狂人日記

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 2月29日
今年はうるう年ですね。おや、珍しいな。果たしてまたこのうるう年のことを
このサイトで書けるのでしょうか?おっと、挨拶はこれだけじゃないぜ。昨日
更新が無かったのは外で飲んできたからです。外と言っても居酒屋じゃなくて
友人の家、ホームパーティーなるものに呼ばれたんですよ。アメリカンでしょ。
いや、俺も初めてでドキドキだったのだ。

話は一ヶ月前くらいにさかのぼる。その人と夜中に酔っ払って電話していたら
ホームパーティーに来ないかとのお誘いを受けた。彼女は大学のサークルで
知り合った人であり、年上だが後輩にあたる人物。まぁ、言ってしまえば家庭
持ちであるからこそ、そういうものやらないかと呼びかけてきたっぽい。まぁ
家の親御さんとかがいたら、そういうのやりにくいしね。

当日の朝、母親がおみやげに持って行けとクッキーを買ってきた。普通ならば
ありがたい心遣いだと思うのかもしれないが、俺は怒った。大体、友人の家に
遊びに行くのに、菓子折りなんてバカバカしい。そういうもんは悪いことした
とか、病気の人に持っていく物だと思っているから、あまりいい印象を抱いて
いないんですよ。それに、そういうもの持っていかないと成立しない、または
見向きされない関係みたいで、生理的に抵抗がある。こういう俺は常識が無い
のだろうか?物を送りあうことで作る関係が常識無いのか?

ともかく喧嘩しかけた後、しょうがないので冷蔵庫にあった未開封のうに入り
岩のりを持っていくことに。先日漁師からもらったものだ。酒に合うし、ご飯
だって合う絶品。こんなものお土産に盛って行く俺もおかしいかもしれないが
どうしても菓子折りだけは嫌だった。あればっかりは駄目だ。悪いことをして
いないのに警察官とすれ違うくらい苦手。あ、ベクトルが違うか。

集合場所に到着すると、結構な人数に。おまけにほぼみんな、ケーキなんかを
持っている。やっぱり俺に常識が無かったのかもしれない。ともかく家に行く。
一歩その家に踏み込むと……とてつもない罪悪感が生まれました

家の中には旦那さんが子供さんを二人抱えており、家の中は可愛らしくも綺麗に
まとまっていた。こんな幸せな休日の家庭に我々が土足で上がりこんでもいい
のだろうか?本気で躊躇するが、ここまで来て帰るわけにはいかない。本気で
申し訳無く思いながらお邪魔することに。

みんな借りてきた猫状態。料理が出されるが、手を伸ばせられない。ビールを
差し出されるが、飲めない。お茶を一杯だけ飲んで、何とか場を繋ぐ。申し訳
程度にみんな料理をつまむ。いや、飯は美味かった。けど、ねぇ。リミッター
かかりまくり。制限速度30kmくらい。

「おや、桐生さん、やっと開けましたね」

本当に無意識のうちに、俺はビールを開けていた。もう流れるような動きで。
習慣とは恐ろしいものだ。開けたからには体が欲するままに飲む。すぐに空に
なってしまった。うむ、もうやめよう。飲みたいけどやめよう。まだビールが
あって、非常に飲みたいけど、ここは幸せな家庭。酔っ払ってはいけない。

そんな俺の意思は、差し出された一升瓶で崩壊した。またも無意識のうちに俺は
コップに注いでいた。段々リミッターが解除されていく俺。もう止まらない。
あ〜、メシは美味いし酒も美味い。いいもんだなぁ……うん?何か降ってきた?
なんだろう……うぉ、ぬいぐるみだ!

吹き抜けの下で俺は飲んでいた。すると二階から子供がぬいぐるみを俺に向け
落としまくる。かる〜く投げて返す俺。すると、どんどんと雨あられのように
降ってくる。ぬいぐるみから塩ビ人形まで、幅広い。しばらくすると弾薬が無く
なったのか、下りて来た子供が俺にぬいぐるみを投げる。俺も負けじと返す。
酔っているから相手にできるが、う〜ん、十五歳くらい若返った気分。ちなみに
その子供は女の子、やはり小さい時は男も女も同じことするんだなぁ。

まぁ、俺は子供も動物も嫌いなのだが、何故かやたらと好かれる。好かれる事
それ自体は嬉しいのだが、いつも対応に困るから苦手である。しかし、対応に
困ると言ったが、一旦相手をすればヘロヘロになるまでかまう俺がいるために
どこか恥ずかしく、それで嫌なのかもしれない。

ともかく、散々遊んでしこたま飲んで、ぐーぐーと仮眠。幸せな家庭に土足で
上がりこむどころか、大荒らししてしまった。何をやってるんだ、俺は。もう
前後不覚の酩酊。初めてお邪魔する家でこんなことして……はぅん。

深夜にお暇し、帰宅する頃は終電の時間。ヘロヘロになってすぐベッドに横に
なると、飲み過ぎを後悔しつつ就寝。そして翌日である今日、ちと二日酔い。
うぬ〜、馬鹿か俺は。ともかく日課であるパソコンを起動させ、メールを見て
……おや、メールが着てる。って、ヤフーかよ。メンテナンスの日なんて俺は
気にしちゃいねぇんだよ。って、メンテのことじゃないみたいだ。

俺の個人情報も漏れていました。

おまけに保証が五百円の金券。


 2月27日
昨日更新が無かったのはOSの入れ替え作業が手間取っていたためです。いや
大変でしたよ。本当は昼間に終わらせるはずだったのに、何故更新できないで
いたのか?!そのわけを今からご説明致しましょう。

数日前から日記を書いている最中に、メモ帳が悲鳴をあげていた。我が日記の
分量からすれば、十日間過ぎると容量不足のせいか、日記を書いていて一度や
二度、多く書いた月なんかの最後は頻繁に保存、終了、再開をしなければならず
ちと面倒だったが、まぁこれにはなれていたんですよ。でも最近のは数文字や
そこら打ったら終了しなければならなかった。まだ容量は多少あるのに、ぬぅ
これは異常だ。

考えれば壊れかけていたWIN98にポンコツOSの呼び名が高いMeを搭載
したものですから、もう滅茶苦茶。まず起動したら毎回対象OSが違うと言われ
ゴミ箱で500M以上のものを消すとフリーズ、ラグナをやった後はカクカク
したり、おまけに頻繁に例外OSエラーが〜とか言われる。

でもですよ、パソコンには知識無い人間なら我慢するしかないんですよ。幾ら
安くなってきたとは言え、まだまだ高級機械。ファイルの95%がエロゲーで
占められている我がパソコン様も同様なんですよ。できることったらノートン
先生を動かしてチェックさせることくらい。

しかし、もう限界が来た。思い切ってOSを入れ替えることにしてみた。幸いにも
以前叔父さんとなる人(叔母が結婚するらしい)から焼肉食わせてもらいながら
未開封のXPをくれたんです。もらったのは店頭でよく見るXPって書かれてある
緑の薄っぺらいのと、OfficeXPって書かれた未開封の箱、そして富士通の
アプリ集。わ〜い、XPだ。でもXPって一台にしか使えないから、いいのかなぁ
なんて思いつつ貰ったが、OS入れ替えるの面倒なんで放置していたのですよ。
それが今、ようやく役立つ時が来た!

昼前、いそいそとXPを開封することに。とりあえず緑のやつを開ける。CD
一枚だから薄っぺらなんだな、なんて思っていたら中に入っていたのは薄い
段ボール紙が一枚。CDはどこにも無く、緑の説明書が寂しそう。あ、あれ?
いいや、まだまだ。やっぱりこんな薄いのに入れてたら傷付くもんな。何とか
そう思い込み、OfficeXPの箱を開封。おぉ、CDが二枚も。おまけに分厚い
説明書がある。これは間違い無い……って、これOS入れた後のアプリ集じゃ
ねぇか!富士通のアプリ集の中に入ってるかも、なんて無理矢理信じてみたが
オーノー、本当に富士通アプリ集。我がパソコン様は富士通じゃねぇよぉ〜。

XPは断念。そうだよ、メモリが256だったらXPを動かすのは不安だって我が
友人も言っていた。やはり時代は安定の2000、それもSP4とか言う最新版
入れてやる。幸いこれは友人からもらった。フハハ、いっくぜー!

_| ̄|○……シリアルキー間違ってるよ、おい。

ΩΩΩ Ω な、なんだってー!?(縮小版MMR)

もらった奴にシリアルキーが一応書かれていたんです。それを入れてみたけど
間違ってるぞこのヘッポコ野郎と門前払い。何てこった、友人が帰ってくるの
夜の九時にもなるよ。せつなさに塗れながら不貞寝。はぅん。

夜、友人が帰ってきたのでシリアルキーを教えてもらい、再度やり直す。俺は
パソコンに詳しくないため、BIOSがまったくいじれないけど、最近のやつは
CD入れて同意同意と繰り返せば自動で終わるから楽だ。よくわからないのは
推奨のところを押していって、何とかOS入れ替え完了。

再起動して……あれ、何故OSが二つ入ってるんだ?新規に入れるって選択した
はずなのに。不思議に思いつつ新しく入れた2000を起動。あぁ、な〜んにも
無い寂しいデスクトップ。IEが5なのが泣ける。とりあえずハードディスクを
確認してみると……なにぃ、Dドライブに2000が入ってる?!

見てみれば、Cドライブに以前のOSが、Dドライブに新しいOSが入ってる。
うぬぅ、我がハードディスクは全部で53Gなので、あまり不要なものが残って
いるとエロゲー入れられん。ドキドキしながらさっくり以前のを消去。あとは
以前の仕様に戻すだけだが、これが面倒。てか、どんなツール使っていたとか
把握してなかったから、大変なことに。あぁん、今も寂しいまま。

使い勝手が違うことに戸惑いながら、それでもようやくネットに繋げられるし
ラグナもできる。おいおい復旧させればいいか。はぁ〜、疲れた。さて、この
疲れを明日に残さぬためにエロゲーでもやって、すっきりしてから寝るか。

……あれ、あれれ?何で起動する奴する奴がどれも続きからとか回想が無くて
インストールしますかって出るんだ?落ち着け、よく考えろ。ファイルはある。
データは残ってる。なのに……レジストリか!新しくしたから以前の情報とか
消えて、ファイルはあるけど認識してないんだ!ガッデム!

早期エロゲー復旧をしなければ!


 2月25日
本来ならば今日はスク水抱き枕が来てやっほうと喜ぶ日だったはずなのですが
何だか発売元のワッフルが延期しやがりましたので、今日は書くことがなくなって
しまった。まぁ、こういう業界ではよくあるであろうことなので仕方無い。

それよりも重大な問題が昨日から起こっている。それは日記が更新できないと
言うことだ。何を言ってる、こうして今日の出来事を見られるじゃないか、とか
貴方は言うかもしれない。ふふふ、白鳥のような男だぜ、俺は。

実はこの日記、メモ帳で書いているんですけど、昨日から数文字打ったら何故か
メモリ不足と言われる。がっでむ。そのせいで何度も何度もこまめに保存しては
再開すると言う、非常に面倒な事をしている。ここまででもう何十回もそうした
事を繰り返している。

明日OS入れ替えるか。


 2月24日
昨日あれだけ悩んだバリウムもすっかり出て、天気も晴れ晴れ、だけど今日は
久々に歯医者の日。何だか最近病院や病気関連の日記が続いているが、ちと
俺って不健康なのかなぁ、なんて考えたりもしてしまう。別に普段変わらずに
酒呑んで生活してるんだけどね。

そんなわけで昼過ぎから歯医者に向かう。久々の歯医者はちょっと緊張。でも
本当は二週間前に銀歯を差し込む予定だったのが大幅に遅れたため、ちょっと
物が食いにくかったのも事実だ。あと、その真下の奥歯の虫歯が悪化したのか
やたら痛い。ちなみにそこは親知らずを先日抜いた左側。つまり、親知らずを
抜いてから左側でまともに物が食えずにいるのである。

歯医者嫌いの俺だが、ちょっと行きつけの歯医者に信用をし始めているために
何とかしてもらいたいと頼むと、今日は銀歯を埋め込むだけだったが、そんな
痛いんだったらその下の奥歯も治療してあげると言ってくれた。う〜む、怖い
ような嬉しいような複雑な気分だ。

診療台に寝ると、とりあえず前回仮詰めしておいたところを取ってから銀歯を
入れ、その後に下の治療ということに決まった。ごりごりと麻酔無しで詰めた
物を取っていく。まぁ、詰め物取るくらい麻酔なんか……痛ぇー!!

詰め物を外すと、ダイレクトに神経直撃。歯医者にある銀の尖った棒でつんと
突っつかれるどころか、水や空気が、いや何もしなくても痛い、すんご〜っく
痛い。痛みには日々腹痛などで耐えているから、ある程度の耐性があるかもと
思っていたが、やっぱり歯はダメだ。我慢する暇の無い痛さが襲う。

ただでさえ痛いのに、薬を塗られたり、水や空気をプシュっと吹きかけられる
度につい眉根が寄ってしまう。反射なのだろうか。ともかく女医さんが銀歯を
取り出した。あと一回我慢すればいい、がんばれ俺……ぎゃー、やっぱり痛い。
ぐっぁああああああぁ〜……ふぅ〜、何とか入ったな。

入れたところがヒリヒリする上にきつい。でもまぁ、じきに慣れるだろうさ。
なんて思っていたら、女医さんが「きつそうだね」とか言って抜きやがったから
もう大変。痛いのなんの。抜いて、入れて、調整して、また抜いて、セメント
つけて、また入れてと、何だか拷問のように思えた。僅かに涙が出た気もする
けど、まなじりをうっすら濡らした程度である。ともかく、テトリスブロック
みたいな銀歯を詰めることに成功。ただ、これちょっとしたことで染みるから
大変。うぅ、慣れるまで大変だなぁ。

お次は下の歯。麻酔をたくさん注射してから治療にかかる。ここは以前、別の
歯医者で詰め物をしたのだが、どうやらそこが虫歯になった模様。麻酔が効いて
いる間にとばかりにガリガリ削りまくる。何か根こそぎ削られているみたいで
非常に不安に……ぎゃあああぁ、痛い、とっても痛い。麻酔してるのに痛い。
詰め物したけど、たまらなく痛い。

診療後、女医さんが俺にこう言ってきた。

「桐生君は歯磨きすごくヘタだけど、歯がとても硬いから虫歯が思ったよりも
少なく済んでいるの。カルシウム豊富なんだね」

一応褒め言葉らしいです。


 2月23日
いやだぁ〜、本当にイヤだ。もう止めよう、検査。無理、無理だってば、座薬
なんてやりたくねぇよ。そりゃケツに指やストローなんかを入れたことあるが
座薬は無理。本当に無理。だってそういう気分でも無いのにケツに何か入れる
なんてイヤだ。もうやだよ〜、寝る〜、俺は寝る〜(じたばた)。

「がんばってやって下さいよ。健康なら健康でいいじゃないですか、不健康と
わかったらわかったで、それでいいじゃないですか。健康な先生と一緒に私は
お食事したりしたいんですよ」

朝の六時半に駄々をこねる俺、必死に説得の渚。渋々了承して、一人で座薬を
入れる俺。あ、あぁ、あああああぁ〜ぉ。ケツに入る感覚がわかる。ちょっと
硬い。ぐいっと押し込むと、すぐにベッドに横になる。深呼吸。おや、あまり
変な感じがしないじゃないか。幼き日の体験に縛られていたんだなぁ、なんて
考えるが早いか、ケツに違和感が。ぬぉ、これは出たらやばい。力を込めたら
座薬がにゅるりと出そうになる。い、イカン、出たら困る。でもこのままじゃ
力を入れられず、ベッドに早朝スカトロプレイ。慌てて便所へ行く。

便所でもう一度ケツに押し込み、便座に座って括約筋をフルパワーに設定して
かりあげ君を読みながらひたすら効き目があるまで待つ。十五分後、そろそろ
いいかと思って括約筋を解除すると、ちゃんと出た。しかし、座薬を入れるの
浅かったためか、肛門周りがやたら熱い。うっへり。

今日は朝から猛吹雪。事後報告となるが、今日の天気で昼からJRが全線運休
千歳空港閉鎖、道内各地で事故、渋滞、停電とメチャクチャな荒れ模様。だが
病院には行かねばならん。折角こんなことまでしてるんだ。電車が遅れてたが
何とか予約時間に間に合うように病院に到着。受付に行く前に最後のトイレと
ばかりに駆け込む。……あれ、少ないながらも普通の便が出た。もうすっかり
水になってなきゃイカンのに……検査できるのかと不安がよぎる。

受付を済ませると、検査用の服が支給された。膝丈くらいのワンピースみたいな
服と、ケツの部分に穴の空いた紙パンツ。ちょっと恥ずかしい。着替えを済ま
せると検査室へ入り、腕に腸の動きを止める筋肉注射をブスリ。それから台に
うつぶせで寝ると、ケツにチューブを入れられる。細いのだが、綺麗な検査師の
おねーちゃんにやられると、男としての敗北感を味わう。つか、検査師が全て
女性って、輪姦されてるみたいだ。

チューブを20cmくらい入れられると、バリウム注入。入っている感覚とか
丸わかり。漏れてしまうんじゃないかとドキドキするが、力を入れてはダメと
言う。バリウムが注入されると、今度は空気をしゅこしゅこと入れられるけど
これが辛い。ボコボコボコと音がし、出そうになる。出ないように我慢してと
言われるが、これ結構辛い。もうダメ、もう漏れる。さすがにここで漏らすと
ヤバイ。限界ギリギリのところでストップしてもらい、ケツにチューブを入れ
られたまま、検査開始。もう動きたくない、出る。

右向いて、左向いて、右回転、左回転、それを頭を下にしたり、上にしたりと
しながら忙しく寝転び回る。漏れそうだ。限界ギリギリで下痢を我慢している
感覚でこれは辛い。おまけに腹を押されたりする。誰か俺に限界突破のスキル
下さい。三十分の検査が永遠に感じる。助けて〜、漏れる、漏れちゃうよ〜。
スカトロプレイをしてる女が出るゲームやエロビなどをよく見たことがあるが
こんなので感じるのだろうか?ちょっと気分がわかった気がした。

検査途中、回っている最中にケツからチューブが抜けた。また入れないとダメ
なのかと思っていたら、これは空気が足りなくなったら補充するために刺して
いたと言う。足りなくなるって、検査途中で出すってこと?そんな人いるのか
疑問に思ったが、いらないんだったらとっとと抜いて欲しかった。

検査が終了すると、すぐに検査室に備え付けられていた個室便所へ駆け込む。
盛大に出る空気の音、丸聞こえ。かなり恥ずかしい。けど、バリウムが出ない。
あんれぇ、結構入れられたと思ったんだけどなぁ。ともかく一通り出たために
服を着替えて、会計を。途中、何度か便所に行くけど、空気しか出ない。ぬぅ
バリウムは固まるから水分たくさん摂れと言ったが、出ないものなんだね。

その後、病院でカルボナーラ、帰宅して緑のたぬきを食う。当然水分はかなり
摂取。だが、空気しか出ない。不味いかもと思って便所でいきむと、すんごい
抵抗があった後、セメントみたいな固さのバリウムが少しでた。……これって
ヤバイんじゃない?こんなの出てこねぇよ。

一旦寝て、夕食はカレー。水分摂取しまくって野菜も食って、それから日記を
書いているけど、その間にバリウムが塊で少し出た程度。つかこれ、腹の中で
もうガッチガチなんじゃなかろうか?入れられた量を正確には知らないけれど
それなりに入れられた気がする。なのに出るのはセメント状でほんの僅か。

腹下しの次は強烈便秘かよ……。


 2月22日
とりあえず毎年恒例の本日の挨拶を。ナチュラルDUOのヒロインである鳥海
姉妹こと、ちーちゃんくーちゃん、誕生日おめでとう。最近すっかりご無沙汰
だけど、影響を与えられたからなぁ。ここはお祝いに酒でも、なんていきたい
ところだが、今日は飲めないのだ、はぅん。

飲めない理由、それは明日またバリウム検査があるからだ。前回は食道や胃
そして小腸を検査した。大腸は前回やらなかった。何故か!?それは検査方法が
違うからなのです。なので、内臓をバリウムで見る時、二回に検査分けないと
ならないらしいんですよ。

そんなわけで本日は明日の検査に供えた準備が必要なのです。それは前回した
バリウム検査よりも更に綿密な準備が必要なのです。なんか、もうヤダ。

今日は九時半に起床。前日は普段と変わらない生活をしていたのに、何故だか
やたらと早起きをしてしまった。まぁ、いいや。検査の準備は朝飯から始まる。
朝食は五分粥か食パン一枚だけ。五分粥なんてふよふよしたもの食うのはイヤ
なので、食パンに決定。さて、寂しいながらも食うか……ねぇ、なんでただの
食パンだけなの?さすがにエッグトーストとかホットサンドとまではいかない
けど、マーガリンくらいは大丈夫なんじゃねぇ?

「でも、食パンだけって書いてありますから」

寝起きで不機嫌な俺は融通の利かなさに苛立つ。食うなら食パンと書いてある
けど、さすがに食パンに何もつけないで食うのは寂しい。死ぬほど腹が減って
いるわけでもなかったし、食わないと出て行こうとしたら、しぶしぶバターを
お情け程度乗せられ、トーストに。……味しねぇ。

せつない朝食を終えると、しばしラグナに興じる。二時間もすれば昼飯。だが
昼飯は先日病院で買わされた検査食。ビスケットとゼリーである。どうも俺の
イメージなのだが、病院食はクソ不味いってのがある。塩分とか味とかをもう
度外視しまくった栄養食品、そんな感じだ。けど、これを作ってるのはグリコ
なので、ちょっと期待してみながら、ビスケットを食ってみる。

……美味い。甘いカロリーメイトです。てか、甘いから俺には辛いけど、まぁ
美味しい。カロリーメイトを細かくしたようなのを六個食って、ウィダーイン
ゼリーみたいなのを呑む。これも美味い。マスカット味みたいな感じで美味い。
けれど、前日酒呑んで食道がやられているせいか、なんか食道に残ってちょい
胸が悪い。うぇ〜っぷ。

一時にコップ二杯分の水を飲む。普段水や麦茶など、水分をガバガバ摂取する
俺だけど、ほんのり空腹で水だけ一気に二杯も呑むと、少々気持ち悪くなって
きた。空腹時に水を一気に二杯飲めば、あなたもこの気持ちがわかる。これは
結構辛い。ここから小休止。三時までのんびりラグナ。

三時に下剤を三錠飲む。以前も書いたが、俺は下剤って凄まじく体に悪いって
イメージがある。だって、強制的に下痢させるんですよ。これが日々起こるから
検査するってのに、何でわざわざ故意にやらなきゃいかんのだ。おまけに漫画
ドラマなどで下剤のイメージったら、呑んだら速効効いて、立てないくらいに
悶絶し、顔面蒼白、冷や汗たらたら、一歩も動けず垂れ流し。そんな先入観が
あるので、非常に抵抗がある。けど、呑まないと検査できん。嫌なものだ。

一時間経過し、二時間経過しても、さっぱり便所に行きたいと思わない。あれ
これって本当に下剤なのか?しかし、油断できん。いきなりくるかもしれない。
あぁ、下剤よりそういうストレスで腹痛くなってきた。一眠りすっか。

寝て起きても、一向に便所行きたくならぬ。ドキドキしながら風呂に入るけど
やっぱり何もならん。そうこうしてると、晩飯の時間になった。晩飯は六時と
いつもより結構早い。でもまぁ、食わないと悲惨なことになる。ちなみに晩飯は
同じくグリコの検査食で、鳥ささみのお粥、コンソメスープ、ハーブティー。
お粥は嫌いだが、昼のこともある。ちょっと期待。

とりあえず、お粥から食ってみる……えっ、すげぇ美味い!?何これ、いや
マジで美味いんだけど。なんてか、今後普通に食卓で出されても文句言わない
くらいの味。料理屋で出してもいいくらいかも。本気で感動しながら平らげて
次はコーンスープ……うぉ、普通に美味い!塩分控えめだろうから味しない
んじゃなかろうかと思っていたが、そんなこと無い、これは美味い。当然ハーブ
ティーもほんのり甘くて美味しい。何だ、美味いじゃないか病院食。

感動も束の間、第二回下剤タイム。今度は水薬である。コップ二杯分くらいの
分量がある。これを水と一緒に、三十分かけて呑むらしい。何でも、この薬は
とても酸っぱくて呑みにくいため、冷やしてから呑めば良いとバリウム経験者
である親父から教わり、あらかじめ冷やしてあった。なかなか冷たい。けれど
更に氷を加えろと言う。ふむ、三個くらい入れておくか。

呑んでみれば、確かに酸っぱい。けれども、すっごく酸っぱいわけじゃない。
僅かにとろみがある、レモンよりは梅の酸っぱさに似た味の液体。何だ、俺が
思っているよりも最近は美味しい薬や病院食が作られているんだな。美味しい
からと言って、いきなりガブガブ呑んだらイカン。ゆっくり呑むか。

なーんて余裕は、十分後から崩れ始めた。確かにこれ、呑みにくい。我が部屋
ファンヒーターで暖めていたため、どんどんぬるくなる。ぬるくなったら当然
酸っぱさが際立つ。喉に絡まる酸っぱさは、次第に胃液みたいに思えてきた。
おまけに呑んでも呑んでも減らないわ、さっきから水物ばかり摂取してるため
水腹で気持ち悪い。水を飲まないと酸っぱくて喉に引っかかって気持ち悪い。
水を飲むと水腹で気持ち悪い。最後は自分を励ましながら呑みきった。

けど、別に便所に行きたくない。あんれぇ、これで本当に明日検査ができるの
だろうか?これだけ辛い思いして、やっぱりダメでした、またやって下さいと
言われようものなら、もう断るかもしれない。不安になってきた。

一時間半後、便所に駆け込む俺。ぐぁ、いきなりきた。おまけに固形物の感触
しねぇ。壊れた蛇口みたいに水便が、あぁ〜、出る〜。なんか、来ると思って
便所に行ってセットすると、抵抗無く出てくる感じ。危ない!おまけに回数を
重ねる程に、色が消えていく。最終的には本当に水しか出ないのかも。

九時に第三回下剤タイム。これは三時に呑んだのと同じ錠剤。三錠飲んだけど
これが効いてるってより、水薬が効いてるっぽい。あぁ、明日は起きたら俺が
泣いて逃げたくなる程嫌いな座薬をやらねばならんし、はぁん。でも、こんな
状況だからこそ願うことがある。それは、とても当たり前のこと。

寝てる間に出ませんように。


 2月21日
タモリの未来予測TVを見ながら更新します。これは去年四回放送されたもの
ですが、かなり面白い。内容はタイトルからあるように、未来ではどんな発明
などがされうるのかと言う物。現代の最先端技術や理論でもって、未来生活の
一端を考えてみましょう、てなものでして、これが夢があっていい。

格安宇宙旅行、空飛ぶ車、火星移住など、聞けば夢物語みたいな話ばかりです。
けれど、百年前にはテレビも携帯電話も無く、宇宙に行けることなんて現実に
行われることは無いとされていました。けれど、人類の欲求はいつでも実現へ
向かって動き、概ね成し遂げられているものです。

水くみが嫌だと思っていたから、水道ができた。洗濯が重労働だったが、今は
ボタン一つでできるようになった。早くて馬で移動していたのが、高速ジェット
などで移動できるようになった。発明の起源はいかに楽をするかと言うことから
始まるものです。そこから空想でしか思い描けなかった物事を実現しようと人は
動き出す。夢物語の実現、これも人間の生きる意義かもしれない。

しかし、ここであまり開発されていないであろう分野がある。それはエロ道具
ではなかろうか。あぁ、ちなみにメイドロボのことを書こうかと思ったけれど
そういや以前書いたなぁなんて思ってやめました。

さて、そのエロ道具ですが、現在はウィンウィン動く疑似男性器や何十万とか
する人間の質感とさほど変わらないらしいダッチワイフくらいでしょうかね。
これらも一昔前から進歩したものでしょうが、やはり人類の歴史はエロの歴史
だろうに、進歩が遅い気がする。

現在夢物語としてその先端にあるであろうものが、電子セックスでしょうね。
バーチャルリアリティなどでは実感すらあるらしい。3D技術だって日々進歩
していますし、ホログラフィだって進歩してる。できるような気がするけれど
未だに開発してるって話を聞かない。何故だろう?

それはきっと実際の異性と交渉を持たなくなるだとか、そうした道具が高価で
あるだとかの問題があるのでしょう。まぁ、でも風俗行っても彼女を作ったり
結婚する人がいるように、実際のに興味がなくなるってことは無いと思うので
やはり道具の問題なのかなぁ。中毒性ありそうだしね。

そういう電脳世界へ入るイメージとしては、ヘルメットみたいなのをかぶって
脳に直接刺激を与え、実際の刺激として体験させる。夢を見るような感覚とか
そんな感じになるかもしれない。またはグローブやモーションキャプチャーの
ようなものを装着して、ホログラフィみたいなものを触れられるようにする。
想像力の貧困な俺ではこんなことしか考えられないのが残念だ。

現実に二次元コンプレックスと言う物がある。これはアニメ絵などでしか興奮
できないというものらしい。傍から見たら変態に見えるだろうが、実際に体の
パーツ単位でしか興奮できない人、サドやマゾ、スカトロなどあるものでして
そうした特殊性は少なからず誰にでもあるものだと思います。

以前、秋葉原に行った時、店頭で公然とエロゲーのデモが流されていたことに
すごいショックを受けました。けど、これは限定区画であれ、市民権を得てる
とは言えないでしょうか。大人も子供も漫画を読む、漫画やアニメ世代が年を
取り、そうした二次元コンプレックスが市民権を得るかもしれない。そうした
世代になったら、電子セックスが登場するかもしれない。

そうなったら、色々な女性や物語が楽しめるディスクが生まれ、一晩で何人も
抱けたり、何通りもの人生を楽しめたりするかもしれない。むむぅ、ちょっと
楽しそうだ。やってみてぇなぁ。

役立たずになる前に実現を!


 2月20日
昨日更新が無かったのは呑みに行っていたからです、すみません。そして一緒に
呑んでいたのに先輩の家でこのサイトを見て、あれぇ更新されてないと言った
後輩よ、半日呑んでいて寝潰れていた俺が更新してるわけなかろう。帰宅して
いないんだから、更新できーん!

まぁ、昨日のことでも話しますか。昨日は大学の追い出しコンパの日で、一応
研究生と言う身分で在籍していた俺も参加することに。う〜ん、今年はあまり
部室に行かなかったどころか、部の行事にも参加してないのにねぇ。それでも
呼んでくれたことは嬉しいし、最近あまり呑みに行っていなかったから、是非
参加させてもらうことに。

夕方に部室に集まり、それから会場へと向かう。久々に会った顔ぶれに多少の
懐かしさ、そして変わらなさに安心する。なんて思ったのも束の間、すぐに喉
乾いてきて、酒が呑みたくなる。酒が呑みたい。このモードに入ったら、もう
女がいようが、酒が優先されてくる。寒いススキノの街を黙々と歩く。

一次会はフードキッチンとでも言えばいいのか、居酒屋とも、レストランとも
違うオシャレな飲み屋。席に着き、酒を注文。まずは酒と一緒にオードブルが
運ばれてくる。なかなか美味い。酒はビールを呑み続ける。俺は自他共に認める
大の日本酒党だが、いきなり日本酒を飲み始めるとベロベロに酔ってしまう。
ここはビールを呑もうと決めたが、これが失敗の原因だったのかもしれん

普段はビールを一杯飲んでから、日本酒を飲み始める。けれど追いコンは割と
遅くまで呑むので、ビールで時間稼ぎをする。しかしビールは腹が膨れるため
ついつい飲み過ぎてメシが食えなくなった。危険だ。ビールはピッチャーと言う
でかい器で運ばれてくる。とりあえずみんな最初ビールを呑むけど、最初だけ
なので、ピッチャーにはビールが残る。それはまだいい、みんな呑んだために
残りは少ないからだ。問題はその後、ピッチャーを渡そうと思ったら、何故か
おかわりとして新しいピッチャーがどんどん来る。ビールを呑むのはもう俺しか
いない。ひぃ〜。

一次会でロクにメシを食わず、ビールと後半呑んだ日本酒で腹を満たしてから
二次会のカラオケに行く。もう酔ってる後輩と大騒ぎしながら歌い踊る。あぁ
騒ぎまくるせいでどんどん酒が回っていく。すっかり顔が真っ赤になる。

呑んでいる最中、騒いでいる最中は割と平気なのだが、移動する時にふと酒を
呑まなくなり、静かになった時、一気に酔いが回る。三次会の飲み屋に移動を
している時、どかーんと酔いが回ってきた。ふらふらしながら寒いススキノの
街を歩く。これだけ呑んで、酔いが醒めると辛い。

三次会の会場に着いた時、もう半分グロッキー。それでも日本酒を飲んでたら
やがて猛烈な眠気が襲いかかってきた。最初は我慢していたが、酔っ払いには
根性が無い。すぐに横になって半分寝潰れるが、飲み過ぎて気持ち悪いために
寝られない。うへぇ〜。

しばらくして店を出ることになった。その前に便所に行って、一旦吐いておく。
ここで我慢してると、後できっと大変なことになるだろう。便所で吐いてると
当たり前だが液体しか出ない。うぅ〜、辛い。……ふと気付いたのだが、何故
赤い物が出てきているのだろう。赤い物食った覚えないのになぁ。

もう今すぐにでも寝たい、先輩の家で寝てしまいたい。家の鍵を借りて、先に
寝ていようと思ったが、後輩がまだ呑みたい、次行こうと俺を誘う。うぬぬ〜
そこまで言われたら断れない。朦朧としながらも四次会のバーへ。

普段ならガブガブ飲むが、さすがにちびりちびりとしか呑めない。ゆっくりと
呑み、話したりしながら、気付けば四時。簡略して説明しているみたいだけど
三次会から半分朦朧としていたのだから仕方ない。久々にこんなに酔っ払った
かもしれん。吐くまで呑むことなんて、昔はよくあったが、最近はあまりせず
セーブして呑んでいたからなぁ。まぁ、その後は先輩の家に行って、寝かせて
もらった。

それで、寝床を貸して貰っていてなんだが、いつも思うことがある。非常に謎な
ことなのだ。先輩の家は石油のファンヒーターで暖を取っている。結構暖かい
けれど、タイマー制なので、一定の時間がくると切れてしまう。ここまではまぁ
いい。無駄な石油を使わないだろう。問題は、朝起きた時だ。

外の方が暖かいんですけど……。


 2月18日
最近、エロDVDの業者から新作案内メールが届きます。まぁ、以前スク水や
競泳水着のおねーちゃん達がえっちしてるDVDを購入したからなんですけど
しばらく連絡が無かった。でもこの一ヶ月で三通くらい届いている。

未承諾広告やSOHOの仕事しませんかとか、携帯に飛び込んでくる私のアソコ
濡れ濡れよ〜ん、なんてメールに比べれば、遙かに実用性があるのが新作販売
お知らせメール。まぁ、あまりこういうのを使っていると「桐生先生、そんなの
利用してるんですね……不潔」
とか言われるかもしらん。いやん。

でもね、やっぱり欲しいんですよ。今は金が無いから買えませんが、ちょっと
手元に金あったら、注文してるね。不潔と貴方は言うかもしらんが、実際には
できない、やれないプレイを見られるってのは、素晴らしい息抜きなのです。
だってほら、幾らがんばってもリアルでレズとか見られないし、すんごい量の
ローションぶっかけてみたりとか、ねぇ。やはり見たいやりたいと言う欲求は
確かにある、けどそれを実際にできないし、やったら不味いために、こうした
一種の仮想現実で楽しむ。

昨晩、女友達と朝方まで話していたんですが、その中でセックスについて話が
出ました。友人や知人がやってる姿なんて見たことないので、さすがに普段は
どうなのかなんて差異を見ることなく、伝聞で知るわけですが、う〜ん、俺が
捕らえているそうした性のあり方って、ズレているのかなぁと思うわけですよ。
いや、そのズレすら本当にズレてるのかも、わからないんですけどね。

んでまぁ、何者かの陰謀により中高生の頃の溢れんばかりの性欲が封印されて
しまったために、悲しいがそう何発もできぬ。三発くらいしか弾薬が装填して
くれん。ただ、気持ちはさして変わっていない。おぉ〜ぅ、この飢えにも似た
欲求をどう晴らそうか?!

そんなわけで俺は感じてる女がとっても見たいし、そうした姿に興奮を感じる
ために、前戯が大好き。なんかあれだ、挿入してもつまらん。別に気持ち良く
なるだけなら、一人でやってもいいじゃないか。俺のズレは、一人でやったり
しても虚しさを全く感じないことだ。よく男友達から、好きなあの子のことを
ネタに一人遊びできぬと言ってるやつがいた。理由はそうした対象に見られず
汚れを知らないからだと言う。俺にしてはよくわからぬ話で、抱きたい女こそ
好きになる女という傾向が俺には強い。

愛がなきゃ嫌だって言う人がいるけど、別にそんなもん無くても平気。ただし
あったらそれに越したことは無いけどね。なんとなく楽しいスポーツ程度しか
考えられぬ。あぁ、ちなみに愛が無くても選ぶ権利はある。苦手だとか嫌いな
やつとは、さすがにお断りである。

こんなことをはばからずに言っているから、きっとクソもモテないのだろう。
三年前なら本気で悩んでいた。しかし、今はそこまで困っちゃいない。だって
恋人にしか無いものってのが見付からないしね。あと、俺は偏執狂的にずっと
入れ込むか、途端に飽きるかの二極であるから、非常に性質が悪い。

理解者いねぇかなぁ。


 2月17日
「先生、先生、起きて下さい」

うぅ〜ん、眠い……って、まだ朝の六時半じゃないか。何故こんな時間に俺を
起こすんだよ。寝かせてくれよ。こういう早起きは働いたら嫌ってくらい俺を
苦しめるようになるんだから、今はゆっくり寝かせてくれよ。

「ダメですよ、今日はバリウム呑む日じゃないですか」

はぅん、でも眠い。喉乾いた、口の中はカラカラだ。もう嫌だ。何で今痛くも
ないのに検査しなきゃいかんのだ。朝の一分はダイヤより貴重なんだ。そんな
何があるかわからん、いや、苦しいだろう検査にわざわざ起きて行きたくない。
それに昨日寝る時、豆電球が切れていたせいでベッドに入って枕に頭を埋め
ようとしたら、感覚を誤ってしたたかに頭をぶつけて痛いし。あぁ、もう嫌じゃ。
許してくれぇ、寝かせてくれぇ。そんなに言うなら渚が呑んできてくれ。

「……怒りますよ」

泣き言を言いつつ身支度を調える。と言っても、メシはおろか水すら飲んでは
いけないので、着替えて顔を洗うだけだから早いものである。すぐに家を出て
まだ寒い朝の中、病院へと向かう。

病院に到着すると、まっすぐバリウム検査する場所へ向かう。早めに来たため
開始されるまでしばし時間があった。いつも思うが、病院の待ち時間ほど嫌な
ものは無いかもしれん。年配の人達に混じってピチピチな俺がいる。こうした
何とも言えない居心地の悪さに耐えていると、看護婦さんに呼ばれた。

「では、これに着替えて下さいね」

検査用の上着、例えるなら短い浴衣みたいなのを渡され、更衣室で着替える。
普通なら丁度良いであろう長さも、俺はちょっと身長が高いため、妙に小さく
見える。あぁん、ちょっぴり恥ずかしい。着替えてから検査室へGO!

検査室に入ると、粉状のラムネみたいなのと水をちょっぴりもらう。これは一体
何かと訊けば、胃を拡張させる発泡剤らしい。水分に反応するので、口の中に
入れたらすぐに飲み込めとのこと。不味くないことを祈りつつ、口の中へ……
おや、これ結構美味いかも。少し酸味があって、昔食べた水に溶かすコーラや
水と反応させて楽しむ泡のお菓子に似てるかも。なんて思ったのは一瞬の事。
本当にすぐ唾液に反応し、膨らむのがわかる。これはいかん!

俺は粉薬呑む時、舌の下に薬をサラサラと入れて、そこに水を流して口の中で
団子状にして飲み込む。だが、この薬は反応速度が速い!泡になってきている
薬を無理矢理飲み込む。ゲップをするなと言われたが、まぁ大丈夫だろう。

次はいよいよバリウムだ。500mlの使い捨てプラスチックカップに入れられた
白い液体を渡され……うぉ、生暖かい!?驚いていると、検査師の人が体内の
温度に設定しているためだと言う。ふむ、納得。

バリウムと言うと、みなさんは何を想像するでしょう。ゴクゴク飲んじゃダメ
だとか、クソ不味いとか思ってるのではないでしょうか。実は俺はバリウムは
ゴクゴク言わず、流し込むものだと思っていたが違っていた。まず一口二口と
ゴクゴク呑み、右見てごっくん、左見てごっくん、右上向いて口の中に空気を
入れてごっくん、逆も同じようにごっくん。味はと言えば、暖かくしたバニラ
味のプロティンである。ほんのり甘く、でも小麦粉っぽい。あまり美味いもの
ではないので、やっぱり呑みにくい。おまけにちょっとドロリとしているため
ひっかかる感じがする。

大分呑んだら、右見てパシャリ、左見てパシャリ、正面からパシャリ、ちょい
右向いてパシャリ、またちょい左見てパシャリ、寝っ転がってあっち向いたり
こっち向いたり、うつぶせになったり、腹押されたり、くるくる回ったりなど
結構忙しい。これ結構大変だなぁ。

なんて思っていたら、ゲップをしてしまった。もう一度発泡剤飲み直してから
検査続行。途中、飲みかけのバリウムに水を足され、まだ呑まなきゃいかんの
だろうかと考えたが、そんなことはなかった。あぁ、普通の水が飲みたい。

一時間くらいでバリウムが小腸の末端まで到達し、そこを検査すると終了した。
着替えて鏡を見たら、口周りが白く、バリウムが付着していた。何だかAV嬢に
なったみたい〜だなんてバカなこと考えつつ、洗い流す。そうこうしていると
看護婦さんがやって来て、俺に下剤を渡した。何でもバリウムが体内に残って
いるのは、あまりよろしくないらしい。

しかし下剤と聞くと、あまりいいイメージが無い。普段下痢して辛いのに何故
人為的にそうならねばいかんのだ。あしたのジョーでジョーが下剤呑んで死に
かけつつ痩せ、金竜飛と戦ったけど、あぁいうのを見ていると体をボロボロに
する薬ってイメージがある。抗ガン剤と同じような位置付けである。

とりあえずもらって、帰宅。あぁ、ようやく水が飲めてメシが食える。幸せだ。
帰宅途中で買ったモスバーガーのチーズハンバーガーとチリドッグを食いつつ
麦茶を飲む。あぁ、でもこれ食ったら下剤飲まないとならんのか。

突然、チリドッグ食ってる最中に猛烈な便意が襲ってきた。慌てて便所へ駆け
込んで便座に座ると、勢いよくバリウム噴射。んで、汚い話なんですが、俺は
鼻水かんだ後や、用を足した後、ケツを拭いた後って、必ず確認してしまう。
おぉ〜、カフェオレみたいだ。ちょっと感動。鳩の糞みたいなのを期待して
いたが、これはこれで珍しいものを見た。なんか、下剤呑まなくてもどんどん
出そうだな。なんて思っていたらその後三回ほど便所のお世話になる。

飲んだ量より出てるぞ、これ。


 2月16日
起きてから建設的なことなど何もせずに、ただぼんやりとアセリアをプレイ。
スーパーハードも終盤に差し掛かってきた、あぁでも全員のイベント見るのは
まだまだだ。あと三週しないとならんのか。

そうしていると、夕方にふと電話が鳴った。おや、誰だろう。大学のサークル
関連の飲み会話かな。もうすぐ追いコンがあるから、その日程確認だろうかと
電話を手にとってみると、更に珍しい人からの電話。相手は以前病院でバイト
していた同僚からだった。はて、なんだろ?もしもし。

「あのさー、就職決まったよ。それでさ、君の街に引っ越すことになったから」

札幌と言えども、住んでみたらそれなりに離れているもので、彼も札幌にいた
けれど、我が家から離れた場所にアパートを借りていた。だが、今回の就職で
我が家から割と近い場所に住むこととなったみたいだ。嫌いな人どころか以前
すごくお世話になって、かつ仲も悪くないので、喜ばしいことだ。

「そんでさー、突然なんだけど、ラーメン食いにいかね?」

以前一緒に働いていた時、職場の近くにあったラーメン屋に彼は頻繁に行って
いた。そこはかなり美味く、他の同僚とも何度か行ったし、働く以前から機会
あれば立ち寄って食っていた店である。思い出のラーメン屋と言ってもいい。
そして誘われれば余程じゃ無い限り、俺は断らない。

でもごめん、今日は行けない。今日だけは行けない。こうした機会なんてそう
あるものじゃないし、就職祝いしてあげたいけど、けど今日は無理なの。ダメ
なんだよ、今日だけは。

だって俺、明日バリウム検査なの(涙

明日行うバリウム検査は、胃と小腸を見るためのもので、検査するにあたって
事前準備をしなければいけないの。その事前準備とは、午後六時以降に食事を
してはいけない。午後九時を過ぎれば水を飲むのもダメ。

時計を見れば支度をし終えて五時半、会ってラーメン屋行って、注文してから
食い始めるとなると、六時にはなるだろう。おまけにラーメンはあまり消化に
よくない気がするから、時間オーバーしていい食い物ではない。のぉ〜。

その旨を伝え、今回は申し訳ないがお断り。でもまぁ、近くに住むんだったら
いつでも食う機会はあるだろう、また今度行こうと約束して電話終了。はぁ〜
せつねぇ。電話を終えるとすぐにメシを食い始める。まだ五時少々。いつもは
七時半や八時くらいから晩飯を食うため、いまいち腹が減っていない。生活の
リズムが狂うのが非常に嫌いな俺からしてみれば、たまんないね。

そしてこの日記を更新しているのが午後九時からなんですが、喉が渇きました。
あのね、我が部屋はファンヒーターで暖を取っているんですが、これって結構
空気が乾燥するんですよね。でも消したら当然寒い。つけると暖かいが、喉が
乾いて今、とても辛い。俺に水をくれー!なんでこの日本、しかも暖かな家の
中で水道代払っておいて、喉の渇きに耐えなければいけないのか?ボクサーじゃ
ねぇんだぞ。きっと札幌でも珍しい人になってるかもしれぬ。いぇい。

酒も飲めないしなぁ、はぅん。