狂人日記

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 10月15日
最近かどうかしらないんですけど、投資家と言われる人達の活動が活発な気が
してならない。ライブドアのフジテレビ買収騒動から端を発し、村上ファンドに
よる阪神電鉄の株買占め、そして楽天によるTBS買収……。

俺の知らないところからこういう騒動は活発だったのかもしれないが、こんな
風にニュースの一面を連日飾るのも、彼らの動きの活発さを示している。まぁ
株はよくわからないのだが、以下私見を少々。

株式会社って株を買った金でもって会社を運営し、利益が出たら株主に還元を
するというシステムなのは小学校か中学校で習った。そして一番株を持っている
人が筆頭株主となり、一番金出してるから経営に口出させろと言えるように。
更に株を入手すれば、自分のものにできる。……違ってたらごめん。

こういう株式の原理からすれば、投資家達が言う「上場してるのだから、株を
買ってもいいじゃないか」
と言うのは納得できる。そうしたシステムの上にて
会社が成り立ってるからだろうからね。気に食わない相手に買われたくないの
ならば、株を買えない様にしちゃえばいい。それで経営が危なくなるのならば
しょうがなかろう。なので、彼らの動きは別に否定しない。

問題なのは、それが野球にも関わってるって事だ。野球も経営が悪ければ金を
かけられないので、よい選手が獲得できなくなったり、宣伝ができなかったり
球場の補修改修もできない。球団は個人や数人の幹部のものではなく、全国に
いるファンのものである。国民の娯楽と言っても過言ではなかろう。そうした
公共性あるものが一部投資家の動きによって不安にさらされるのはよくない。
また、球団の方向性がころころ変わってもファンはついてこない。

現実的な経営問題と、公共性を重視したファンの願い。見守るしかできないが
何とかよい折衝案を見出して欲しい……てか、日本シリーズ終わっていないのに
こんな騒動起こすんじゃねぇよ、村上ファンドも!

しかし、投資とは魅力的な言葉である。それだけそこに価値があると認められ
資産を投入してくれるんですよ、すごいじゃないか。こいつはモノになるとか
金になるなんて思ってくれた事、あります?滅多に無いですよね。

先日、チャットにて俺に投資してみないかと友人達に聞いてみました。

「全部酒代に消えそう……」

「帰ってこないのは投資とは言わないんだぞ」

「投資がそのまま風俗に流れるんじゃなぁ……」

「先生、もっとちゃんとしないとダメですよ」

よくわかってるじゃないか、君達!


 10月14日
走るのをやめて一ヶ月半、体重にそれほどの上昇は見られないものの、やはり
一キロ二キロくらい増えてきたかもしれない。特に走るどころかあまり歩いて
すらいない我が生活では、折角付いた足の筋肉もまた落ちているだろう。なら
体重変わらないのは脂肪が増えて、筋肉減ってるって事か?!

確かに五月初旬は太っていたよ、腹とかもう中年ビール腹だったしね。それを
ジョギングと言う最終手段によって、今では運動不足のおにーちゃんくらいに
戻した。これは我ながらすごいと思う。だが、それに慢心して運動しないなら
またあの体型に戻ってしまう。いや〜、抱き合おうにも腹が邪魔するー。

一応気が向いたら筋トレをしているのだが、筋トレをしても痩せない事は俺も
わかっている。だが太るのはイヤだ、何がイヤかって来年また走りまくらにゃ
ならんことだ。出会いもクソもない公園を黙々と走るのは面倒だ。

テレビや街中で若者を見れば、みんな痩せている。男も女もスラリとしており
スタイルいいなぁとオッサン臭い事を考えてしまう。何が彼らとそんなに違うの
だろうか。……やはり外で仕事してるからだろうなぁ。

そこまでみんな運動しているなんて聞いた事無い。ならば……食事か。確かに
ダイエットを始めてから食事制限もして、前より食事を減らした。だがこれで
まだ緩やかに増えるって事は、まだ食いすぎなのだろう……やるか、あれを!

そう、豆腐ダイエットである。

あの辻希美も濱口優も豆腐食いまくって痩せた。腹持ちが良くてカロリー少ない
ヘルシーフーズ豆腐ならば、俺をスリムボディにできるはずだ。そんなわけで
ごはんの量を女性くらい……いや、その半分くらいにして、足りない分を豆腐
一丁食べる事にした。これで俺もモテモテバディだぜー!

そもそも、世界には何十年も食わないで生きている人だっている。まぁそれは
さすがに無理だが、徐々に胃を小さくして少量で満足できる心と体を作るぜ。
まずは一週間、効果があれば二週間と続けていく。栄養が足りなくなるなんて
事は無い、豆腐は畑のお肉、たんぱく質たっぷりさ!

一人エッチ生活も支障無いぜ!


 10月13日
天候が春に近いからか、色々考える事やトラブルが続いたからか、それとも実は
風邪でもひいてるのかわからんが、最近やたら眠い。妙に疲れが取れないので
起きていても眠くてしょうがない。精神安定剤とかそういう薬、一切飲んでは
いないんだけどなぁ。

定職についているわけではないし、家の仕事と言っても不定期かつ都合の良い
時にするだけなので、いつ寝ていてもそう支障は無い。人としてはダメだけど
まぁいいじゃないか。けど、そんな生活をしていても、一日ずっと寝ていたら
もったいないじゃないか

役に立たなくもゲームしたいし、筋トレしたいし、気が向いたら宅建の勉強や
執筆などもしなきゃならん。けど昼メシ食ってから二時間か三時間も経ったら
猛烈な眠気が……ぐぅお〜、誰か電波を飛ばして俺を眠らせようとしている奴が
いるに違いねぇー!(この思考が既に電波か)

昼間にできない事は、夜にしわよせがくる。でも何となく一日のパターンって
決まっていて、それを崩したくないんですよね。七時半くらいに晩飯をテレビ
見ながら食って、九時から日記をテレビ見ながら書き出して、十一時くらいに
書き終わる。それから字の練習をして、少しダラダラしてからコーヒー飲んで
サイト巡回し、それから酒飲んで執筆。朝の四時くらいに酔っ払いながら執筆
中断して、エロ動画やエロゲーに触れてスッキリしてから寝る。

さて、ここからが本題である。

先日、牝奴隷ってアトリエかぐやの新作を入手したんですよ。やりたくてもう
たまらなかったのだが、一昨日は猛烈な眠気で寝てしまった。まぁ飲みすぎた
からなんだけどね。だから昨日こそはやろうと思ったのよ。

書きたくないと言っても、毎晩小説を書く俺。何だかんだ言っても褒められる
ものって俺にはこれしかないしねぇ。けれど、いつもより早く切り上げようと
三十分くらい早く執筆を終わらせ、ゲーム起動。げへへ、かぐやなら最初から
エロエロで濡れ濡れだぜぇー!

( ´∀`) カチカチ。(マウスクリック

( ´∀`) カチカチ、カチカチ……。

(;´D`) ダララララララララ(コントロールキーおしっぱ

('A`) ……一体、いつエロが出てくるんだ?

長い、エロまでが長い。かぐや作品でこんなにじらされるとは思わなかった。
気付けば四時半、酒と執筆の疲れと普通に眠るサイクルに突入してきた。あぁ
だけどエロに、エロに出会いたい。もう途中からほとんど文章すっ飛ばしてる
けど……あっ、ようやくあったぞー!

_ト ̄|○ きょ、今日こそは堪能するぞ。


 10月12日
晩飯を食い終えた後、妹の部屋でテレビを見たんですよ。まぁもう終わる五分
前だったので本日のまとめみたいな感じでダイジェストを流していたのだけど
これがなかなか興味深くてね。自分の無学を痛感した。

例えば、おにぎりとおむすびの違いってわかりますか。こんなの気分で変えて
いるんだと思ってましたが、どうやら違うみたいだ。おにぎりが道具を使って
作ったもの、おむすびが道具を使わずに手だけで作ったものらしい。なるほど
そういう違いがあったのか!

また、コロンと香水の違いってのもやっていた。俺はそんなお洒落アイテムに
縁が無いので知らないが、どうやら生成の違いがあるみたいだ。基本的な事も
知らなかったのだが、香水もコロンもアルコールを使ってるんですねぇ。その
アルコールが10%以下がコロン、20%以上が香水らしい。中間は……う〜ん
何だろう。きついコロンか、柔らかい香水なのかな?

ともかくそんな違いがあるらしい。ほぉ〜、アルコール度数の違いか。やっぱ
揮発性とか、相手を惑わす効果としてアルコールって必要なのかな。……ふと
それで思った疑問を妹と渚にぶつけてみた。

それじゃ大酒飲んで帰る途中の俺は実は電車の中でモテモテなのか?

「……」

「…………」

そうか、お洒落に興味無い俺は自然と香水をつけていたようなものか。わはは
爽やかモテ系はやっぱ違うな。お洒落を求めずとも、寄って来るとは。

「そんなわけないじゃない、何言ってるの」

「先生、お酒飲んで帰ってきたら結構匂いますけど、あまりいい匂いとは……」

('∀`) そりゃそうだよなぁ!

そもそも大酒飲んで帰ってきたら自分で酒臭いってのもわかるし、飲まない時
には酒臭いオッサンとか一発でわかるもんな。まぁ香水だっても付け過ぎれば
臭いからなぁ。じゃあちょっとだけ飲めば、ふわっといい匂いするかもしれん。
日本酒やビールじゃダメだ、ワインとかカクテルを軽く一杯……。

そんな生殺し酒量、無理だ。


 10月11日
そろそろ今日当たりに届くかもしれない……目覚めてまず考えたのがこれだ。
数日前から今日かな、今日かなと思っていたのだが届かなかった。けれど起床
してすぐに日課となっているパソコン起動を果たし、メールのチェックをして
みると……うへっ、先日酔っ払った事に対して怒られてる。情けない男で本当
ごめんよ。朝一番がこれで、本気で沈む。

気を取り直して他のを見てみると……おぉ、今日届くみたいだ。そうか、まぁ
あとはじっと待っていようとのんびりゲームをしていたら、渚が部屋に入って
きた。何か色々持ってるけど、なにそれ?

「先生にお手紙着てますよ。はい、これとこれですね」

俺に手紙なんて珍しい。手紙ってよりは封書だね。一通はたまに行く居酒屋の
割引お知らせ。うむ、今度行こう。もう一つは……碧天舎からだ。先日小説を
そこに応募しましてね、結果が十一月頃に届くらしいのだが、まだ十月である。
早いよなぁ、一体なんだろうこれ?

第六回碧天文芸大賞 第一次審査通過のお知らせ
貴殿の作品「血縛の墓」は厳正なる審査の結果、「第一次審査」を通過しました
ので、ここにお知らせ致します。これから更に選考を重ねてまいりますので
今しばらくお待ち下さい。

「おめでとうございます、先生。すごいじゃないですか」

……う〜ん、ありがとう。

「何だかあまり嬉しそうじゃないですね、何でです?」

こういう事言うと怒られそうだが、あまり嬉しくないと言うか、虚しいんだよね。
上手くは言えないけど、この作品って応募する前に見せたら微妙な反応だった
からさぁ……何だか一次は通ったけど二次で落ちるのかなと思ったら、あまり
嬉しくないんだよね。何か賞を取れなければ、例え千人中五位でも嬉しくない。
贅沢なんだろうな、十八の頃は書いて出しまくっても全くダメで、やっと今年
角川で雑誌に名前載るくらい評価もらったからさ、やっぱこれからもし小説で
やっていくなら、賞の一つでも欲しいよなぁと。

もう一つは最近すげぇスランプでね、最近ってここ二年くらい。書く意義とか
自信を失いかけている。なのでペンが進まず、一日五枚も書ければ良い方だ。
あまりにも遅い。これではもし賞を取って本出してとか言われた時、とっても
困る。より面白いものを素早く書かないとならない、そんな重圧があり書く事
事態に嫌気がさしている。

しかし、こうやって選考通ったり、友人達から面白いと言われたら書かないと
ならないよなぁと思ってしまう。書くのをやめるふんぎりがつかない。そんな
中途半端さが、あまり嬉しくない要因かもしれない。

「難しいですね……あっ、ごはん食べましょうよ。もうお昼ですし」

メシ食ってぼけっとしていると、玄関のチャイムが鳴った。時計を見てみれば
午後二時くらい。むっ、もしかしてこれか。俺はサイフを持って急いで玄関に
赴く。そこにいたのは……わはは、待ち焦がれていた佐川急便の人だ!

「お届け物です。代金一万六百円になりまーす」

にこにこしながら部屋に戻ると渚がいた。だがもう気にしない。呆れた顔して
トルネコの大冒険しているのを尻目にダンボール開封。うへへ、同人誌三冊に
買いそびれていたまほろまてぃっく最終巻、そしてアトリエかぐやの牝奴隷。
がはは、今夜はこれらを堪能しよう。元気出てきたぞー!

エロが俺の元気の源である。


 10月10日
昨日更新をしなかったのは大学の学校祭で飲んできたからなんですよ、申し訳
無いです。いや先日から言ってましたように大学の後輩や先輩と会いに大学に
行ってきたんですよ。いや〜、少し行かない間に雰囲気や空気って変わってる
ものですねぇ。俺が年を取っただけかもしれんが……。

大学祭と言えば酒である。後輩が買ってきた酒を拝借し、後輩の作った食事に
目もくれず酒を買い、飲む。当然酔っ払う。酔っ払って年甲斐も無くレイザー
ラモンHGの真似をしたり、おねーちゃんに色目使ったり、後輩にセクハラ……
もといスキンシップをはかったり、かと思えば小説講釈などを後輩に垂れ流し
いい気になってみたり……。

_| ̄|○ あああああぁ、思い出すだけで恥ずかしい〜。

酔っ払っている時はとても気が大きくなり、俺の中に眠っている本当の自分を
揺り起こす。面白く思われたい、すごいと思われたい、褒められたい、いい男
だと思われたいなんてものが、ワーッと。我を忘れて騒いでいても、ふとした
瞬間に冷静になり、叫びながら逃げ出したくなるが、その時は酒を飲んで何とか
忘れようとする。でも恥ずかしさは膨らんで贖罪意識みたいなものに変わって
しまう。こんな自分とは側にいない方がよかろうと、突発的に関係を壊そうと
滅茶苦茶やらかし、一方的に関係破棄通告をする。そして、酔っ払って寝る。

_| ̄|○ 朝目覚めたら、それ思い出して布団の中で悶絶。

もう七年も変わっていない。成長してないなぁ、俺。毎年毎回、もうあんな事
やめよう、理性的に酒を飲んでニコニコ微笑んで会計を率先して行うと言った
スマートな大人の酒を目指すのだが、やはり目の前に酒があり、一口飲んだら
そんな決意もどこへやら、相変わらずの泥酔である。

齢二十五になって、一体どれほど大人になったと言うのか。幼い頃見詰めてた
大人の自分の姿とは程遠いし、社会の二十五とも程遠い。困ったものだと思い
ながらも、そんな自分が好きである。へらへら。

ところが、他人の目からすれば俺は変わったらしい。学校祭にて酒を飲んでる
最中に先輩がふっと俺の顔を見て、一言。

「桐生君、老けたね〜」

_| ̄|○ノシ 先輩に言われたくないっす!

よりにもよってそれかよ〜。まぁここ最近、自分ではそんな気はないのだけど
よく人から「疲れてるんじゃない?」と訊かれる。う〜ん、そんなにボロキレの
ように見えるのだろうか。老けてるとか疲れてるとか、二十五の男に言う台詞
じゃねぇよなぁ。これがもっと格好良い男になら……。

哀愁があるわ〜♪となるのかな?


 10月8日
毎年この時期は、俺がいた大学の学校祭の時期である。俺も当時はサークルの
出展する店舗で料理を作ったり運んだりして楽しんでいた。どちらかと言えば
他店を回って楽しむより自分のとこで料理なんかしてる方が楽しいので、俺は
ほぼ四年間ずっと大学祭は自分達の店舗のとこにいたもんだ。

大学を卒業して数年経ったが、今年も学校祭に行ってみよう。後輩達に会うのも
楽しみなのだが、やはりメインは先輩達など卒業した人達との出会いだ。毎年
何人かOBがやってきて、後輩に会うと同時にそうしたプチ同窓会みたいな事
やっている。まぁ、こういう事が無いと会う機会も無いしね。

起床したのは昼の十一時、昨日の疲れがまだ残っている。今日は雨だと予報が
あったのでどうかなぁと空を見てみれば、曇り空。地面を見れば水溜り。ほぅ
雨が降り終わったのかな。まぁ、多少の雨くらいならば行こう。

すぐに行動開始するほど張り切れないので、まずはラグナを一時間くらいやる。
昨日のメンテでBOTが減ったらしいからどんなものかと思ったら、おぉ確かに
減っている……が、横殴りしまくりの英名のヤツは何だろう。BOTが中華か
業者かな。どちらにせよPK無いこのゲームでは苛立つばかりだ。

一時間くらい堪能し、さぁて支度しようかなと思っていたら外からの雨音が耳
震わせてきた。おや雨降ってきたかな、でもこれは想定の範囲内。

ドッバー、ゴオオオオオオォババババババ!!

……ぇ?

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) 秋の嵐?!

台風上陸したのかってくらい、滅茶苦茶な暴風雨である。何だ、こんなに降る
なんて聞いてないぞ。しばし待ってみたが、行けそうに無い。う〜ん、明日に
するとして、今日はやめておこう。

いつもそうである、俺が外出しようとすると雨が降る。まぁ偶然と言えば偶然
なのだが、天気が悪くなる日と外出する日がぶつかりやすいのである。う〜ん
雨男晴れ女なんてのは迷信だろうけど、結構多いんだよなぁ……。

これを利用できないもんだろうか。例えば砂漠化のところへ俺が出かければ雨
降って喜ばれるかもしれん。運動嫌いな子に頼まれて小学校に行ったらすごく
感謝されるかもしれん。いやむしろ、突然外に飛び出したら女子高生の背中が
スケスケ。甘く酸っぱい情熱のブラ紐。うへへ、こりゃあいいぜ。

あぁ、でももう冬服かぁ……。


 10月7日
前回のあらすじ
屋根の下にあるプロパンガス小屋は老朽化が激しく、そろそろ建て直さないと
ならないのだが、小屋を建てるなんてやった事が無いので不安極まりないぞ。
なので業者にどのくらいするか見積もりを聞いてみて、それが高いんだったら
俺が作る。安ければ業者に任せよう。でも結局小屋は俺が壊す事に。

さて本日業者からの連絡があったみたいで、どうやら一万二千円で風雨を防ぐ
カバーが設置できる上に、屋根の下から安全な場所に移動してくれるらしい。
……そんな事ができるんなら、最初からそうしてくれよなぁ。二十年前の業者に
物申したいわ、ホント。

ともかくこれで小屋建設は無くなった。やるべき事は小屋破壊のみ!

ただ小屋を壊すだけなら、火でもつけて燃やしてしまったり、でかい斧を使い
めっちゃくちゃに振り回せばいいんだろうけれど、プロパンがある以上無理は
できない。おまけにでかい斧なんて無い。さて一体何の道具があるんだ?

・小さくて錆びた斧
・錆びたのこぎり
・錆びた無骨なハンマー

……。

…………。
Σ(゚Д゚) 全部錆びてるじゃんか!

あぁもうしかたない、これでやるか。まずは壁の破壊からだ。廃材で作ってる
ものなので、壁もどこかの建材である。まずはそいつを斧でバキバキ叩き割る。
建材は簡単に割れるのだが、割ったらモウモウと細かい粉が舞い上がる。

……これってもしかして、アスベストじゃないの?

断面を見てみれば、うんアスベスト。わーい、俺も流行に遅れていないぜ〜。
って、マスクも何も無いから吸い込みまくりだよ。屋外でも、ちょっとイヤン。
めげずに斧で割りまくる。のこぎりで切りまくる。虫にもアスベストの粉にも
ひるまず……すまん、嘘。かなり怖かった。特に虫。もうね、クモとかジャンプ
する変な虫とかゲジゲジとか、奇妙な幼虫とか、マジでキモイ。おまけに腐った
木を叩いたりするもんだから。その粉もモワモワ。

ようやく手に豆作りながら屋根と柱だけになった。ここで屋根を外せばもはや
簡単に作業が終わるのだが、屋根が取れん。釘で打ちつけてあるために下から
ガンガン叩けば外れそうだが、そうしたらゴミやら虫やら粉やら飛びまくって
かなり悲惨な状況になってしまったので、中断。うむむ、どうしよう……。

やはり取れる手段としては、柱を切断して崩してしまう事だろう。まず外側の
柱を切断してぐいっと引っ張ってしまうようにすれば、プロパン側の柱も共に
崩れてくれるはずだ。うむ、完璧。さてそうと決まれば柱の切断作業だ。

ギコギコ……。

ガリガリガリガリ……。

(#゚Д゚) 何だこの木、すげぇ硬いな、おい!

多分どこかの家の梁だったんだろうか、えらく頑丈な木である。それに加えて
装備してるのが錆びたのこぎりや斧である。切れないの何のって、糸ノコで鉄
切ってるようなものである。……わからんかな?まぁともかく、硬い。

だが根性入れまくってのこぎり動かし、土台のブロックをハンマーでバキバキ
割りまくってたら、小屋が傾いた。いけるかな?!とりあえず錆びた鎖を柱に
結び、全力で引っ張る。そうりゃ、そうりゃあ!!

……なんでこんな原始的な方法なんだ?

今は二十一世紀、科学文明バンザイのマテリアルワールドであるのに、錆びた
斧やのこぎりでガンガンやって、鎖でぐいぐい引っ張って壊すなんて昭和初期
みたいじゃないか。いや、江戸の世の中だって牛を使って引っ張っていたから
下手すりゃ弥生時代くらいか?何やってるんだ、俺は。

愚痴を言っても小屋は壊れないので、蚊に刺されながらギコギコ柱を切る俺。
ある程度切っては鎖で引っ張り、無理だと思えばまた切り進める。これすげぇ
ハードな作業だぜ。筋トレ最近していてよかったなぁ。

そうしてようやくの事で、小屋倒壊。こうなると作業は早いぜ。地面から柱を
引っこ抜いて、虫だらけのそれにギャー。柱と屋根を引き剥がしていると変な
虫の幼虫みたいなのがいて、ギョエー。一頻り作業が終わった頃にはすっかり
暗くなっていた。フフフ、でもこれぞ労働って感じだぜ。でも筋肉痛。

腰痛いからHGの真似できん。


 10月6日
いつもいつも気になることってあるじゃないですか。いつでもできると言えば
できるのだが、ちょっと厄介なためにイマイチ気乗りしない、でもやらなきゃ
ならないよなぁってのが。それは夏休みや冬休みの宿題であったり、ついつい
後回しにしてしまった仕事だったり、一人えっちのための紙様補充だったり。
まぁ、そういう事だ。

しかし毎日それを見て、そう感じてると何かこう、モヤモヤしてくる。こんな
気分になるのなら、いっそやってしまおう。どうせ暇だし。いよーっし、本日
やってしまうかな。

それは草刈である!

いやね、我が家の前の方と言うか、人目につきやすい場所は大分綺麗にしたの
だが、裏手の人目につきにくい場所は草ボーボー。人目につきやすいところは
しっかり綺麗にしたのに、裏がこうだと片手落ちみたいで気分悪い。おまけに
草ボーボーだと虫も発生しやすいので、イヤン。砂漠化の進行してる地域の人
にはすまんが、バッサリ刈るぜ。俺はパイパン好きなのだー!

あまりにも草ボーボーなので、草刈機を使うとすぐにからまるだろうから使用
禁止にしておく。おまけに根っこも切らないとならんから、ここで使う道具は
ジャパニーズトラディショナルグッズのクワである!あぁ、原始的。けれども
頼りになる無骨なあいつ。軍手をはいて、長靴はいて、クワ持ってGO!

とりあえず裏口の付近を重点的にやる事にする。この辺は特に酷く、やたらに
草が伸びている。いきなり掘り起こしても苦戦するので、まずは上辺の辺りを
クワでザバザバと薙ぎ切る。うひょう、すごい量だなぁ。

虫に怯え、長い草を刈り、根っこを掘り起こして、汗まみれになりながら、ある
程度は綺麗になった。綺麗といっても大雑把にやっただけだが、無法地帯には
程遠い。あぁ、疲れたなぁ。すっかりヘトヘトだぜ。

仮眠してスッキリ、我が家の役に立ったかなぁと満足。さぁ風呂に入ろうかと
思っているところに婆さんと遭遇。草刈の事を報告しておく。いやぁ、すっかり
綺麗になったよと。

「あんなとこしなくていいよ!掘り返したらドロドロになるでしょう。あそこ
もうずっとあのままでいいから、やらなくていいんだよ!」

……さすがにムッときたぜ。伸び放題で虫はいるわ見た目は酷いわだったので
よかれと思ってやった事が、そんなに迷惑だったとは。悪いのは俺なのか?!
しかし納得がイカン……まぁ、世の中おおにしてこういう事があるけどね。

そう言えば中学生の時にもこんな事があった。当時も当然エロかった俺はよく
友人と猥談を交わしていた。あの頃も色んな事を知っていた俺は思春期に突入
したての友人より、幾らか性知識もあった。保健体育の鬼である。

ある時、クラスメートの一人が俺の猥談に興味を示した。そいつは好奇心旺盛で
運動も成績もバツグンな人気者。まぁそいつとも仲が良かったので、俺は何の
気なしに女性器の名称を教えてあげた。言ってしまえば、クリなんだけどね。

それが何なのかを俺は教えなかった。ただ、これが猥談の鍵だとね。そいつは
好奇心旺盛なやつで、色んな友人に聞きまわった。男女問わずに。当然知ってる
ヤツは話さない。当たり前だ。困ったそいつはあろうことか、先生にでかい声で
聞きやがった。
……あとで俺が起こられた事は言うまでも無い。

悪いのは俺なのか?!


 10月5日
ぶーんぶーんと車を運転して用事を済ませる昼過ぎ。いやぁ今日は素晴らしく
心地よい快晴でしてね、それに加えて涼しげな秋風がそよぐ素敵な一日。運転
しなければならない方の用事はちょっと気が滅入りそうなものだったが、この
陽気が俺の心にやる気を生み出した。

( ´D`) ……小屋、そろそろ作るか。

こういう発想がまず普通じゃないんだろうなぁとふと思ったが、気にしなーい。
何故小屋を作ろうと思うに至ったか説明しますと、屋根の下にプロパンガスが
あるんですけど、最初は野ざらし状態だったんですよ。だがそれでは危ない。
屋根から滑り落ちた雪が堆積し、プロパンを押し潰していたらいずれ爆発する
かもしれない。プロパンが爆発したら、我が家も崩壊しかねん。うひゃー!

そこで爺さんが廃材を利用して簡素な小屋を建てたんですよ。だがそれはある
重大な欠陥がありましてね、傾斜が家の方に向かって傾いているんです。その
ために屋根から落ちた雪が溜まっていき、小屋の上にすさまじい雪が溜まる。
ボロい小屋である、いつ崩壊するかわからない。

当然、製作者の爺さんに直してもらおうと思った。過去に実際家を作った事の
ある爺さんだ、小屋くらい簡単だろうと思ったら倒れてしまった。親父は前から
体を壊していて、そんな事はできない。じゃあ……残った男手は俺だけだ

小屋など作った事が無いが、やらねば家が崩壊するかもしれん。雪が降っては
アウトだ。なので本日から作業を開始する。とりあえず屋根に隙間があるので
それを塞がないとならない。なので板探しに。近所に廃材を捨てている場所が
あるので、許可をもらって木の板を入手。

そのままだと危ないのでクギを引き抜き、適度な長さにボロいノコギリで裁断
する。うむ、これでいいぞ。だが……これからどうしたものかな。板で隙間を
塞いでも、傾斜があるので結局雪が堆積してしまい、いずれ崩壊しかねない。
傾斜を変えるには小屋を建て直さないとならない。作れる保証なんてどこにも
無いので、壊したがいいが建てられず冬を迎えたら終わりである。

出来るか出来ないかじゃない、やるんだ!

これは我がモットーであるのだけど、しかし何か行動をする時には常に最悪の
事態を想定しないとならない。特に今回は初めての挑戦であり、失敗は許され
ないものである。うぅ、どうしよう……。

家族との協議の結果、まず業者に頼んで保護カバーをとりつけられるのならば
そうしようと言う事になった。けれどそれができなかったり、また高価なもの
ならば俺が作ろうと。うむむ、緊張するなぁ。

何にせよ俺が小屋を取り壊すけどね。


 10月4日
流通の関係から、本来の発売日の一日前にはCDなどが店頭に並びますよね。
まぁそんな挨拶からわかるように、本日はCDを買ってきたんですよ。正確に
言うと、外出する妹に買ってこさせたんですけどね。さて何を買ってきたかと
申しますと、この七年間求めて止まなかったアルバムですよ。

サザンオールスターズの『キラーストリート』です!

七年間ファンは待ち続けたし、サザン自身もアルバムを製作する意義について
悩んでいたらしいが、しかし二年のレコーディング期間を経て誕生した本作は
二枚組みのモンスターアルバム。おまけにただの二枚組みではない、凄まじい
ボリュームと濃度、そして軽快さを持ち合わせたサザンオールスターズの金字塔
とでも言うべき作品である。

当初は三十曲収録とあるが、シングル曲をそんなに含めたらベストアルバムと
そんなに変わらないだろうとか思ったよ、今更「涙の海で抱かれたい」なんかを
入れてもなぁって。だが七年待ったんだ、シングル曲が多くてもいいよ!

そしてラジオで初めて聞いた新曲、度肝を抜かれた。ごめんよ僕が馬鹿だった
ロックンロールスーパーマン、限りなき永遠の愛の三曲は完成度が高く、この
アルバムの期待度が増した反面、今までのシングル曲の力不足をちょっと感じ
これらをシングルカットしたらいいのになぁと思ってた。

続々ラジオで発表される新曲の数々。いつものように、愛や恋を歌ったものが
多いけども、辛く苦しい哀しみを妙に明るく歌っているのに気付く。そうして
改めてサザンのふり幅の広さに感服する。発売はまだかなぁ……。

そうして本日の夕方、キラーストリートを通して聞いてみた。

……。

…………。

……………………すげぇ。

(゚Д゚) すげぇよ、このアルバム!

何がすごいって、曲順がすごいのよ。一曲一曲はそんなにドカーンと目立ったり
する曲ではなく、どちらかと言えばちょいと大人しいなぁって感じの曲があり
物足りなさを感じていたけど、通して聞けば何だか一つの大きな物語に触れた
気がした。いや、そう構成されているのだろう。シングル曲として発表された
当たりの良い曲の間にコアファンをニヤリとさせるような曲がある。

そして驚いたのが、シングル曲がアレンジされてより光ってるのだ。そりゃあ
好きなアーティストだから新曲発表となればよろこんでいたが、ここ数年間は
同じような曲を連発されていて、ちと飽き気味なのは否めなかった。何だよ〜
また明るく楽しいポップなサザンかよ〜ってね。

そうした飽き楽曲がアルバムアレンジとしてパワーアップして、絶妙な配置に
置かれているこのキラーストリートは俺の中でベスト3には間違いなく入るで
あろうアルバムだ。ちなみに他の二つはヌードマンとYoungLoveだね。

また七年後とか無しだぜ、サザンよ。


 10月3日
数ヶ月前から、ファミコンに妹がハマってるんですよね。ゲームキューブでも
プレステでもなく、初代ファミコン。まぁハードはさすがにニューファミコン
だけど、やってるソフトは昔懐かしいファミコンソフト。幼稚園とか小学生の
時にやっていたそれらソフトは単純だが難しい、だから楽しい!

昔は結構ファミコンソフトを持っていたのだが、もう二度とやらないだろうと
高校時代にかなり安く友人にうっぱらったのだ。まさか数年後にこうも熱中を
するとは思わなかったぜ。

最新のゲームはあまりやってないんですよ。プレステ2もFF10やドラクエ8
なんかをやったくらいで、あまりやってない。まぁ、色々理由はあるけれども
一番大きな理由としては気軽にできないって事かねぇ

例えばプレステなんかはハードの電源をオンにしたらブオオオォ〜ンとロゴが
動き出し、そこからちょっと間があって起動する。そしてゲームも場面と場面の
間のロード時間が気にかかる。この間延びした間がお気軽さを実感できない。
そして一つの画面の中にある情報量が多いので、疲れる。

その点、ファミコンは起動だけなら電源ボタンを上げるだけでゲームスタート
である。当然、一つの画面に詰め込める容量も今より遥かに少ないので、脳で
処理する情報量も少ないからそんなに疲れないような気がする。良くも悪くも
単純なのよね。そして不親切。

まぁ、小難しく考えず話を戻すと、家にいる時の妹の暇潰しとしてファミコン
なんかにハマりましてね、暇があればずーっと同じソフトやり続けているの。
ファミコン機器があるのは俺の部屋なので、必然的に同じ部屋に。こうなりゃ
日記も更新しにくいし、エロ画像も集めにくい。

ただ、妹もそんなにしょっちゅう暇ではないので、いつもいるわけじゃない。
それが一昨日までの日常だったんですよ。ただ……やはり同じソフトばっかり
やってると飽きてきたんでしょうね、一昨日に妹が中古ゲームショップでまた
新しいゲームを買ってきたんですよ。

そのうちの一本が、SFCトルネコの大冒険。

ファミコンに続き、スーパーファミコンも懐かしきゲーム機である。まぁこの
頃がゲームバブルであり、老若男女ゲームに興じていた時代かも。当然その頃
このゲームに我が家族もハマっていた。そしてこのソフトが古参ゲーマーの血を
再びよみがえらせたのだ。

それは母親である。

プレステになってから全然やらなくなったが、ファミコンなどは割とやってた
我が母親。熱中しやすいタイプなのである。加えて渚も大体我が部屋にいるので
一人部屋なのに最大四人もいる。はっきり言って、暑い。秋らしさなんて全く
感じられない室温がキープされており、その中でも暑がりな俺は汗ダラダラ。
ぐぅあ〜、お前ら熱中しすぎじゃー!

日記はコッソリ更新する生活。


 10月2日
三年半くらい前からやり続けてきた、俺のとって初めてのネットゲームである
ラグナロクオンライン。今使っているキャラは休止や半引退を挟んだりしつつ
二年くらい付き合ってきました。そしてついに昨日、やっとその瞬間が訪れた
のです。廃人の証であり、第二の人生スタートの瞬間。

やっとオーラキャラ(レベル99)になりました。

対人も攻城戦もやらずに、ひたすら狩り仕様で上げ続けた我がモンク。BOTや
チートが蔓延する狩場に嫌気がさしたものだが、黙々と上げた。正直、そんな
金持ちではないどころか、趣味装備に金をかけてるため貧乏だが愛着はある。
あぁ、オーラ。人によってはすんなり達成する人もいるだろうが、大多数のヌル
プレイヤー同様に俺も無理だと思ってた。飽きずにやればいつかできるもんだ。
一週間くらいピカピカ光る生活を満喫してから、転生しよう。

ゲームだけひたすら鍛えていてもイカン、最近また筋トレに熱を入れ始めたん
ですよ。おおっと、筋トレじゃなくて走っていたんじゃないかってツッコミは
無しですぜ。

(*´D`) だって、ジョギングは八月で止めたんだもん。

いや、あのほら、走っていても面白くないし。そりゃダイエットには効果覿面
だったけど、口や鼻の中に虫はダイブしてくるわ、犬とか踏みそうになったり
出会いが無かったりと、も〜イヤじゃあ。どうせ辛いなら、見た目もちょっと
ムキムキになろうと筋トレを昨日から重視し始めた。

ダイエットを志した時、俺は82kgあった。しかし今は71kg!

正直まだ腹回りには余計な肉があるけれど、かなり引き締まってきた。それを
際立たせるため、筋トレをして基礎代謝を上げてやせながら、がっちりとした
体を作っていこうとね。やっぱり人間最後は体力である。鍛えまくらないと。
ぬうぉ〜、がんばるぜぇ!

「がんばるのは結構ですけど、私、わかってるんですからね」

……何がわかってると言うんだ、渚?

「先生、この前風俗のお店の名刺とカレンダー見比べていましたよね。あれって
いつ行こうかって事でしょう? 十二月頃、に」

お、おいおい、何を言い出すんだ。どこにそんな根拠が?

「去年のクリスマスのリベンジを考えているのかなぁと、ギターさんと一緒に」

目標あった方ががんばれるんだよ!


 10月1日
昨日更新が無かったのは飲んできたからです、申し訳ない。いやぁたまに外で
飲むと気持ち良いものですなぁ。普段俺が出歩くとしたら酒を買ってくるくらいの
ものなので、ちょっとした事に新鮮さを感じてしまう。特にほら、今の時期なら
季節の変わり目と言うか、衣装の変わり目。人によって様々な衣装で外に出て
町に彩を添えているのだが……。

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) 半袖なの、俺くらい?!

夕方に家を出た時にちょっと寒いかなと思ったが、案外大丈夫と言うか、心地
良い気温だった。そうして待ち合わせ場所に行って、友人二人と目的地に歩いて
いる最中にふと、ね。

「お前、寒くないの?」

……友よ、寒いどころかその時俺は背中が汗ばんでいたんだ。うーん、しかし
周囲に合わせたら暑くてたまらんし、かと言ってしばらく半袖を貫き通してたら
元気な小学生でもあるまいし、妙な目で見られかねない。困ったもんだ。

到着した店は、多国籍料理のお店。多国籍と言ってもタイとかインドネシアの
東南アジア料理ね。てっきり多国籍と言うからスペインとかインドとかトルコ
などの料理もあると思ったんだけどね。東南アジア料理といえば、辛い料理が
多い。けれど俺はまったく食えないと言うわけではなく、そこそこ食えるため
酒飲んで美味しい料理に舌鼓、楽しい話なんかをしていた。……あれを食べる
前まではね。

その料理とは、トムヤンクン

その店のメニューには料理の横に辛さを表す唐辛子マークがあったんですよ。
結局食わなかったが世界一辛いタコスってのが最高のレベル5、まぁ辛かったが
美味しかったハラペーニョのタコスがレベル2、そしてトムヤンクンがそれより
低いレベル1
だったんですよ。

トムヤンクンとは簡単に説明すればタイ料理の一つで、酸っぱくも辛いスープ
なのです。中には海産物や野菜、そして香辛料が入っている。匂いがちょっと
独特なので臭いと感じる人も多いが、なかなか美味いものである。

スープは全然辛くなかった、かなり美味しい。しかしスープだけ飲むのも何か
味気ないので、中の具を適当にすくって一緒に食したんです。あぁ、言い忘れ
ましたけど、トムヤンクンって多分調理人じゃなければ具材がわからないのだ。
濁った感じのスープなのでね。まぁ、そんな事はどうでも……よくない。

Σ(# Д) ゜ ゜ か、辛いいいいいぃftgyふじこl;!!

辛いなんてもんじゃない、二年前に食ったハバネロカレーよりまだ辛いぞー!
辛い痛い熱いの三重奏が口の中で大爆発。涙も鼻水も止まらない。すごいなぁ
レベル1のくせに……ただこの辛さは、以前体験している。

それは別の店で食ったナシゴレンに入っていた緑の唐辛子(ハラペーニョ?)を
そのままガブリと食った時の辛さだ。多分、トムヤンクンの辛味を出している
それを食ったのだろう。幾らビール飲んでも痛いだけ。五分、いや十分はもう
味覚も何もあったもんじゃない。ぐぇあ〜。

喉もケツもHOT!HOT!