狂人日記

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 12月15日
二日間日記を更新しなかったのは失踪したわけじゃありません、酒飲んでいた
だけです、申し訳ない。その間色々あったのだが、まぁ順を追ってお話しよう
かと思ってるんですが……どっちも泥酔してるから記憶あやふやなのよね。

一昨日はジム行ったんですよ、後輩と。すでに道は氷の路面で車も滑る滑る。
そのため運転を終えてジムに到着しただけで、何だか疲労感。まぁ、気を取り
直して運動しようかなーとロッカールームでカバンを開けると……あれ?

('A`) ……ジャージのズボン忘れた。

他の何よりも大切じゃないか、ズボンって。以前タオル忘れた事もあったけど
そんなレベルじゃない。しょうがないので一旦帰宅するハメに。あぁ、面倒。
んで、トレーニングする時間がすっかり遅くなったので軽めに切り上げようと
したら、後輩がこう言ってきた。

「呑みに行きません?」

こいつとはしょっちゅう飲んでいたのだが、最近はなかなか時間も合わないので
行く機会が無かった。たまには外で飲むのもいいなぁと思い、一旦帰宅してから
飲み屋へと向かう。酒飲むので運転できないから、妹に送ってもらう。

外で飲んだら安酒も美味く感じる、それが久々なら尚更。ついつい飲みすぎて
しまい、帰る頃には前後不覚、泥酔モード。記憶も飛んでしまい、すぐに寝る。
そりゃもう妹に怒られたよ、運転中にハンドル握ろうとしたって。うっひょー
一歩間違えたら死んじゃうぜ、おっかないなぁ。

翌日てか昨日、特に用事もなかったのでダラダラ過ごしていると夕方、後輩から
電話がかかってきた。一体なんだろう、昨日何かやったのかな?

「桐生さん、呑みに行きません?」

昨日飲んだろうがと言ったら、何でもそいつの後輩の家で飲むらしいのだけど
人数が少なくて寂しいとのこと。美味しい酒飲めるとか言うので、行く事に。
付き合いいいなぁ、俺も。

途中酒買って、飲み始める。メンバーは俺、後輩、そして大学にいた頃所属して
いたサークルの一年生。正直話合わないんじゃないかなぁと思っていたのだが
そんな心配も無く盛り上がる。ただ、衝撃の事実を知った。

俺が大学生の時、こいつら全員中学生。

そう考えると年代を超えて飲めるのは幸せだなぁと思う。そして飲む、飲む。
バカスカ酒が進み、飲み続け……記憶が無くなる。

ふと目を覚ましたのは朝方だった。なんで玄関で寝てるんだ、俺?って、うぉ
なにこの惨状?!服とか床とか便所の周辺がゲロまみれ。慌てて拭いて何とか
綺麗にしようとしてると、後輩が起きて俺の顔を見てきた。

「大丈夫ですか?本当に大丈夫ですか?」

大丈夫なわけない、便所周辺が悲惨な事になってる。慌てて便所に入るとすぐ
トイレットペーパーで出来る限り綺麗にする。その間も頻りに心配されるけど
その度に焦る。やべー、なんだこれは?そもそも誰よ、吐いたの?あぁんもう
コート着て帰れないよ。

心配する後輩をよそに、逃げるように帰る。後のことなど知るか。だがコート
きれない上に体はすっかり体温調節機能を失って、寒いの何の。おまけにまだ
酒が抜けず、帰り際に吐く。やばい、俺死ぬか?倒れたら確実に死ぬと思って
何とか帰宅。コートとかをクリーニングに出すよう指示して、倒れるように寝る。
ちなみに帰宅途中の記憶もあやふや。

目覚めると夕方、しかし具合が悪いの何の。こんなにも酷い二日酔いは久々で
ある。てか、どんだけ飲んだんだ、俺?パソコンつけてるとチャットで後輩が
話しかけてる事に気付いた。生きてますか、大丈夫ですかと。何やったんだ俺?
おそるおそる確認してみる事に。

どうやら昨日、一人で日本酒一升半(三リットル弱くらい)とワインを二時間
くらいで飲んでいたらしい。ワイン……飲んだ気もするなぁ。それから脱ぐわ
迫るわ、挙句に吐くわと散々な醜態を晒したらしいが、全然覚えていないのよ。
んで、すっげぇ吐いてるわ何か赤いわ、おまけにぶっ倒れて白目剥いて会話も
出来なくなったとの事。……なんでそんなに飲んだんだろう?

平謝りしてると、とんでもないと言われた。そりゃ吐いたが、それより遥かに
楽しかったとの事。嘘か本当かわからんが、やっぱりそういう事したってのは
恥ずかしいと言うか情けないと言うか……。そりゃ誰でもそんな事はしたくない
だろうし、吐くまで飲みたくない。だが、やってしまう。困ったものだ。

何であんなに飲んだのかなぁ、未だにわからん。おまけにまだ具合悪い。うむ
決めた、今日は禁酒しよう。酒飲まないぞ!

当たり前ですよ!(By渚


 12月12日
それは昨日から続く壮大かつ小さな世界でのお話。

昨日、ジムに行こうと部屋を出た時に廊下に何やら黒いものが見えたんです。
何だろう、ゴミかなと思ってよく見れば何とそれはワラジムシ。大人になって
虫全般が苦手になったとはいえ、これならまだ平気である。

でもやっぱり家の中に虫がいるのは何となく嫌なものである。素手で摘むのも
気が引けたのでティッシュか何かにくるんで外に捨てようかと思ったが、この
寒い時期に生き残り、少しでも暖を求めて我が家へと逃れたのだ、それをすぐ
外へ投げるのは酷かろう。生きろよ、うん。

なんてのは建前で、単にジム行く前に面倒な事したくなかっただけ。

本当はとっとと捨てたかった。何故なら俺以外の家人は家の中でスリッパ履いて
いるのだが、俺は常に素足。なので迂闊に踏んだら俺だけが大変な事になる。
でも面倒なので我が部屋に入ってこないよう、しっかり戸締りして出かける。
誰か始末してくれるだろ……。

ジムから帰ってきて廊下を見てみたら、ワラジムシはいなかった。うむ、誰か
始末してくれたんだろうと勝手に思い込むが、でもどこかで生き残っていたら
嫌なので自室の戸締りはしっかりしておく。世の中用心が一番だ。

そして今朝、いや今昼か。ともかく起床して部屋を出ようとした時に何気なく
鉄アレイが置かれてるあたりを見たら……あっ!

ワラジムシがひっくり返って死んでる……。

一体いつの間に侵入したんだ、よりによって何故俺の部屋に。ともかくそれを
ゴミ箱へぽいっと。うむむ、用心していてもどうなるかわからんものだなぁ。
まぁワラジムシに限らず、こういうのはままある事だ。

なんて事を書いて終わろうとしていたのだが、日記書いてる途中にふとギターに
電話したんですよ。と言うのも我が後輩と年末ソープでも行こうと思ってたの
だが急遽行けなくなってしまい、んじゃ夏に彼女にふられたギターと行こうか
なぁなんて。ようギター、元気か?年末行くか?

「あぁ、そうだなぁ……行ける、かな?うん、まぁ行くか」

何だ歯切れ悪いなぁ……まさか、お前?!

「いやぁ彼女できてさぁ。でもお前が行くと言うなら行くよ」

さすがギター、よくモテる男だ。しかし何だか悔しいな。うーん、出会いか。
あいつは合コンで今の彼女とくっついたとか言ってたな。どうも俺の周りじゃ
そういうセッティングしてくれそうなの皆無だし、ギターの知り合いから俺も
そうした出会いの中に飛び込もうかな。いいやむしろ、ギターとその彼女から
輪を広げてもらおうか。うはは、いいぞぅ。

年に数回しか会わないけどね。


 12月11日
昨日はなんでもなかったけれど、今日になって突然変わってしまうってのはよく
ある事です。それは恋心であったり、体調の変化であったり、第三者からの褒美
だったり、受賞の知らせであったり、天気であったり……。

目覚めたら丁度正午だった。昨日てか朝方寝る時に犬がギャンギャン吠えてて
なかなか寝付けなかったからか、つい寝すぎたみたいだ。あぁ今日も寒いぞ。
まぁもう十二月も中旬だから寒くないとおかしいんだが……うぁ!?

一面、銀世界?!

昨日まではまだ雪積もらないなぁと思ってたのだが、今日起きたら外はすっかり
冬化粧がきまっていた。積もらなければなんだか物足りないが、積もればあぁ
やっぱりうっとうしい。運転しにくいし、除雪しなきゃならんし、大変だ。

それでも冬道の運転はそれなりに慣れたので、気にせず今日もジムへ。今日は
後輩も渚も忙しいらしく一人で行く事になったが、まぁ慣れたものだ。どうせ
誰がいてもそんなにお喋りせず、黙々とやるだけなのだから。

やはり一月以上通っていれば結構力強くなってくるもので、以前よりも十キロ
以上のおもりを増やしても大丈夫になった。う〜ん、どこまで鍛えるべきなの
かねぇ。あまりマッチョになりすぎるのはイヤだが、かと言って筋肉の成長は
嘘をつかずまだまだ伸びてくれるので、楽しくもある。

けれど今日は何だか疲れが溜まっていたのが、どうも軽く具合が悪かったため
いつもより練習量をほんの少し少なくして切り上げる。う〜んインフルエンザ
流行るって言うし、長らく風邪ひいてないから気をつけないとなぁ。さぁてと
風呂入って体重計るか。なかなか変化無いんだよな、こっちは。

69.8kg

( ゚Д゚)ろくじゅうきゅうてんはちきろ……?

おおおおおぉ、70kg切った?!

いやぁ、ここまで長かった。なかなか七十の壁を突破できず、痩せないなぁと
悩んだり必死になったりしたものだが、やっと壁を突破できた。一度突破したら
その後は簡単で、六十九キロ台には収まるだろう。あぁ、これでひとまず目標
達成と言ってもいいだろう。あとはまぁ太りすぎないよう現状維持でいいかと
思う。あ〜、これでもう腹の肉がもう少し落ちれば完璧だ。

しかしまぁ、健康のためでも自己研磨のためでも何でもなく、風俗でいい体と
言われたいがためによくやったなぁ、俺。そりゃまだそこまで自慢できる体で
ないけれど、あまり恥ずかしくはなくなたぞ。ビバ13kgの減量!

「確かにすごいですけど……、まぁ先生らしいですね」

エロパワーは偉大なり!


 12月10日
はいみなさん、突然ですがストップウォッチを手にして下さい。無い人はじっと
時計を見て、きりのよい数字まで待って下さい。十二だとか六あたりがわかり
やすいよね。それで、目を閉じて一分過ぎるまで待って下さい。あぁ、その間
数は数えてはいけない。感覚だけで一分過ぎるのを待ってね。

いいですか、ではスタート!

……。(のまのまいぇー、のまのまのまいぇー)

…………。(あぁ、来週のいつくらいに風俗行こうかなぁ?)

………………。(おっぱいなんていぁーいいぁーいいぁーい!)

いよっし、ストップだ!!って、えぇまだ二十八秒?!

何かと言えばこれ、せっかち度がわかるらしい。三十秒から四十秒以内が結構
せっかちさん、四十秒から五十秒がまぁせっかちさん、五十秒から一分以内が
ちょっぴりせっかちさんだが普通くらいらしい。三十秒以内の人?

生き急いでるレベルのせっかちさんらしい。

確かに俺はせっかちだ。例えばチャットでも反応が少しでも遅いとまだかなと
イライラしがちだし、作業手順でも合理的じゃないなと思えばイライラ、待ち
合わせで俺より後に来ればイライラし、ジムで走っていてあぁもう結構走った
かなぁと思えば二十秒しか過ぎていなくてアレレ?そんなレベルである。

だがまさか、生き急いでいるレベルとは思っていなかった。うん、確かに俺は
この若い時間をもったいないと非常に焦っている部分はある。あと五年したら
三十で若い子からすれば立派なオッサンロードの入り口である。十年後だったら
三十五で肉体の衰えも今よりきてしまう。

何をそんな事心配してるんだ、気が早いと思う人もいるだろうが、俺は三十五
くらいまでが肉体維持の限界だと思ってる。そのくらいまでが、この性欲を
肉体で体現できるくらいだろうなぁと。考えてみれば二十五なんて性欲全開で
全然余裕だと思っていたが、ところがどうした、中高生の時は休みが無くても
三発くらいはホワイトキャノン出せたのに、今は二回くらいだぞ。年を取れば
心とは裏腹にムスコが沈静化しちゃうー。いやー、そんな役立たず。

漠然と三十五過ぎれば一発くらいで終わりそうな気がする。そんなのイヤじゃ
俺はいつまでもエロくありたい。もっと言うならば、エロに興味が無くなるか
えっちができなくなりゃ、残りはおまけの人生みたいなもんだ。そう考えたら
生き急いでるというのはあながち間違いじゃないかもしれない。

イキ急ぐのはまた別問題。


 12月9日
免許も取って一安心なので、本日は久々にジムである。久々と言っても二日間
行ってなかっただけなのだが、あまり行かないとさぼりクセがついてしまうし
折角引き締まった体もまた衰える。以前運動部に十年所属していた時、それは
もう引き締まっていい体だったのが、大学四年間プラスアルファ何もしないで
いたら、ひでぇ体になってしまった。ビール腹ひどい中年親父である。なので
サボるとどうなるかわかってるので、ガンガン鍛えるぜ。

今日は久々に後輩と一緒に行ったのだが、俺を見るなり細くなりましたね〜
言ってきた。あぁビール腹でひでぇ体型と言われてた俺も、またスリムと評価
されるようになったか。努力が如実に現れるのは嬉しいね。小説とかだったら
上手くなってるなんて実感ないもんな。逆に昔の自分の小説読んで、うひょー
俺すげぇ、今こんなの書けないよ〜とヘコむもんね。

さてジムであるが、ジムではトレーニングやレッスンのみではない。レッスンの
空いてる時間は自由に使えるのだが、卓球もできるんですよ。ラケットと球は
貸してくれるので、手軽に出来る。

卓球……実はそんなに上手くないどころか、割とヘタな部類である。スマッシュ
なんかしたらどこ行くかわからないし、昔球を割った事がある。コースを狙う
事もままならず、卓球と言うよりピンポンやってるレベルである。

しかしヘタでも気軽に出来るのが卓球のいいところである。カンコンカンコン
ラリーが続けば、それだけで気分がいい。たまにちょっと強いの打って入れば
先走り汁出そうになるし、それを返せたら暴発ものよ!

こういうのは同じくらいのレベルだからこそ楽しめるものであって、レベルが
少しでも離れたら途端につまらなくなる。弱かったら幾らやっても勝てないと
思ってしまい、つまらねーとなってしまう。また強ければそういう事を考えて
しまい、楽しめない。手を抜いたり大きなハンデ与えたら侮辱だし、勝っても
負けても気分良くないだろう。

特にそれが顕著になるのが、女性相手である。古い人間だし、今だと差別だと
言われそうだが、女相手に負けるのが堪らなくイヤなのだ。運動はもちろんの
事、ゲームでも負けるのがイヤ。まぁ、そりゃ高橋尚子にマラソンで勝てると
思っちゃいないが、そこらにいる普通の子には負けたくないのだ。

そしてまぁ、例えばみんなでボーリングとか行ったら俺はかなり上手い方なんで
勝負にならない。手を抜こうにも、なんか許せない。うむむ、こういうとこが
気を遣えないからモテないのかなぁ。

だがまぁ、卓球なら俺も大した上手くないどころかヘボなので、きっと相手と
いい勝負ができるだろう。俺も相手も熱くなり、その後はベッドで熱くなり。
うはは、時代は卓球だ。へーい姉ちゃん、俺と恋のラリーをしないかい?おっと
互いに高まれば愛のジュースがドクドクだぜ。俺の快感マッチポイント!

試合を待たずにゲームセット!


 12月8日
「先生、先生、起きて下さい。もう七時ですよ」

……イヤだ、布団が俺を引き止めるんだ、行かないで〜離さないで〜と。

「もー、そんな事言ってもダメですよ。今日は試験なんですから元気出して!」

そう、今日は大型特殊免許の卒業検定の日。普段朝起きる事が無いためにもう
辛くてたまらない。メシも味噌汁しか飲めず、直前まで布団周りでグダグダと
寝たり抵抗したり愚痴ったりしたのだけど、行かないわけにはいかない。渋々
支度して外に出る。抜けるような青空、あぁ……青い空が恨めしい。

教習所に行くと、俺といかにもドカタっぽいオッサンの二人が大型特殊免許の
受験者だった。まぁ、確かにこういう免許は普通取らないからなぁ。説明を受け
たらすぐに教習開始。かなりスムーズであり、ちょっとビックリ。

最初は俺からだった。すぐにブルトーザーに乗り込み、運転開始。とどこおり
無く運転し、あぁ今日は調子いいかなぁ……あぁ確認忘れた!

序盤にいきなりミスって、軽くショック。けれどこれを引きずってはならん。
気を取り直して運転し続け、いよいよ問題の切り返し地点でバックが試させる
場所だ。乗り上げたらアウト。慎重に、昨日できた成功のイメージを思い出し
バックしていき……やった成功した!

浮かれてしまいそうになる心を抑え、残りのコースを走りきる。そして停車。
試験が終わるとその場で教官がここはダメだった、ここはこうしろとアドバイス
してくれる。曰くもっと確認をしっかりしろ、車体の動きを考えろなど。けど
致命的にここはダメだと言うのが無かったので、車から降りれば一安心。

その後もう一人の人も終わり、二人で軽い雑談をしてると職員の人が来て何か
書類を見ながらやや笑顔でこう言った。

「桐生さん、合格です」

( ´ー`) ……合格か。

祝、大型特殊免許取得!

終われば青空も気持ちよく、清々しい。教習所に行く前に感じた、終われば絶対
これまでの日々で感じた緊張や不安がバカバカしく思うだろうなと思っていた。
確かに何故あんなに悩んでいたのかと思えた。あー、開放感って素敵。

その後は運転免許試験所にて免許を交付してもらった。昼過ぎには新しい免許
所得でき、しっかりと大特の文字が記されていた。フフフ、やったぜ。

免許を取ったのも嬉しいが、それより嬉しかったのが免許写真の取り直しだ。
普通免許の更新は七月末にやったのだけども、その時はまだダイエットの最中
だったので、顔がまんまるだったんですよ。もうね、アンパンマンみたいに。
だが今回、かなり痩せたので写真もスッキリした顔立ち。あぁもう堂々と免許
見せられるぜやっほい!

ちなみに作業免許の方は大型特殊免許があれば二日間で取れるらしい。けれど
その二日間で十四時間の実技と学科があるため、朝から晩までであるらしい。
うぅ、面倒だがいずれ取らないとならない……しかし、今年は取れない明確な
理由があるんですよ。

入校日が曜日指定制なのだ。

月曜日と木曜日が入校日らしいけど、となると月曜日火曜日か木曜日金曜日が
必然的に潰れてしまう。幾ら普段ゴロゴロして暇な俺だけど、もう年末なので
ちょこちょこ用事が入ってるんです。くぅ、これでは流石に無理だ。

_| ̄|○ 年明けたらまた教習所か。


 12月7日
夢でも不安なものを見て、寝起き直後から胃が痛い。あぁこんな生活も二日で
終わればいいなぁと思いつつ、飯を食う。外は冬の陽光明るく、快晴である。
しかし心はひたすら暗い。昨日サッパリできなかった事をやりに行くのだ、心
晴れやかに行ける方が不思議だ。そんなわけで出発前に散々泣き言やら愚痴を
ぶちまけ、動悸を感じ、胃の痛みを覚えながら教習所へと向かった……。

あぁもうエジプトの教習所ならよかったのにと本気で思う。何かの本で読んだ
気がしたが、エジプトの教習はすっさまじく簡単らしい。でかい砂漠に広めに
ポール立てて、バックして入れたら免許取得できるらしい。まぁ誇張した表現
だろうが、今は本気で憧れる。いいなぁ、俺もラクダ乗るよ〜。

ともかくすっさまじく気分の重いまま教習開始。四時間終わって前に進む事は
ある程度覚えたけれど、バックがなぁ……この二時間終わったら試験と思うと
気が重い。できないのに試験を受けさせられるものほど、みじめなものはない。
あぁん、バックのとこに差し掛かったぞ。また怒られるんだろうなぁ。

ところが、予想に反して成功しまくり!

昨日の失敗は何だったのかわからなくなるほど、スパスパと成功した。むしろ
一度も縁石に乗り上げず、失敗しなかったくらいだ。練習なんか当然してない。
何が何だかわからん、何故できるのか理解できない。

「バック上手くなったね〜、コツ掴んだ?」

いいえサッパリ、今でもわかりません。だから何故できるのか自分が一番理解
できません。昨日できなかった事が突然今日できてしまったから、明日になり
突然できなくなるかもしれません。いやもう、何が何だか……。

まぁバックができて、縁石に乗り上げなければよっぽどヘマしない限り合格は
間違いない。事実、この調子なら合格間違いなしとまで言われた。まぁ一安心
である……とは言い切れない。

まず俺は朝が非常に苦手である。普段十一時くらいに起きてるのを朝七時に
起きて九時に試験せねばならん。普段七時に起きてる人の感覚からすれば深夜
三時に起床して、五時に仕事するようなものだ。生活リズムか崩れれば作業に
影響も出る。これがまず第一の不安。

第二の理由としてはミスできない緊張感からだろうか。教習では一度失敗した
ところで今日はもう帰れとならんが、本番は一度縁石に乗り上げたらアウト。
そりゃ普段の運転にミスはやっちゃいけないが、やはり重圧を感じる。

あぁ勝負の明日、失敗しないでくれー。どうせ明日の昼頃には何をこんな事で
悩んでいたんだろうバカバカしいと胸撫で下ろして自分を嘲笑してるんだろう
けど、えてして人生とはそんなものかもしれん。

恋愛もそうなるといいなぁ。


 12月6日
はっきり言って今日は愚痴全開日記である。そういうのに触れたくないと思う
人は今日だけ……いや、金曜日くらいまで遠慮しておいた方がいいかも。

その理由は教習所の事を書くからである。

二年前に普通免許を取りに行っていた時も同じ事を考えたのだが、生涯二度と
行きたくない場所の一つとして、自動車教習所がある。別に教官に滅茶苦茶な
怒られ方をしたり、殴られたりするわけじゃない。もっと根源的なところから
教習所が苦手なのだ。

そもそも俺、運転が大嫌いなのだ。

昔から自動車とか好きじゃなかったし、運転とか大嫌いなんです。何が嫌かと
言えば、まずもって楽しいと思えない。興味を抱けない。そのくせ事故ったら
何百万何千万、下手すりゃ一生アウトとなるものに乗る気がしない。けれども
免許を取らないと一家が困ると言うので、渋々教習所に通ってた。

けれど、興味が無いどころか嫌いなものを習いに行って、そこで上手くいかず
教官に怒られたり呆れられたりすれば、もう嫌になる。正直、教官にハンコを
やらんぞと言われて、あぁいいですよ俺運転嫌いなんですよ!とつい本気に
なってしまい、教官を閉口させてしまった事がある。

あれから二年経って運転にもかなり慣れたが、未だに運転嫌いである。なのに
今回、大型特殊免許を取りに教習所に通い始めたが、もう通う前から嫌で嫌で
たまらなかった。だがこれも生活のため、それにまぁ車の運転にある程度慣れて
きているからちょっとは平気かなと思っていた……だがそれは間違っていた。
教習所でよく言われる言葉の一つにこういうのがある。

「普通の車の感覚で運転したらダメだよ。構造違うんだから」

そうである、今まで嫌で嫌でたまらなかったがようやく覚えたものを全否定。
だからこその教習なのだけども、それを六時間で感覚全て覚えろと言われると
かなり厳しい。とにかくバックが全然感覚掴めないので、何度やっても縁石に
乗り上げてしまう。縁石に乗り上げる=卒業試験アウトである。

何故わからないのかと言われても、まず構造が違うから感覚がわからん。でも
覚えないとどうしようもない。そのため何とかがんばるが、一向に成長しない。
となると、段々自分に嫌気が差してくるんですよ。

あぁこんな事もできないのか、何度やってもできないのかぁ。こんな簡単だと
言われてる事もできないなら、バイトも全然受からなくて当然だよな。小説も
結局書き進められないし、結果も出せないし……あぁ死にたい。簡単な事すら
できない上に何の貢献もできてないなら、生きる価値もないよなぁ、と。

いやもう運転してる最中はすっさまじくダークな事ばかり考えている。一向に
上達しないまま、明日が最終見極め、明後日が卒業検定となればあぁこりゃあ
もう卒業検定落ちたよなと考えてしまう。落ちるもののために何故早起きして
卒業検定受けなきゃならんのかなぁと。今日サッパリわからんものが明日突然
できるなんて思えない。何の希望も見出せぬまま、試験など受けたくない。

教官は丁寧に教えてくれる。だが自分は何もできん。何度運転してる最中教官に
降ろしてくれ、もう無理だ、いっそそのブルトーザーで轢いてくれと言いそうに
なったものだ。気分は音痴でシャイな人間がドームライブやるようなものか?

いやもうマジで運転したくねぇ。


 12月5日
本日ケンドーが仕事の合間を縫って久々に訪ねてきたんですよ。彼と会うのは
二ヶ月ぶりくらいかなぁ、まぁしばらく会っていなかった。そんな彼が俺を見て
発した最初の台詞が、

「高校時代のお前みたくなったな、痩せたよ!」

やっぱり外見もかなり変わったと見られるもんだ。確かに免許の写真と自動車
学校の教習原簿写真見比べても、印象全然違うからなぁ。ともかくもう少しで
一定の完成を見れるかもしれんから、それまではがんばろう。

ところでもう年末である。そろそろクリスマス、年越し、元旦そして姫始めと
カップルからすればエッチし放題のイベント目白押しである。一年で一番盛んに
なるこの時期に乗り遅れまいと男も女も相手を欲しがってる。

ケンドーも俺もそりゃ相手は欲しいがなかなかそんな出会いもないなぁとよく
嘆く。世の中大体同数の女と男がいるだろうが、出会いが無ければ一人か二人
まぁ十人二十人程度の出会いしか転がっていないと知る。俺はナンパをする事
なんて皆無なので、より出会いの確率が減ると言うものだ。

いないいないと嘆いてもどうにもならん、何かしら行動を起こさないとイカン。
しかし酒を買いに近所のスーパー行ったり、教習所でオッサン教官と相席して
いたり、ジムで黙々と鍛えてるだけじゃ何の進展も起こらない。う〜ん。

やはり一番の問題は人見知りしてしまう事かもしれん。元々小心者な上に結構
初対面の人には人見知りしてしまい、かつそれが女性だと更に強まる。これが
芽生えかけの出会いを潰してる要因かもしれん。だが三つ子の魂百までと申し
まして、今から大幅に性格を変えることなどできん。だから少しでも人見知り
しないよう、行動すべきだが……。

そうだ、酒を飲めばいいじゃないか!

酒を飲めば気が大きくなるものでして、そうした気恥ずかしさなんかがかなり
薄れる。実際、酒飲んでいた方がそうしたものがなくなり喋れるからね。よし
これからは酒飲んで人と会うぞ。酒を飲んで陽気に喋りかける。気分はドイツか
イタリアか?いぇーい、ジュテ〜ム♪

そうよ、陽気なイタリアンはイメージとして軽く酒ひっかけておねーちゃんと
話してるイメージがある。ドイツならばビール飲んで楽しげに。うむ、今後は
ジムでも水のかわりに酒だ。いよ〜、元気に鍛えてるかい?一緒にスッキリと
した体になって、後はベッドで汗流そうぜ〜。トレーニングは楽しく気持ちよく
いこうじゃないか〜、がっはっは。

余計避けられるな、こりゃ。


 12月4日
昨日更新が無かったのは飲んできたからです、申し訳ない。いや、大学時代の
友人が後輩集めて飲もうって事で参加したんですけど、ならばついでにと前々
からやりたい事があったので参加を決意する。

ほら、もう年末じゃないですか。何かと物入りなこの時期にせかされ、普段は
大人しい物欲も沸き立つってもんです。端的に言えば邪魔なエロゲを売って
新しいエロゲを買おう
とね。

買ったはいいが意外にもハズレだったゲームは置いてても邪魔である。ならば
処分の意を込めて売り払って新しい性欲への足しにしようとね。そんなわけで
後輩の一人と合流してから、売りに行く。まぁ二束三文だろうなぁ。

「二本で合計、三千二百円になります」

おや、意外に高値で売れたぞ。これぞ僥倖なり。浮かれた気分で新しいエロゲと
アンソロ本を購入する。しめて四千円。千円以内で新たなるエロ刺客が股間を
狙うだなんて、わははエロばんざーい!

自分の買い物が終わったので、後輩の買い物に付き合う事にする。一体どんな
買い物なのかと聞けば、ロレックスが欲しいと言い出した。ブランド物を身に
付けて女をゲットすると意気込んでいるのだが、ブランド物なんて最早そんな
珍しいものじゃないから、どうなのかねぇ。正直グッチやエルメスなんて誰も
彼もが持ってるけど、俺ブランド志向って好きじゃないのよね。

「予算は二万円なんですけど、質屋にありませんかね?」

( ´∀`) ……お前、ロレックスって知ってるの?

いや俺もそんなに詳しいわけじゃないが、バカ高いイメージがある。二万円で
買えるわけないだろ。ベンツ乗り回してる人が金ピカのロレックスって印象が
強く、それこそ高級品である。無理だよなぁと質屋に行ってみたが、やっぱり
無理だったらしい。当たり前である。

その後、みんなと合流してからカラオケ行ったりしてから、居酒屋へ。そこで
ジムに行ってると言う話になりちょいと腕まくりをして、ぐっと力を入れる。
すると……。

「うおおぉ、すげぇー!何だその腕?!」

これには友人も後輩も全員ビックリ。何か気分いいねぇ、こういうのは。まぁ
残念なのはそこにいたのは全て男だったと言う事である。男に腕とか胸とか
腹とか触られてもなぁ、微妙だぜ。今度はおねーちゃんに自慢しよ。

しかし、ジムに行き始めて四十日くらいである。四十日の間で二十日間行った
くらいだろうか。二十日間で見違える体になるもんなんだなぁ。今じゃ無駄な
肉とかかなり落ちて、筋肉ついた。そこにはある程度の食事制限やギリギリの
トレーニングもあったりするが、割と短い期間でどうにかできるんだなぁ。

年末の風俗までにもっと高みを!


 12月2日
今日からまた教習所に通う日々が始まる。事の始まりは我が家の敷地内で冬の
間に除雪機を運転せねばならんのだが、私有地内でも免許は必要だろうと取得
決意したのだ。でも、教習所はイヤだぁ〜……。

何がイヤなのかって、まずマニュアル運転をするんだろうけど忘れたって事と
イメージとして大型特殊免許の教官は怖そうだ。もう行く前から緊張しまくり
動悸が治まらない。あぁどんな人だろう、怖いわマジで。

「桐生さーん、桐生さんですよね。はい、教習始めます」

俺の名を呼んだのは人のよさそうな中年教官であった。話してみるとそんなに
怖そうじゃない。あぁ、あとは運転だ。マニュアル運転なんてもう忘れたのを
正直に話すと教官は何をバカな事言ってるんだという風に笑った。

「こういうのは全部、オートマなんだよ」

な、なんだってー?!ならばちょっと安心。けれどさすがは大型マシン、全然
乗用車と感覚が違うので運転しにくい。まずハンドルの持ち方から違うために
困惑したのだが、一時間か二時間も乗っていれば慣れるものである。……まぁ
バックはさすがに感覚違いすぎてまだわからないが。

ところで二時間も運転していればボチボチと話もするもので、まず何で免許を
取ろうと思ったのか聞かれた。そりゃまぁそうだ、大型特殊を率先して取ろう
なんて人はそういなかろう。俺は素直に除雪機を我が家で運転するためと答え
たら、教官は困った顔をした。

「大型特殊免許だけじゃ、ダメだよ。作業するには作業免許必要だから」

Σ( ゚Д゚) 作業免許?!な、何だそれ?!

なんでも話を聞けば、大型特殊免許とは走るだけの免許である。けれど走って
いるだけでは除雪はできん。いや、除雪機は走るだけで作業となるためアウト
らしい。じゃあどうすればいいかと言うのが作業免許と言うものらしく、その
免許があれば色々作業してもいいらしい。作業免許はそれ専門の教習所で取得
せねばならないらしく、三日くらいで取れるらしい。

はっきり言おう、面倒臭い!

三日で取れるらしいが更に金かかるし、朝から晩までビッシリの三日間らしい
上に学科試験もあるらしい。そして厳しいとの事だ。いやもう、自分の人生に
おいて大型特殊免許取るなんて思って無かった上に、作業免許なんて面倒極まり
ない。物覚え悪いんだよ俺、普通の車のバックだって二年目にしてやっとコツ
わかったくらいなんだからさぁ。

ただ俺には最後のカードがある。それは私有地で運転すると言う事だ。

私有地なら問題無いんじゃないかと教官に言えば、確かに私有地なら作業免許
無くてもいいと言った。要は公道や建築現場などで作業免許が無ければ作業を
してはならないが、私有地でならば大丈夫。取るか取らないかは自由らしい。
じゃあ作業免許って一体なんなのかと聞いたら、答えが返ってきた。

事故った時に保険が下りるかどうかである。

私有地でも事故が起こる事があるかもしれない。客人の車か何かにぶつかったり
でもしたら、保険で互いに直さねばならないのだが、作業免許が無ければ当然
無免許扱いなので保険が下りないし、面倒な事になりかねない。

さぁどうしよう、とりあえず当面の目標は大型特殊免許取得なのだが、場合に
よっては作業免許も取らないとならん。あぁでも難しいは厳しいわだとやる気
出ないなぁ。まぁ、それはおいおい考えるとして、実はもう一つ俺は教官に長年
抱いてきた疑問をぶつけたところ、肯定された。

大特免許で戦車運転できるらしい。


 12月1日
いつものようにジムで鍛えていると、よく声をかけてくるマッチョなスタッフが
ニコニコしながら側に寄って来た。そうして俺の体を眺める。まぁ、そういう
風にトレーニングの様子を見て、アドバイスをくれたりするので嬉しい限りで
ある。今回は何だろうかな?

「かなり筋肉増えましたね、あとは肩の筋肉増やせばいい体になりますよ」

確かに肩の筋肉は少なめで、ちょっと弱い。他はまぁ結構太くなってきてるので
言われるとおり肩をこれから鍛えれば、いい体になるかもしれん。

だが問題がある。それは鍛えれば鍛えるほど、家族が嫌がると言う事だ。俺は
家族にもイケメン=ソフトマッチョ論を展開したのだけど、週に四回も五回も
行ってるため、ただのマッチョになりかねないと心配してる。だらけていたら
人の腹掴んでたれぱんだとか言ってたくせに、鍛えたらイヤだのわがままな!
だったらいっそ、セガールくらい鍛えてやるかな。

「先生、そこまで行くとさすがに私もちょっと……」

強い男がいいだの、いい体が素敵だの、優しい男がいいだのと色々好みの
男性像を女性は提示するが、あぁもう文句ばっか言いやがって!

俺が女に求めるのも確かに多いかもしれない。料理は上手い方がいいなだとか
顔も体もそりゃいいに越した事は無い。性格に関して言えば清楚なのがいいな
なんて思ったりするが、何だか女性の発言力が増えたからかそういう人が俺の
周囲にそんなにいない。絶滅危惧種じゃなかろうかと思ってしまう。うっわー
じゃあ俺が保護するよ、どこー?

そういう人達の需要もあって、メイド喫茶がここまでブレークしたんじゃない
かなぁなんて最近思うようになった。その職の性質上、メイドとしての立場は
主人に対して絶対的に下なので、自分に対して尽くしてくれると言う優越感が
メイド喫茶を広めたのかもしれない。まぁそりゃ萌えとかアニメなんかの影響
だって大きいだろうけどね。

けれどそれで客が見込めるようになったからか、どうも色んなとこで不満など
出始めている。そろそろメイドブーム終わらないかなぁ、とも。そりゃあ店に
行って適当なサービスされた日には幻滅するし、何より適当なサービスをして
何がメイドかボケー!と思うのもわかる。

まぁ俺もメイド喫茶はあまり好きじゃない。と言うのも、過去に何度かそんな
店に行ったのだが、どうも店員と客が親しげに話していてコミュニティが完成
されている気がしてね、一見さんみたいな俺には当然あまり話しかけられない。
他のテーブルで楽しげに話してる姿をチラ見しては黙々とコーヒー飲んでいると
あぁ俺はここじゃ余所者なのかなぁと切なくなる。何で喫茶店でそんな思いを
せにゃならんのだ!もっと殺伐とは言わず、付かず離れずでいいじゃん!

それでもメイドは好きだよ。