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さてそんな状態に戻った俺は友人と会う約束を果たそうとしていた。病み上がり
なのにいきなり外出だなんて俺もどうかと思うが、わざわざ遠いとこから来て
俺に声をかけてくれたのだ。だったら動けるなら、会おう！

今回会うのはＲＯのギルドメンバー達、二人である。

まぁ、どいつも中の人は男なのでロマンスの欠片も無い。それでも会いたいと
言うのだからなぁ。支度を済ませて、待ち合わせ場所へ。人の顔を覚えるのが
非常に苦手な俺だが、今回はすんなりわかった。いやぁ、安心。

とりあえずゆっくり話そうかと喫茶店に入り、他愛もない話をする。それこそ
ゲームの話から家庭の悩み、世間話などである。特に誰かの話が深入りする事
無く、均等にみな楽しく話せたのはよかったなぁ。

しかし話ばかりで何時間も潰せるほど、話題が山盛りってわけではない。俺達は
ボーリングでもやろうかと、ボーリング場に向かったんですよ。フッフッフッ
ボーリング……ここ数年、一ゲームも他人に負けた記憶が無いゲーム。

まぁ、ここ数年あまりやる人がいないだけとも言うけどさ。

それでも友人達よりは上手いレベルだと思う俺。アベレージ１５５だからねぇ。
ただ、俺は病み上がり。昨日まで本当に寝たきりで、死ぬかと思う苦痛と戦って
いた男である。できるのか、三ゲームも？

結果は１４９・１４９・１４８でした。

いやー、いつも使ってる重さのボールが重いのなんの。体も安定しないからか
スペアがなかなか取れない。いつもは取りミスなんてそうそうしないんだけど
今回は多かった。それでもいつものアベレージくらいはいくんだね。だけども
今回、久々に一ゲーム負けたんですよねぇ。

そりゃー、１９２とか出されたらしょうがないわぁ。

ボーリングを堪能すると、軽く腹も減ったのでメシ食ってから解散となった。
本当は飲もうかと思ってたんだが、俺がまだ不調なのもあったし、もう一人が
用事あったからなぁ。ただまぁ、今度会う時は三人で風俗行って酒飲もうぜと
男らしい約束を果たす。

その時に風邪ひいてませんように。

いや本当に本当、冗談抜きで厳しかった。何がって、熱が三十八度から下がらず
朦朧として眠いのに、体中、特に腰や背中や腹に猛烈な痛みが走り、眠れない
夜を過ごしていたんですよ。例えるならすごいひどい筋肉痛の時により運動を
してしまい、悪化したような……例えがイマイチかな。えーっと、息もできない
くらいの痛みですよ、とにかく。だってねぇ、リアルでこんなんでしたよ。

_|￣|○　ぁぁああぁ〜……ぃたぁあぁいぃ……うぐあぁあぁ〜……。

何でも痛みに敏感らしい我が体、普通の人より痛みを大きく感じやすいらしい。
だからなのか、それでもなのか、それはもう洒落にならぬ痛みだったんです。
ちなみに一番きつかったのは数年前のインフルエンザ。あの時は激痛で病院に
行くために立ち上がったら、その痛みで気絶したくらいだ。

今回も悲惨なレベル。風邪にしたって、悪性のにかかったもんだ。ともかくも
四時間もそんな激痛に苛まれていたので、さすがに耐えきれず、渚を起こして
市販の解熱剤と鎮痛剤を飲む。はあぁ〜、きつすぎる〜。

それでも薬が効いたのか、目覚めると熱は下がっていた。だが、傷みはひどい。
また鎮痛剤を飲み、安静にする。うはぁ〜、この腹痛はウィルスによるものか
それとも空腹によるものなのか……う〜ん、みんな買い物に行ってしまってる
から、俺が簡単にメシでも作るか。たまごかけご飯でいいや。

('A`)　まっじいいいいいいいぃ！！

久々の固形物を口にしたが、熱で舌がバカになってるので何もかもが苦いのだ。
ちくしょう、楽しいはずの食事が……うげぇ、腹が痛い。また寝よう。

ただ少しでも食ったからか、それとも鎮痛剤が効いたのか、それ以降は格段に
楽になった。熱も下がり、痛みもだいぶ引いた。はー、これから徐々に回復に
向かっていくだろう。しかし、きつい風邪だった。ロクにメシも食えない上に
酒も当然飲んでないわけだからなぁ。

体重が変わらないのは納得いかん。

実は風邪ひいたんですよ。

いやね、昨日は大酒飲んできたわけですよ。そんで帰宅後もちょっと飲んでから
寝たのだが、朝四時頃にふと目覚めた。うわ〜、気持ち悪い。飲み過ぎたかな。
そんなに飲んだ覚えはないんだが、う〜ん脂っこいもの食ったからからなのか
それとも牡蠣が悪かったのか……うぉえっぷ。

_|￣|○　うげぇ〜。

大量に吐いてフラフラになりつつベッドに戻る俺。だがまたすぐ、気持ち悪く
なり、トイレに駆け込む。また吐く。戻って寝ようとして、また吐く。三度も
吐いた頃、そろそろ単なる飲み過ぎによる嘔吐じゃないと気付く。

(；ﾟдﾟ)　これ、もしかして食中毒か？

ともかく吐き過ぎて脱水症状になってきた俺。水を飲むが、またすぐに嘔吐。
水も飲めぬ、でも出る一方。これはまずい、まだ病院は開いてないし、うーん
持つのか俺。……やばい、熱出てきた。

結局病院に行き、点滴を打ってもらう。ウィルス性の風邪かもしれないけれど
白血球が少し多いから本当に何かあたったのかもと言われる。ともかく嘔吐は
収まったが、どんどん熱が上がってる俺。そんなくせに、普段会わない人から
遊ぼうぜと言われたり、遠方の女友達からそっち行くから相手してと言われる
始末。ぬぁ〜、タイミング悪すぎる！！

早く治らないかなぁ。

「せんせー、あの〜」

げっ、渚。悪魔の通達人。何だい、渚。雪かき以外の話なら聞いてやる。エロ
だったら脱いでやる。さぁ何だ、それは面白い事か？

「悪魔って……いやその、雪かきのお話なんですけど……」

でたよ、雪かきだよ！

いやもう、連日やってるんだからたまにはお前がやってくれよ。俺はほら肩が
悪くて治療中の身なんだからさ。な、今日は休ませてよ。お前やって。

「そうしたいのはやまやまなんですけど、どうしても先生じゃないとできない
場所なので、お願いします」

俺しかできない場所……まさか。

「そうです、倉庫の上のを頼まれてるんですよ」

_|￣|○　あそこか……。

いやね、俺が雪かきをするのは家の周辺だけではない。親戚が使ってる倉庫の
上なんかも除雪頼まれるんですよ。親戚はもう揃いも揃って年よりであるので
若い俺に任されてるのだ。ただ、そこは結構高い場所である。高いって値段が
ではなく、単純に高度がである。

俺、高いとこ苦手なんですよ。

もう本当に苦手なのだが、そこの屋根に上るためにはすごく錆びてボロい梯子を
昇らないとならん。これがまー、怖いの何の。まず梯子の長さが足りないので
最後の一段が大股で上がらないとならん。おまけに梯子周辺に柵なんて洒落た
物は無い。滑って落ちたら大けが確定のくせに、スコップ持って上がらないと
ならないので昇りにくい。あ〜、イヤだイヤだ。

しかしそこの雪を下ろさないと、倉庫に入る時に重たい塊がドサリと落ちたり
したら怪我する人がでるかもしれん。そのため登らないとならん。一段一段と
慎重に上り、さぁもう一番上の段だ。スコップを手から外し……外し……。

外れない？！

右手にひっかけたスコップが外れない。高さ八メートルくらいの梯子の上で俺は
右手を梯子から離して、スコップを外そうとするがなかなか外れぬ。うわぁ〜
風が強くて体が揺れる。こっわー！！

それでも何とかかんとかスコップも外れて屋根に上ると、雪下ろし開始。もう
結構広くて、全部やり終えた頃にはヘトヘト。おまけに靴の中にも雪が入って
冷たいのなんの。さぁ、降りたら次は隣の倉庫だ。

降りるのがまた怖いのなんの。

さっきも言ったが、長さの足りない梯子。周囲に柵はない。普通だったら突き
出た部分に体を預けて、そのままくるりと回って段に足をかければいいのだが
長さが足りないわ周囲に柵も無いわ、最初の一段目まで足が遠いわで、そりゃ
もう必死ですよ、マジで。五分くらいどうやって降りたらいいのか迷ってたり
降りる勇気を振り絞ったり、かなりドキドキ。あ〜、もう上りたくない。

そうは言っても、もう一つの倉庫もやった俺。

怖いのもそうだが、疲れもひどい。圧縮された雪の塊をボンボン投げるだけで
重労働。すっかり全部終えると手足が真っ赤に。あぁ〜、可哀想な俺の手足。
もうね、誰か温めて。その豊満な胸で温めてくれ。豊満な胸に自信の無い女は
その股間に手を突っ込ませてくれ〜。

むしろ俺のムスコを温めて。

もうね、昨晩小説のネタ考えつつ便所に行ってる時からもドカドカ降る様子を
見て、あぁこりゃ起きたら大変だぞと思ってたんですよ。おまけに廊下も寒い。
あんまり寒いので酒飲んだら、小便行く回数増えてなお寒い。

あー、もう折角マッサージしてもらったのにこうも肉体労働多いと治らないじゃ
ないかと思いつつ、寝る前に右手を酷使してから睡眠につく。日課だしねぇ。
それにスッキリしてから寝た方が寝ざめもいいのだ。

「先生、起きて下さい。あの、雪かきお願いします」

ぬぉ、何事？って、雪かき？！お前このやろー、俺が折角いい夢見てたのに。
あぁもう、返せ俺のエロい夢。ライダースーツ着た美人が快楽に身悶えながら
俺の下で絶頂を迎えてたってのにー！

「あぅ、すみません。でも、起こしてこいって言われたものですから」

ちくしょう、途中で起こされたから目覚め悪い。しかし、雪かきで起こすなど
珍しい。どれだけ降ったのかな？そう思ってカーテンを開けて仰天。うっひゃ
これはすごい。さっそくやらないとなぁ。

玄関、犬小屋周辺、ベランダ、そして屋根。

まぁ屋根と言っても本格的に全部やったわけじゃない。犬小屋の上の雪がこう
ググッとせり出していたんですよ。放っておくと更に溜まり、雪が圧縮されて
重い雪どころか氷になり、それが落ちてきたら犬どころか、人だって危ない。
そのため、ある程度になったら落とさないとならんのだ。

そんなわけで俺は二階のベランダから犬小屋のある屋根まで行く事にしたけど
もちろん屋根の上にはたくさん雪がある。スコップ突っ込んで深さを測ったら
五十センチ以上積もってた。うーん、強行軍は無理だな。

仕方がないのでベランダから身を乗り出して、屋根の雪を軽く掘る。ある程度
やるとベランダの柵を乗り越え、屋根に降り立つ。うーむ、掘り進めていかんと
ならんのだけど、これがまた重労働。屋根なんて今シーズン初の雪かきだから
圧縮されて重たい雪になってる。これをどかして通路を作るのがきつい〜。

それでも何とかこんとか犬小屋の上の屋根まで到着すると、さっそくせり出た
雪を落とす。これはちょっと気持ち良い。何故って、先端近い場所をスコップで
刺してぐいっとてこの原理よろしく曲げると、物凄い大きな雪の塊がすっごい
音を立てて下に落ちるのだ。うひょ〜、楽しい。

_|￣|○　明日は全部の屋根をやらんとならんけどね。

いやもう、大変ですよ。雪なんて子供の頃は楽しかったけど、大人になったら
悪魔だ。ホワイトクリスマスっていいよね〜とか言ってるやつは俺の代わりに
雪かきしやがれ。雪なんて羨ましいな〜とか言う関東以西の人のとこには雪が
五十センチくらい降っちまえ！あー、もう、さむーい！

温めてくれる女募集じゃあ。

それでも挫折してやめちゃったら太る一方である。そんなわけで今日もジムへ
行って汗を流してから、ひどい肩こりを治療するためにハリを打ってきた俺。
ハリは痛くないのだが、マッサージが痛い、気持ちいい。相当凝ってるみたい
だし、今日は新しい事を言われた。

「なんか首の可動範囲狭いですね。硬くなっちゃってるなぁ」

そう、俺は首が人より回らない。真横を向いただけで痛みが走るのよ。うーむ
しばらく来いと言われたが、本当に何度も行って治さないとだめだな。生活に
支障の出るレベルだろうしなぁ。

まぁ、マッサージは気持ち良いわ。トレーニング中に痛くなっても、帰り際に
やってもらうとすっかり気持ち良くなるし、翌日もスッキリしている。今日も
スッキリ。さて、遅くなったから帰るか。

(；ﾟдﾟ)　お、俺の車が真っ白になってるー！？

いやもう、ビックリだよ。外に出たらうわーすげぇ雪降ってると思ったら俺の
真っ黒の車が真っ白に。いやその真っ白もうっすらではない。明らかに積もって
いるのだ。こんなんじゃ運転できない。とりあえず雪を払わないとならんので
車の中に積んであるブラシを取るため、車のドアを開ける。

('A`)　うわー、車の中にたくさん雪入った。

素手でそれを払う、冷たい。雪にすっかり埋まったワイパーを発掘する、あぁ
手が冷たすぎて痛い。当然外も寒い。すっかり払い終わったと思ったら、雪が
どんどん降るため、最初に払ったところがまた積もってきた。

ぬぁー、キリがない！もう帰る！……心でキレても、安全運転。だって視界が
すげー悪いんだもの。ジムで疲れてるのに、運転で気を張って……帰宅したら
空腹も相俟ってすっかりグッタリ。何でも明日も大雪だって？なめんな！

少しは手加減しろ、冬将軍！

今日の俺。
「降り過ぎなんだよ！」

いやもう、本当に二週間くらい前までは降る降ると言われても全然降らないで
いたし、降っても暖かかったからすぐ溶けて消えた。なのにここ数日、すげー
降るものだから雪かきしても、雪かきしても追い付かぬ！

今日もそうだ。ジム行こうと思ってたのだが、昨晩すげー降ったし、また日が
昇ってからも降るわ降るわ……。玄関は当然のこと、車庫前とか犬小屋付近も
やらないとならん。屋根もやらないとならんが……そんなにやる体力は無い。
今度やろう、うん。

とりあえず昼飯を食うと、手袋に帽子、長靴にジャンバーとフル装備にする。
正直言ってかなりダサイが、まぁ誰に見せるファッションショーではなく仕事
なのでこんなんでもいい。さっさとやってしまおう。

まず玄関をやる。降りたてなのでサラサラしてて楽だが、量があるので大変な
事には変わらない。普段鍛えてるパワーで一気に片付けると、次に車庫前を。
ここも一気に綺麗にしてしまうが、疲れが見え始める。そして犬小屋周辺に。
ここは一番気を付けるポイントである。

いやね、雪をどけると埋もれてるフンを発掘したり、小便の跡があったりして
汚い。うっかり上空に勢いよく雪をはね上げてしまうと、風に舞い、顔に雪が
かかってしまう。フンと小便に塗れたやつを。そんな事には絶対なりたくない
ため、ゆっくりとどかしていく。あぁ、雑にできないから疲れる。

そして家に入ると二階のベランダにたまってる雪を投げ捨て、今日はもう終了。
これだけでも結構な汗をかくから、いい運動だよ。数センチしか降らなかったら
除雪の必要なんてないし、大した労力でもないが、何十センチも積もったなら
かなりの重さになる。サボって屋根が潰れたとかになったら、大変だ。

ただまぁ、綺麗に除雪したのでスッキリさ。今はやや筋肉痛気味の腰の痛みを
感じながらこうして日記を書きつつ、テレビを見てる。さぁて、明日の天気は
どんなんかな〜……えっ、また数十センチ降るの？！

北国住民の戦いは終わらない。

・男には大きな挫折が二つある。
一つは初めて他者に負けた時、もう一つは性交時に腰が上手く動かない時。
by俺

そんな事を風呂に入りながら考えていた俺。思考パターンとしては風呂に入り
気持ちいい→そう言えば風俗でも風呂入った→風俗と言えばエッチ→そういや
初めての時は上手く動けなかったなぁ……。

いやまぁ、これは俺だけなのかもしれんし、それともみんなそうかもしれん。
まぁ、後者だろうな、何事も初めては上手くいかんものだし。そう言うけれど
挫折みたいなものを感じたものだ。

だってね、エロ動画や漫画など色んな媒体で予習してきたわけですよ。そりゃ
もう何百回何千回とイメージトレーニングしているのですよ。愛撫のみならず
本番だってどういう風に動けばいいのかとね。これでいい感じかも！

なんて自信をあっけなく砕かれるのよねぇ。

自分の腰があんなに思い通りに動かないのにビックリするし、滑らかじゃないし
それに一定のリズムを保てない。うおぉ、ＡＶ男優ってすごいんだな。あんな
スピードであんなになんて動けないぜ、など思うのだよ。まぁそうだ、自分で
孤独にトレーニングしてても、そんなに腰なんて動かさないだろうしな。

そんな挫折を味わい男は大きくなっていくのだ。まぁ、初めての時に正常位で
上手く動けなかったが、初めての騎乗位はなんとなく上手く動けた名残で俺は
騎乗位が好きになったようなものだ。まぁ、一番好きなのは対面座位。ありゃ
接触部分が多くて気持ち良いものだ。あーでもバックもいいし、やはり正常位
なんかもいいものだし……。

……おっと、大きくなってきたぞ。

昔から肩こりには悩まされていたのだが、親知らずを全部抜いてからしばらく
悩まされる事は無かった。だが去年あたりからまた感じ始め、ここ数日でそりゃ
たまらないくらい酷くなってきた。なんかもう、痛いのよ。首筋から肩甲骨の
周辺辺りがたまらん。右が特に痛い。

考えられる原因としては雪かきで痛めたのが肩こりを呼び覚ましたのか、それ
とも一週間ＲＯをやってたからだろうか。経験値１．５倍期間だったから、つい
パソコンの前にいる時間が長くなったんだよね。もしくはストレス？それとも
新作に取り掛かったから？

原因なんて考えてもしょうがない、痛いものは痛い。だがそれでもジムに行く
俺であった。いや〜、昼はラーメンとライス食ったから、少し消費しないと。
それでジムなんですが、ジムとくっつくように整骨院みたいな場所があるのだ。
そこではマッサージとかハリとかお灸とかやってるんですよ。

そんなわけで、トレーニング後にハリ初体験をやってみる事に！

二十分二千円でハリ治療とマッサージとあったので、やってみる事にしたのだ。
正直ジム行く前から痛かったが、トレーニング中も痛かった。前から気になって
いたのだが、こうまで切羽詰った事は無かった。ハリ治療も昔からどんなのか
やってみたかっらから、丁度良い。

中に入ると運よく空いてて、すぐできる事に。まず上半身を脱いで、ベッドに
うつぶせで寝る。さっそくハリだ。すんげぇドキドキしながら、何かが背中に
当たる。トントンと細い管みたいなのが背中を叩き……あれ、離れた？

えっ、これで刺さったの？！

実際刺さってるらしい。痛かったら言ってくれと言われたけど、正直痛くても
シャープペンの芯でツンとつっつかれた程度。八ヶ所くらい打ち込んだらそこに
コードをつなぎ、電気を流し始めた。同時に赤外線でポカポカ。十分ほどその
まま寝る。あ〜、気持ちいいなぁ。

それが終わるとマッサージ。やっぱり女性にやってもらうより、男性の方が力
あるし、手が大きいので包み込むようにできるからね。あ〜、痛い。だけども
気持ちいいなぁ〜。

「これ、相当ひどいですね。かなりガチガチですよ」

あっ、やっぱりそうなんだ。専門家がそう言うくらいだから、酷いんだな。

「随分我慢したんじゃないんですか？かなり酷いですよ」

そ、そんなに酷いんだ……あいたたた、そこ痛い。

「痛みがあるって事は治療になりますね。保険適用できますよ」

保険？！治療？！

なんでも重いだのだるい程度だとマッサージ扱いでいいが、傷みがあるとなると
治療扱いになり、保険が適用されるらしい。何でも本当に結構ひどいコリなので
放っておくと首の骨にも影響が出るとか言ってきた。なのでしばらく通っては
ちゃんと治した方がいいらしい。

何だか意外な方向に話が進んだが、保険適用だと半額くらいになる。おまけに
二十分くらいだったはずなのに、たっぷり一時間くらいマッサージされたから
実際本当にヤバイのかも。まぁ、マッサージしてもらってからかなり楽になった
から、何度か通ってみようかな。

肩コリ甘く見ちゃダメなんだな。

ただ携帯電話もすっかり普及し、色んな機能がついてきた。まぁ、色んな機能
ついても俺なんか説明書ほとんど読まないので宝の持ち腐れもいいところだ。
携帯持って十年くらいになるが、未だに電卓の使い方もわからんし、赤外線の
送受信もどこでやるのかよくわかってない。携帯に関してはジジイだ。

そんな俺だが、メールは使える。

まぁ、今更メールが打てるってのを太文字で言う事もないよな。今や通話より
メールの方が使用率高いって言うくらいだもんな。だが、俺はメールするくらい
ならば電話したいタイプである。メール打ってるとイライラしてくるのよ。

そんなわけで、俺からメールを打つ事は滅多にない。キーボードで打つのはまだ
いいのだが、携帯だとチマチマ打たないとならんので面倒くさくてやりたくも
ない。だから友人に返信する時は了解だの、わかっただのと短い。長くて三行
くらいである。長文を打つのは気に入った女か真面目な相談くらいだ。

なので、どーでもいいメールには返信すらしない。

そもそも打つのが嫌いなので、いぇーいとかいきなり来ても困るし、また俺の
全く関係無い報告をされても困る。飼い犬が病気になったとかね。どーしろと
言うのだか。俺のとこに来るメールは飲み会の連絡などがほとんどで、たまに
相談メールが来る程度。こういう人、結構多いと思うんだがなぁ。

だから俺としては気軽にメール送ってよと言われても、困る事がある。自分が
そういうの受けるのあまり好きじゃないから、何を言えばいいのかわからん。
メール好きな人からすれば、ほんと下らない事でもいいらしいが、今すっげー
寒くてねぇなどと言って、何が面白いのやら。でも、そうした細かい事が俺は
なかなかできんから、モテないのかもしれん。

今ムラムラするでもいいのかな？

メンバーは大学時代の後輩、いつも飲む相手である。焼き鳥屋で酒と焼き鳥を
堪能する。一人で飲むのも好きだが、人と飲むのも好きだ。人と飲む時はその
雰囲気で酔える。楽しい話に笑いながら飲む酒は格別だね。帰るの面倒だが。

そんな楽しい夜も寝れば終わる。目覚めるとプチ二日酔い。うむむ、飲み屋で
あまり飲まなかったので帰宅してから追加だとばかりに飲み過ぎたな。くそぅ
ＲＯが経験値１．５倍期間だからがんばりたいのにフラフラするぜ。

「せんせー、お願いしたい事があるんですけど」

むっ、何だ渚か。お願い事？ふーむ、そうか。多分あれだろ、体が疼いてもう
どうしようもないから、俺にどうにかして欲しい、そうだろ？ならば脱ぐのだ。
そうしたらたーっぷりその火照りを納めてやるから。

「あの〜……全然違いますよ。まぁ、体を動かしてもらうのに変わりはないん
ですけどね」

おぉ、そうかそうか、勘違いしてた。着衣のままのがいいんだな。やはりこの
時期は寒いからな。部屋は暖房付けたりして多少暖かくても、やっぱ脱いだら
冷えるからねぇ。配慮不足だったわ。

「だーかーらー、エッチな事じゃないですよ。雪かきですってば！」

ＹＵ・ＫＩ・ＫＡ・ＫＩ

雪かき、それは北国の冬の労働。はらはら降る雪は見てると綺麗だが、それが
積もれば色んな弊害が起こる。道が無くなり、重みで色々潰れる。そうならぬ
ようにスコップなどでどかすのだが、雪は重い。結構な重労働である。

まぁやらないとどうしようもないので、食後やったのだが……うん、きつい。
なにがきついって、万全の状態でも重いってのに、二日酔い気味でだるい体に
重労働だからねぇ。おまけに俺が雪かきを始めた途端、晴れていたのに吹雪に
変わるし……あぁん、もう。

それでも支度したら、引き返さないのが俺。やるって決めたら必ずやる。俺は
吹雪の中、全力の力で雪をどかす。あぁー、重い。それに雪をはね飛ばしたら
風に舞って雪が顔にかかるし。

それでもどうにかこうにか終えると、疲れた体を引きずるように家の中へ。あぁ
体痛いぜ。まぁ、それでも一仕事終えると気分が良い。手を洗って、小便して
さーってＲＯでもやろうか……あれ？

外、晴れてるし。

ギターと会うのは多くて年に二度程度である。そして俺達は学生時代には知る
事の無かった遊びを覚えた。それは酒であり、女でもある。まぁ、女を抱くのに
ロマンチックなハートは必要かも知れんが、エッチは俺の中でスポーツみたいな
ものである。楽しくなれる方法の一つ。その時のために俺は日々体を鍛えてる。
むはは、楽しんでこようっと。

昼過ぎ、不機嫌そうな渚を残して俺はギターの家へ。そこでお笑いのＤＶＤを
見て二人で笑った後、ススキノへ出発。うーむ、今から行ってやった後にメシ
食うとなると八時過ぎるかなぁ……などと考えつつ、入店。どの子がいいのか
写真を見てると、受付の人がこう言ってきた。

「あ、それと今日入店したばかりの子がいますけど、どうします？」

ここで久々に俺の冒険心が騒いだ。どんな子なのかわからない、だが今日入店
したばかりだからきっとテクニックもたどたどしいに違いない。どんなものか
気になった俺はその子に決めた。フフフ、どんなんだろうなぁ。

すぐ呼ばれて俺はカーテンの向こう側へ。そこで待っていたのは三十ちょっと
くらいの女性。くっ、俺は失敗したのか？でもまぁ、大事なのは体とプレイ。
さっそく部屋に入ると、脱いでもらう事に。

(ﾟдﾟ)　これは……もしや……。

からだはスレンダー。だが……まぁまだ確証には早い。人の体をどうこう言う
など無粋だ。おまけに顔は悪くないんだし。さっそく体を洗ってもらい、話を
しながらプレイに入る。フフフ、この中はどうなってるのかな〜と指を入れた
時にわかったね。もう間違いない。

出産経験あるな。

多分、今まで俺はそんな人とした事が無かったために、明かな差異に驚いた。
腹にある妊娠線みたいなのでもしやとは思ってたが、中にもやっぱ変化はある
ものなんだなぁ。空間ができるのよ。出産経験の無い中ってのはきつい緩いの
違いはあれど、そんなに隙間が無い。ただ、今回のはスカッとした空洞みたいな
ものがはっきりあり、へ〜こういう風に変わるのか〜。

そんな女体の秘密を一つまた覚えつつ、ガンガンやって終了。色んな体位を俺は
存分に堪能した代償として、軽い腰痛。しかしまぁ、プロ相手に色々やるのは
勉強になるし、楽しい。うーん、また今度誰かと行こうっと。

その後、ギターと二人でススキノで飲んだ後、カラオケ行ってから我が家でまた
飲み直す。ギターの持ってきたタカトシのお笑いＤＶＤ見て笑いながら、朝方
まで酒を飲む。仮眠後、酒を抜いてから俺はギターを家まで送ったのだ。

いやー、今回のギターの帰省中に二度会ったが、二回とも結構おごってもらい
俺の財布のダメージは少し軽減された。彼はいい男だ。次の帰省は夏と言って
いたが、その時にまた風呂に入りに行きたいものである。……だって、今回の
ギターの相手にした女が結構よさそうだったもんでねぇ。

情報交換って大事だよね！

九時くらいに帰ってきたのだが、それからずっと日本酒飲んでましてね、いや
すぐ寝潰れると思ってたのだが、結局いつも寝る時間まで起きてて、いつもより
飲み過ぎる始末。あぁん、明かにカロリー取り過ぎ！！

そんなわけで、本日はジム行ってきたんですよ。

いやもう、昨日飲み食いした分を消費させようと今日は有酸素運動中心に汗を
かいてきたんですよ。一時間近く走り、二十分自転車を必死にこいで、筋トレ
やってヘロヘロに……。うおぉ、足とかヤバイぜ。

「今日は随分がんばってきましたね〜」

うむ、明日にちょいとした成果発表があるからな。

「成果発表？コンテストとか応募してましたっけ？」

おいおい、幾らなんでもコンテストなんて出れる体じゃないよ。そりゃ昔より
筋力付いたけど、全然カット出てないし、腹筋も割れてない。そんなのに出る
なんて、ありえないぜ。

「じゃあ、成果発表って何ですか？」

あぁ、明日はギターと飲みに行く約束してるんだよ。それでねぇ、久々に泡姫と
遊んでこようかと思ってるのだ。いやね、何のために体を鍛えてるのかと言えば
女を抱く時のためだけだ。元々、泡姫にすごーいって言われたいがために俺は
ダイエットを始め、体を鍛え出した。まぁ、泡姫だけでなく女なら別にいいが
悲しい事にモテないからなぁ。

そんな事を友人に話したら、腹が出ていようが関係ないってと言われた。まぁ
プロだろうが素人だろうが恋人だろうが、そんなもんだろう。だけども、俺は
サービス精神にあふれてる男なのだ。俺だってどちらかと言えばいい体の女を
抱きたい。少しくらい体のたるんだ女だって抱くが、どうせならいい体の方が
楽しいし、やりがいもある。向こうだってきっと同じに違いない！

おーい渚、どこ行くの？