狂人日記

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 12月15日
本日はサザンオールスターズのビデオクリップ集であるベストヒットUSAS
発売日。過去のライブ映像や非公開だったビデオクリップなどが収録されてて
ファンじゃなくとも楽しめる一品。ファンである俺には垂涎の一品である。

金は無いけれども、欲しい物はどうにか費用を捻出する俺だ。年末の飲み代と
して渡されてある資金の一部を使う事に。うーん、一回分の飲み代が消えると
思うけど、これはいつまでも見れるから買うか。それにもうそろそろ俺の酒が
無くなりそうなので、どの道買い物に行かねばならん。

買い物に出ると家人に伝えると、母親も買うものがあるからと一緒に行く事に
なった。とりあえず車を走らせ、第一の目当てであるサザンのDVDを購入。
次に酒を買うことになったけど、食材などと一緒に買ってくれるとの事なので
素直に甘える。ありがたや、ありがたや。

このように家人に酒を買ってもらう事はしばしばある。いや、しばしばどころか
ほぼ毎回であると言っても過言ではない。もっと言えば、酒以外に何か欲しい
なんて頼む事が皆無に近い。あまりにも酒以外の物を欲しないため、家人の
方が心配するくらいなのだ。

傍から見れば甘やかされているのだろう。子供の頃は抑えきれぬ物欲を大人に
ぶつけ、色々ねだったりしては買ってもらった事も多い。だが成長するにつれ
それは罪悪だと思えるようになってきた。その強烈な意識から、例えば友人と
居酒屋に行っても酒以外はほとんど注文しない。遠慮しなくていいと人は言う
けれど、俺としては猛烈に申し訳無く、幾ら食いたいものがあっても、自ずと
我慢してしまう。欲を抑えるのはいい事だろうが、どうも過剰になってしまい
それで他人に迷惑をかけてるとは、何とも滑稽だねぇ。

だが、やっぱり欲しい物は欲しいと思ってしまう。我慢と欲望のせめぎ合いの
結果から、つい品物を見ちゃうんですよ。えぇ、買い物において品物を見る事
なんか普通の事であり、見ないで買えるほど俺は商品棚に精通してない。まぁ
目的の物じゃなくてもあれいいなー、これいいなーなんて頭の中で空想をする
じゃないですか。ねぇ、そうでしょう?

普段酒以外欲しいと言わないからか、つい品物を見てると買ってやると言われ
俺も困ってしまう。欲しいが、自分の罪悪感が許さない。断る、勧められるの
せめぎ合い。特に今日それがピークに達したのが、衣類コーナーである。

何を言おう、俺は所謂家着と言うものが少ない。いや、Tシャツなんかは割と
充実してるがズボンが少ない。特にジーンズ以外のズボンなんてハーフパンツ
除いたら二着しかないのだ。二着では多少不便を感じる。だが買ってもらうと
言うのは、俺の中で奥の手だ。自分で金を稼いでいない以上は我慢すべきだと
思ってるからねぇ。うーむ、ただあまり強情に拒んでも人間関係が崩れる。

ちなみに俺は同性に奢られるのは好きだが、異性におごられるのを極端に嫌う
タイプである。女にはなるべく奢られたくないと考えるのも、俺の中の倫理観
であり、ジャスティス。こういう奥ゆかしいところに女はもっと俺に惚れるべき
だと思うのだが、いかがだろうか。

あー、酒飲んで忘れるかぁ。


 12月14日
そういや昨日、ケンドーが仕事の途中に我が家に立ち寄ったんです。たまには
顔を出しておこうと。たまには顔に出しておこうと言われなくてよかったなぁと
思う俺は決して変態ではないと信じたい。まぁ、久々に会った時の話題なんて
ものは大抵、最近どうだ?とか今日は何してた?とかであろう。

えぇ、本日は人工少女2にハマってました。

いやねぇ、昼から何か建設的な事をしようと思うのだが、何だか午前中は常に
頭がぼけーっとしている。ドラクエもクリアしたし、やってる事と言えばこう半分
ぼやけた頭でニュースみたり2ちゃん見たりとダメ生活。えぇ、昼からエロゲを
やってるのも充分にダメな生活なのだが、自分で作ったキャラの可愛さにもう
KO寸前である。最近の3Dエロゲも進化したなぁ。

そんな話はさておき、本日はエロゲやる前にちょっと作業に従事したんです。
それは何かと申しますと、先日もお話した居間の電球取り替えである。いやぁ
普通の豆電球くらいだとサクサク取り替えられるのだが、居間の電球は装飾の
ガラスカバーを使ってあり、ちと厄介なのです。一人じゃやりにくいのでメシを
食い終わってから渚と共に取り替えたんですよ。

先日は一つ取り替えるだけで悪戦苦闘だったけど、今回は前回でコツを覚えた
のか、割とスムーズに作業する事が出来た。ぱぱっと外して渚がガラスを水で
洗っている間に電球とグローランプを取り替え、またガラスをはめる。やはり
腕を伸ばして作業したもんだから疲れはしたが、全ての電球を取り替える事に
成功した。あぁ、明るい部屋って素敵だなぁ。

さて、電球取替え作業なんですが、電球と今まで言ってきたけれど、正確には
ドーナツ型の蛍光灯なんですよ。そういうタイプのって取り付けるのがちょい
怖い。いやね、他の家はどうなのかわからんが、取り付けるためには三ヶ所に
鉤状の鉄板があり、そこにはめこむようにするんです。己の字型の鉄板とでも
言えばいいのかねぇ。

当然すんなり入るわけがなく、ある程度その鉄板を引っ張って蛍光灯をはめる
ものだが、最初の一つ目はいい。二つ目、いや最後の三つ目になると明らかに
蛍光灯をひっかく感じがする。取り出すときもそうだ。ガラスの擦れる音がまた
恐怖を煽る。いやぁー、怖い。

だってさぁ、蛍光灯ってしっかり作られていようが所詮はガラスじゃないか
おまけに割ったら爆発するし。取り替えてる最中に割れないとは限らないから
何かのはずみで割れたら、失明しそうだ。上から降り注ぐ蛍光灯の破片、取り
替えるために上を見上げているからモロに入り込む。ひぃ〜、怖い。

根が臆病な俺はまた、焼肉でも同様の思いをする。ほら、焼肉とかって鉄板で
食う時に油が跳ねるじゃない。あれって油自体が熱いのもあるけど、実際には
バチッって音と何か手に触れたって事で異様にビックリする俺がいる。

どうせなら俺だって、異性とこたつの中で足と足が不意に触れ合ってドキッと
したいもんだ。あの子可愛いなぁなんてぼんやり見ていた子がこっちを向いて
ニッコリ微笑んで、そんな事でドキドキしたいもんだ。何故電球や油にばかり
ドキドキせにゃいかん。俺だって女の子と心も体も刺激してもらいてぇー!

だからって昼エロゲは無いよな。


 12月13日
芯の無いトイレットペーパーってあるじゃないですか。あの奥と言うか最後の
最後まで紙のヤツ。あれにロール部分の芯を挿す時って、微妙な抵抗があって
ちょっとエロい。
なんかムッチリした柔肌乙女の狭い穴につぷりと入れるかの
ような妄想をしてしまった私は、よっぽど欲求不満なのかも。

さてそんな事はどうでもよく、本日はハプニングから始まりました。と言うのも
昨日ファンヒーターを買いましたが、やっぱり基本は備え付けの暖房様を稼動
させようと言うのが、家族の総意なんです。ファンヒーターは言わば予備なの
である。備え付けの暖房様が調子悪くなったら出番となる位置付けなのだ。

その暖房様ですが、先日から冷風しか送られず、暖房屋を呼んだのだが相手も
時期が時期だから忙しいのか、なかなか来なかったんです。しかし昨日連絡が
ついて、本日の午前中に来る事になった。午前中に俺の部屋に暖房屋が来る。
いつもならグーグー寝てるけれど、寝姿見られるのも何なので、早く寝る事に
したんです。電話かけてから来るとか言ってたし、俺より早起きの渚あたりに
起こしてもらおうと。……Zzz、Zzz……。

「先生、先生、起きて下さい!!」

血相変えて渚が部屋に入ってきたのは午前九時半。突然起こされたので驚いた
けど、すぐに暖房屋から電話があったのだと気付いた。なぁに、電話してから
来るまでに十分はかかるだろうから、すぐ支度すればいいんだろ。

「もう来たんですよ、暖房屋さん」

Σ(;´Д`) なにぃ?!

電話してから来るんじゃなかったのかと聞けば、何やら先日午前中はいますと
答えたからか、電話せず来たとの事。あわわ、まだパジャマだ。着替えなきゃ
なんて思うけど、うっかりパンツ姿になってるとこに入られたりでもしたなら
たまったもんじゃねぇ。ここは居間に行くしかない!いや、居間に行くために
階段を横切らねばならぬ。もう階段をトントンと軽快なリズムで昇る音がして
いるから、居間に行けねぇー!!

困った、どうしようか。ふと思い出したのが、我が部屋の近くに和室と言うか
畳敷きの部屋があり、普段はそこを押入れ代わりにしたり、洗濯物を干したり
などしている。そうだ、そこに隠れようじゃないか。んで、暖房屋が俺の部屋に
入ったのを見計らい、居間に行こう。この思考時間、実に五秒かからず!

さっそく部屋の外に出る……あ、どうも……よろしくお願いします。

_| ̄|○ノシ 作戦なんて意味無かったじゃない、早いよ!

しょんぼりしつつ、居間で新聞見たりして修理が終わるまで待機。しばらくし
修理が終わったらしく、暖房屋は帰っていった。さっそく部屋に戻ると、暖房
スイッチオン!……あぁ、温風だ、当たり前だと思っていた温風だ。失ってから
初めてその大切さに気付く。人は何かを失う度にそう心に刻むのだが、いつも
そのことを忘れがちだ。暖かいって素敵ッ!

暖かい女性はいつでも募集中。


 12月12日
目覚めれば、顔が冷たい、冬の朝。いや実際に起きるのは昼頃なんですがね。
寒くて布団から出られないのよ。怠惰だろうと何だろうと言われたって、この
寒さにはかなわねぇ……なんて弱音ばかり言ってられん。今勝たないで、いつ
勝つと言うのだ。対策は早めに立てた方がいい!

そう、ファンヒーターを買おうじゃないか。今日こそ寒さとはオサラバだぜ。
昨日は妹を迎えに行くついでに買い物に行こうとして失敗した。ならば今回は
送りに行くついでに買い物をしようじゃないか。そうと決まれば電気屋にGO!
外出する妹を駅まで送ると、俺と渚、そして母親でまず電気屋へ向かった。

やたら混んでるな〜と思ったが、そういやボーナス出た最初の週だったんだと
思い出し、納得。よく見てみれば電気屋の外には大量の廃棄するだろうテレビ
冷蔵庫、洗濯機などが置かれてある。俺の部屋のテレビよりいいのがあるんだ
ろうなぁなどと思いつつ、店内へ。

予算は一万円である。正直、一万円なら大したもの買えないんだろうなぁなど
幾らか不安があったのだが、あらビックリ、今は一万円も出せばかなりいいの
買えるのね。石油タイプじゃなくて、電気タイプにしよう。それで乾燥しない
ように過湿できるのもいいなぁなど、結構自分で贅沢だと思える条件の提示を
してみたが、それでも六千円少々。技術の進歩って素晴らしい。これを易々と
作れるから、こんなに安いんだろう。いや、六千円が安いとかどうかは個人の
感覚だろうが、俺にとってはこれでもう寒い部屋から卒業できると思えばもう
六千円少々は安く感じたのだ。ファンヒーター様ばんざーい!

電球もファンヒーターも購入し、さぁ帰ろうかと思ったけど、ついでにだからと
俺の靴をも買うことにした。俺は年がら年中、カジュアルでもフォーマルでも
同じ靴である。黒か茶色の革靴。その一足は履き潰すまで同じまま。ほとんどの
人ならば、二足か三足は靴を持ってるだろう。俺だってそうしたい、けれども
靴屋に行くのがイヤなのだ。何故か!?

だってサイズ、あんまりないんだもん。

何度か公言してるが、我が足のサイズは27.5である。やや大きめであるが
そこまでバカでかいってわけではなかろう。日本人だって日々大きくなってる。
五十年前、百六十半ばくらいの身長を持つ爺さんが大きい方だと言われてたが
今では成人男性として平均以下である。靴のサイズだって成人男性なら平均が
二十六くらいあってもおかしくない。

しかしどうだ、実際に靴屋に行くとほとんどが二十七までである。それ以上に
なると、あまり見かけない。そんなわけで高校生くらいの頃からデザインでは
なく、サイズの有無で決めないとならん。これだけたくさんの靴があるのにも
かかわらず、数種類しか見付けられないんじゃ、購買意欲だって失せる。

それでも現在の靴では滑りまくるので、購入を決める。デザインなど最初から
目もくれない。これがいいな〜ってのは、大抵サイズが無いからだ。切なさを
胸に秘め、一番下にある箱を見る。箱にはサイズが書かれているからだ。ふむ
ない、ない、ない、ない……あったー!でも微妙な色だ……次を探そう。

二十分ほど迷った挙句、二十七の靴を購入。幅が広くできてるのか、俺の足が
すんなり入った。ちなみに二十八もあったが、こちらはでかい。でかいよりは
丁度いいよりも僅かに小さい方がよかろう。新品の靴は多少狭く感じるもので
履いていれば足の形に合わさっていくだろう。

あぁいい買い物をした。後は部屋にファンヒーターをセッティングするだけ。
なになに、タンクに水を入れてスイッチを押せば、もう終わり。湿度ある温風が
貴方の健康を守ります……素晴らしいッ!マイナスイオンの温風!乾燥肌すら
これで怖くないぜ。さっそく水をタンクに入れ、セット……あれ、上手く入ら
ないな。えいっ、えいっ……ぎゃー、水がこぼれたー!!

それでも暖かい部屋に満足。


 12月11日
未だ暖房様が復旧しない一日、暖房屋に連絡したけれども忙しいのか来ない。
今日は冷え込みも厳しく、とりわけ部屋が冷える。あぁ手足が冷たい、もはや
一人えっちすらやりたくないくらい冷えてる。おまけに俺の部屋は仏壇の上に
あるから、暖房がつかなければ家の中で三番目に寒い場所だろう。一番はもう
ダントツで地下室、二番目は仏壇、そして俺の部屋だ。

このことをチャットなどで話した所、一万円くらいでファンヒーターでも購入を
したらどうかと言われた。ふぅむ、確かに買ってもいいかもしれない。暖房が
作られて既に二十年。毎年不具合が起こるし、直しても直しても冷風が送られ
寒い日を過ごす事になる。

それならば、補助としてファンヒーターを買うのもいいだろう。暖房が正常に動く
ならば暖房を使い、その調子が悪くなったらファンヒーターを稼動させれば万事
解決だろう。備えあれば憂いなし。まだ我慢できるかもしれんが、冬はこれから
益々厳しくなる、我慢など意味をなさぬレベルになるだろう

よし、ここは我が家の大蔵大臣である母上に頼もう。家の財政を現在全て握って
いるのは母である。本来は俺がどうにか働いて稼ぎ、その金で買えばいいのに
……何ともダメな男である。まぁいい、寒さには恥も見栄も外聞も勝てないのさ。
母上、ファンヒーターを買ってくれんか。

「いいけど、電球取り替えてくれないかな」

お安い御用である。どこの電球かな、背が高いからすぐ取り付けてやるぜーと
意気揚々としていたら、取り付けるべき場所は一階の居間であった。ゲゲーッ
ここかよ……あぁ、失礼、ちょっと説明しましょうか。

我が家を建てたのは曽祖父なのだが、彼はできる限りの豪奢を好んだと記憶に
ある。当時としては、いや今もなかなかないだろうが、玄関にはシャンデリア
天井には装飾彫りと凝っているのである。当然電球も一筋縄ではなく、電球を
覆ってあるガラスが綺麗なのだが、どうやってはまっているのかよく知らぬ。
外さない限りは取り替えられぬ。うーむ、渚よ、椅子持ってきて。

椅子に上がって見てみてビックリ。なんとこのガラス、先が鉤状になっており
それを細いネジが四ヶ所、ガラスの下を通してあるだけ。えぇい、説明しても
わからないだろうから、下手な図を書いてやるー!bmpだからちと重い。


これでわからなかったらもういい。むしろ、わかってくれ。まぁ、こんな風に
四ヶ所こういう感じで留まってるのだ。よくこんなので落ちないなぁと感心を
していたら衝撃の事実が。何と以前電球を取り替えたであろう爺さんがしっかり
固定してなかったらしく、数箇所外れてる。ひぃー。

ともかく外そうとネジを回したが、摘む所が五ミリくらいしかないし、しかも
硬くなっていて中々回らない。ぐぉー、腕を高く上げてこれはきつい上にもし
手が滑ってガラス割ったりでもしたら大変だ。簡単に買える代物じゃないよ。
ドキドキしながらペンチで回したりして何とか外したが、電球買い忘れていて
おまけに買い置きもない。最悪だ、これはめるのも外すのも一苦労なのに。

まぁ実際には一つだけあったので一ヶ所だけ付け替えたのだが、何だか他にも
取り替えるべき個所があるので、結局もう一度この作業をしなければいかん。
ならばとここで提案。電球買いに行く時にファンヒーターを買おうと。母上も
この案には賛成してくれた。いつ買いに行くかと話したとこ、早い方がいいと
双方合意があり、妹が外出してるのでそれを迎えに行くついでに買おうと決心
したのである。あぁ、これで寒い生活とはオサラバじゃー!

うきうきして、これが最後だとばかりに寒い部屋で仮眠。連絡があったらすぐ
起こしてと寝た。しばし寝て、ふと目覚めたら夜の八時。あれ、もう電気屋は
やってないじゃない。おまけに妹帰ってきてるし。おい、何故俺を起こさずに
電気屋へ行かなかったんだ!!

「それがね〜、ついさっき迎えにいったの」

あれ、でも妹は六時には帰ってくるはずだったんだろ。えっ、人身事故があり
電車が停まってたから帰れなかった?!コノヤロー、死んでまで知らぬ人様に
迷惑かけるんじゃねーと怒り心頭。思い詰めるとこがあったのだろうが、なら
せめて大々的に迷惑にならずにやってくれ、クソー。

今日も寒い夜になりそうだ。


 12月10日
暖房が結局直らないまま寝ていたからか、いつもよりたっぷり寝ていた。あぁ
寒い日の布団の魔力とは目を見張る物がある。どうせ今日もドラクエするだけ
ならば、もう少し寝ていよう……えぇ、そう思っていました。

しかし、そう上手くはいかないのが世の常ってなもんです。惰眠を貪ろうかと
まどろみ頭で考えていると、突然渚が部屋に入ってくるなり溜め息つきながら
タンスに洗濯終えた服などをしまっている。あぁ、こいつも疲れる事があるの
だなぁと思っていたら、溜め息ならず何か小声でブツブツ言ってる。何言って
いるのか聞き取れないが、どうやら嬉しそうな事じゃない。むくりと起きると
何事かと訊いてみた。

「あ、先生。ちょっとお願いしたい事があるんですけど」

ふむ、金の事以外なら相談に乗ろうじゃないか。んで、何だい?

「えっと、車庫にネコの死骸があるんですよ……」

起き抜けから何ともイヤな話題である。しかし放っておくのは死んだネコにも
俺達にもよくない。いや、そもそもネコなのか?どうやらパッと見てネコだと
思ったみたいだが、怖くてすぐ逃げたらしく、よく確認してないみたいだ。

ともかくネコなら清掃局の人に来てもらって処理してもらおうと言う事になり
俺と渚は確認へ向かった。車庫につくなり、その死骸がある場所を指で示して
もらう。うん、どこにある?ダンボールの側?……あぁ、これか!

どうしてみんな気付かなかったのか、不思議なくらいであった。車のすぐ側に
ダンボールが置いてあり、そこからはみ出るように死後そこそこ経ってるかの
ような死骸が横たわっていた。うちはネコを飼っていないので、野良猫だろう。
よく見てみると、毛並みはあるが、体の損傷が激しく、頭にいたってはあるか
無いかの状態である。ただまぁ、血みどろとかではないので、そこまでグロく
ないのが救いか。ともかく清掃局の人に電話だー!

メシ食ってる最中に清掃局の人が参上、ささっと素早く片付けるなり息つく間も
無く去って行った。おっちゃんが少し素敵に見えた瞬間。うーん、しかし敷地
内に死骸があるのは何とも嫌な気分だ。ただでさえ家族に不幸の乱気流状態で
あるし、心霊現象みたいなこともあるからなぁ……成仏してくださいっと。

古来からネコは化けると言われてきている。きっと、死を察した老ネコが姿を
くらませたり、夜道で目が光ったり、また気まぐれで掴み所の無いところから
そういう迷信もできたのでしょう。またどうみても安らかな死を遂げていない
ため、亡霊として出てきても不思議じゃない。動物霊は古来から悪さをすると
言われている。可愛いネコ娘が来るならいいのだが、所詮妄想さ。

出てきませんようにと頭の片隅でお祈りして、本日もドラクエ三昧。おっしゃー
裏ダンジョンのボスも完全制覇したぜー!あとはアイテム合成とレベル上げと
モンスター完全制覇を目指すか……っと、妹からメールだ。なになに、自動車
学校終わったから迎えに来いって?はいはい、わかりましたよ。

急いで支度を済ませ、外へ出る。外はすでに真っ暗。気をつけて運転しなきゃ
イカンなぁと思いつつ、車まで駆け足。早く迎えに行ってやらないと。報酬は
あとでスープでも作ってもらおうか……バチャッ!

冬の水溜りは冷たいぜ……呪い?!


 12月9日
目覚めるなりプレステを起動、やるのは当然ドラクエである。クリアしたけど
隠しダンジョンのボスを完全制覇するため、ひたすら鍛える。あぁん、こらー
逃げるんじゃねぇメタルキング!ウホッ、はぐれメタルが六匹!って、あぁん
全員逃げるなよなぁ……。

「ちょっと、暖房屋さん来てるからちゃんとしときなよ」

突然やってきた母親がそんな事を言い出した。あれ、つい先日暖房屋がやって
来て、点検してくれたと思ったんだけどなぁ。そんな疑問をぶつけてみるとどうも
居間の暖房が調子悪いから来てもらって、ついでにまた全部の暖房を点検して
くれるとのこと。まぁ、ちょこちょこチェックしてくれるのは有り難い。

作業の邪魔にならないよう部屋を出て、業者に点検をまかせる。しばらくして
点検が終わったらしく、部屋を出てきた業者に挨拶してまたドラクエを再開。
うぉー、マダンテで5000ダメージ出たー!反則だな、こりゃ。

夕方になってくると徐々に部屋も冷えてくる。点検終わったばかりの暖房様を
稼動させる。暖房様がなければ冬は凍えてしまうので、丁重にもてなさなければ
いけない。今日はフィルターの掃除もしたから安心だ。そんな安心感からまた
すぐにドラクエ。おっし、メタルキング倒したー!……レベル誰も上がらない。
経験値すごい敵を倒して何の変化も無いと、切ないなぁ。

外が暗くなってきたので電気を点ける。部屋もすっかり寒い……あれ、さっき
暖房点けたよなぁ?うーん、暖房様も苦戦するくらい今日は寒いのか。そんな
日もあるよなぁなんて思っていたら、渚が入ってきた。

「ひんやりしてますね、ここ……って、先生、暖房が冷風ですよ

Σ(;´Д`) そ、そんなバカな!?

慌てて暖房の送風口に手をかざしてみたら、あらホントに冷風だ。我が部屋の
暖房は暖房専用であり、冷風が出てくるって事はボイラーの温度が低いって事
なのか、暖房自体が壊れてるって事だ。えぇー、昨日までは暖かい風を送って
くれていたのに、どうして今日になって裏切るの?!

これはもう点検の時に何らかのミスをしたとしか思えぬ。ちっくしょう、こんな
大事な時期になんてことしてくれやがる。くそぅ、明日また暖房屋呼んで修理
してもらわんと困る!あぁ、胴体部分は厚着で何とかできるけど、足先とかが
冷たい。早急に風呂上りの女性カモーン!足を、心を暖めてくれぇー!

明日は直ってますように……ガタガタ。


 12月8日
昨日の日記を更新している最中にドラクエ8をクリア。クリア時間は八十時間
であった。だが八十時間もやった気がしないのは、久々に楽しいゲームだった
証拠だろう。エンディングは物語の中盤で気付いてしまったが、そんな事など
関係無く楽しめた。隠しダンジョンも見付けてボスを倒したけど、まだやって
ないことがあるので、しばらく楽しめそうだ。

そんなドラクエをネタにしようと思ったが、ネタバレしそうなんでやめておく
事にしよう。うーむ、しかしここしばらくドラクエしかやってないからなぁ。
何かこう、トレンディでホットな話題とか無いもんかのぅ……。

ホットと言えば暖房である。最近寒い日が続くようになってきたので、日中に
暖房を点けることも多くなってきたんです。部屋を締め切ってパソコンなどの
廃熱に頼るには心許無い。真昼はいいけれど、夕方になってくれば暗くなって
くるからか、余計に寒さを感じるんですよね。

もっと厚着すればいいのかもしれないが、生理的に厚着するのがどうにも苦手
なんです。首周りとか腕に何かあるのがイヤだ。そんな俺は長袖を着ていても
すぐ腕まくりしたり、自宅では半袖生活である。ワガママと言えばそれまでかも
しれないが、いいじゃねぇかもー!

暖房を点けていると避けて通れないのは乾燥である。加湿器など洒落たものは
ないので、この時期は目や喉などが乾燥してきてしょうがない。だが消したら
寒いし、夜になれば厚着は些細な抵抗にしか思えぬ。おかげで室内植物はもう
スクスクと育てるのだが、肝心の俺はダメになりそう。

やはりこの時期、乾燥から風邪をひくことが多いでしょうから、何とか対策を
立てておきたい所です。だが加湿器を買う金は無いし、よくお茶を飲んだりして
水分を補給していても限界がある。うーむ、どうしたらいいのだろうか?

そこで考えたのが、我が部屋で女の子に一人エッチしてもらおうかと!ほら
女性だって当然性欲はあるでしょうが、まだ一人えっちに対していけない事を
してると言う罪悪感を抱いている人がいるかもしれない。それは幾ら大丈夫と
説得したところで、意識を変えるのは難しいじゃないですか。

そこで一人えっちを役に立たせることで、そんな彼女達の罪悪感を拭って万事
オーケーってのが、この発想。彼女達は気持ちいいし、俺としては汗や愛液で
少しでも部屋の湿度が上がれば嬉しい。雰囲気を出したいならスク水やメイド
服なんかもあるし、匂いが気になると言うならお香だってある。見られるのが
恥ずかしいと言うなら、この人肌恋しい時期に俺がお相手しようじゃないか!
寒さも乾燥も一挙解決。素晴らしい考えだ、何てグレート!

頭の中はいつでも春模様。


 12月7日
世の中には科学で説明できない事が多々あると思っています。思いと言うより
むしろそれは実感すらある。我が家には、数々の霊現象が目撃されているから
なのです。えぇ、これは俺だけじゃなく家人のほとんどが妙な物音を聞いたとか
人影を見たとか、そういうことがままあるんです。

怪奇現象は何も夏だけに起こるもんじゃない。季節関係無く起こるんですよ。
どうしてこんな話をするか、賢明な読者ならもうお分かりでしょう。そうです
怪奇現象が起こったんですよ!!

それは昨日、いや今日になったばかりの午前0時40分のお話。妹の悩み相談
と言うか愚痴みたいなものを聞いた後、コーヒーを淹れようと自室から一階の
台所へと向かったんですよ。いつもより少々遅いコーヒータイム。だがやはり
習慣なので、外すわけにはいかぬ。

台所と婆さんの部屋は繋がっている。僅かに開いたドアから、テレビを点けた
まま寝たことがわかる。テレビの音量は寝るにはちとうるさいくらいだが、まぁ
普段なら気にならん大きさである。さて、コーヒーでも淹れようと鍋を用意し
水を入れ、火をつけようとしたその瞬間……。

いやああああぁああぁぁぁああぁぁぁぁ〜〜〜!!!

あああぁ〜〜うわあぁああぁぁああぁ〜〜〜!!!

まるで地底の底から響いてくるかのような嘆きの声だ。若い女の人の泣き声の
ようでもあり、年老いた男性の嘆きでもある。ともかく結構な大きさの声だった
ために俺は怖いやら驚いたやら。声がしたのが廊下からであったため、最初に
思い当たったのが妹が泣いているのかと言う事だ。

しかし、妹はドアをあ開け、大声で泣くようなヤツではない。泣くなら余程の
事が無い限り人前で泣かない。おまけに家に響くような声を夜中に出すなんて
とてもじゃないが、非現実である。この事を後で妹に聞いたけど、当然泣いて
なかったらしい。

では何だろうと考えられるのは、婆さんの部屋のテレビである。何やらそんな
叫び声のする番組でもやってたのかなぁとコッソリ部屋に入り、テレビを見て
みたところ、何と音楽番組。う〜む、じゃあ何だろう?

考えられるのはもう霊現象しか無い。そんなバカなと貴方は言うかもしれない
けれど、こっちだってそう言いたくなるような体験をしたのだ。もしかしたら
とっても俺が疲れていて、その幻聴なのかもしれない。だが、毎日ゴロゴロと
しているだけの俺に、何の疲れがあろうか?まったくもって謎である。

助けてキバヤシ!


 12月6日
腹が出ています。えぇ、昨日今日出てきたわけじゃなく、かれこれ六年くらい
前にパッタリと運動をやめてから、腹は出てきました。体重だってその頃から
比べたら十五キロくらい増えました。もうプヨプヨ。思い出したように運動を
することがあっても、恒常的にやってるわけじゃないので、さして効果も無く
醜い腹を今日もこれでもかと主張させています。

先日も友人と温泉に行った時にみんな引き締まってる体の中、俺だけプヨンと
腹が出ていてしょんぼり。なんと言うか、脂肪の浮き輪をしてる感じである。
痩せ様と一応の危機感を持ってるが、持ってるどまりで実行にはなかなか移行
できないぐうたら男である。

とまぁ、太ってるから腹が出てるわけで、出ていれば目立つわけです。なので
自然と家族から色々言われるんですよ。妹や渚なんて腹を触ってプニプニして
いるとか言うし、母親や婆さんはひっどいねぇとか言いやがるし、爺さんなど
見る度に笑いやがる。くぅ、見世物じゃねぇーんだぞ!

「だって先生、よくそのことをネタにするじゃないですか」

ま、まぁそうだね。笑いが取れればいいかなぁと。

「そういうのって素敵だと思います。でも……」

でも?

「先生のおへそ、綺麗にした方がいいですよ」

言われて見てみれば、へその中が真っ黒だ。いつか綺麗にしようと思ってたし
自分でも汚いなぁと思ってたが、人に言われるくらいだから余程汚いのだろう。
しかしへそを掃除するのにイヤな思い出がある。へそを掃除した後って、直接
指で触ってないのに何だか臭くなるし、それに腹が痛くなる。ダブルパンチを
体験するんで、それが幼少の頃からイヤな思い出として残ってるのだろう。

しかーし、言われたからには改善しなければならん。もう何も知らない幼少で
ないのだ。青臭いガキでもない。過ちばかり犯す年でもない。経験から対策を
生み出す年なのだ!

夕食後、鏡台の前で綿棒にメンズ肌水を染み込ませ、まずは周りから綺麗に。
この肌水はミントの香りがするので、臭くなるって対策はバッチリ。おまけに
塗らしてあるから強引にひっかく事も無く、痛くなることも無いだろう。あぁでも
対策はバッチリのはずなのに、何だろうこの胸にひっかかるものは。何か俺は
大切な事を忘れている気がする……。

綿棒で綺麗にしていくと、奥の方にゴミの親玉みたいなのがいた。へばりついて
いるのか綿棒ではなかなか取れない。ぬぅ〜、しつこい汚れだ。これは毛抜き
みたいなので摘み取るしかないな。えいっ、えいっ。

だが、あるラインから取れない。いや、力を込めれば取れるかもしれないけど
引っ張ったら腹の奥から痛みがじわりと湧くので、取る気になれん。うぬぬぅ
どうして取れん?こんなに汚れって体とくっつくのか……あっ!

もしかしてこれ、へその緒か?!


 12月5日
あぁ〜、腰痛ぇ〜。ちょっと張り切り過ぎたかな?

「すごく、いっぱいしましたもんね、先生」

まぁな。いやしかし、あんなに濡れてるとはなぁ。そうじゃなきゃ、俺もあぁ
ならなかっただろうな。

「私だってクタクタですよ。好きですけど、あぁいうのはたまにでいいです」

だがこればっかりは抑え様が無いから、きっと明日もだ。

「もぉ〜……でも、先生の言う通りですね。しなきゃ溜まりますし」

そうだな……じゃあ今からしようか、渚ぁー!

「ちょ、ちょっと先生、違うでしょう!除雪の話でしょ!」

そうなのである、本日は朝から夕方までずっと雪が降りまくり。朝方からもう
天気悪いなぁと思って寝て、起きて外を見てみたら一面雪景色。真っ白。もう
天から地まで白いの。うひょー、すげぇ雪降ってるー!!

ここ数日暖かく、先日降った雪が結構溶けていたんですが、本日の豪雪でまた
雪が積もってしまった。雪が降ったからと言って、のんびりしていられるわけ
ではなく、雪がこうしてたくさん降った日にこそ働かねばならんのが北国の人
である。そう、除雪。スコップなど手にして雪が降ってるのもかまわず全力で
生活エリアから雪を取り除いていく。

そんなわけで本日たくさん雪が降っていたとあれば、俺が除雪をすることに。
起床してすぐドラクエをやり始めたが、幾らもしないうちに雪かきしてと母に
頼まれた。丁度ボス戦だったので渚に頼もうとしたが、アンタがやりなさいと
何故かキレられる。誰かが怒る家庭環境は嫌なので、大人しく着替えて除雪
することに。スコップ片手にGO!

外は凍てつく寒さってわけじゃなく、むしろほんのり暖かい。そんな時に雪が
降るもんだから、湿って重い雪となっている。粉雪みたくサラサラしていれば
除雪だって楽だが、こうしたベチャ雪なら降る雪が下の雪を圧縮していくため
重くなるのだ。

重ければ投げ捨てるのに体力を余計に使う。投げるためには腰を使うので結構
辛い。スコップで雪をすくい、使わない場所に投げ捨てる。単純労働なのだが
普段ゴロゴロしてる俺には重労働。息切れゼーゼー、ヘロヘロである。

途中で渚も外になってきた。犬がいる近くの除雪をするみたいだが、やっぱり
この雪には苦戦してるらしく、ヘバっていた。いやね、幾ら日々動いていない
から運動になるだろうと言っても、除雪はハードである。これをやる度に雪が
ロマンチックね♪
なんて言ってるだろう奴等に腹が立つ。

あらかたやり終えた頃には、上着とか雪でベショ濡れである。あぁ、腰痛い。
けれどやっぱり、労働を終えると気持ちいいものでして、どことか心晴れやか
である。あぁ、この晴れやかな気分を何にぶつけようか!おーい、渚よ、もし
時間あるならえっちしようぜー……って、寝てるし。うーん、小説執筆ってのも
何だか違う気がする。うむ、今一番熱中してるものに全力を尽くすか!

今日もドラクエ三昧。


 12月4日
冬になると気候や街並みのみならず、肉体にも変化が訪れるものです。例えば
古傷が痛んだり、神経痛がしたり、乾燥した空気に喉がやられたり風邪をひき
やすくなったりと、まぁマイナスばっかりな気もしますが、その通り。

俺も昔からそういうものの一つや二つあるものでして、この時期には悩まされ
続けている。昔、最も悩まされたのがアトピーであった。指とか猛烈な痒みと
ひび割れでの出血が酷く、当時は本気で手を切り落とした方が楽だとすら思い
苦しんだものだ。ところがこれは大学生になる頃か高校生の終わり頃、徐々に
消えていって、今は跡形も無くなった。よかったよかった。

しかし、もう一つ毎年俺を悩ませているものがある。それは……。

「先生、唇また荒れてきましたね」

そうなのだ、口角炎や口唇炎とでも言うのか冬になると唇はガサガサに荒れて
裂けたり、唇の端が切れまくる。これも昔からあるのだが、これは治らない。
まぁ、どうしても耐えられないって程じゃないので、痛みは無視できるのだが
やはり見た目が酷いので、気分よくない。

別に一人で痛いとか見苦しいならまだしも、相手の気分を害する恐れがあると
言うのはイヤなもんでして、如実に現れるのがキスの時ね。ちゅーしたらもう
ガサガサするわ血がつくわとなれば、大変である。気持ちいいはずのチューで
あるのに、これではイカーン!

それだけじゃない、エッチの時に舐めるのが好きな俺なだけに、これは困る。
首筋にガサガサ、おっぱいにガサガサ、乳首にガサガサ、内腿にガサガサ……
そしてアソコをガサガサな唇が!これでは嫌われる。おまけにこっちも割れた
唇に愛液が染みたりしたらイヤン。これは治さないとッ!

そんなわけで数日前メンソレータムメディカルリップってのを買ったんですよ。
これは先っぽが丸まっており、その先端部分に小さな穴が開いているんです。
そのため、胴体部分を押せば軟膏が出てくる。患部に先端を押し当て、胴体を
押せばリップの様に気軽に塗れるすぐれもの。

寝る前や外出前に塗っていたら、塗る前よりよくなってきた。やっぱり効くな
メンソレータムは。この冬はずっと塗っていようと決心。でも一つだけ疑問が
あるんですよ。

これ塗っていたら、飲食する時に困るんです。だってほら、唇が軟膏でガード
されてる時に飲食したら、その軟膏ごと食うのと一緒じゃない。口の中に入れて
平気なものでしょうが、あまり美味いものじゃない。おまけに幾ら害が無いと
言っても、あまり気分的によくない。飲み食いする度に拭けばいいだけなのかも
しれないけど、それをやると拭く物はベトベトするわ、ティッシュの無駄遣いだわ
薬は頻繁に塗りなおさないとならないわで、不経済である。

軟膏でさえこうなのだ、女性は口紅を大体塗っているけど、あれはどうなのか
不思議である。もしかして物の美味しさを損してるのか?それとも俺がそれを
気にし過ぎなのか?妹や渚はさして気にならないとの事。う〜む。

同じ悩みの人教えてプリーズ!


 12月3日
「それでは先生、運転がんばって下さいね」

寝起きよりはマシだが、いつもより幾分かぼんやりした頭で渚の声を聞きつつ
俺と母親は本日退院する親父を迎えに病院へと向かった。二人共溜め息交じり
での出発である。普通の家庭なら退院と言えば喜ばしいことなのかもしれんが
今回の親父に限っては体が悪すぎて手術できんと退院させられたのだ。病院で
面倒見切れないのを引き取りに行くのもなぁ……なんてどんより。

おまけに俺は朝に弱い。九時頃起床して十時に家を出発したのだが、これって
いつもより二時間くらい早い目覚めなんですよ。早く寝たけれど、体はそんな
リズムに乗れず、起きて行動したりメシ食ったりすれば、かなりフラフラな状態。
あぁん、眠いよう。楽しくないし、誰の得にもならんから寝ていたいー!

おまけに本日、行く道々で渋滞。ムキー、この時期に工事ばっかりするから!
毎年この時期は予算使い切るためか、各所で道路工事ばかりする。あれは一体
何を工事してるのかわからないくらい、工事している。例年この光景を見ると
予算の組み立て方を変えるべきだよなぁと思ってしまう私。運転していたら尚
そう思ってしまう。ぬぁー、また工事だー!車線変更ッ!!

それでも昼前に病院に到着。会計など済ませ、とっとと帰宅……する前にメシ
食ってから帰ろうと言う事になった。こういう楽しくない事があると何か一つ
でも幸せな気分になりたいもの。最後に一つあればそれまでの事を大体許せる。
簡単なのは美味いメシ食うことだが、それなりに安くても美味いメシは世の中
たくさんある。本日はすみれと言うラーメン屋に決定だ。

このラーメン屋は全国的にもかなり有名な店なので、店内には所狭しと数々の
有名人のサインが飾られているわ、観光客も結構いるわで大繁盛。運良く殆ど
待たずに食えることになったのだが、ここのラーメンって湯気出ないんです
えぇ、普通は注文したらホカホカ白い湯気が昇ってるもんですが、ここはもう
見た感じ冷えたラーメンっぽい。しかし、それは罠。

( TDT) あじぃ〜〜〜、ひぃ〜〜〜〜。

すみれのラーメンは表面に油が層を作っており、熱を逃さないのだ。つまりは
ラーメン全体を油が覆っている。しかし、さほどくどくないどころか美味い!
美味いのだが、猫舌の俺には大苦戦。なんたって時間を置いてもさして冷めず
フーフー息をかけてもなかなか冷めない、いつまでも熱いラーメン。あじゃじゃ
フーフー、あじゃじゃ、ふーふー、あっつぅ〜い。

とまぁ、この時点ではこの事を日記に書けばいいやと思っていたんです。

事件はそこからの帰り道に起きた。みんな満腹いい気分になって帰路へついて
いたんですよ。俺が運転手でね。三車線の道を気持ち良く走る俺、制限速度は
それなりに守る安全運転。そこで三車線の真中を走っていたんです。左側には
車は無く、右側に二台。一台はやや前で、もう一台とほぼ並走状態。

( ´D`) ふんふんふ〜ん……おや、右の車がウィンカーつけてるな。

Σ( ´D`) まぁ並走してるし、タイミングずらして……えっ!?

( Д) ゚ ゚ こっちにつっこんできたーッ!?

そう、何をとち狂ったのか隣の車がウィンカー上げながらこっちに寄ってきた。
何この丁寧なバトルレース漫画みたいな展開。体当たりって、そんなの漫画か
ゲームだけにしておけよ。大丈夫かなと思っていたら、更に接近?!

コイツは覚悟してる人か、余程のバカだ……とぅりゃあ!

慌てて車のいなかった左車線に退避。リアルスリルドライブなんて勘弁だね。
もうね、ちゃんと周り見て下さいよ。そりゃあ世の中こすったとかバックする
タイミング間違えただのたくさんあるけど、走行中体当たりかまそうとかなど
論外である。つーか、ガラガラの道路だったんだから何とかしろボケーッ!

でも何も言えなかった小心者の俺。


 12月2日
昨日更新が無かったのは飲みに行っていたからなんですよ、申し訳無い。いや
しばらく外で飲んでいなかったし、家人からもたまには外に出て飲んでこい
言われたので、大学の後輩を数人連れて呑みに行ったんです。

どこに行こうか迷ったものの、焼き鳥屋へと向かったんです。焼き鳥食って酒
飲んで、色々話をしたり……いやぁ、実に色んな事を話しました。サークルの
運営相談だったり、小説に関してだったり、中でも比重が大きかった気がした
話題が恋愛話。誰と誰が付き合ってるだの、そうでないのと。

いつの時代も恋愛話ってのは興味を引くものでして、また同時に多少の羨ましさ
みたいなものも生じるものです。あぁ、あの時にこんな失恋したなぁ、この時
こんな失恋だったなぁ、そういやあの時はあんな言葉でフラれたなぁ……って
失恋ばっかだな、俺。

ともかく久々に酒飲んで歌ってと楽しい一日だったんです。帰宅してからまた
酒飲んで、いぇ〜い。もう半分意識を失うようにして就寝。そして本日。

_| ̄|○ 頭いてええええええぇ〜……あぁん。

ぬぅあぁ〜、久々にたくさん飲んだから二日酔いだ。久々の感覚、もう何百回
経験してるものなのに、未だに慣れぬこの辛さ。頭はズキズキ、胸はムカムカ
目の前も何だか朦朧。うぅ〜ん、渚ぁ〜、頭痛薬持ってきて〜。

いつまで経っても成長しないものでして、まぁ昔よりは泥酔したり悪さしない
ので多少改善されてるのかなぁなんて思うんですが、やっぱりまだまだ。一旦
酒を飲んだら満足するまでとにかく飲もうとする。俺にとって酒は美女と一緒
でして、一旦飲み始めたら美女が誘惑してくるのと一緒。誘惑の中断なんて事
俺にはできーん。そんなわけで酒もガブガブ飲む、他人がストップしてもまだ
飲み続ける。そうして満足した時には泥酔。まったくタチが悪い。

俺は欲求の歯止めがききにくいのだろうか?欲求を表に出し過ぎているのか?
そう言えば俺は女を見る時に目がギラギラしていると言われた事がある。自分
じゃそんな意識はあまり無いのだが、きっとこの女はどんな体をしているのか
どんな乱れ方をするのか、無意識レベルで考えてるのかも。酒もそうだ、目の
前に酒があり、一口飲めば理性はどんどん弱まる。飢えにも似た欲求。あぁん
この渇きを癒すために今日もまた飲むぜー!

当然女の人もカモォ〜ン!!