狂人日記

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 9月30日
長いようで短かったバイトも今日が一応の最終日。来月も働くことが決定して
いるけど、それでも当初の契約では今日が最終日。だが、特別な感慨など無く
今日もいつも通り出社。汗流して仕事をする。

労働をすれば腹が減る。仕事中に何故かカレーが食いたくなった俺は、終わると
バイト仲間と共にココイチへGO!豚しゃぶチーズカレー400gを食べることに。
久々のココイチはいいものだ。各家庭毎のカレーの味ってのがあると思うけど
我が家のカレーは甘くてねぇ。こういう店で食ったら、ちょいと辛く感じる。
けれど数口食えば慣れる辛さ。非常に美味かった。

店を出て、友人と別れてから、買い物に来ている家族と合流を果たす。買い物
なんてどうでもいい。とっとと帰って寝たい。そう思っていたが、枕カバーを
買いたいと言うので寝具コーナーに連れて行かされた。早く終わってくれよな
……って、あぁ?!

テンピュールの枕だ……。

テンピュールの枕とは一体何かと言う人のために軽く説明しますと、外国製の
枕で、寝ていたら頭の形にフィットすると言う寝心地がいい枕。以前後輩から
この枕の存在を聞き、店頭で触って以来、欲しいと思っていた。あぁ〜、これ
買おうかなぁ。でも一万かぁ。手持ちに無いし、もう今日は金下ろせないから
買えないよなぁ。でも今日買っておかないと、しばらく買う気になれないので
買える時に買っておきたくはあるが……うーん、うーん。

そんな黒人少年がショーウィンドーにあるトランペットを眺めるがごとく枕を
見ていたら、母親が訝しげに俺を見てきた。金を貸そうか、と。うむむ、だが
明日呑みに行く俺にしてみれば、一万円の買い物はでかい。だが、枕は快適な
睡眠のために必要だ。借りようか、借りまいか……。

「今日、割引券あるから、買った方がいいんだよ。貸すよ」

割引券があるなら、買おう。そんなわけで購入。しかし、触り心地はいいけど
本当にこの枕で快眠できるのだろうか?

帰宅し、一緒に買った枕カバーをセット。寝てみる。

ぱあああああああああああああぁ(魂の輝く音)

な、なにこれ、気持ちいいよ♪あのね、寝たらまず固いな〜って印象を受ける
けど、徐々に頭が枕に吸い込まれていくんですよ。そして、気持ちいい場所で
沈降停止。何と言うか、ウレタンみたいなものかなぁ。枕が頭の形にフィット
するんですよ。おぉ、これはマジで気持ちいい。さ〜て、仮眠しよ。

仮眠後、すごく爽快でした♪


 9月29日
昨日、俺の小説のファンだと言う人と電話していた。まぁ、知ってる人からだから
特別驚きもしないのだが、今回は違った。驚かされた。何をそんなに驚かされた
のかと言うと、俺と読者の距離と言う物にだ。

「桐生さんって、本当に女の人の心情をわかってますよね。怖いくらい」

なぬー?!そんなバカな!いやいや、確かに俺はよく女を登場させては恋愛話
などに持って行き、そこから心情を読者に伝えようとはしている。けれど未だ
かつて一度も、こいつは現実感ある女だなぁと思って書いたキャラはいない。
何人かモデルがいるけど、それもデフォルメしている。そもそも現実の人間を
書いたところで面白く無い。おまけに俺は女と接する機会がほとんど無いので
そんなに知っているわけじゃない。

「でも桐生さんって、そういうのに場慣れしてそうだって友達も言ってたよ」

ありえねぇ!

そりゃ振られた数はかなりのものだが、普通場慣れったら、女をくどき落とす
タイプの人間に言う言葉じゃないですか。あぁん、俺はそんな風に見られてる
のか?!だったらもっとモテてるわー!

「それでね、桐生さんをどうしたらプロにできるか、彼と一時間話したの」

こらこらこらこら、彼との大事な一時間をそんなことに使うな。うぅ〜ん、そんな
大事な一時間をこんな俺の会話で費やすとは……。そりゃ俺だってそういう道に
進みたいと思ってる。けど、実際自分で巧いかなとは思っていても、まだまだ
そんなレベルじゃないよな〜とも思ってるのだ。

なんて、ちょっと素で答えてしまった。つまらんな。んじゃ、ここで一つ俺が
女心のわからないが故の失敗を話しましょう。

あれは初デートをした時の話。俺は時間がまだあるからと言う彼女と、メシを
食いに行った。特に何を食べるとか決めていなかったので、居酒屋で食事をする
ことにしたのだが、普通居酒屋ったら酒を飲むじゃないですか。その上、俺は
彼女に以前、お酒が強くて素敵〜とか言われてた。飲まないわけにはいかん。
すみませ〜ん、飲み放題で。

「私、飲まないよ。今日はそういう気分じゃないし……」

おぉ、のぉー。えぇっと、じゃあ今日のメシは俺が払うよ。たまにはおごらせて
くれよ。こういうのって、俺は払いたい方なんだよね。

「でも、私そういうの苦手だな。割り勘にしようよ」

それから告白したものの、振られました。あぁん、俺に気があるって言ってた
のは何だったのだろうか?振られてからも、それきりなら気まずいと思ったので
何度かみんなでメシでも食いに行こうかと誘ったが、忙しいからとアウトー!
しょんぼりしてしばらくしていたら、彼女からメシでも食いに行こうかと電話が
入った。う〜ん、どういう風の吹き回しなんだろう?

友人と彼女との三人でメシを食い、酒を飲んでいると、彼女が「彼氏できたんだ
よねー」
とか言って、彼氏の話を始めた。信じられねぇ。アンタ、告白を断った
時に流した涙は一体何だったんだ?わからねぇ、わからねぇよ。

やっぱり女心は今でもわかりません。


 9月28日
何にもしない日曜日、贅沢な日。まぁ昨日の労働で体がガタガタなのでそれも
またいいでしょう。しかし、それでも人は何かしらの楽しみを見つけようとし
行動します。遊びに行ったり、ビデオ見たり、本読んだり、または勉強したり
デートしたり……デートは許せぬ、ムキー!

だが、俺は本当に何もしない。卒論何も進めていないくせに、ぼへー。ゲーム
ちょっとやったら、ぼへー。外に出ることなども無く、酒呑んだらZzz……って
こんな生活ヤバイんじゃないの?若者の欠片も無い生活。隠居したジジイかよ!
あぁん、でも何もする気が起きないのよ〜。テレビすら見ないしねぇ。

そうそう、俺は普段メシ以外の時にはテレビを見ないんですよ。でも、そんな
テレビで季節を感じることがある。それはCM。この時期にもなれば、CMも
風邪薬や暖房、カイロなど冬用品のものを流します。それを見る度にあぁもう
冬なんだ、また雪と氷の世界になるんだ……なんて考えてしまいます。

冬はその季節感自体は好きです。雪の寂しさと美しさ、静寂、匂いなど、様々な
感覚を与えてくれます。暖かい部屋で食べるおでんに熱燗もいい。でも、それは
二ヶ月くらいでいいんですよ。北海道は約半年が冬のようなもの。ずっと雪と
氷の世界。「わぁ〜、雪ってロマンチック〜。ホワイトクリスマスだ〜♪」なんて
台詞をドラマでも何でも聞いていると、腹が立ってくる。

ここ数年は冷夏と記録的な降雪量ってのをよく耳にします。少ない夏に長い冬。
もうそんなのイヤじゃ〜。俺は半袖で過ごしたいの。長袖とか嫌いなの、汗かき
だから。アロハシャツなんて、今年も数回しか着れなかった。

季節に愚痴を言っても始まりません。ここはよりよく冬を楽しむために、今から
対策なり心構えなりを作っておくべきです。

冬が寒いのは当たり前、雪が降るのも北国なら当然のこと。ならばそれを何かに
置き換えて、前向きに生きようではないか。過去に、寒い時は冷え性の女に抱き
つかれていると思えばいいと言いました。しかし本当は冷え性なんてレベルの
寒さじゃないことはわかっていた。ダメだ。もっと冷たく、かつ嬉しいものは
一体何なのだろうか?

例えばこんなのはどうだろうか?俺を驚かせようと寒いのを必死に堪え、雪の
中でじっと潜み、俺が通りがかったら「ばぁ〜。あ〜、寒かったんだよ〜」とか
言って抱きついてくる女の感覚。もしくは雪女とのえっち。あ、人魚も半分は
魚だから普通に抱いたら低温火傷をさせてしまう(魚を人が触ると、魚の体温が
人間より低いために、火傷してしまう)
。なら俺をガンガン冷やさないとイカン!
そうだ、この寒さは人魚とえっちするためのものなのだ!

どれもイヤだなぁ。


 9月27日
Zzz……Zzz……ん〜、水緒〜……。

「先生、起きてください」

Zzz……色々教えてあげるよ……そう、もっと淫猥に……Zzz……。

「先生、起きてください。お仕事ですよ」

……やだ。

「ふぇ?やだじゃないですよ。がんばって行きましょう」

いーやーだー。今日は寒いし、おまけに夜中にケツが痛くてつい起きたくらい
体調不良。何だか乗り気になれぬのだ……はぁ、でも行くしかないんだよな。
渚、メシだ。はぅん。

しょんぼりして、苦手な早起き。昨日はNAOにはまって遅くまでゲームして
いたし、夜中に突然ケツが猛烈に痛み出し、悶絶していた俺。おまけに寒い。
休日出勤なんてやだなーと思ってパソコン起動しながらメシ食っていたら、何と
メールが。何だろう……あっ!小説の感想だ!!

ちょっぴり元気になって、出社。今日は俺含めて四人に職員一人。昨日五人に
ボス一人でかなりヘロヘロになったってのに、今日は人数少ない上にずーっと
肉体労働。過酷だなぁ……おや、おはよう。あれ、一人?

「今日、俺と桐生君に職員の人だけみたいだよ」

( Д) ゜゜ 三人?!

ちょっと待って!昨日の半分の人数?!

嘆いても始まらないので、作業をすることに……って、待って、待ってくれ!
職員はりきり過ぎだ!俺達は延長戦みたいなもんなんで、体が既にボロボロの
状態なんですよ。午後もやらなきゃいかんのですよ。そりゃ貴方はここに来て
久々の肉体労働で、かつ月曜日はやらなくていいかもしれませんk……ぎゃー
ペース考えてくれー!お願いプリーズ!!

二時間もすれば、みんな半死半生になっていた。もうダメだ。腕が動かない。
あざだらけだし、腫れてるし、痙攣してる。俺達はおろか、職員の人も飛ばし
過ぎたのか、ベロベロになっている。午前でやめましょう。おかしいんですよ
この人数で昨日と変わらないペースでやるのは……。あぁ、俺の腕が可哀想に
なってきた。こんなになっちまいやがって。

疲労困憊の極地になりつつ、昼休みに。ラーメン屋に行き、水を飲む。あぁ〜
美味い。疲れたなぁ〜。って、おい、兄さんよ。何で勝手に俺のラーメン作り
始めてるんだ?まだ注文してねぇだろ!

「桐生君、さっきちゃんと角煮しょうゆラーメンって言ったじゃないか」

え、言った?そんな覚え無いぞ。あ、でもちゃんと作ってる。そうかぁ、俺は
つい一瞬前に言ったことすら覚えていない程、疲れているのか……。

ラーメンは美味しい。角煮うま〜い。あー、でも角煮でかいから、ちと口の中
脂っこくなってきたな。水でも飲むか。そう思って、右腕でクーラーポットを
手にしたが……痛くてもてーん!!ぎゃあああ、水飲みたい。でも腕が、腕が
痛くて……ぐおおおぉ!

ラーメン食ったら午後も働けました。


 9月26日
今日もたくさん働き、ヘロヘロになった。明日は休日出勤だし、十月からも仕事
継続の旨は伝えた。打撲や筋肉痛で、体が悲鳴を上げている。今日なんて朝から
地震があったおかげで、ロクに眠れてないしね。うとうとしてたら寝入りばなに
ドカーン、グラグラ!慌てて起きて、震度4かぁと確認してまた寝てたら一時間
経つか経たないかの時にドカーン、グラグラ!

そんなわけで疲労に寝不足が加わり、今日の俺はいつもより疲れていた。んで
今日も汗だくになって仕事を終える。あぁ、眠い。とっとと休みたい。だけど
今日は大切な日なんだ。行かなければ、ヨドバシに。そう、今日は……、

NaturalAnoterOne(NAO)発売日!

聖典の発売日である。待ちに待った日が訪れた。今日は俺祝日。そのためにも
昨日いい酒買ってきたしね。疲労困憊の体を引きずり、ヨドバシに入店。他の
何物にも脇目をふらず、一直線でPCゲームコーナーへ。

おぉ、平積みコーナーがいつもより多い。その中に進入し、NAOをゲット。
すぐさま会計をする。ふふふ、ふはーっはっはっは。手に入れた、買えたぜ!
こんにちはNAO!これからじっくり愛でるぜ!!

帰宅途中、そう言えばまほろまてぃっくの新刊が出たんだということに気付き
書店に立ち寄る。どれどれ、まほろさんはどこかな……お、これかな?見たこと
無い表紙だから、これだろう。ふふふ、NAOにまほろ。素敵な日だ。

帰宅し、メシ食ったら体力の限界でひとまず寝た。二時間程の仮眠を経て起床。
さーて、日記書く前にまほろまてぃっく見るか……あれ?あれれ?

_| ̄|○ だぼぅれっぷーけん……。

説明しよう、ダブル烈風拳とはギース・ハワード様の必殺技である。烈風拳と
呼ばれる気弾を二連続で発するのだ。それが転じて、仲間内では同じ物を二つ
購入することを言う、所謂自滅であり、阿呆の所業である。

えっ、えぇ?!だっておかしいよ。表紙違うのに、何で中身が一緒なのよ?!
印刷ミスか?!俺の六巻はまほろさんが戦闘服で凛々しく立っているんだぞ!
これはマフラー編んでいる何でもない日常のまほろ……もしかして……。

フィギュアついてたやつと、無い奴の表紙は違うのか……。

オゥノー!!何てこったい。レシートなんてとっくに捨ててしまったよ。くそ
余計な真似をしやがって。これじゃあ俺がまほろマニアみたいじゃないかよ!
そりゃ買うときに地震があったことを忘れていたくらい疲れていたさ。でもね
表紙違ったら買うじゃないか、拙い記憶を頼りにしていたら。ちっくしょう。
俺のバカ、無駄金使いやがってコンチキショー。

やはりNAO一筋で行きます。


 9月25日
最近、いや、ちょっと前からなんですが、小説のことを聞かれることが多いん
ですよね。そりゃ俺は一応書いて掲載してますし、そういうのを目指そうかと
思っています。しっかーし、別に本を読みまくってるだとか、小説の書き方を
教わったりだとかした覚えは、ほとんど無い。何だか書店にはそんな本も売って
いるみたいですが、あぁいうの読んだことないんですよね。特別なことなどは
何もしてない、と言うか、普段寝ているだけの生活なんです。

そんな俺に「小説ってどう書くんですか?」とか聞かれてもねぇ。俺が教えて
欲しいくらいだ。昔は漫画などを読んでいて、作者がしばしば「どうやったら
面白い漫画を描けるのか?」
なんてファンレターに対して「知らない」と言って
いたのを思い出しましたが、まさにそれ。そもそも自分の文章を卑下するわけ
じゃないが、俺なんてまだまだ。賞ももらったことなければ、デビューとかを
してるわけじゃないからねぇ。

「でも、先生そう言われてる時、すっごく嬉しそうじゃないですか」

こら渚、バラすな!いや、そりゃ教えてくれと言われたら気分いいじゃないか。
何だかほら、優位と言うか、自分が偉くなったような気がしてさ。小説教えて
下さいとか言われたら、自分の小説が認められたようで……やらしいなぁ。

その教えるで思い出したんですが、こういうことがあったんですよ。

あれは高校三年、テストが近くて、放課後にみんなで勉強していた時のこと。
今も昔もろくに勉強ができなかった俺。その中でも数学は本当に苦手で、常に
赤点ばかり。以前必死に勉強しても平均点以下だったこともあり、どうやっても
俺には向かないんだと思いつつ、みんな勉強しているので俺もしていた。

本当にわからない時って、何がわからないのかもわからないんですよね。故に
先生にどこがわからないのかと訊かれ、そう答えたら、呆れて去っていった。
ひどいや。はぁ〜、また五点とか取ったらマズイよなぁ。

「ねーねー、桐生君」

おや、Iさん、どうしたの?

「あのさ、数学私苦手なんだよね。教えてくれない?」

……はぁ?

いや、あのですね、俺は毎回赤点なんだよ。おまけに前回の数学のテストでは
五点。補習も何度も受けた俺に、数学教えてだと?ほら、もっと頭いいやつが
いるじゃねぇか。ギターとかシェイクとか、毎回学年上位じゃねぇか。

「私もそのくらいだから。あまり頭がいい人だと、わかんなくなっちゃって」

無下に断り続けるのも何なので、とにかく教えてみることに。範囲は微分積分
と言った、実生活ではまず間違いなく使わない、わけわからん数式。こんなの
わかるか!あぁん、しかし彼氏がいるからと言っても女にはいいとこ見せたく
思うのが悲しいサガ。何とか教科書を解読し、わからない者の視点で教える。
ここをこうして、ここに代入して……。

そしてテスト当日。当たり前だが、俺にはわけのわからぬ問題ばかり。あぁん
こりゃ今回もダメだ。おっと、終わったか。おーい、Iさん、どう?

「難しかったけど、桐生君に教えてもらったから、大丈夫じゃない?」

数日後、結果発表。

彼女九十五点、俺五点。


 9月24日
昨日も更新できなかったのは、やっぱり呑みに行ってたからです。すまーん。
でも、ひきこもってないのは評価できると思うのだが、いかが?昨日は後輩に
新作長編のプロットを見せるために呑みに行ったのだ。結果は概ね好評であり
ちょっとだけ自信がついた。やったね。

今日も当然仕事であったが、いつもとは違っていた。ボスに大事な話があるから
三十分ばかり早く来てくれないかと言われたのだ。起きられるのだろうかと少々
不安に思っていたが、昨日呑んできて早く寝たためか、今日はいつもよりかなり
早起き。九時半に目覚めた。あぁん、もうちょっと寝てたいのに二度寝できない
……いや、計算通り!

早めに仕事場に行き、仲間達とボスを待つ。一体、何を話されるのだろうか?
などと言う謎めいたことはなく、何を言われるのかみんな予想はついていた。
おっ、ボスだ。おはよーございまーす。うん、後ろに何か職員の人がいる。

倉庫に入り、職員は偉そうな態度で我々を見、話し始めた。

「君達の契約は九月で終わりだが、十月も仕事がある。このファイルのデータ
作成の仕事だ。このままの契約で続行したい人は、今週中に報告してくれ。あぁ
これからは院内での仕事が増えるから、服装にも気をつけるように」

……えっ、これだけ?いや、こんな三分の話のためにわざわざ早く来させられた
のか??しかもなんだそりゃ、やりたい奴は勝手にやれみたいな言い方は。ほら
もうちょっと同じ内容にしろ、上の人間であるにせよ、言い方とかあるじゃない
のだろうか?詳しい仕事の説明も無いし。おまけに服装って……みんな地味な
シャツとジーパンであるが、それがダメなら制服支給してくれないのかな?

言うだけ言うと、職員の人は去っていった。ボスは俺達に対し申し訳なさそうに
詳しい説明をしてくれた。何でも今後は肉体労働よりも、パソコンを使ったり
する業務が増えるとのこと。ふむ、大体わかった……しかし何故もっと早くに
話さないんだ?あと三日で決めろと?せめて半月前に言ってくれれば……。

論文のこともあるし、即答できなかったが、俺は続行する予定。論文は何とか
なるだろう。何人か残るみたいだし、金は欲しいしね。

ボスはそんな我々を察してくれたのかポケットマネーで、ジュースを買ってと
金を差し出してきた。我々は断ったが、善意だ。ありがたく頂戴した。

しばらく仕事をしていたら、ボスがやってきた。何でも土曜日朝から働いては
くれないかとのこと。あぁ、別にいいっすよ。ボスも大変だから、がんばるか
なぁ……ん、土曜日朝から……?

金曜日はNAOの発売日じゃねぇか!?

NAOとは何か?それはかの名作ナチュラルシリーズの最新作である。これは
エロゲーであるにもかかわらず、俺に多大な衝撃と影響を与え、以後の人生を
文字通り変えた一品。我が青春はナチュラルと共にあり、青春の思い出の中に
ナチュラルあり。その新作である!

金曜日はバイトを終えた後、ヨドバシへ行き、すぐに購入、帰宅。仮眠をして
から晩飯を食い、コーヒー呑んで、酒を一頻り飲んだ後で、執筆もせずにただ
愛と官能の時に身を任せる予定だった。なのに、なのにッ!

朝からバイトなら、夜更かしできない……。

ノォー、神様!あんまりです。俺の完璧なる計画をこのような形で壊すとは!
なら夜十時くらいからでもやれと人は言うのでしょうが、そんな時間は出入り
激しいんですよ、俺の部屋は。やはり深夜二時を超えないと、集中できーん。
部屋を暗くして楽しむってのが、いいのだ。うわあああぁ……。

本気でショックです(涙


 9月22日
昨日は呑んできて更新できなかった、すまぬ。まぁ、今日は特に何も無い一日
だったので、昨日のことをお話しましょうか。

昨日は大学のサークル関係の人たちと呑んできたんですよ。と言っても卒業を
したヤツとか、大学四年の後輩とかの、割とOBみたいな集まりです。しかし
俺は飲み会もそうだが、それとは別に、この日は大切な日であった。

俺は財布に飲み代の他に諭吉を一人投入すると、早めに家を出て、ヨドバシと
言う電器屋へ向かった。そう、思い当たる場所はそこしか無かった……。

ヨドバシに着くと、俺はチラシ配りのねーちゃんを無視し、颯爽と二階へ赴く。
するり、するりと人混みを避け、最奥へと向かう。そう、そこはエロゲー売り場
である。いかにもな人から、傍目普通のサラリーマンまで揃っている亜空間だ。
俺はあまりウロウロしたりキョロキョロせず、目的の物を探す。あれはつい先日
発売になったから、平積みされているはずだ……あった!

トワイライトシアターR+が!

周囲の人は見るからにやばそうなパッケージをちらりと一瞥している中、俺は
迷わず上から二つ目を手に取って、レジへ。購入したものをカバンに入れると
何事も無かったかのように退店。ふふふ、しなやかなる男、桐生。

集合場所に到着。あれ、一人足りないぞ。あずさはどうした?えっ、仕事がまだ
終わらないって?ん〜、じゃあとりあえず先に呑んでいようか。そうして我々は
ススキノのとある飲み屋へ。

近況報告なんて野暮ったいことはせず、話すネタはほとんどジョジョ。うーむ
小粋な日本料理屋っぽい居酒屋で、男三人してジョジョを話すとは。まぁでも
楽しいからいいか。

しばらくしてあずさ君参上。と言っても別に会話の内容はほとんど変わらずに
バカ話を続ける。しばらく呑み、カラオケ行きたいな〜と俺が言い出したので
一行はカラオケへ。近くにある店に行こう、あまり歩くのは面倒なので。そう
決めてとある店に行ったが……あれ、シャッター降りてる?!

潰れたのかな?まぁ、いいや。店は他にもある。そんなわけでちょこっとだけ
歩き、同じ系列の店に入店。久々に気持ちよく歌って満足。はぁ〜、もう今日は
寝よう。明日トワイライトシアターR+やろう……。

そして今日、バイトから帰ってきて氷結をグビッと呑んでから仮眠。起きてから
風呂に……の前に、体重を量ってみることにしよう。最近飲み歩いていたから
また太ったんだろうな。バイトやる前は80kgあった。最近ちょっと減って
きているが、先週から飲み歩いているし、明日も呑みに行くし……。

75kg?!俺の勝利だ!


 9月20日
は〜、久々に書いた気がするな。プロット作成は日々やってたけど、こうして
原稿用紙に書くのは久々じゃなかろうか。まぁ、今回のは次の長編に向けての
いいリハビリになったんじゃないかな……おぉっと、聞かれてた?!いやぁね
久々に新作短編小説を書いたんですよ。『追憶のディスク』ってのを。

大学のサークルに提出しようかと思って書いたんですけど、ネットに載せたら
掲載しませんよって言われたからなぁ。う〜ん、まぁいいか。受理されなくても
別に困らないしね。もうかれこれ三ヶ月も行ってないからなぁ。

いやね、本来ならばもっと早いペースで小説の更新をすればいいんでしょうが
どうも最近長編を書きたくて、その下準備のためのプロット制作に時間を割いて
いたので、なかなか新作を書けなかったんですよね。まぁ、これと言って書く
題材が無かったってのもありますけどね。

新作長編のプロットは完成したので、今晩からでも書ける。けれど明日は外で
呑む約束があるので書けない。うーん、まぁ日記書いた後の気分で決めよう。
今度も長いからねぇ。一日二日じゃとてもじゃないが書けない。

とまぁ、小説の話なんてしてもクソも面白くないので、別の話題を。

いや今日ね、その昨日書いた小説の打ち込みをしてたんですよ。だけど何故か
猛烈に腹具合が悪い。いたーいいたいーい、お腹が痛いの。下してよく便所に
行くから、ケツも痛い。拭き過ぎてちょっと切れた。あぁん。

下痢止め呑んでも、鎮痛剤呑んでも、効果は無い。打ち込みしなきゃ〜、でも
痛くて集中できーん。何か変な物でも食ったかなぁ。まさか昼飯の時に食った
メンチカツか?脂っこいもの食ったから、それでか?!

慢性的に胃が悪いので、俺の舌はいつも黄色がかってる白。ピンクの舌なんて
お目にかかったこと無い。みんな綺麗な舌してるもんね……あいたたた。

これはヤバイ。魔法の薬の出番だ。そう判断した俺は冷蔵庫へ行って、氷結を
ゲット。おぉ、どんどん腹の痛みが治まる、治まる!

まぁ、それで事なきを得たのですが、酒を飲む前に何度も便所に行く中で、一回
だけ危険な事件があったんですよ。

何度目の便所かへ行こう、もうヤバイ。そう思いつつも、きりのいいとこまで
打ち込んでから行こうとしてたんですよ。くっぁー、まだだ、がんばれ俺よ!
しかし、このままでは……落ち着け、あと一行打ち込めばいいんだ。で、ですが
もう決壊寸前です。えぇ〜い、根性見せろ括約筋!脂汗冷や汗流してカタカタ
打ち込む俺。何でこんな調教まがいのことしてるのか謎に思うが、意地だ。

ようやく打ち込み、さぁ行くぞ。そう思って勢いよく立ち上がったら……。

ガンッ!

ぐぁ、パソコンラックに膝ぶつけた!いてー……って、それどころじゃない。
便所に行かなきゃ。あぁ、でも悪い方の膝ぶつけたから、動けない。ぬあぁ〜
立て、立つんだ俺。ムスコだって意味もなく立つ時があるじゃないか。だけど
昔のように五回も六回もできなくなったからなぁ……って、そんなことは関係
無いんだ!這ってでも行くぜ。

這おうとしたら、ケツに力が入らなくなる。イカン!タンスに手をつき、何とか
立ち上がる。膝の回復は50%だろうか。あぁ、しかしひょこひょこでないと
移動できん。堤防は臨界点に突入している。が〜ま〜ん〜の〜子〜。

ミッション成功!


 9月19日
今日は雨降り。寒い日である。どうせ今日の仕事は体をあまり動かさないかと
思い、半袖の上着じゃなく、長袖の上着を着て行った。雨降っていて外は結構
ひどいことになってたので、とっとと倉庫へ。あぁ、倉庫も寒いな。着てきて
正解だった。おっ、おはよー。

「うぉー、桐生君が上着着てる!?……秋なんだなぁ、もぅ」

俺で季節を感じるな!サボキャンの誉田君じゃねーんだぞ!確かに俺はどんな
寒い日も半袖で来ていたよ。上着を着ることはあっても、半袖。だって仕事で
汗かくから、濡れたままの姿で帰るのは恥ずかしいじゃないか。

まぁ、そんなこんなで仕事が始まったんですよ。しかし、一頻り作業を終えた
我々のモチベーションは低い。ノルマをこなすと、途中休憩を挟んだ。その時
ふとしたことから給食の話になったんですよ。

みなさんも印象にあるでしょう、給食。当時はあまり意識せずに食っていたが
もう二十三にもなった俺には遠い過去のお話です。高校からは弁当だったので
中学校までが思い出。いや〜、色々あったなぁ。

給食にゼリーが出たら、でっかい容器にゼリーがいっぱいに固まってるために
お好み焼きのへらみたいなので切らなきゃいけない。分配を間違えると最後は
クズしか残らないので喧嘩になったりしたなぁ。

ハンバーガーの時に出てきた、半分割れてるようなパン。あれは何故に微妙に
くっついてるのだろう?あのまま食ったら具がこぼれてひどいことに。どうせ
半分に割って食うのにねぇ。

焼きそばには必ず揚げ餃子か大学芋がついてきたのは何でだろう?

給食のラーメンやうどんは袋に麺が入っていた。その隅っこには必ず潰れたり
して団子状になった麺があったなぁ。麺類からすいとんに早変わり。ケンカを
してた相手の給食に出てきたうどん、全部団子状にしてやったなぁ。けれども
その報復にカップアイスを窓際に置かれてひどいことに。ケンカの無意味さを
知ったりもした……。

好きな女に牛乳吹きかけてしまったこともあったなぁ。あの野郎め。

パン食いだしたやつに「痛い、痛い、食べないでくれぇ」と言ったら、すごーく
イヤな顔をされたもんだ。いいネタだと思ってたのになぁ。

そんな話題に花を咲かせ、ゲラゲラ笑っているとおもむろに職員の人が参上。
ぴたりと話を止めたが、もう遅い。職員の人は無言で巡回し、去って行った。
うっは〜、やば〜い……。

さ、さ〜て、仕事仕事っと。


 9月18日
昨日一昨日と飲み歩いていたためにろくな日記を書けないまま、申し訳ない。
まぁ、最近あまりなかったし、たまにはいいでしょう。ただ、ちと飲み過ぎて
体がお疲れモードであることは否めない。腹具合も悪いし、メシも時間をかけ
ないと食えない。もぐもぐ、もぐもぐ。

そんなわけでボーっとサイト巡回などしながらメシ食ってたんですよ。時間で
言えば十一時半を少し過ぎた頃だろうか。突然電話がかかってきたんですよ。
まぁ電話というものはいつも突然かかるものなんですけどね。誰だよ、こんな
仕事前に……仕事先から?!

「もしもしバイトの桐生君かい?」

ボスだー!な、何で?!

「明日、ちょっと三十分早く来てくれないかな。大事な話があるんだ」

えっ、俺何かしたの??解雇のお話?!

ともかく頼まれて断れるわけもなく、了承。うぅ〜ん、何だろう、どんな話を
されるんだろうか。ともかく仕事場へGO!

仕事場にてそのことを仲間に話したら、同じような話が午前中にあったみたい。
どんな話なのかは不明らしいが、ふと気になることを言われた。

「何でもこの仕事、十月まで伸びるかもしれないんだって」

……え、何?伸びる、だと……?

待って、待ってくれ。俺は一応大学の研究生として籍を置いているんですよ。
そんで、ちゃんと論文を書かないと卒業できないんです。その論文を書くため
資料やら何やらを集めて整理しなければいけない。

俺はまだ何もしていません!

やばいんですよ、あと二ヶ月で提出なのに、資料も何もない。なので十月から
必死にやろうと思ってたのに、伸びるかもしれないだと!?バカな!これじゃ
卒論が書けない!夜に書くのは小説だけでいい。あ、マスもかくか。

結局、その話は来週に。


 9月17日
昨日は呑んできて更新できなかった。すまーん。いや、だって昨日は阪神優勝
記念で呑みに行ってたんですよ。やっほぅ、優勝じゃ!そう言って呑んでいた。
行きつけの呑み屋でマスターと喜び……いいものでした。

さて、今日は金も無くなったので、バイトに勤しもう。そう思って勤労青年。
今日も一生懸命働いて、バイトを終える。あぁ、いい汗かいた。

帰宅、まったり休んでさて仮眠でもするかと思っていたら、不意に電話が鳴る。
何だろう、誰だろう……後輩だ。うわっ、やっぱあれか、あれなのか?!

「呑〜みましょう♪」

今日も呑んだので、もう書けないです。