狂人日記

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 4月15日
昨日更新が無かったのは飲んできたためです、申し訳ない。いやね、昨日の昼
くらいに飲もうよと友人に誘われたんですよ。俺とそいつとけこやなさんとで
飲まないかと。一人で飲むのもいいが、友人と飲むのもいい。飲むぞー!

……っと、その前に労働じゃあ!

雪も大分解けたので、先日は雪の下に埋まってて動かせなかった木などももう
動かせるようになった。それをどかして綺麗にしようかとね。それらはただの
庭木レベルではなく、結構な大きい木である。数メートルはあるだろう。その
木を半分か三分の一に切って運ぼうかなぁ……。

でも、なんとなく面倒に思ったのでそのまま運ぶ。かなり重いのでかつげずに
無理矢理引きずっていたら、近くを通っていた女子高生、俺に気付いたのよ。
それはもうすごい顔で、何この人?!ってな顔で。

ともかくそのでかいのを運び、他にも大きなのを運び終えるとすっかり疲れて
怠惰モードに。あぁ面倒だなぁ、でも行くか〜。風呂入って支度して、颯爽と
目的地へ。そこには既にけこさんがいたが、もう一人がいない。どうしたのか
電話しようと思ったら、向こうからかかってきた。

「今日参加するけど、酒のまねーわ」

( Д) ゜゜ な、なんだってー?!

その後合流して、しっかり飲めるとわかったので安心。今日はおごってやると
言われ、素直にそれを受け入れ、ガンガン飲む俺。いやぁ、タダ酒は美味い。
楽しい一日であった。

明けて本日、ジム行こうかなぁ、でも飲み疲れてだるいなぁと思ってたとこに
久々にのりたまがやってきた。何でも車買って、久々に俺に会いたくなったとの
事である。まぁ、同じ市内にいてずーっと会ってないのも何だしね。

近況報告と雑談をしてると、のりたまがバイオハザード4を見つけた。これは
以前購入したもので、今度のりたまとギターが集まった時にやろうとね。いや
ギターはバイオハザード好きで割とやってるのだが、のりたまはこういうのを
怖がってやろうとしない。

そんなわけでちょっとだけプレイしたのだけど、のりたまは大きな体を小さく
して、ゾンビが出るたびキャーキャー言ってた。可愛いものである。けれども
こういうのは女の子としたいものだ。キャーキャー言いながら俺に抱きついて
甘えるなんて、素敵な時間だ。うひょーい!

_| ̄|○ 現実は男臭い匂いだけさ。


 4月13日
それは昨晩、日記を書き終えた後の出来事です。実はねぇ日記を二つ書いてる
書いてるんですよ俺。一つは当然ここ、もう一つはMixiにて。興味ある人は
桐生涼で検索
すりゃいけますので、まぁどうぞ。

まぁメインがこっちなのだが、ミクシーの方は息抜きに短く仕事の事書いたり
日曜洋画劇場なんかで見た映画の話を書いたりね。その中でもバトンと言う
物があるんですよ、バトン。

それが何かと申しますと、誰かから質問が回ってくるんですよ。映画に関する
事だとか、生活に関する事だとか様々。そして、答えたら五人くらいの友人に
また回すんですよ。リレーのバトンから名付けられてるんだろうね。

その中で、最近ショックな出来事は何ですかとの項目があったのだ。

ショックな出来事……先日飲みすぎて吐いた事かなぁ。でもそんなにショック
ではないし、あとはえぇと、彼女がいないとか?しかしそれは最近じゃないし
何だか違うなぁ。うーん、何だろう……おっと、酒パックに足が。

カターン、パシャ。

あぁ、蓋ちゃんと閉めててよかった。って、パシャ?カタン?何そのすっごく
軽い音は。え、ちょ、ちょっと待った……あぁ、軽い!?

_| ̄|○ 今晩の酒、無い。

やばい、絶対コップ一杯分どころか半分も無いぞ。あぁ、ちくしょう。昨日の
時点で買わないとならないってわかってたのに、つい忘れてた。おい渚、酒の
買い置きってあるか?

「ふぇ、ありませんよ。だって先生、何も言わないから、てっきり」

おぉ、神よ。今から買いに行くのは面倒極まりない。きっと家のどこかに酒が
あるに違いない。そう思って部屋を出て台所を探し、押入れを探すけれど幾ら
探しても日本酒が無い。オーノォー!!

「あの〜、先生。缶ビールなら三本ほどありますけど」

何でもこのビール、妹が仕事先からもらってきたものらしい。しかし、廊下の
片隅に置いてあったのでぬるい。ぬるいビールは嫌だ。だが今から冷やすのを
待つ気にはならぬ。あわわ、どうしよう、どうしよう……。

考える間も無く飲んださ♪


 4月12日
とりあえずこのニュースを見てください。

上記のクリックしましたか?クリックが面倒、またはこのニュースが消えてる時の
ために説明しますと、自費出版の大手である碧天舎が経営の行き詰まりから
倒産し、自費出版を申し込んでいた人二百五十名が出版できなくなったのだ。
その費用数十万から百数十万が戻ってこないとの事。

このニュースを見て思ったね。

( ´∀`) 惑わされなくてよかったなぁ、と。

この日記を半年前から読んでくれている読者なら馴染みもあろう、碧天舎を。
そこは我が小説『血縛の墓』を碧天文芸大賞に応募し、三次選考まで行ったが
残念ながらそこで落選。しかしその後、何度か自費出版しないかと誘われて
立派な冊子と見積書を送ってきてくれたんですよ。

でもね、自費出版は嫌なんですよ。賞を取って出版ならまだしも、賞も取れず
落選した作品を金払って出版なんて、負けた気がする。出すのがゴールじゃあ
ないのだ。おまけにそんな大金をポーンと出せぬ!

そんなわけで自費出版なんかするかーとことごとく跳ね除けていたんですよ。
だが後ろ髪引かれたのも事実。そりゃもう、その気にさせる言葉がこれでもかと
並べられているんですからねぇ。五分くらい考えてしまった。

いやでもよかった、自費出版しないで。

しかしこれ、金払った人は可哀想である。創作小説でどうしても形だけプロに
なりたい人もそりゃ可哀想だけど、自叙伝だとか記録みたいなのを立派な形に
したかった人はもっと可哀想である。

出版業界はこの件に関して自費出版が危ないものだと思われると懸念してるが
まぁそうだろうな。余程の決意がなければこんな大金出しにくいし、その結果
こうなるかもしれないとね。以前大学で業者に頼んでサークルでまとめた小説を
本にしてもらった事があったから、こういうのがどんだけ高いかってのも理解
できるが、個人でやるには厳しい。いずれ賞取って、金払わず出版してみたい
ものである。

_| ̄|○ もっとちゃんと書かないとなぁ。


 4月11日
俺の爺さんは何でも物を作る人でした。小屋から日常の道具、また既存の物を
使いやすいようにやってました。手先が器用で、何でも作る好奇心旺盛な人で
色んな物を作ってたが、まぁその大半がやらなくていいよなぁと家人は思って
いたりなんだり。

そんな爺さんも倒れてしまったのは数年前。昔使っていた物も使わなくなって
しまい、中には壮大なゴミみたいなものまである。いやね、よく作ったなぁと
感心するのだが、使わなければ場所取る邪魔物だしね。

本日はそんな物の一つを解体したお話です。

いやね、倉庫の片隅にリアカーがあったんですよね。廃材の鉄を組み合わせて
作ったやつなんですが、よく作ったなぁと思う。鉄板や鉄パイプなどを針金や
ボルトにナットなどを繋ぎ合わせ、自転車のタイヤをつけてできてる代物だ。
うーん、俺にはできないな。

すごいけど、邪魔である。結構大きなそれで運ぶ資材なんて無いだろうしね。
それに母や婆さんがいらないと言ってるので、壊しても無問題。むしろ、解体
してくれって頼まれたしね。夕方頃、作業着に着替えて工具を持っていく。

工具の内訳はスパナ、ペンチ、でかいハンマーである。

スパナはナットを外すため、ペンチは針金外すため、ハンマーは底とか壁とかに
使われてる鉄板を曲げるためである。底に使われてる鉄板は畳一枚分くらいの
大きさなので、ややコンパクトにしたいからね。

ともかく作業開始である。最近はこういうのにも慣れて、サクサクと解体作業
進めていく。こういうのは仕事でもあるが、でかい知恵の輪だしねぇ。しかし
こういうのは汚い。倉庫の片隅にしばら〜く置いてたものなので、砂とか泥が
ついててねぇ……文句を言っても始まらない。

ボルトとナットを外し、針金を取り、細い鉄パイプを曲げ、鉄板を四つ折りに
していく。鉄板は薄いので手で曲げられるが、折った時に少し膨らみができる
ところを、漫画に出てきそうな柄の長さ一メートルくらいの大きなハンマーで
バガンバガン殴る。あぁ、きんもちいぃ〜♪

作業も終盤に入り、あと一つナットを外せば終わりとなったが、そのナットが
どうしても外せない。自作で作ったからか、無理矢理はめ込んだんでしょうね
ナットがバカになってしまい、スパナで回しても逆側も連動して回るので何度
やっても外れないのだ。……どうせもう壊すんだ、全力でやるか。

うおりゃああああああああっ!!

バガンバガンバガン、バンバンドガンバガン!

その部分を全力でハンマーで殴りまくる俺。三キロくらいのハンマーが鉄材に
あたりまくり、すっさまじい音を立てる。思わず吠える我が家の犬。でも鉄は
固くてなっかなかビクともしない。ここだけやけに丈夫だなぁ……せいせい!
取れろ取れろ、うおぁあああああぁー!

解体完了ッ!


 4月10日
本当にどうでもいい事なんですけど、俺は夢の中で夢だと気付く事があるのだ。
眠りが浅いからなのか、または特技なのかわからんけど、夢の中でたまにあぁ
これは夢だと気付くんですよ。さっき寝てたのに、何で俺はラオウと野球して
るんだ、こんなのありえねー!じゃあ夢だ、夢だ、夢なんだ!と。

そうなるとこれは夢だからと、必死に可愛い女を創造したり、また道歩いてる
おねーちゃんを押し倒したりなんかしてみたり。まぁ、明らかに夢だからって
わかってるからできるのである。夢遊病になったらコエーなぁ。

何が言いたいかと申しますと、夢でもありなえさすぎる夢だと気付く事がある
なんて事を言いたいわけなんです。そりゃ気付かない事はあるけど、これは夢
だから起きるぞー!と言って怖い夢から覚めた事も何度かある。夢ってどこか
破綻してるからねぇ。

しかし、ここ最近見るものはちょっと違うんですよ……。

エロ本を買って書店から帰ってきた俺はそれを読もうとしたら、不意に部屋に
近付く足音に気付いたんですよ。別にエロ本くらいどうって事無いけど家人に
見られながら読むなんて、このナイーブハートじゃできない。そこでとっさに
本棚にそのエロ本を隠し、それが入ってた紙袋をすかさずゴミ箱へ。それから
家人と他愛も無い話をしてから、後で見ようと眠くなった体をベッドへ。

ふと目を覚ました時思ったね、あれさっきのは夢だったか……?

部屋の間取りに間違いは無かった。本棚にあった本も見覚えあるものばかりで
不自然じゃない。オシャレ雑誌ならともかく、エロ本ってのがやけにリアル。
てことは、買ったのかな……?チラッと見たあのエロ本はとてもよかったのを
覚えてる。本棚にあるかな?

ガラガラガラ……(移動式本棚だからね)。

じぃ〜、この辺だったな。どこだ、どこだ……?

_| ̄|○ やっぱり夢、か。

夢を追い求め、本気で探してた俺に世の女性は惚れてもいいんだぜ。いやまぁ
こんだけ紛らわしい夢も珍しい。でも最近多いからなぁ、エロゲーやってたら
バグって消すハメになり不貞腐れて仮眠とか。うーん、紛らわしい事極まりない
なぁ。夢があるのか無いのかわからん。欲求不満なのか、俺?

今夜はエロい夢見たいなぁ。


 4月9日
四月なのに小雪舞う寒い一日になった札幌、それと言うのも本日忙しい仕事を
してたからなんですよ。俺がはりきって何かしようとすると、かなりの確率で
天気悪くなるんですよね。神様も俺ばかり注目しないでいいよ!

さて、本日一体何をしたかと言いますと、色んな事をしてたんですよね。まぁ
順を追って話して行きましょう。

ミッション1:鳥の死骸を埋葬せよ!

「ちょっと、倉庫のとこに鳥が死んでるから、埋めてよ」

そんな事を昼飯食ってる最中に母親に言われた。うぅ、最近死んだものらしい
けど、こういうのはイヤだなぁ。何故子供の頃は平気で死骸をつっついたりなど
できたのだろうか。無知の勇気?ともかく直接触るのはイヤなので、スコップ
持って倉庫へ行く。当然長靴とかゴム手袋はいてるよ!

倉庫の片隅に確かに野鳥が死んでた。最初は置物かなと思ったけど、やっぱり
本物である。とりあえずスコップで拾おうとしたのだが、上手く乗らないので
諦めて足でえいと寄せる。うぉあ〜、柔らかい感覚があったよぅ。その死骸を
庭の片隅に埋め、花を一輪。さぁて、次の仕事は何だろうか?

ミッション2:木材を移動せよ!

我が家の近くには木が立ち並んでいるんですよ。一列だけじゃなく、何列も。
そこの木々が幾つか折れたり倒れたりしちゃったんですよ。と言うのも除雪の
邪魔になるからと、おじさんが何本かなぎ倒したらしい。うーん、まぁ確かに
ここの木をどかしたら楽になるが、なぎ倒しっぱなしにするなよ……。見栄え
悪すぎるので、多少片付けておこう。勝手に倒すなよな、ぶつぶつ。

さすがに一人で全てをこなすには結構な数である。なので婆さんと母にも来て
もらい、手伝ってもらう。ただまぁ、年老いた二人に木を運べと言うのは酷な
話なので小枝をまとめてもらう。俺は数メートルある木材をノコギリで切って
運ぶ。鍛えた体をフル回転。

いつもいつも思うのだが、こういうのは機械を使うのが現代社会だと思うのだ。
木を切るのはチェーンソー、運搬にはブルドーザーなどね。いやまぁ、こんな
生活も悪くないんだけどね。自転車乗って近くを通ったオッサンにすごい顔を
されたのもご愛嬌。はぁはぁ、次はなんだい?

ミッション3:肥料の運搬をせよ!

庭や家庭菜園なんかのため、肥料があるんですよ。昔かなり買いだめしたのか
倉庫の片隅に二十キロ袋が二十袋分、合計四百キロが。これを別の場所に移動
させたいとの事なので、台車などを使って移動させる。肥料と言っても馬糞の
ようなもんじゃなく、リンだとか何かを化学合成したもの。おまけにそれ自体
袋に入ってるので、そう汚くは無い。

ただ、半年倉庫に置いてたので砂埃などが堆積しまくって、汚い。持ち上げると
もうもうと舞う砂埃。あぁん汚い。おまけに散々疲れた体じゃ、二十キロ袋を
積み降ろすだけで疲れる。

全部で二時間弱の労働だったのだが、かなりヘロヘロになった。腰いてぇ〜。
本当はもっとゆっくりやればいいのかもしれんが、とっとと終わらせたいのだ。
ともかく仕事を終わらせてスッキリ。仮眠するか〜。

現在、久々に筋肉痛(涙


 4月8日
昨日更新しなかったのは飲んだからです、申し訳無い。いやね、昨日は後輩達
数人集めて我が家で飲み会をしたんですよ。男四名女一名と言った、いつもと
違った感じのメンバーである。普段なら男むさい連中で飲み会をするのだけど
今回はその女の後輩が久々に俺と飲みたいってね。

何にせよ、いつものように解散したら男臭くなる我が部屋より百倍マシである
ため、準備段階からワクワク。とりあえず集合した後輩を車で迎えに行く俺。
違う場所で数分待って、こねーなぁとブツクサ言ってたのはご愛嬌。

後輩達を車に乗せて、酒屋へ向かう。用意した酒はビールに梅酒の日本酒割り
そしてズブロッカにチューハイなど。後輩の女の子の家が我が家からちと遠い
場所なので、帰宅時間に余裕を持たせるために昼から飲んで夕方に解散という
プランである。飲み始めは午後三時半!

昼酒とはえらく豪華な時間である。昼間に酒飲むなんて俺も正月三が日以外は
滅多にしないので、背徳的な気分。しかし、酔いには逆らえない魔力がある。
気心知れた仲間達と談笑しながら酒を飲む、いぇーい。

ただね……昼に酒飲むと、酔いがえらく回るんですよ。

先日テレビで見たのだが、肝臓はアルコールを分解して有毒な物を無害な物へ
変えるのだ。だがそれはいつもフル稼働ってわけじゃなく、ある程度休息時間が
必要なのだ。例えば晩酌したら、昼間はその解毒に必死なのである。そのため
解毒してる最中の昼間に酒飲むと、処理しきれなくなって、有害物質が血液に
流れていく。つまりは、酔いやすい。

楽しさと背徳感、そして肝臓の処理能力オーバーの中で酒を飲む我々。だけど
やっぱり酔いがすぐに回り、みんなベロベロになっていく。朦朧としながら酒
飲む俺、寝潰れる後輩達、やっぱり眠くて女の後輩の横で寝る俺……。

気付けば夕方はとっくに過ぎ、夜となっていた。朦朧とした意識のまま後輩達を
送り出し、その後すぐに便所で盛大に吐いてから寝る。あぁ飲みすぎたなぁ。
一人で全酒量の七割くらい飲んでたかもしれない。

いやぁ、まだ二十五とは言えそろそろ無茶をやめねばイカン年だとわかってる
けれども、ついつい飲みすぎてしまう。そろそろもう、大人の酒を覚えないと
ダンディなモテを覚えられないままになってしまう。軽く舐める程度に嗜んで
足取り軽やかにその後をこなす。記憶飛ばす程飲んではゲーゲー吐いてる様じゃ
到底ダンディなどと……うーん、しっかりせねば。

とりあえず晩酌してから考えよう♪


 4月6日
みなさんは恋をした事があるでしょうか。まぁネットに繋いで文字読める程度
まで成長しているのなら、一度や二度くらいした事があるでしょう。叶わない
恋だったり、実って嬉しい恋だったりと様々である。かくいう俺も何度か恋を
してきており、ことごとく失敗してきている。か、悲しくなんかないよ!

失敗経験しかないとは言え、恋してる最中というのは楽しいものである。好きな
相手と出会うだけでドキドキして、挨拶なんかされたら一日中幸せ気分になり
逆に嫌われたりしたら帰り道クヨクヨしたりね。そうした日常の中の非日常を
体験できるのが恋でしょう。そんな起伏、なかなか無いしね。

だが、人に言わせると俺は恋をした事がないらしい。

何をもって恋してないと言えるのかわからん。そもそも、恋の定義って何だ?
誰かを好きになり、思い浮かべるだけでドキドキし、その人とずっといたいと
思うのが恋じゃないのかねぇ?まぁ、俺はそれに加えて、エッチしたくなる人が
恋してる相手とも言える。いやだって、好きならしたいじゃない。自分にだけ
見せる姿や表情ってのを見たいからねぇ。

恋の定義はいいとして、一体何故俺がしてないと思われるのか。もしかして俺は
サトラレで、考えてる事が筒抜けなんだろうか。それなら納得。だが、特別な
才能なんてないし、ちょっとスタイルいいねーちゃん見て脱がしたいなぁなど
思っても逃げられた事が無い。サトラレじゃないんだろうな。では何だ?

何でも大別して、二つの理由があるらしい。

1:二十数回もフラれるなんて、一度にかける情熱が本気じゃない。

2:恋をして何事も手につかなくならないなんて、恋してない。

一番から解説しよう。確かに俺は結構な数の失恋をしてきている。それは告白
してフラれた事も当然あるが、半分くらいは告白する間も無く失恋してるのだ。
しようと思ったら彼氏いたとか、彼氏作られたとかね。タイプとして草食動物
みたいなもので、既に相手がいたら戦ってまで欲しいとは思わないぜ。早々と
諦めて一頻り落ち込んだら、次の相手を探していく。つまりは惚れっぽい。

当たり前だが、こいつでいいかなぁなんて中途半端な思いじゃない。かと言って
例えば愛しいあの人がフランスにいるから追いかけるって程、行動的でない。
うーん、恋してればそのくらいの行動力当然なのかなぁ?だとしたら、確かに
俺は恋した事ないのかもなぁ。

二番目だが恋をして確かに一日の中で好きな人の事を思ったり、一人悶えたり
する事もある。しかし、メシが食えないとか何事にも手がつかないとはならん。
よく漫画やドラマなんかでもそんなシーンあるけど、そこまでならない。ふむ
ではやはり、俺はいわゆる本気の恋してないのかなぁ?

うーん、今まで俺がしてきた恋は嘘っぱちだったのかな。んじゃ一体俺は何に
ドキドキしたりトキメキを感じていたのだろう。俺が書いてる恋愛小説は恋愛
じゃないのだろうか。うぅ〜ん、わからん。

恋を教えてくれる女性、かも〜ん!


 4月5日
ようやく春らしい陽気となってきたかのような今日この頃。天気良く四月だと
言われて納得できる空模様。数日前までは本当に春なのかと疑問になるくらい
天気悪く、寒かったしねぇ。

こんな天気にこそ何か仕事無いかなぁと思うんですよ。だが、伐採は雪が溶け
ないともうできない。当然、草刈機による除草もできないし、屋根などの補修
なんかも現在する必要が無い。うーん、困ったな。

「先生、先生、お婆さんが庭仕事手伝って欲しいとの事ですよ〜」

おぉ、やったぜ。しかし、庭仕事って何するんだろうか。まだ何か植えるには
早いと思うけど……ともかく、いそいそと支度をする。長靴はいて軍手はいて
装備完了。さぁ婆さん、何すればいいんだ?

「あのね、この木邪魔だからどかしたいんだけど、動かなくて」

また木かよ、ほとほと縁があるなぁ。ともかく、邪魔と言っても庭にある木と
言っても、木は木である。用意に動かせるものじゃない。まずは周囲を掘って
根っこをクワで切る。太い根はナタでバッサバサと切断GO。そう大きな木じゃ
ないからこりゃ簡単にいくかな。

……と思ったら、甘かった。この庭木は家の壁近くに生えているのでどうしても
壁際を掘る事ができない。掘れないと、根が切れない。うむむ、どうするか。
読者諸君も草を引っこ抜いた事くらいはあるだろう。ちょっと長い草だったら
案外抜けにくい。ましてや木だ、できるのだろうか……。

「ちょっと、それは無理だって」

半分以上切った庭木の幹の根元を掴み、腰をかがめる。ジムで鍛えているんだ
昔ならできなかっただろうが、今ならできる。うなれ筋肉、燃えろエネルギー!
いくぞ、うおおおおおおおおぉ!!

……ぶち、ぶち。(根が切れる音)

ぶちぶちぶちぶち。

ゴバァ!

うぉっしゃあああああ、抜けたぜー!

我ながらすげぇ。婆さんはやや呆然としながら、感嘆してる。抜いた木を近くの
投棄場にポイッ。他に庭に配置してあった石を動かし、再配置。やっぱり俺に
与えられるのは肉体労働。まぁ、仕事として悪くないけどね。

その後のジムはヘロヘロモード。


 4月4日
世の中の社会人と呼ばれる人々は主にプログラム組んだり、外回りして契約を
結んだり、レジ打ったり、積荷を降ろしたり、または物作ったり社会の平和を
守ったりなどして賃金を得、生活してらっしゃる。

そうした社会構造の中で俺の場合はちょっと違う。自営業な我が家は男手が俺
しかいなくなったので、母や婆さんなんかができないような仕事をして、金を
もらったりしてる。屋根の補修や除雪、でかい荷物の移動、コピー機の解体と
多種多様である。今でもコピー機の解体は珍しい経験だと思ってる。

そんな俺の本日の仕事、それは伐採である。

数ある我が仕事の中でも日記に登場する回数が多い、伐採。一回で済ませろと
思われるかもしれないが、体力の限界とかあるんですよ、重たいし。そのため
何回かにわけて作業してる。本日もそのうちの一回。

本日は天気もいいので、邪魔な枝とか折れた枝や幹なんかをノコギリで伐採。
伐採しただけだと邪魔なので、ズルズルと手でそれらを運び、投棄場にえいっと
ぶん投げる。それを何往復かしたのだが、まだ雪があるので歩くだけで疲れる
上に、雪に埋まって取り出せない枝や幹とかある。こういうのは雪が溶けてから
後日やるしかないので、放置。

しっかし、このハイテクでオートメーションでマテリアルワールドなジャパンに
おいて手動で木を切り、鍛えてる体でそれらを運び、投げ捨てるってどんだけ
原始的なのだろうかと、仕事中にふと思った。普通ならチェーンソーなんかで
バリバリ切って、軽トラックやフォークリフトみたいなので運んで捨てるのが
文明社会じゃないの?二十一世紀なんですよ、もう。

だが、何が起こるかわからないのも事実。もしかしてこれから大災害や戦争に
ならないとは限らない。そうした時にこうした技術が役立つかもしれないぞ。
寒い夜にキャンプしなければならない状況に追い込まれたら、そうした技術が
あれば生き残れる。サバイバルの末に芽生える恋愛、うむこれだ!

今後のアピールポイントはそこだな。実用性溢れる肉体を築いてます。こんな
ワイルドなとこに世の女性はもっと俺に惚れるべきだと思うのだが、いかが?

……どこでアピールしようかなぁ。


 4月3日
今日は何したかなぁ……ジム行って、スティールボールラン七巻を買ったくらい
かな。大したネタも無いので、昨日書き忘れたFF12の感想でも。相変わらず
ネタバレ含むので嫌な方は見ない方がいいかもね。

・声優などの声

一部ではヴァンの発音が悪いだの何だのと言われてるが、まぁそこまで気には
ならなかったかな。確かにちょっと迫真さと言うか、熱さが無かったため物語
全体として緊迫感が無かったのは事実。でもいいんだ、パンネロ可愛いから。
それより気になったのは、声が入ってる部分と入ってない部分が所々あった。
あれは我が家のプレステの調子が悪いのかな?もしそうじゃないとするのなら
随分中途半端な事するなぁと。

・戦闘

今回はエンカウントバトルではなく、フィールドやダンジョンなどに敵キャラ
などがウロウロしてる状態なんですよね。そのため、敵の数が多いと囲まれて
ボコボコにされる。その状態だと何をしてるかわかりにくいんですよね。これ
結構困ったし、上空の敵とかやたらデカイ敵なんかはHPバーすら見えないので
何してるかわからん。別に従来のでもよかったと思うんですよ。

と言うのも、フィールドなどで襲われるため自由に動き回れるのだが、それが
あまり意味をなしていないんだよね。てっきり敵のリーチから離れたら攻撃を
くらわないかと思ったら、そんな事ないし。おまけに逃げる時にいちいち武器
しまってから走り出すタイムラグに苛々するし、そのエリアから離れてすぐに
戻れば敵が待機してるし……従来のエンカウントでいいよ、マジで。おまけに
敵を倒しても勝利のファンファーレが鳴らないのは寂しいしね。

・ラストダンジョン

実質ラストダンジョンが大灯台であると昨日述べたが、その大灯台がつまらん
上に暗い雰囲気である。暗い雰囲気なのはいい、ラスト近辺だし。ただ従来の
FFはラストダンジョンは豪華で幻想的だった。印象薄い9やクソだと今でも
思う8、自由さがなくて腹立たしい10でさえ、ラストダンジョンは覚えてる。
FFの伝統の一つだと思ってた。しかし今作のは無駄に長いと言う印象ばかり
だし、空中要塞バハムートなんかは外観すごいけど中身スカスカで、そこまで
幻想的で豪華って感じしなかった。しょんぼり。

それに加え、今回の宝箱ランダムシステムだ。普通ラストダンジョンになると
最強系の武具が落ちていて、それを拾う事によりモチベーションも戦力もアップ
するのだが、中身ランダムのため拾えない事の方が多い。店売り武器でラスト
ダンジョンに乗り込むのは寂しい。てか、終盤のダンジョンで1ギル2ギルしか
入ってないと腹立たしいわい。今回宝箱見つけてもさして嬉しくなかった。

また長くなったので、ここまで!


 4月2日
本日の日記はFF12の感想です。激しくネタバレ含んでいるので、これから
プレイする人、未だプレイ中で展開が気になると言う人は読まない方がいいと
思います。もうクリアしたぜだとか、ネットにネタバレ流れまくっているから
気にしないって人はどうぞ。

本来ならば一週間前にクリアできた状態だったのだが、賞金首モブと言われる
強力な敵を討伐しに全国回っていたのでクリアは見送っていたんですが、まぁ
レベルもかなり上がったし、気晴らしにクリアしてみるかと思ったのが昨日。
そこに行く前にもしかしてもう終わるんじゃないかとドキドキして、ネットの
攻略記事を見たら案の定次が終わりだと知っていたんですよ。でまぁ、そこに
行って、ラスボスもサクッと討伐完了。エンディング……。

ここからが本題です、一つずつ感想を述べましょう。

・グラフィック
これはもう文句無く素晴らしい。現在出てるゲームの中で最高峰の出来だろう。
リアルな風景、まるでムービーのようなゲーム画面。まぁ昔からスクウェアは
美麗で豪奢なグラフィックや映像技術にすぐれているから、ここで他に劣っては
いけないだろう。

・音楽

やや物足りなかったかな。冒頭の御馴染みの曲やエンディングの葉加瀬太郎の
曲なんかはよかったけど、作中でインパクトに残る曲は少なかったかな。時折
FFタクティクスのような曲が使われていてわくわくしたが、各ダンジョンや
ボス戦などの曲が印象に残らない。まぁ、ギルガメッシュ戦で御馴染みのFF
5で使われたビッグブリッジの曲はよかった。逆を言えば、そうしたワクワク
させるような曲が少なかったと。

・演出

うぅ〜ん、これは後述するストーリーのとこでも話すけど特にこれってものが
無かったと思う。唯一印象に残ったのは大灯台でレダスが天陽の繭を壊す場面
だろうな。あれはちょっと格好良かった。でも、そんなもんである。ラスボス
なんかは普通形態からマッチョになり、ガラクタくっつけて堕天使と言うのも
格好悪い。演出面はちと残念。……演出させる場が無かったともいうが。

・戦闘

今回はガンビットと呼ばれる自動戦闘システムである。AIと呼ばれるキャラが
自動で戦ってくれるシステムに、細かい指示ができるんですよ。あのドラクエ
4でクリフトがザラキばかりでイライラしたプレイヤーは多かったでしょうが
今回は場面によってザラキだの、ホイミだの使い分けられる。このシステムに
慣れないと戦闘はこなしていけない。

そのガンビットシステムもちょっとねぇ。ザコ戦も苦労しないボス戦もぼーっと
見てるだけになるし、魔法の取得時期が遅いからか、炎に弱い敵にどうこうと
言うガンビット登場時期が遅いので使いにくかったりもする。革新的な戦闘の
システムと思うが、う〜ん……勝手に戦闘は寂しくもある。

また攻撃魔法は使いにくい。MP使う上に硬直時間があるため、殴った方が早い
のである。範囲攻撃には強いけど、そこまで囲まれたら回復呪文唱え続けねば
リンチされっぱなし。またFFの目玉でもある召還獣が今回非常に役立たず。
召還獣を召還すると、召還者と召還獣で敵と戦うのだが、召還獣のHPも防御も
低いので、ザコ敵にあっさりやられる。何のための登場なのやら……。

・ストーリー

これはひどい……。いや序盤から中盤にさしかかるまでは面白かった。詳しく
言うのならブルオミシェイスにジャッジが乗り込んで滅ぼすまでは。けれども
それからがいまいちであった。今作もクリアまで結構時間かかるが、その大半が
移動時間なのだ。イベントがあると言うより、平原や森を歩く時間がやたらと
長いだけで、盛り上がりに欠けるんですよ。リアルになった弊害だろうかね。
イベントからイベントまでが長くて、テンションダウンだ。おまけに大灯台は
実質ラストダンジョンなのだが、意味も無く長い。ひたすら階段を登っていく
だけに近いので、ドキドキ感が薄いんですよ。おまけに宝箱も少なく、今作は
その中身もランダムなので、強い武器かゴミかわからん。

ラスボスがいる要塞バハムートもどれだけすごいのかと思ったら、中に入って
すぐエレベーターに乗り込めばラスボスとご対面。えぇ〜、こりゃないだろ。
おまけにねぇ、こっちが飛空挺使えないから砂漠歩いたり、天まで高いからと
地道に登っていくのに対し、帝国のやつらは新型とかでホイホイ最終目的地に
到達されると萎える。今作は空賊になりたい少年ヴァンが飛空挺使って各地を
駆け巡るのかと思いきや、ほとんど徒歩って……。二枚組みくらいで丁度良い
ストーリーだと思うんですよ、大半が地下道歩いたり砂漠歩くだけ。

・キャラクターとパーティー

各キャラの設定は悪くなかったが、そのキャラ同士の繋がりが希薄なんです。
主人公のヴァンはただ何となくその他とついてるだけで、発言権もあまり無い。
アーシェにお前呼ばわりして怒られるくらいで、これと言った見せ場無いし。
ヴァンの幼馴染のパンネロもヴァンになんとなくついてるだけで、目的が無い
ままである。バルフレアがストーリー上の主人公と言っても過言じゃないけど
フランとの出会いとかがほぼ語られてないので、いまいち。アーシェは自由を
欲する王女なのだけど、その割には王国再建を躍起になってる。ここが作中で
一番不自然だったんですよ。

だってほろぼされたダルマスカ王国の住民は帝国憎いとか言ってるわりに別に
極端に虐げられているわけでなく、普通に暮らしてる。誰もが独立願っている
わけに見えないから、アーシェが一人躍起になってるようにしか見えないため
ダルマスカ滅亡と復興に同情できないんですよ。その中でバッシュは輝いてた。
彼が最もこのストーリーに合致した人物だと思う。

恋愛要素があまりなかったのはよかった、勝手に恋愛劇見せられるのは好きで
ないからね。ただ、シドが敵役だったのはガッカリ。あと更にガッカリしたのは
ロゴにもなってるし、やたら怖そうだったジャッジの存在です。あいつら裁く
裁くとか恐怖の対象のくせに、さしたる怖さが見られなかった。戦闘ではまぁ
強かった時もあったが、作中でもっと恐怖感あおる演出があればねぇ。

・やりこみ要素

最強武器がとにかく見付からないのはストレス。と言うのも今作宝箱の中身が
ランダムなので、そこに武具があるとわかっていても何度も通わないとならず
これがすごいストレスとなる。交易品も法則がわかりにくく、ネットや攻略本
などで情報を得なければ無理くさい。あと賞金首モブを倒すのがやり込み要素
としては最大だろうが、HP一千万とか五千万とか勘弁してくれ。耐久力高い
だけが強いってのは、面倒なだけだ。

・総括
長々と感想を述べたが、クリアするだけなら割とアッサリ終わる。さして難しい
謎解きもなく、ひたすら砂漠や草原走り回るだけだしね。ただ、やり込むなら
三倍も四倍も時間かかる。あと、ガンビットに慣れないと戦えないけどそれも
たたかうと回復呪文さえしっかりしてればいい。攻撃魔法はあまり使わない。
うーん、思い返しても消化不良なストーリーだ。

FF12−2とかやめてくれよ!


 4月1日
暦の上ではすっかり春となってきましたが、まだまだ雪残り寒い北海道。吹く
風がまだやや厳しい中、お見合い行ってきたんですよ今日!

先日から度々日記に書いていますが、簡単にまた説明しましょう。友人に女を
紹介してくれと頼んだら、なんと結婚願望ありまくりの女の人を紹介されそうに
なったんですよ。結婚願望はいいとして、初めて会うのにお見合い形式でして
もらえないかと先方の家が言い出した。ファーストコンタクトが家族の介入に
あうなんて重過ぎる……。

しかしね、数日間考えていたんですよ。そりゃ今はダメダメな俺だけどいつか
結婚を考えないとならない。遅かれ早かれ、いつか相手の両親と会う事がある
のだから、最初に会ってもいいじゃないか。それでダメなら仕方ない。俺だって
そう出会いがあるわけじゃないし、出会い無い上にモテないのだ。この機会を
逃せば死ぬまで無いかもしれないじゃないか!

そんなわけで本日は午前中から車を飛ばし、指定の場所へGO!

札幌から車で数時間、とある駅で待ち合わせる。会った事無い相手とこれから
会うのだ、わかりやすい場所でスーツ着てぼんやり待っていると、同じように
何やらめかし込んだ中年女性が近付いてきた。

「あの、桐生涼さんですか?」

戸惑いながら頷くと、どうやら思ったとおり見合い相手の親であった。そのまま
車に乗せてもらい、会場となるホテルに。どうやらランチでも食べながらとの
事らしい。あぁん、緊張で腹痛いのに食えるかなぁ?ドキドキですわい。

ホテルに着き、なるべく紳士を装いながら個室に入る。お見合いと言えば和室
豪華な日本庭園風の建物で、畳に座りながらししおどしのカコーンと言う音を
聞くイメージがあったのだが、そんな事は無かった。まぁ、正座で長くいたら
みっともない姿を晒すだろうしなぁ……っと、この女性かな?

「初めまして、カンザキチカ(仮名)です」

(*゚Д゚) ……マジ?

メチャクチャ可愛いじゃないか!!

モロ俺好みの顔立ちに、スーツの上からでもわかる大きな胸。そんなに痩せて
いないけど、かと言ってぽっちゃりとも違う。中肉中背とでも言うのだろう。
うむ、容姿はグッド。素晴らしい。あぁそうだ、名前言わないと。

ペコリと頭を下げて自己紹介、緊張のためやや上ずったのはご愛嬌。ともかく
コートを脱いで席に着くと、まず飲み物を頼む。本当は酒でも飲んで景気付け
したいけど、いきなり飲めるわけないし、車で来ている。ウーロン茶で。

本日は遠いところから大変ありがとうございますなど、前口上を述べる母様。
神妙に聞くけど、頭に入らない。相手を見てはコクリと頷かれ、見られたら俺も
ペコリと。あぁ初々しい。とりあえず徐々に食事が運ばれ口にするけど、ほぼ
味なんてわからん。その間に母様から、様々な質問が飛んでくる。学歴だとか
仕事だとか、将来どうなるとか。また、趣味とかも二言三言。相手も緊張して
いるらしく、なかなか自分から口を開かず、もっぱら母様が橋渡し。

緊張してメシ入っていかねぇー!!

そんなこんなで食事は終了。これと言った失敗もなく、また相手も事前に友人
から色々聞いていたらしく、いい感触であった。今後もよろしくお願いします
なんて言いながら、とりあえず電話番号とメールアドレスを交換。なにはとも
あれ、無事に終えてよかった。こんなに緊張したのは久々だ。

帰りの車の中、今後の事を考えると色んな責任や手続きなどに溜息が出てきた。
あぁ、素晴らしい相手だが気が重い。しかし、今後こうしたものを乗り越えて
いかなければならない。そうして家を背負っていくのだ。まぁ、結婚は年内に
なんて考えていないけど、来年くらいにはせにゃイカンのか。ともあれ、今後
やるべき事はチカさんともっとよく知り合う事である。

なーんて、嘘だよ〜ん。