ジムへ行けば二時間くらいは走ったり、筋トレしたりするのでビリるより更に
効果がある。難点は準備とかあるので面倒ってくらい。一方ブートキャンプは
そろそろディスク１から２へ移ろうかと考えている。新しいやつはどんな風な
運動か知りたくもある。難点はジムより消費カロリーが低いってくらいか。
ぼんやりと昼飯前にそんな事を考えていると、渚が部屋になってきた。洗濯物
持ってやってきたので、適当な話をする。そこで渚が不意にこう言った。
「そういえば今日、先生午後からお届け物するんですもんね」
そうだった……。今日は親戚の家に物を届けるため、外出する予定があったん
だった。だったらジムるのはやめて、ビリろうかな。そう考え、昼過ぎに家を
出て、夕方頃に帰宅。一息ついてから、俺はディスク２をセットした。
ネットの情報でもディスク２はかなりハードだとあったので、ビリーバンドを
使わずにチャレンジしてみる。てか、ディスク２は最初からビリーバンド使用
するのね。それでも筋肉を意識してやればきつい、すごくきつい。つかあれか
ビリーは肩の筋肉をすごく鍛えさせたいのかな？肩の筋トレとかすごい回数を
やらされる。もうね、後ろの人達も休み休みやってたり、きつそうに喘いでる
から、俺がへばりそうになるのも仕方ないよね。
その後は下半身の強化が続く。もうね、これが滅茶苦茶きつい。片足で立って
キックを続けたり、足を伸ばしっぱなしにするなんて無理。インナーマッスルと
いう、筋持久力が足りないんだろうな。走ったり、爆発的な脚力はあるけれど
その姿勢を持続する力が備わっていないのかもしれん。
ついていくのがやっとと言うか、できない事も多く、フラフラになりながらも
ディスク２は終了した。確かにこれはきつい。ビリーバンド使ってこなすなど
当分先の話だ。まずは何度かやってインナーマッスル鍛えないとな。そうして
内側の筋肉を鍛える事により、引き締まった体になり、モテるのだー！
流した汗は俺を裏切らないはずだ！
帰宅後、酔った勢いで友人に電話する。初めて電話した女友達なのにいきなり
下ネタトーク連発の俺。うぅむ、こんなんじゃいかんなぁ。どうして酔ったら
こうなってしまうんだ。ダンディに飲んで終わりたいものだな。
本日は二日酔いモード。頭はそう痛くないし、あまり吐き気も無かったのだが
ともかく体の中が異様にだるい。こういう時に運動とかやっても酷い目に遭う
だけなので、本日は大人しく静養。
うつらうつら仮眠を取ったり、ぼんやりして回復を図る。そうして風呂に入る
俺。あー、実に無駄な一日だったなぁと風呂の中でぼんやりしていたら風呂場が
メシリ、バタン、ドンドンと音がする。壁がきしんだり、天井が叩かれるかの
ような音。本日は特に風も強くなく、どちらかと言えば穏やかな日。こういう
事はしばしばあるが、まぁ我が家がボロいからかもしれん。欠陥住宅はイヤだ
ねぇ、まったく。さて、晩飯はなんだったかな〜？
「ヒュイヒュイヒュイ……」
突然、俺の頭上で誰かがそう囁いた。囁いたってほど声は小さくないな。えぇ
当然風呂は一人で入っているから、そういうのが聞こえる事自体が異常なのは
わかっている。じゃあ何故声と表現したかと言えば、風の音でもなんでもなく
声としか言いようのないものだったからだ。おいとも、注意とも聞こえる声は
やや甲高く、男なのか女なのかよくわからなかった。
さすがにこれは初体験。怖くなって風呂からあがると祖母や母、また渚などに
その話を聞かせると、不思議そうにみな声を揃えた。
「そんな声はともかく、壁がきしむなんて事、今まで一度も無いですよ」
( ﾟДﾟ) え、嘘？
よほど風の強いひならともかく、普段風呂に入っていてもそんな事は未だ一度
たりともないらしい。そんなバカな、俺なんてほぼ毎回だぞ。あぁわかったぞ
それはぼんやり風呂に入ってるからだな。じゃあ今日の風呂は耳をそばだてて
注意して入ってくれよ。そうしたら聞こえるからさ。
しかし三人とも、そんな音はしなかったと言う。
ゲゲッ、そんなバカな。俺だけにしか聞こえない音。もしかしたらそれは霊の
信号だろうか。俺は死後、よく親父の夢を見る。それは時に単なる夢とは思えぬ
ようなものもある。うむむ、もし霊感というものがあるなら、俺はある方かも
しれない。
しかし、一体霊は何を伝えたいのだろうか。ドンドンと天井や壁を鳴らしたり
しても、こっちには何の事なのかサッパリわからん。相手も何か伝えたいから
そうしてるんだろう。それが精一杯の俺への連絡方法なのかもしれない。だが
それが何なのかわからん。相手も俺ももどかしい。
怖がりなんで止めて欲しいわぁ（涙
それに先日頭痛がひどくて病院に行ったら、二十代にしては異様に肩が凝って
いると診断されたんですよ。肩コリがひどいと血流が悪くなり、頭痛とか他の
病気になったりもする。まぁ、そんな病気とか抜きにせよ、痛いと日常生活で
ストレスになったりもする。う〜ん、何とかしたい。
まぁそんな痛みごときで運動をやめるわけにはいかん。本日もジムに行っては
走ったりブルブル振動板に乗ったり、筋トレをしたりしていると、ふと気になる
看板を見つけた。
整体マッサージ、針灸もします。すぐそこ！
マッサージなんて昔腰痛があまりにひどかった時に何度かやってもらった事が
あったけど、あの時はかなり高かった思い出がある。けどどうだ、ジムにある
これは２０分１５００円とか書いているじゃないか。
これは今度行ってみるべきだ。まぁ、千五百円ならはずれてもいいかなと思える
金額だし、実は昔から一度針をやってみたかったんですよね。だってほら何か
不思議じゃない、細い針プスプス打ったら治るって。
しかし首に打たれるのは怖いな。安全だと言われても、不安がつきまとうぜ。
こんな思い、注射の恐怖を克服した時みたいだ。あれは確か小学生の時、何か
病気をして病院に連れて行かれ、注射を打つ事になったのだが、注射なんてもう
怖くて仕方なくてねぇ。看護婦さんに赤ん坊用の針だからと言われても本当に
ガッチガチに緊張したものだ。
しかし、打ったら案外痛くなかった。それからと言うもの、注射って大した事
無いじゃんと思うようになり、今では特殊な注射以外は全然平気になった。あぁ
特殊な注射ってのはエロい事じゃないよ。ブロック注射とか筋肉注射みたいな
もんですよ。だから針も大した事ないのかもしれん。
もし若い人が受付とかしていたり、整体師や鍼灸師だったりしたら、そこから
仲良くなれるかもしれない。俺はジムからの帰り道、ドキドキしながら小窓を
覗いてみた。どんな人がいるのかな〜？
('A`) 現実は甘くないよな。
俺はふたなりが大好きである、ふたなり美少女がとても好きである。最近購入
するゲームの半分がふたなりものである。もう半分はレズゲー。じゃあなんで
ふたなりがそこまで好きなのか説明する前に、ちょっとふたなりについて説明
しましょうか。
ふたなりとは両性具有者、つまり男性器と女性器を生まれながらにして持って
いる者である。ここで言っておかないとならんのは、決してそれはシーメールや
オカマとは違うって事。まぁ、現実でのふたなりってのは直接確証があるのを
見た事が無く、それっぽいのを見た事があるけど、あれはシーメールなのかも
しれない。なので、俺が好きなふたなりは二次世界でのふたなりである。漫画
だとかゲームとかね。現実と創作物は違う。もしかしたら現実のふたなり見て
幻滅するか、ドキドキするかそれはわからない。
ふたなりには男性器がついてる、純粋な女には当然ついていない。だから俺に
ホモの気があるかといえば、そんな事は無い。いいかい、女のおっぱいが好き
だからと言って、男のおっぱいを完全に無視することはできない。男について
いるから男と考えてしまうのであり、女についてりゃそれはおっぱいみたいな
ものである。でっかいクリトリスみたいなもんよ。
男とキスされたら引く、女にキスされたら喜ぶ。男と抱き合ったらげんなりと
するけど、女と抱き合えば盛り上がる。男のおっぱいなんて吸いたくないけど
女のおっぱいならむしゃぶりつきたい。じゃあ女に男性器がついてるとしたら
……きっとＯＫに違いない！そうだろう？
男の俺は男の快楽を知っている、射精の感覚を知っている。だが俺は女の快楽を
知らない。どんなに悶えているのを見ても、どんなものか本当はわからない。
俺は女が悶えるのが好きだ、しかしそれがどんなものかわからない。だけども
女に男性器がついていたらどうだ？その感覚は俺にもわかる。そしてその感覚に
女が悶えていると、非常に面白い。快楽に誘う装置が一つ増えたのだ。
そんなわけで、俺はふたなり美少女がとても好きである。だが現実はホルモン
バランスとか色々あるだろうから、美女はいなかろう。創作物の中で楽しむしか
ないかもしれん。まーそうだよな、俺は元々あまり好きじゃないけど、もしも
創作物なんかで持てはやされているツンデレ女が俺に好意を持っていたとしても
実際ウザイかもしれん。これこそファンタジー！
こういう日記も久々だなぁ。
それでも痩せるためにとジムに行こうと思っていたのだが、運動できそうにも
ない痛みだったし、それに外が大荒れの天気だったので中止。こりゃ大人しく
今日は休養日にしようと思っていた矢先、後輩から飲みに行きましょうの電話。
運動はできないけど、首が痛くても酒飲めるぜー！
大酒飲んで、いい気分のまま眠り、本日に至る。二日酔いってわけじゃないが
何だか体に酒が残っている気分。こういう時は自己嫌悪だとか色んな罪悪感を
感じてしまい、えらい落ち込む。
あぁ、ビリー先生もまさかこんな大酒飲んで痩せようと目論んでいるだなんて
思ってもなかろう。ごめんよビリー、俺は俺に負けそうだ。ダメな男だよな。
与える事もできず、享受するばかり。堕落に支配され、向上心を失ってる。
「そうして嘆く暇があるなら体を動かせ！一緒にやるぞ、ワンモアセッ！」
(*´д｀) ……ビリー。
そんな声が聞こえたような気がする。そう、ダメだとわかっていて諦めて体を
横たえていちゃいけない。ダメだと受け入れつつ、それでも立ち上がって何か
無理にでも前向きにがんばらないとならない。
そんなわけで本日もビリーズブートキャンプ。まぁ、土日はジム混むし、また
酒も完全に抜け切っていないみたいというか、ややだるかったので本日ビリー
バンドを使わずにやる事にした。
それでも汗だく、結構疲れる。本当にシャツなんて水かぶったみたいにベシャ
ベシャである。すぐに風呂に入る。我が家の風呂場には大きな鏡があり、よく
自分の体をじっと見るのだが、さほど体型が変わったようには見えない。ぬぅ
たった一週間真面目にがんばってるとはいえ、たった一週間だ。変化を求める
には性急な気もするが、それでもやはりモチベーションアップのため、少しは
痩せたって証拠が欲しい……。
風呂から上がり、体重計に乗る。……おや、ちょっと減ったか？
僅かにだが、確かに体重と体脂肪が減っている。まぁ、一キロ以内の体重変動
なんて誤差かもしれないが、それでも昨日、一昨日と風呂上りに体重計に乗って
計測した時よりも減っている。おぉ、効果あるんだな、ちゃんと。
夏までに痩せて、今年こそモテるぞ！
昼過ぎ、ＤＶＤをセットする。俺の準備も万全よ。多少肩が筋肉痛気味だけど
燃えるような意欲と根性があれば平気だろう。痩せるぞぉ〜。
本編が始まる。最初は準備運動なのだが、バックの人達の動きがいきなり早く
ついていくのに精一杯。むしろこの準備運動が結構きつい。体の筋を伸ばして
いるのか筋トレしてるのかわからないが、ビリー達の動きが軽やかだから俺の
脚の動きがついていかない。
そうなんですよ、やつら動きが軽やか過ぎるんだよ！
ＣＭとかじゃ面白そうに楽しそうに楽そうにやってるけど、やつらのステップは
難しい。いやそこまで難解なものはないのだが、なんにせよ素早いので途端に
難易度があがる。初見じゃなかなかできず、二回目でも動きがバラバラに。
それでも楽しい。エリート版は格闘技の要素がかなり多く、パンチやキックが
かなり多い。右へ左へエイヤッ！ソイヤッ！うん、昨日よりサマになってるかも
しれない。あぁ、人間は成長できるんだなぁ。
正直、最初の準備運動を終えてからビリーバンドを使うまでの、この格闘技を
取り入れた運動は楽である。動きが早くて苦戦するかもしれないが、それさえ
どうにかできれば楽しい。体から汗が滴り落ちる、燃えろ俺の体脂肪！
しかし、ビリーバンド使用編に入ると急変。
どこがきついって、肩の筋肉が非常に辛い。ビリーバンドしなきゃ楽なのかも
しれないが、そんな楽な道を進んでは痩せない。パンチやキックはいいけれど
妙に肩のトレーニングが多いような気がする。やはりしっかりした肩は全ての
基本なんですか、ビリー先生！？
ちなみに後ろの人達はワンセット終わる度にＹｅａｈ！とか叫んで手を叩いて
喜んでいる。さすがたくさん肉食ってる人達は違うな、ノリが違うな。こっちは
ワンセットやったらヘトヘトでそんな気力無いってのに……。そういやビリー
バンドを使っていない女性もいるが、しっかりビリーバンド使ってフルセット
こなしてる女性もいる。どんだけ強靭なんだ、こいつら……。
最後の方になってくると、肩も上がらない。もうダメだ、これ以上できないと
思った頃にビリーがバンドを置いて、ストレッチ開始。クールダウンである。
まぁ、この最後のストレッチはビリーのまましかやらないとほぼ確実に筋肉痛に
なるだろうから、終わってからもストレッチはやった方がいい。
一頻りやって、四十五分くらいである。まぁ、四十五分間ビリーバンド使って
みっちりやれば、かなりの運動量。ビリーは水分補給を忘れるなとか言ってた
けど、エクササイズの途中に休憩時間なんて無い。休む暇なんぞ無い。なので
あまり普段から運動しない人だと、途中でバテるかもしれない。まぁ、確かに
これをずっと続けていたら痩せるだろうなぁ。
次は明後日に会おう、ビリー！
母と渚を乗せてのミニドライブ。届け物は一時間程度で済んだのだが、なんか
ジムに行く気力は無くなっていた。でも、運動はしないとならん。痩せないと
ならない……そうだ、今日こそあれを買う機会じゃないのか？
今やその名を知らない人は少なくなってきた、ビリーのエクササイズ。あれが
もう面白そうで、やってみたいんですよ。ジムに行かない日にやって効果倍増。
うむ、いいじゃないか。
そこで最近運動不足気味の母親に買わせようと目論む。母も興味をかなり持って
いるみたいだし、俺も俺でやるたいのでその効果を説明。購入を決定してくれ
荷物を届け終えた俺達は帰り道の途中、売っていそうな店を探した。
しかし、いざ探そうとすると案外見付からない。どこに売ってるんだ？いやぁ
スポーツ用品を置いてある場所を探したのだが、無い。ダイエット用品の側を
探しても、無い。うむむ、どこだろう？……ドンキホーテならあるかな？
あったのだ、ドンキホーテに。パッケージは英語しか書いていないが、写真は
明らかにビリー。近くの看板にもビリーズブートキャンプと書いてある。うむ
これに違いないと購入。帰り際、クジを引かされたのだが、そこでなんと俺は
二等を引き当てる。クジ運の無い俺が二等！！
でも景品を見てガッカリ。だってさ、ＵＳＥＮのチューナーセットなんだもん。
チューナーと工事費はタダらしいのだが、毎月使用料に六千円かかる。うーん
そんなに金は無い。そもそもこれ、俺の知ってる限りで四人は当たってるけど
やたら当たりやすい二等なんだな。当たらせるため、二等を多めに入れてるに
違いない。俺は断り、飴玉一つもらって帰宅した。
帰宅して、さっそく箱を開ける。ＤＶＤ三枚と赤いビリーバンド。あれ、確か
ＤＶＤって四枚じゃなかったっけ？おまけにビリーバンドって黒かったような
気がしたのだが……ぬぅ、ドンキホーテめ。俺にパチモン売ったか？けれども
確かにビリーなんだよなぁ、どういうことだこれ？
ともあれ、まずやってみる。オール英語、全然何を喋っているのかわからない
けど、ビリーが丁寧に動きを教えてくれるので、どうすればいいのかわかる。
なるほど、動きは国境を越えるな。単に運動不足の人達と違い、俺は一応ジム
通っているんだ、ビリーバンド使ってやるぜ！
だけど、ジムに通っているけどエクササイズはやっていないので、ビリー達の
軽やかな動きについていけない。体が動かないのよ、足もつれたりして。ぬぅ
こりゃあやりがいあるな。そして、ボクササイズのようにストレートやフック
アッパーに膝蹴りなど、割と格闘技っぽい動きが多い。きっつ〜。
三十分くらいしたらビリーバンドを使う運動に突入。もうこの時点で汗だく。
ビリーバンドはゴムの負荷は大した事無いけど、おもりが結構重い。うおおぉ
ビリーきついよ、きついよビリー。ワンモアセッとかやめて〜。
それでも意地で全てをこなし、終了。汗だくの俺。やってて思ったのは、割と
ハードだし、場所を意外と使う。横に三歩進んでキックとかあるので、居間の
テーブルとかどかしてやらないとならん。また、ドタバタするのでアパートで
やるのは結構厳しいかもしれない。
でも、面白い。単に走るよりはいい有酸素運動だ。満足しながら本日の日記を
書き始めて、ビリーズブートキャンプのリンク先を確認してみたら、驚くべき
事実を知った。なんと俺が買ったのはビリーズブートキャンプじゃなかった！
ビリーズブートキャンプエリートだった！
これは現在テレビＣＭなどで放送されているやつより新しいバージョンで、今
宣伝されているやつよりなお厳しいが、効果があるとのこと。実質最新版だ。
そのため日本語字幕はついてないが、効果は保障済みらしい。うむむ、そんな
最新版を置いてあるとは、やるな近所のドンキホーテ！
明日もやるぜワンモアセッ！
保険は加入時に健康じゃないと入れない。まぁ、そうだよな。例えば既にガンに
かかってるのにガン保険に加入して、すぐ金もらえるんだったらもらい放題に
なっちゃうよな。誰でも入れますってテレビＣＭでやっていた保険があるけど
それを信じた親父が電話したところ、断られて怒っていたのを思い出す。
つまり俺も現段階で健康であると認められないと、保障されないのだ。けれど
俺は今まで健康診断なんて学生の時にしかしたことない。だから来月俺は人間
ドッグに行くのだが、保険会社の人も早い方がいいだろうとか言ってきた。
「でしたら私どもの会社から問診のための者を派遣しますよ」
なんでも保険会社からよこす人の問診にさえ答えたら大丈夫になるらしいけど
我が家に来て問診なんて、俺には経験が無い。一体どんな医者が来るのだろう？
やっぱ白衣に黒カバンなんだろうか？爺さんなのかなぁ？
ちょっとドキドキしながら待っていたら、昼過ぎにインターホンが鳴った。おや
来たのかなと思い玄関へ行けば、中年の女性が立っていた。おや、白衣着てない
けどこの人が女医さんかな？でかいカバン持ってるし。訊けば確かに保険会社
から来た人らしい。居間に通す。
身分証明を済ませ、すっと差し出された一枚の書類。そこには最近病気をしたか
数年以内に入院したかなどを書く書類。あれ、俺はてっきり聴診器とか色々な
ものを使って簡単な診察をした後の問診だとばかり思っていたのだが、本当に
簡単な問診だけなのね。
ところであぁいう書類って、最近かかった病気に風邪も書くものだと思っても
いなかった。最近病院行ったかとか訊かれたので風邪ひいて病院行ったのだが
そんなの書かなくていいですよねとか言ったら、いや書いてくれと。いやはや
細かい報告まで必要な割には問診のみって、不思議な調査だ。
ともあれ何事もなく終了。まぁ、大病なんてしていないから審査は余裕で通る
はず。はー、どんな事されるのかと思ったけど、終わってみればなんて事ない
ものだったな。何でもそうなんだよね、自分の想像を膨らませて一人怖がって
しまう事が多いけど、実際そこまで大変だって事はあまり無いのかも。
だからそこの貴女、俺と一夜を共に！
うん、間違いなく太った。体重以上に腹がたるんでるように見える。そりゃあ
二ヶ月くらい喪に服していたからジムに通っていなかったり、ストレス解消の
ためとついつい食べ過ぎてしまっていたからなのだが……これはやばい。
そろそろ薄着になってくる季節だ。Ｔシャツ一枚で出歩く事も増えるだろう。
昔に比べて胸筋や肩筋がついてきたから、ヒョロっとした感じじゃなくなって
それはよかったと思っている。けれど、それは腹が出ていない事が前提になる。
腹が出ていれば胸や肩が出ていても、ただのデブにしか見えない。
幸いまだ服の上から腹が出てるようには見えないが、脱いだら丸わかり。ぬぅ
折角割れかかってきていた腹筋が隠れてしまった。これじゃあ女を抱く時少々
ガッカリされるかもしれない。女の動向一つに一喜一憂なんて傍から見てたら
情けないかもしれないが、こうでも考えないとがんばれないのだから仕方ない。
いい女とセックスする一助になるだろうから、痩せる。俺のパワーの原点。
そんなわけで本日もジム行って、たくさん汗をかいてきたのですが、どうにも
痩せてる気がしない。そりゃ一回や二回行った程度で変わるわきゃないのだが
やはり効果を実感したいところ。こうなりゃ食事を変えるしかないのだろうが
酒は減らしたくない。食事か……確かに食いすぎかもしれないな。
最近カレーにはまっていた。カレーはどうしても通常よりゴハンを多く食べて
しまう。炭水化物の四十四％だかは脂肪に変わるとか、どっかの本で見たから
それはもうドカドカ体内に蓄えられてしまったことだろう。
うーん、ここは話題のビリーズブートキャンプに手を出すか？
最近じゃ結構話題なので、ＣＭで見たことある人も多いでしょう。面白黒人の
ビリーがいい意味でおバカなアメリカンテンションで送るエクササイズ。これ
結構きついらしいけど、効果あるらしいんですよね。買おうかなぁと迷い中。
ジム行かない日に有酸素運動したら、痩せていくよなぁ……。
痩せたいよビリー！
そうは言っても、何だかんだメンバーが追加されたり酒も入ったりしてくれば
それなりに盛り上がるというもの。気心知れた仲間達と飲むのは楽しい。また
久々に飲み会前にドキドキしていたんですよね、期待で。
そう、最近期待でドキドキする事がないんですよ。
子供の頃は誕生日やクリスマスや正月、また新しいゲームの発売日二週間前に
なるとドキドキしたものです。だが最近の俺はどうだ。飲み会やライブ前でも
ドキドキする事はなく、合コンだって何だか気が重い。ドキドキする事がもう
ほとんど無くなってきていたんですよ。
人間の苦痛に飽きや慣れってのがある。つまり、俺は成長するに従い、色んな
出来事や刺激に慣れてしまい、あまりドキドキしなくなってきた。初めてエロ
本を見た時、そりゃあもう人生変わるくらいの衝撃を受けた。エロに目覚めて
から初めて女の陰毛を見た時、脳みそ沸騰しそうになった。エロビデオやＱ２
などに触れた時、無修正モノを見た時、女を抱いた時には強烈な稲妻が俺の中を
駆け巡ったものだ。世の中、こんなすごいものが！と。
だがそれらにも慣れてくると、初回のような感動は薄れてきた。もし願い事が
叶うのならば、俺はエロに関する記憶を消して欲しいと願うかもしれん。また
少年のようにエロに対しての刺激を敏感にしたい！
しかし現実はそうもいかない。でも、刺激が欲しい。そう言う時、俺は買い物を
するようになった。買い物？当然エロですけど。
数日前に注文し、発送確認メールが届いた時からもうドキドキ。そして当日に
なると、もう起床時からドキドキですよ。あぁ、この感覚もいつか消えてしまう
かもしれないなんて考えると、それは寂しいけど、でも今はまだドキドキ感を
感じられるから、目一杯楽しんでしまえ！
購入したのはエロ本二冊と、ポルチオエステサロン５である。
いやね、先日なんかいいエロはないかとネットの海を航海していましたところ
サンプル動画を見つけましてね、おぉこりゃエロいと。もう何年も前から俺は
普通のエロ動画じゃ物足りなくなってきている。なんかね、こんなの絶対体験
できないだろうってファンタジーを求めているのかもしれん。
そして今晩、その宝を見るぜ。うふふ、届いてからまだ見てないから、そりゃ
もうドキドキですよ。この高揚感のため、買って損は無いと思っている。
生きている感触ビンビンですよ！
いつもは午後五時頃にジムへ行き、午後八時には帰るんですよ。これはつまり
俺の知らないジムの世界が展開されてるに違いない。俺が帰った後、そりゃあ
もうアダルティな雰囲気があるかもしれない。俺の知らないセクシーな女性が
うようよいるのかもしれない。もしかして……むひひ。
期待を胸にジムへ。ほほう、やはりまだまだ盛況だ。会社帰りの若い女も結構
いるなぁ。到底声なんぞかけられないが、やはりいるってだけで活力が生まれて
くるもんだ。よーし、走り始めるか。
走るマシンも混んでるので、俺の隣にも人が来る。むむむっ、隣に今来たのは
紛れもなく若い女だ。顔を見なくても、雰囲気でわかるぞ。よーし、隣にいる
女性は俺の恋人って設定にして、一緒に走ってるってことにしよう。
「結構汗かいてるね、がんばってるね〜」
まぁね。最近はちょっと来れなかったから、がんばらないとな。
「へー、がんばってるね。そういうとこ好きだよ」
うははは、気分上々。まだまだ妄想を膨らませるぞ！
そんな事を考えていたら、隣の隣、女性の隣に男性がやってきた。やはり走る
人が多いんだろうな。健康は素晴らしい。
「あ〜、○○さん。走る気になったんですか！？」
……妄想終了 つД｀）
なんだよ、相手いるのかよ。しょんぼり。まぁ、若い女なんてみんな相手がいる
だろうからしょうがないよな。よく見れば、若い女、ちょっと年上の女達には
ほとんど相手がいる。そうじゃない人達は仲間がいるか、本当に黙々と訓練を
している人達。……俺も黙々グループにしておこう、うん。
孤高のトレーニーになろう（涙
印鑑証明が必要になったんですよ。
例えばいままで契約なんて携帯とかジムの入会とかでポチポチ押す程度だった
けど、それは銀行印でよかった。通帳に登録してあるハンコや三文判でも全然
問題なかったのだが、今回車を買う事になり、そうもいかなくなった。
俺もよくわからないのだが、区役所とかで印鑑を届け出て、印鑑の効力をアップ
させないと高額契約ができないらしい。車とか家とか土地とか、そういうものに
必要になってくるみたいだ。
ともかく重要な契約に必要であり、俺はその登録をしていなかったので、本日
最寄の区役所に行ってきたんですよ、昼過ぎにカレー食ってから。印鑑証明に
必要なものは登録する印鑑と身分証明書らしい。うーむ、こういう事こそ学校
なんかの道徳の時間にちょっと教えてくれたらいいのになぁ。
昼過ぎの区役所はそう混んでいなかった。とりあえず番号札を引き、ひたすら
順番を待つ。ぼんやりしてると、俺の番。壮年のおっさんに印鑑登録をしたい
事、初めてだから優しくしてねなどと伝えると、スッと俺の彼方を指差された。
「あそこの登録用紙に必要事項書いてこないとダメなんだよ、ゴメンね」
うぬぅ、また待たないとならないのか。登録用紙に住所氏名生年月日を記入し
登録する印鑑を押す。印鑑は強く押さないとならない。先日銀行で印鑑を使用
した時、押しが弱いと再度押しなおしをさせられた。確かに印鑑が薄かったり
すると正式な契約を結べないだろう、それが正しいかどうかわからなくなるの
だろうから。なので俺は押した、強く押した、力一杯押したんだ！
またしばらく待ち、俺の番。今度こそなんの問題もないぞ。俺はスッと用紙を
差し出す。受付のおっさんはそれをじっと見て一言。
「ハンコ潰れてわからないよ。貸してもらえます？」
_|￣|○ 笑われた。
ハンコを貸し、職員の人に押してもらう。おぉ、綺麗だ。うむむ、あれはきっと
熟達の技があるに違いない。もしくは入社試験でハンコを綺麗に押せない人は
落とされるのかもしれないな。軽い敗北感を覚えつつ、無事印鑑登録カードと
印鑑証明をゲット。なんだか人生の経験値が上がった気がする。
女で経験値を上げたいんだがなぁ。
これではイカン、何かしてあげたい。
ふと先日、そんな事を思った。しかし俺はプレゼントするのがヘタな男である。
プレゼントって何をあげたらいいのかわからないのだ。服なんてサイズとかが
わからないし、旅行なんて好みがある。アクセサリーもそうだろう。花なんて
枯れてしまうから、そんなに好きでもない。
そんなわけで妹の結婚祝いも現金でしかあげていないが、これはこれで何だか
無粋である。実用的ではあるが、プレゼントとはちょっと言いがたい。うーむ
何かしたい、どうせならみんないっぺんに済ませられるもの……。
そうだ、メシをおごってあげよう。
そこまで頻繁に外食しないのであまり店は知らないが、車でそう遠くないとこに
美味しい回転すし屋がある。回らないすし屋に連れて行くほうがカッコイイが
そういう店は俺だって一度も入った事が無いので、除外。まぁ、回る寿司だって
美味いとこは美味い。
一念発起して、本日みんなを連れて行った。母や祖母は普段の生活から世話に
なっているし、妹夫婦にも俺が何かしてあげた事はあまりない。葬式などにも
世話になったからなぁ。渚は……まぁ、ついでに連れて行ってやろう。
本日、車の見積書を確認する作業をした。色々サービスしてもらい、そりゃあ
結構安くしてくれてるとはいえ、見積書を見て寿司食わせる気が微妙に減退。
うーん、餃子食い放題に変更しちゃおうかなぁ……でも、あの寿司をみんなに
食わせたいんだよなぁ。
気を取り直し、夕方みんなが集まるとそのすし屋に。平日というのにそこそこ
混んでいる。さすが人気店。しかし幸運にも待つことなく座れた。前に行った
時にはかなり高かった印象があったのだが、よく値段を見ればそこまで高いと
いうわけではない。ホッと一安心。寿司自体はネタも新鮮で美味しく、シャリが
小さめなのでヒョイヒョイ食える。色んな寿司をたくさん食えるのはいい事で
ある……うん、たくさん？
ぬぉ、結構食ってるじゃないか、俺！
そう、いつもと言うか、たまに行ってた回転すし屋はもう少しシャリが大きく
十皿も食えば腹いっぱいになっていたが、今日行ったすし屋は二十皿近く食って
しまった。しょえー……まぁ、みんな喜んでくれたみたいだし、美味かったから
いいか。会計も思っていたよりは安かったからなぁ。
_|￣|○ うわぁ、さようなら風俗。