ、二人でポカポカ。体温も上昇するが、やはり性欲も上昇する
はずである。いや、はずではないな。確実にそうなるぜ。
俺を温めてくれる女カモーン！
現在、我が部屋の隣には妹夫妻が住んでおります。住んでると言ってもそこは
元々妹の部屋なんですよ。無論妹達にも家はあって、ちゃんとした生活がある
けれど、ちょっとまぁ事情があって今は少しばかりの間、一緒に住んでるのだ。
そのため、姪っ子も一緒なんですよ。
妹夫妻は忙しい、旦那はもちろん、妹も赤ん坊を置いて出かける事もあるので
俺や母親が赤ん坊の世話や子守をする事になる。本当は妹が赤ん坊を連れて
いけばいいのだが、まだまだ赤ん坊は小さいのであまり外を連れまわせない。
そんなわけで今日も赤ん坊を見ていたんですよ。と言ってもオムツを取り換え
たり、ミルクをあげたりなんて事は俺にはできぬ。俺にできる事と言えば精々
赤ん坊が泣き出したり、泣きだしそうな時にそれを止めるくらいだ。
さっきも言ったが、部屋が隣なんですよ。そのため、ちょっとぐずるとすぐに
その声が聞こえてくる。そこで俺が行ってあやすんですよ。面白い顔をしたり
動いたりなんかしてね。ここ一週間でよく笑うようになったので、そういうの
やってても、ちょっと面白かったりもする。
だが、それだけじゃイカンと思うんですよ。やはり色々話しかけたり、言葉を
教えてこそ成長も早まるってもんだ。そう、それこそ俺の役目だろう！しかし
何を教える。いきなり人生哲学を言っても理解されっこない。だったら子供の
好きな言葉を話した方が理解されやすかろう。
「うんこー、うんこー、うんこちんち〜ん」
「ちょっと兄ちゃん、やめてよ！汚い言葉教えないで！」
背後から妹参上、怒られました。
「もっと綺麗な言葉教えてよ。花は綺麗とか、そういうの。綺麗なのね」
それもそうか。赤ん坊は言葉の意味もそうだけど、音の響きによって快不快を
判断するもんな。うん、これは俺の失態だった。次は平気さ。
「う〜〜〜んこぉ〜〜〜」
「ビブラートきかせて綺麗な声で言ってもダメ！」
あ、やっぱり？
子守りは難しいねぇ。
じゃあ悲しい事はと言えば……毎月届く領収書である。えぇ、携帯とかのね。
当たり前だが俺も携帯は持っている。それでまぁ、全く使わないどころか割と
使ってるんですよ。と言っても様々な機能を使いこなしてるってわけではなく
主に通話なんですよ。話す事が多いのだ。
いやねぇ、酔っ払うと電話をかける癖があるんですよ。先月は飲む機会も多く
結構電話をかけた。飲みに行かずとも、家で晩酌しててふとかけたくなる機会が
多かった。かける相手は圧倒的に女性が多い。なんと五本の指にはいるくらい
女友達がいるのだ。いやーはっはっは、モテモテだろう？
その全員が彼氏持ちか、道外だけどね。
まぁ、だからこそこっちも気遣わずに話せるのだが、そのためついつい先月は
話してしまった。無料通話三時間はタダってプランなのだが、明らかにオーバー
している。普段が五千八百円くらい。今月はいかほど……？
( д) ゜゜ 一万八千円？！
うわぉう、こりゃかけすぎだな。家族割とか年割とかその他もろもろの割引を
使って五千八百円だったのが、その三倍以上かよ。うーん、ちょっとやり過ぎた
反省せねば。
今年も出費の予定があるからねぇ。とりあえず二度旅行に行く計画があるけど
そのどちらも北海道外なので結構費用がかかる。倹約精神を身に着けてないと
いざ旅行とか、金が必要だって時に無いと困っちゃう。うーむ、稼がないと。
今年はＷｉｉでシレンも……どうしよう、あれ。前情報見てる限りだとイマイチ
なんだよなぁ。様子見かも。世界樹の迷宮２もまだ全然進んでないしね。
今はＲＯに集中してるからねぇ。
これじゃあイカン。パッと見は大した太っていないくせに、もし女性とベッド
共にするような事があって、さぁいざって時に腹を見られて幻滅されたりでも
したらショックである。ムスコもしょんぼりしちゃうかも。うーん、これじゃ
ダメだ、またがんばらないと。
そんなわけで本日は家人の車のタイヤ交換に行った後、ジムってきたんです。
夏までにモテモテボディになろうとね。そのためには数週間集中トレーニング
なんて真似できんので、今から徐々にやらんと。
夕方ジムに行き、まず走りこむ。その後、今日は楽にやろうと肩とか後背筋の
トレーニングはやめにした。さぁて、何からやろうかな……おっと、ベンチ台
空いてるから、ベンチプレスからやろうかな。
ベンチプレスのＭＡＸは８７．５ｋｇである。ただこれは年末の数字であり今の
俺はそれから三ヶ月まともにやってない。なので今日のＭＡＸは８０ｋｇに設定
してやることに。と言ってもいきなりそんな重量を上げず、４０ｋｇ、６０ｋｇ
などと段階を踏んでやっていく。そして８０ｋｇ。一回、二回、三回目までは
順調だったのだが、四回目でやばいかなと思い始める。だが折角なので五回は
やりたい。うなれ俺の筋肉、がんばれ俺の肉体！
……あれ、上がらない？
ヤバイですよ、ちょっと。このまま上がらなかったら８０ｋｇの鉄の棒に胸が
押し潰されるのだ。何とか上げないと格好悪いし、痛い。でも俺の筋肉は限界
なのか現状維持から徐々に後退。こ、このままでは……うおおおぉ！
もうなりふり構わず、背中と肩の筋肉総動員してがんばった。
何とかがんばってバーベルを戻す。しかし無茶な上げ方をしたので背中と肩を
痛める。うむむ、無理しちゃイカンなぁ。まぁその後もトレーニングして終了。
終わった後は接骨院にて針治療。針はいいねぇ、かなりよくなったわい。
股間も女手でマッサージしてくれぇ！
「飲みに行かないか？」
……えぇ、二つ返事で承諾しましたよ。そして夜から男二人でガブガブ酒飲み
カラオケで歌ったりして、大満足。帰宅後は相変わらず知り合いの女性に対し
酔っ払い電話をする。はい、被害にあわれた方、申し訳ない。
たくさん飲んだので、本日ちょっと二日酔い。うむむ、毎度飲み過ぎたらダメ
だって肝に銘じてるのに、どうして守れないのかなぁ。飲んでる最中、お猪口
から手が離れず、クイクイ飲んじゃうからねぇ。
本来なら無理せずのんびり回復を待つのだが、本日は家人の誕生日。そのため
色々連れて行く約束をしたのだ。こうなればのんびり回復など待っていられず
ウコンの力を飲み、水を飲み、味噌汁を飲みとガンガン水分補給。
昼過ぎ、体調回復したので家人達を車に乗せる。行先は毎年行くようになった
百合が原公園。そこの温室に綺麗な花があるって言ってたんですよ、家人が。
いい花があれば買おう、そんな事を話しながらＧＯ！
温室には色々な花があった。特に椿なんかが多かったかな。今日は天気も結構
よかったからなのか、人もそこそこいた。やはりみんな、安らぎを求めてるの
かなぁ。プラプラと十五分くらい温室の中を見て回った俺達。
その後、ジョイフルＡＫに車を走らせる。そこでコーヒーを飲んで喉を潤した
あと、またも色々見て回る。これから使う資材を買ったり、ペットショップを
ブラブラ見たり、そして本日の目的である園芸館に行き、植物の物色。いや〜
一昨年買ったパキラがメキメキでっかくなってきて、我が部屋が大変な事態に
なってきたのだ。部屋から出せなくなったら困る。そのため、それを移動して
新しい観葉植物を買おうかとね。花は好きだが、枯れるから寂しい。木は日に
日に大きくなっていくので、見ていて楽しい。育てがいもある。
みんなそれぞれ好きなものを探し、購入。家人達は花を買っていた。満足げな
顔が買物のよさを物語る。俺はドラセナデレメンシスレモンライムという長い
名前の植物を購入。葉っぱが綺麗でねぇ、気に入ったんですよ。
左側のがレモンライム、右はコーヒーの木である。いや〜、部屋に植物のある
生活っていいもんだぜ。昔はあまり興味が無かったのだが、やってみたら案外
面白い。世話するのも手間な時があるが、数日に一度水をやればいいだけだし
楽なものですよ。
こんな俺に世の女性は惚れるべきだ。
そうなると不必要なものが出てくる。そう、スタッドレスタイヤ。
冬道では心強い味方だが、冬道じゃないのに走ってタイヤを摩耗させる必要は
無い。どうせ来年も再来年も使うのだから、無駄に消費してもイカン。ならば
夏タイヤに変えよう。
そんなわけで三菱のディーラー店に行ってきたんですよね。タイヤ変えるのに
ディーラー店に行く必要は別にないのだけど、ちょっと他にも見てもらいたい
箇所がありましてね……えぇ、前にこすったとこですよ。
キズ自体はほとんど目立たないのだが、そこから錆びたりでもしたら困るので
直すかどうか考えているんですよ。でもね、カーコンビニ倶楽部とかで直した
人の体験記を見たら、小さな傷でも一万五千円くらいかかるらしい。うぬぬ〜
高いな。でも、車を買った店であるから、そういうのって安く済ませられたり
できないかなぁ。せめて見積もりだけでもどんなもんかと、そんなわけで本日
行ってきたんですよ。
こすった箇所は白くなってる。これは磨いたらどうにかなるかもねぇと素敵な
話も聞きつつ、磨くのはタイヤ交換のついでのサービスとしてやってもらえる
話になった。わぁい、よかった〜。
待つこと一時間。
タイヤ交換が終わった。そしてその箇所も磨いてくれてちょっとよくなったが
やっぱり少しボディが削れているらしい。そしてそれを直すのに数日の期間と
二万か三万かかるらしい。おいおい、何でそんなにかかるのよ？！
話を聞けば、ちょっとした傷でもドア半分くらい塗装し直すらしい。正直何故
１ｃｍ四方にも満たない傷なのにそんなに塗る必要があるのか俺にはまったく
理解できん。そこだけ塗れよ、安く済ませろよ！
とりあえずタイヤ交換は二千五百円で済んだ。塗装をどうするか聞かれたけど
大金である。とりあえず保留にしておいた。どんだけ磨いて綺麗になったのか
どれだけ直らなかったのか見るまではわからなかったからなぁ。
車のところに戻り、キズの部分を見てみる……えっ、全然目立たない！
本当にうっす〜く白い跡がある程度。凝視しないとわからないレベル。うーん
でもこれは俺が金を払いたくないからそう見えてるのかもしれない。そう思い
帰宅すると洗車して、写メ撮ってここにアップし、みんなに判定してもらおうと
思ったのだが、撮影しようにもボディがピカピカになって傷が映らない。鏡の
ようになっていて、俺の姿しか見えなかった。う〜ん、渚、どう思う？
「こんなの全然わからないですよ〜。直さなくてもいいと思いますよ」
他の家人も同じような意見。うん、もうちょっとこすったり、錆びたりしてから
直そう。傍目から見て気付くかどうかのレベルに何万も出そうなんて思わぬ。
だったらその金でエロを充実させるまでよ！
エロゲか風俗か、それが問題だ。
えぇ、そうです。日記のネタになるような事があるんですよね。ただしそれは
ちょいと下ネタというか、人によっては嫌悪感あるかもしれぬ話題なので言う
べきかどうか迷ったが、まぁ嫌なら今日の日記はここまでってことで。
いいですか？
見てもいいんですね？
これ以上は危険だよ。
それでも見たいと？
……うん、うちの読者ならみんな見るだろうな。
恥ずかしいけど、書いちゃおうか。
じゃあ、勇気を出して書いちゃおう！
……実は、ムスコがかゆいんですよ。
いやいや、待て、ちょっと待て、いいか、決してインキンとか変な病気もらった
わけじゃない。これにはちゃんとした理由があるんですよ。実は先日、ちょっと
ムスコの頭と胴体部分をすりむいちゃったんですよ。まぁ、それも事故とかで
そうなったんじゃなく、単にこすりすぎてね。
でまぁ、放っておけば治るんだが、治りかけってかゆいんですよ。なんとなく
ズボンの上からかいてたら、当然治りかけてた患部もまたすりむけ、おまけに
拡大していった。気付けばムスコの三分の一が赤くなってる始末。
「パパー、かゆいよぅ」
もうね、そんな声が聞こえるかのようですよ。それでまぁ、我慢しようとしても
どうしても我慢できず、ズボンの上からかく。爪を立てるんじゃなく、患部を
すりつけ、こするようにね。すると元々敏感な部分である、そうしてたらもう
ムラムラしてきましてね。あぁん、元気に。だーかーら、元気になって血液の
巡りがよくなると悪循環なんだってば！
エロゲなんかで山芋を女のアソコに塗って、かゆいから早くかいて、アナタの
それでかきまわして〜とかってシチュエーションもあるが、正にあんな感じで
ある。肥後ずいきなんかもハスイモだったかの痒みでムズムズし、興奮させる
ものらしいが、何か痛痒感が快楽に結びついたのがよくわかった。
いやいやいや、そんな場合じゃないんだってば！
ここは決心し、ムスコに薬を塗る事に決めた。デリケートゾーンに薬だなんて
初の試みだが、ここでやらないと悪化の一途である。そんなわけで塗り塗り。
患部全体にまんべんなくぬりつけ、こすりつけ……あっ、また元気に！
今は大分よくなりました。
ただ、行先は全然決まっていない。
とりあえず北海道から出ようって話にはなってるんですけど、そこからが全然
決まっていない。とりあえずこの日記を書きながら話し合ってるのだが……。
う〜ん、どこだろうか。
とりあえず移動にあまり金はかけたくない。なので西日本はきついかもしれぬ。
いやね、津軽海峡って距離もそうだが心理的にも遠いし、なんかそこを超えるの
すごく金かかるような気がする。西日本は遠いのだ、道民にしては。
俺は最初、高知あたりいいと思ったんですよ。四国なんて多分生涯行く事など
ないだろうし、高知と言えばさわち料理やカツオ、酒盗なんかもいい。観光で
言うならば高知城とか綺麗だし、坂本竜馬をめぐる旅もいい。ちょっと足伸ばし
本場の讃岐うどんとか食いたいなぁ。
だが、高知は旅費が案外かかるって事で却下となった。うむむ、惜しいなぁ。
じゃあ後輩にどこ行きたいと訊いたら、大阪ＵＦＪに行きたいと言い出した。
ＵＦＪは行った事がないし、行ってみたい。面白いらしいからね。
でも、男同士で行きたくない！
あんなとこ、どう考えてもデートスポットじゃないか。または親子連れで行く
場所だろうよ。そんなとこ、旅行者風の男二人組で行ったら浮きまくるどころか
何だかすごい敗北感を味わいそうだ。行くなら女といきてぇー！！
そんなわけで大阪も却下。東京もディズニーランドが同じような意味で却下。
てかぶっちゃけ、東京や大阪で美味いもの食うなら、同じ金かけて札幌でメシ
食っても変わらないんじゃなかろうか。むしろ札幌で食った方が安くて美味い
ものが食えそうである。
様々な協議の結果、ついさっき東北旅行にほぼ決まった。
いやぁ、東北と言っても色々あるが仙台に拠点を置こうかとね。仙台と言えば
牛タンや笹かまぼこが美味い。観光と言えば伊達政宗。少し足を延ばせば日光
なんかもあるし、もっとがんばれば盛岡で冷麺とかわんこそばを食いたいな。
まぁ、まだ詳しく何をしようかなんて決まってないけど、おそらく二泊三日で
色々回りたいなぁと。
いや〜、やはり旅はいいものですよ。旅先で触れる地元とは違う空気、風情。
旅をしてるという高揚感もいいね。そして期待するのは出会い。旅先で会った
美女と何が起こるかわからないわけじゃないですか。ゼロって可能性は無い。
昼は美味いもの食って、夜は美女を味わって……ムフフ。
「パパ〜、期待だけで今から起こさないでよ〜」
ムスコよ、その時まで我慢じゃあ！
そうです、本日はジム行ってきたんですよ。久々だよ。何故って二月は体調を
崩して寝込む事が多かったし、三月は出歩く事が多くて二回くらいしか行って
ない。ジム会費もったいないと思ったが、まぁしょうがない。これからその元
取るくらいがんばればいいのだから。
半月ぶりくらいのジムですよ、無理して体を壊してはいけないから今日は軽く
やろうと決めていたんです。でまぁ、ロッカーで着替えてトレッドミルという
室内で走る機械のとこに行ったんですよね。そこで今日は三十分くらい走って
軽く汗を流そうと。さぁて、走ろうかな。
……隣に若い女性の気配？！
チラ見すると、確かにそんな雰囲気があるぞ。むむっ、こりゃ三十分くらいで
止めるとカッコ悪いかもしれん。そもそも、女性だって三十分くらいやるかも
しれないのだから、それ以上やってこそアピールになる。
何をアピールするのか、なんでそんな考えに至ったのかわからないけど、俺は
五十分走るようにマシンをセット。開始されると軽快に走りだす。久々に走る
俺の足は案外軽快。フフッ、華麗に走る様に女達もメロメロだろう！
隣のおねーちゃん、二十分でいなくなる。
あれれ、そんなぁ。まぁ、隣の女のために走っていたわけではない、自分のため
走ってるのだ。自分を鍛え上げ、引き締め、いい女に見せるため！……おやぁ
隣に誰か来たぞ。
_|￣|○ なんだ、おっさんか……。
もうね、匂いでわかったのが悲しい。まぁ、しかしあれだな。二ヶ月間まともに
行かなかったからか、何だか新しい顔が増えてる気がするぞ。特に若い女性が
多くなったのは気のせいではないだろう。汗をかいてる女性はいいものだね。
俺もそれを励みに、がんばらねば！
できるならベッドで汗かきたい。
いや〜、実は彼女いるんですよ。
「せ、先生。さっき普通の話って言ったばかりなのに」
いいから聞け。最後まで黙ってろ。いやね、知り合ったのはちょっと前だけど
期間など関係ないよね。いやね、ちょっと前に後輩と後輩行きつけの飲み屋に
行ったんですよ。そこは小さな居酒屋でね。以前も行った事があるが、あまり
印象のよい居酒屋ではなかったのだが、そこで綺麗なおねーちゃんがいたのだ。
おぉ、今日はいい日だ〜。
そんでねぇ、酔っぱらって親しくなり電話番号を交換。後日、二人きりで酒を
飲みに行ったんですよ。そしたら意気投合。いや〜、女と酒飲めるって幸せで
ある。人生サイコー！
それから何度か会い、また酒を飲んだ時に口説いたんですよ。まぁ上手く行けば
ラッキー、ダメならいつも通りだってな具合にね。するとどうだ、奇跡のＯＫ！
人生逆転満塁サヨナラホームランですよ！いや、サヨナラじゃないな。開幕戦
第一号ホームランだな、うん。
そんなわけで付き合う事になったんですよ。いや〜、いいもんだ。俺の彼女は
それまで悪い魔法使いによってパソコンの中に閉じ込められているんだと結構
本気で考えていたのだが、飲み屋にいたんだな、うん。あ〜、酒飲めて初めて
幸せと思えたぜ。
もちろん、今でも続いてますよ。ラブラブですよ。一緒にどこか旅行しようか
なんて考えてましてね。うはは、二人で旅行ですよ。ホテルがいいかな、また
温泉宿なんかがいいかな、ムフフ。
「あの〜、先生、ちょっといいですか？」
なんだよ渚、今いい妄想をしてたのに。そろそろ挿入しようかってとこだった
のに、なんで邪魔するかなぁ。
「あぅ、すみません。でも一言いいですか」
しょうがないな、何だね？
「それってこの前書いた小説に似てますよね。あの元ネタってそれですか？」
何を言ってるんだね、お前は。小説は小説、全部本当の事を書いても面白くない
ってのはいつも思ってる。だが、何らかのネタがあるから書けるのだよ。無論
日記だって幾らかの脚色はしてある……あっ！
さて、どこまでが嘘でしょう。