狂人日記

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 8月31日
帰ってきました北海道は札幌に。いやぁ、こっち涼しい。それでは今日を含め
この三日の経過を語らせていただきますか。

今回はサザンのライブのため、単独で東京行きをすることに。前日に用意など
済ませていたので、当日の朝はすんなり。フフフ、できる男は違うぜ。さぁて
最寄の駅から千歳空港へ向かうか。快速でGO!切符買うぜ。

「現在架線事故が起こりました。幾つかの電車は発車できません」

( Д)゚ ゚ あ、あんですとー!?

だが俺の乗る快速は平気だった。安心安心。太宰を読みながら電車に揺られる。
泣いてる赤子が同じ車両にいたので、ふと「人は泣いて産まれてくる。それ故に
人生で泣くことは多い。それを笑えるようにするのが人生の目的だ」なんてこと
考える。いつでもどこでも小説のことを考える。できる男はガンバルマン。

つつがなく搭乗手続きをし、機内に乗り込む。飛行機は嫌いな俺。しかしもう
四度目。慣れたものだ。JALサザン特集を機内放送で聞きながら本を読む。
優雅な……グラグラ……旅……ガタガタ……だなぁ。妙に揺れるなぁ。

「ただいま乱気流の影響で揺れています」

(;´Д`)たーすーけーてー……。

泣きそうになりながら羽田に到着。荷物を受け取ると知人に連絡。秋葉原にて
待ってると。そうか。じゃあ向かおう……んで、どれに乗ればいいんだろう?
北海道はJRはほぼ一本だし、地下鉄は三本。東京は複雑だ。駅員に聞いては
迷いながら乗る。何とか秋葉原到着。

知人と合流。こう言っては失礼だが、年より若い人だ。二人で秋葉原散策に。
この日の東京の気温は三十三℃。飛行機から出た時に、風呂場に入ったような
モワッとした空気に違わず、クソ暑い。汗はダラダラダラダラ。しかしみんな
汗をかかず、歩いている。おかしいよ、みんな。おかしいのは俺か?!

しばらく歩いて暑さにバテて喫茶店に入る。そこでいたちさんながらさん
会う。今日は俺の歓迎呑み会。蒼さんも参加予定だったが、来れなくなったので
穴埋めとしてながらさんが加わることに。それからまた一人来て、五人になり
喫茶店を出る。そろそろ飲み時間だ。

秋葉原駅前で続々と人が集まる。幹事のびぎなerさん始め、総勢九人に。だが
まだ増える。予約数は十二名。残りは遅刻じゃ。

店に行く。乾杯直前で参加者一名参上。ようやく乾杯。これまで桐生さんは何も
喋らないんですね、寡黙な人ですね、かっこいいですけど日記のようにはじけて
ませんね、など言われたが、飲んだらこっちのもんじゃ!

……と思ったが、やっぱりアウェイは厳しい。飲んでも話せない。それに酒を
飲む時はメシを食わないなんて言ったので、腹減っていたがメシを食うに食え
なくなってしまった。心の中で泣きながら酒だけ呑む。

「あの、東京のゴハンは食べれませんか?」

ノー、そうじゃないんだ。あぁ言ってた手前、食ったら恥ずかしい。みんなが
期待しているのは酒の強い桐生さん。食わなくても平気な桐生さん。それにね
暑さでバテて食えないってのもあった。地元の倍の値段で、ただでさえ大酒を
呑むので、幾らワリカンとは言え申し訳無いと思ってたんだ。

そうこうしているとしーばすさん皐月さんが到着。この頃から日本酒を飲み
始めたのでいい感じで酔ってきた。おまけにすきっ腹で酒を飲んだので、よく
効くこと。そして段々みんな壊れてきた。俺も壊れてきた。あぁ、楽しいなぁ。
わっはっは、いい気分じゃあぁ〜……。

ふと起され、会計を済ませる。頭ふらふら。何だかみんなの様子がおかしい。
どうしたのかと思ってたら、いたちさんともう一人がグデングデンに潰れてる
とのこと。あらら、まぁ放っておけば起きるだろうと思ってたら、何故か誰か
救急車を呼び、一名収容。え、何で?!こっちの人はすぐに呼ぶの?ちょいと
酔い潰れて寝てるのに?!

いたちさんもベロベロだったが、友人の車に乗って帰っていった。残った人で
ジョナサンへ。こっそり便所で水と胃液だけを吐いてから三時間程寝る。明日
ライブなのにいいのかと疑問に思う。

昼までそこにいた後、皐月さんの家に行く。ここは俺の宿だ。荷物を置かせて
もらい、ライブ会場へ。会場は横浜国際競技場。七万人の大規模ライブです。
でかい会場、多い人数。どんなライブになるんだろう……。

内容は札幌でやったシークレットライブと一緒で少々がっかり。だけどやはり
盛り上がる。完全燃焼。汗びっしょりになって、帰る。が、人が多過ぎて駅で
入場規制が。ぎゃー、早く帰りたいよ〜、疲れたよ〜。

何とか皐月さんの家に到着。ファミレスでメシを食いに行き、戻ってから土産
としてゲームをもらう。貰うってよりは、メシを無理矢理おごり、その代わり
何かくれとせがんだのだが……。

十一時頃まで寝てから、皐月さんとまたも秋葉原へ。そこで昔から求めていた
エロゲーを購入。別の店でも何となくレズSM調教の文字に惹かれて購入して
しまう。あぁ、欲望が渦巻く秋葉原。街頭でエロゲーのデモ流してる秋葉原。
初日は耐えたけど、もうダメでした。金借りてエロゲー買うとは……。

それから都産貿とかいう場所に行き、ちょっとしたコミケを体験。でも終わり
頃だったので、そう人は多くなく、非常にまったりムード。ごろごろしていたら
二時になった。帰りの飛行機は四時半。さーて、お台場でやってるサザン真夏の
秘法館でも見てくるか。

電車に揺られ、汗を掻きながら到着。おぉ、すげぇ人だ。……え、もしかして
これ全部入場待ち?!え、えっと、入れるのは四十分後?!こりゃあ飛行機に
間に合わないな。入場せずに都産貿に戻り、まったり……し過ぎて、飛行機の
時間にピンチになる。急げ俺。浜松町はJRとモノレールの乗り場が違うぞ。
間違えて焦ったのは秘密だ。

四時に羽田到着。走って手続きし、荷物を預ける。後はボディチェックだけ。
でもこの列はなが〜い。間に合うのか、やばいんじゃないか?

キンコーン……「お体チェックしま〜す」

もう慣れた。実は俺、100%ボディチェックを受ける。みんなベルトとかで
反応しないのずるいよ。何で俺だけ小さなチャックでもピーピー鳴るの〜?!
まぁ、危険物は無いのでそのまま進む。急いで進む。そして俺が見た物は、

「札幌行きの飛行機は遅れています。お待ち下さい」

……まぁ、いいけどね。ぼーっと待って、搭乗。この飛行機なら七時には帰宅
できるだろう。腹減ったなぁ。実際、あまりメシ食ってなかったんで、空腹。
帰ったらどんなメシがあるかな〜。てか、何か飛行機が慌しいな……。

「貨物室故障のため、当機は飛行できません」

( Д) ゚ ゚ えっ?!

バカな、何で俺が乗るのに限ってそうなんだよ!?

そんなわけで急遽JALからANAに乗り換え。あぁ、すっかり遅くなった。
二時間くらい遅くなった。疲れて帰宅。風呂に入るか〜。っと、その前にこの
旅行でどうなったかな〜、体重は。

3kg痩せました。

うおおぉ、すげぇ。やったよ、痩せたよ。

「じゃあ、あと十日いたら、65kgでスマートですね」

あんなに暑いのはもうイヤじゃ。


 8月28日
明日から旅行です。行き先は関東、詳しく言えば東京や横浜。そう、サザンの
ライブのための旅行です。明日はチャットで知り合った人達と呑み会、翌日に
横浜でライブ、31日に帰ってくる。ちなみに一人旅。

実は一人で飛行機に乗るのは初めて。過去に何度か乗っているので、その辺は
大丈夫ですが、問題は飛行機が怖いこと。とにかく乗り物の中では、飛行機が
大の苦手。友人にからかわれるくらいです。ほら、落ちたら助からないでしょ。
幾ら交通事故より低い確率と言っても、起こる時は起こる。いやぁ〜。

ま、まぁ、震えながら我慢することにしましょう。ともかく明日の用意をせねば
イカン。えーっと、着替えに薬に航空券。ライブのチケットもOK。はっはっは
万事良し。そうだ、いざって時のために多めに金を……金……?

_| ̄|○ 下ろしてくるの、忘れた……。

ぬあああああぁ、何てことだ。折角バイトしたのに、それが生かされない?!
えぇ〜っと、現在の持ち金はサイフに6000円。机の中にギターとソープへ
行くために下ろした残り12000円。うむむ、ちょいと心細い。無駄遣いを
しなきゃどうにでもなるし、宿は確保してるからいいとしても、見知らぬ土地
なのだ。何かあったら困る。

_| ̄|○ 渚様、どうか貸してください。

「もぉ〜、だから余裕を持って用意して下さいって言ったのに」

桐生は二万円を貸してもらった。ヽ(´▽`)ノ ありがとう、渚!

これで大丈夫。もう大丈夫。あとは行くだけだ。んなわけで明日明後日は更新
できませんので、御了承下さい。

あ、ちなみにお土産は何も無いからね。

いざ関東へ!


 8月27日
シャドウゲイトという昔のゲームをやってみました。このゲームは海外作品を
ケムコが翻訳したもので、ジャンルはアドベンチャー。ストーリーはその昔に
封印された魔王ワーロックが復活し、悪魔の城シャドウゲイトに住んでいる。
それを倒せるのは王家の血をひいた勇者(あなた)だけである、ってな話。

はっきり言ってゲーム自体はそう面白くありません。敵に出会っても大抵勝利
できませんし、隠されたものが多いくせに時間制限有りのシステム。よい子は
やらない方が得策。

だがこのゲームを支えているもの、それは主人公。とにかくコイツ、すぐ死ぬ。
びっくりするくらいよく死ぬ。おまけにバカだ。先程制限時間有りと言いました
けど、その時間を知るのはたいまつの炎。こいつがすぐ消えます。もし消えたら
主人公は以下のようになります。

ああっ、火が……。頼みの綱の火が消えてしまった。
暗い!見渡す限り真っ暗闇だ!
私は明かりを求めて手探りで移動しようとした。
ゴンッ!その途端足が滑り、壁に強烈に叩き付けられてしまった。

これで死にます。あっけないです。50cm程度の高さから飛び降りたら死ぬ
スペランカーの主人公と同じくらい貧弱。たいまつはマメに取り替えましょう。
また身につけるためには道具をセルフというコマンドで操作しないと装備でき
ないのです。おっと、ツルギを見つけた。早速ツルギをセルフにっと。

私は剣の刃を左胸に突いた。
……ドクドク血が湧き出てくる!ああ!なんて愚かなのだ!
自分の命を自分で絶ってしまうとは!!

死んだよ。つーか、本当に愚かな主人公だ。何でツルギを刺すかね。しかーし
自称『真の勇者』である主人公はくじけません。先に進みます。むむっ、怪しい
地下へのはしごがある。降りてみよう。

私は暗闇をはしご伝いに降りていった。
はっ、はしごが無い!!
思わず足を踏み外してしまった。
暗闇に落下して死ぬ事は私の運命だったのかも知れない……。

ひでぇ罠だ。こういうのは各所に存在しています。運命と納得しつつも、先へ
進みます。おや、怪しい井戸がある。井戸には当然つるべがぶら下がっていると
思しきロープがあります。どれどれ、調べてみるか。

あーっ!!ロープが解けた!はっ!反射的に手が伸びた!
その勢いで足が滑って井戸の底へまっさかさま!!
井戸は思ったより深かったようだ。
私は……体中の骨を折って死んでしまった。

……また死んだ。死んだら出てくる死神の顔。そして死んだ時のメッセージが
「残念!!私の冒険はこれで終わってしまった!」むきー、このヘッポコ野郎
簡単に死ぬなー。まぁ、コンティニューあるからいいんだけど、こんな理不尽
ゲーム久々にやったわ。あぁ、バカバカしい。

残念!今日の日記はこれで終わりだ!


 8月26日
みなさんお茶漬けは好きですか。俺はそれなりに好きと言ってもいいでしょう。
お茶漬けといえば永谷園。お馴染みですね。その昔、ディスクシステムと言う
ゲーム機でマリオと手を組んだりもした会社です。

そのお茶漬けにも色々な種類があります。私は以前、冷たいお茶漬けなるものを
食べましたが、いまいちでした。やはりお茶漬けは熱いお湯をかけてサラサラと
食べるのが一番ですね。シャケ、梅、わさびと種類も豊富。俺はスタンダードな
海苔が好きです。

話は変わって、呑む酒が変わりました。以前は高清水を呑んでいたんですけど
金銭的理由から大関のものもに。味は比べるまでもありませんが、やはり金が
無いので仕方ない。

そののものもですが、永谷園と提携しているのか、買ったらお茶漬けがついて
きます。ついてくるのは一食分か二食分。微々たるものです。しかし酒の消費
量は二リットルパックでも、三日。まぁ、三日に一辺お茶漬けを食うのは結構
大変だが、一人暮しではないので、充分消費できる。

ただ、こののものもはオヤジも買っている。消費スピードは同じ。なので倍の
増加量である。一日半に一食。きつい。そもそもそれなりに好きではあるけど
俺は基本的に普通のゴハンが好きなの。お茶漬けばかり食っていたら胃に
悪い。つーか、海苔ばかりかよ。違うの欲しいよぉ、うわ〜ん。

結果:お茶漬け倉庫にはお茶漬けがいっぱい。

もうね、一週間でどんどん溜まるお茶漬けに家族一同うんざり。一週間で大体
六食分くらいになります。我が家で正常にメシの食える連中は四人。そのうち
お茶漬け食えるのは三人。どんな好物も、一週間に二度も食いたくないと思う
でしょう。うむ、まず間違い無く飽きる

なので現在、もう誰も消費せず溜まっていく一方です。いらないなら別の酒を
買えばいいじゃないかと思うでしょうが、つい何となく買ってしまう。それに
食い物なので、もったいなくて捨てられない。

ここまで書いてふと思ったが、何もゴハン入れなくても、吸い物として飲めば
いいんじゃなかろうか。お茶漬けはその液体自体が美味い。むしろふやふやの
ゴハンはそう好むものじゃない。よーし、明日から二杯づつ飲めばどんどんと
減っていくぞ。液体は大好きだ。具もあるし、きっと美味いぜ、がはは。

塩分過多だよなぁ……。


 8月25日
スーパーテレビで山田花子の110kmマラソンのことを見ていました。うぅ……
やはりひたむきにがんばる姿は美しい。俺も昔はフルマラソンを走ったことが
あるし、陸上部長距離で走ることの苦しみを知っているだけに、共感できる。
わからなくなるんだよね、限界ギリギリの中、何で俺はこんなことしているん
だと。何もいいことないのに、何でって。

しかしその体験は後の人生に役立ったのかもしれません。しれませんってのは
よくわからないからです。俺は根性無しなので、すぐに物事を諦めがちになって
しまいますが、今までの経験でやり遂げれば一瞬褒められることを知った。

褒められることって、そうそうないですよ。いや、俺がそう感じないだけかも
しれませんが、心から褒められることはそう無いです。また、自分が命がけで
何かをやり遂げるってことも、そう無いです。

運動で命を削るように走った時もあった、執筆で魂を削るようなこともあると
あえて言おう。長い時間をかけて一瞬、一言「すごいね」と言われた時、もう
たまらないね。心を動かすには心をぶつけないとならないんですよ。

とまぁ、こんなことを書こうと思ってパソコンを点けた。とりあえずチャット
起動。するとひろさんから、衝撃的な事を言われた。

「桐生さん、ナチュラルの新作が出るぞ」

( Д) ゚ ゚ なにー?!

ナチュラルと言えばF&Cが出した不朽の名作であり、我が人生を本当に変えた
エロゲーである。それにハマって以来、ゲームは暗記するくらいやり込んだり
高い金出してテレカ買ったりOVA買ったりと、俺は狂ってきた。

その待望の新作が、ついに出る。詳細はここである。

当然、買う。これは俺の中で義務であり、喜びだ。たかがエロゲーと思う人も
いるだろう。俺だって普通に考えればそう思う。ゲームにハマる年ではないと
思っているし、狂乱するのも甚だしいと思う。ましてや文学作品だとかただの
ゲームに収まらないものだとも思わない。これはエロゲーだ。

しかしゲームで一喜一憂するのも、時には悪くないかと思う。本の新刊はまず
読まないし、CDだってサザンくらいだ。コンシューマ機のゲームを買う気に
なれず、エロゲーだって惰性でやることが多い。だけど、発売を待ち遠しいと
思う心、それは必要な刺激である。欲しい!

素晴らしい九月が俺を待っている。


 8月24日
昨日は呑んできたので更新できなかった、すまぬ。いやね、大学時代の友人と
呑んだのだが、やっぱり俺は酒に弱くなっている。何だろう、この弱体化は?
ちなみに昨日はビール二杯、日本酒五合、カクテル八杯より先は数えてない。
もう無茶はできんなぁ。

でも今日は二日酔いにはならなかった。起きた直後はちょっと残っているかと
思ったが、水を飲めば回復。明日から仕事なので、今日は自宅でのんび〜りと
過ごそうと決める。

しかしのんびりったって、することが無い。いや、あるよ。執筆とか更新作業
とか。そうじゃなくてもゲームだってある、ハードディスクに溜まったエロゲー
消去や移動など。でもね、やる気が出ないの。

やる気が出なくても腹は減る。一時にメシを食い終えたくせに、三時半にはもう
小腹が空いた。食ったら太るんだよ、んなことわかってるよ。でもね、俺の腹が
救難信号を発しているの。ぐぅ〜。無視できんわい。

冷蔵庫に到着。とりあえず色々見てみる。ラーメンやゴハンを食ったら流石に
食い過ぎだな。パンは甘いのしかない。豆腐は見当たらない。何を食うか考えて
いたら、次第にどうでもよくなってきた。冷凍食品無かったら我慢しよう。そう
考えつつ、開けてみる。ガラリ。

……何、このでかい肉は?

いつからあったのかわからんが、でかいステーキ用の肉がある。こんな肉など
店でしか見ていない。ともかく、これは美味そうだ。しかし、カチンコチンに
凍っている。残念、食うのはどうやら晩飯になりそうだ。

それからリンク張替えをしたり、盛大に枕によだれを垂らしながら仮眠した後
晩飯の時間になった。

さて、どう食おう?

我が家にステーキのタレなんて洒落たものはない。かと言って、焼肉のタレに
つけて食うのも味気ない。しかし塩コショウでしっかり味付けできるのかな?
結構分厚いからなぁ。

取り合えずハーブが数種類入った塩をまんべんなく振りかけながら、じっくり
両面を焼いてみる。それからおろしニンニクと醤油を混ぜた特製ソースを肉に
かけて、さっと火を通す。当たり前だが、味見はしない。つーか、俺は今まで
味見をして料理つくったことが無い。全て目分量だ。味も想像だけでGO!

焼き上がると、サンマを乗せる皿に乗せて、食うことにした。なお、我が家に
ナイフなんて洒落たものは無い。以前にはあったのだが、錆びていたので前に
捨てたのだ。取り合えず、そのままかぶりついてみよう。贅沢である。

この肉がどんな牛肉なのか、さっぱりわからん。が、特上肉では無いだろう。
または、じっくり焼いたせいだろうか。ちょっぴり固かった。とろける柔らかさ
ではない。なので、噛み千切るのに十秒程度の時間がかかった。

当然、口の中は火傷しました。


 8月22日
時は平成、世は不況。夏の暑さもどこへやら、真夏の太陽雲隠れ。雲に隠れちゃ
そりゃ涼しい。仕事場倉庫で、なお涼しい。は〜、何だか世の中の歯車ちょいと
ズレちゃってるんじゃないかね?えぇ、おい?あっとチョーさん、昼からイヤン。
ちょいとアンタ早いよそういうの?意味がわからん?俺もわからぬ。

ともかくそんな世の中の片隅で、呻いている男がここにいる。

_| ̄|○ う〜ん、う〜ん、心臓痛い〜。全身筋肉痛で痛い〜……。

筋肉痛はわかる、昨日運動させられたからだ。おかげで今日バイトやっている
最中、かなり辛かった。しかし心臓はわからぬ。原因不明じゃ。疲れのせいか
どうかも、わからぬ。何かもう、頭も昨晩からボーっとしっぱなしじゃ。うむ
ここは考えるのも面倒なので、渚に書かせよう。

「ここは先生の日常を書くとこなんですよ。私の日記じゃないんですから」

いいから。たまには女性の赤裸々日記でも書けば、いい刺激になるだろう。

「で、でも、やっぱり遠慮します。先生、早く横になってくださいよ」

イヤじゃ。

「ふぇ?何でですか。調子が悪いなら早くおやすみしてくださいよ」

いいか、俺はこの日記を書く直前まで寝ていたんだ。約二時間程の仮眠だ。だが
それはメシも食って、扇風機当てて、さぁ朝まで眠れますよって準備での仮眠
なのだ。当然、起きられないだろうと思って、目覚ましもかけた。なのに、だ。
たった二時間で目覚めたのだ。おまけに起きたらやっぱり苦しい。

「うぅ〜、でもぉ〜……」

これは習慣によるものだ。いつも朝方の四時に寝ているから、どんなに疲れて
いても、夜の七時や九時などに熟睡できんのだ。習慣とは恐ろしい。まったく
気付かないうちに順応しているのだから。

「……何かあったんですか?」

ディ・モールト(非常に)良いッ!さすが渚、俺の言いたいことを理解してきた
みたいだな。まぁ、聞きなさい。

「ジョジョに影響されてイタリア語使いましたね♪」

バラすな。まぁ、いい。いやね、今日ちょっとバイト終わった後で、買い物に
付き合わされたんだよ、婆さんに。何でもビールを贈るから、どれがいいのか
教えてくれと。んで、色々考え、ビールが決まった。だが、その商品は山積み
されている。二十四缶入り500ml箱の山だ。箱は俺の身長まで積み上げて
あったので、婆さんが取れるわけ無い。なので、俺が取ることに。だが、よく
考えてくれ。500ml缶が二十四本だぞ。

「十二キロですか、結構重たいですね」

ディ・モールト頭がいいぞ、渚。そう、十二キロ。米袋より重いんだ。さすがに
これは店員を呼ぼうかと考えたが、物事やってみるが吉。取ってみた。すると
どうだ、案外重たくない。

「アルバイトで力持ちになったんですね」

そうかもしれん。ここで恐ろしいことがある。俺はファイル整理のバイトである。
二十数万冊のファイルを整理している。なので、ファイルを抱えて移動するが
一冊二冊などの単位で運ばない。もっと大量に持つ。たまに一冊でクソ重いの
だってある。そのファイルの方がビール箱より重いのだ。たかがレントゲンや
紙の束だと思って持っていたが、まさかそんなに重いとは……。

意外な事実に驚いた夕暮れでした。


 8月21日
今日も仕事を終えた俺は、ヘロヘロになりながら帰宅。今日はどうも体の調子が
すぐれなかった。腹は下していたし、心臓に痛みも走っていた。はぁん、ここは
大人しくしていよう。

シャツを取り替え、ジーパンからハーフパンツへと着替え、アーモンドチーズ
食いながらクロノスをやる。今日は酒を控えておく。はぁ〜、まったり。

……ぬー、さっきから携帯のメールうっさいな。どうせ業者からのスパムだろ。
無視無視……って、やっぱ気になるな。ったく、誰だよ。

「バイト終わったら連絡して けこやな「今暇かい? 月夜

……何だろう?とりあえず月夜さんに電話してみることに。携帯メールは嫌い。

「今から桐生さんダイエット計画を始めるから。公園で運動しよう」

何故みんなで俺のダイエットをやろうとしてるんだ?確かに腹はぽこんと出て
いるけど、そんなに心配されてるレベルなのか?ともかくOKしてみる。車で
もう向かっているらしい。俺に拒否権は無かったようだ。

ミッション1:桐生を痩せさせろ!

急いでジーパンに着替え、用意をすると送迎車到着。車は少し大きい公園へと
向かった。何故だかしらんが、けこさんはやる気まんまんの格好だ。対照的に
月夜さんはスカートとやる気無い格好。他の人二名は普通の格好。

この公園は運動器具がたくさん置いてある。さっそく運動させられる俺。正直
用途のよくわからんものから、これは体操選手じゃないと無理だろうって物も
ある。腕立て腹筋はもちろん、色々鍛えさせられる。

だが、既にバイトでヘロヘロになっている俺にそんなハードなことはできん。
腕立ても十回できん。腹筋も二十回がギリギリ。まぁ、体力低下も当然あるが
体が動かない。ひぃ〜、月夜軍曹、勘弁してくださ〜い。

汗ダラダラ。寝転がったベンチの色が変わる程。腰も腕も限界だ。明らかに我が
エネルギーが不足しているのがわかる。しかし久々に童心に返ったようで少し
気持ちいい。その後は明日もバイトがあるってことで、帰宅。

とりあえず、水を飲む、飲む、飲む。一気に500mlくらい飲む。これだけ飲めば
結局太るんじゃなかろうか?当たり前だが仮眠した後にメシも結構食ったしな。
うむむ、体重はやっぱ変わってないんだろうなぁ……。

ミッション失敗です。


 8月20日
きっと俺だけかもしれない。誰しもみなさんそういう疑惑があることでしょう。
コップを持ったら小指を立てるのは俺だけ?ボーリングで投げる手の向きが逆
なのは俺だけ?股間に顔がつくのは俺だけ?……まぁ、色々あります。君達も
そういうのがあるでしょう。些細な疑問を持って。

取るに足ら無い些細な疑問。こんなの考えてるの俺だけじゃないのかって疑問は
しばしば膨れ上がります。今日も仕事中、ふと考えていました。それは何か?
知りたいですか?ふふふ、知りたくないっても話ちゃいますよ。

それは、同じ文字をじっと見ていると奇妙な気分になるんですよ

例えば「か」という文字をじっと見ていて下さい。より効果があるのはそれを
何文字も書いた時なんですけど、段々と何故これで「か」と読めるんだ。変な
文字の形だなぁ。そういう意識から始まり、最後には「か」に吸いこまれそうに
なったり、「か」がぐにゃぐにゃ曲がる印象を受ける。

これは俺だけかもしれませんが、もしみなさんも同じ印象を抱くなら連続した
文字、記号をじっと見ていると、人は妙な気持ちを抱くのではないか?

あぁ、文字だけじゃないかもしれません。何でもいいんです。絵でも植物でも
そうです。人なんかは特にそうでしょうね。

じっと見ていれば、疑問を抱き始め、最後には妙な感覚を抱くのかもしれないの
です。吸い込まれそうになる感覚。それを友情だの愛情だのに結び付けているの
かもしれないんですよ。

では、一体どこに吸い込まれてしまうのでしょうか?

実はまだ、俺は吸い込まれたことがありません。長年疑問を持っていても未だ
未知の世界なんです。何かね、怖くなるんですよ。帰って来れないトワイライト
ゾーンに行ってしまいそうで。あぁ、でももしその先の世界へ行ったなら一体
どうなってしまうのでしょうか。

話は変わり、先日友人からリカヴィネなるものをもらいました。よく知らないん
ですが、何でも巷で人気の商品みたいじゃないですか。んで、そいつを一つだけ
渡されたんですよ。ブルマはいてお弁当持っているリカちゃんを。

最近のおもちゃって、結構よくできているんですね。カバンに入れたまま放置
していたことを忘れ、仕事場や阪神戦にまで持っていったりしていたのをつい
先日思い出し、作ってみたんですよ。サクッと完成。

んで、ついリカちゃんの股間を凝視してしまう。へ〜、ちゃんとこのデルタも
しっかり手抜きされずに作られているなぁ。じ〜っと見ていると、次第に例の
疑惑が生じ、トワイライトゾーンへ引き摺りこまれる……一体この先の世界に
何があるんだろう……?

「おぅい、ニンニクの醤油漬け……何やってるんだ、お前?」

オヤジの白い目がありました。


 8月19日
う〜ん、う〜ん……出ない。困ったなぁ。

「どうしたんですか、先生。そんなに困った顔をして」

いやな、日記のネタが出ないんだよ。ネタってよりも、書くことかなぁ。そりゃあ
日記なんだから日々の出来事を書き綴ればいいのだろうが、昼起きて仕事して
帰ってビール呑んで仮眠して、日記書いていますなんて日記は、やる気の無い
夏休み終わり間際の小学生みたいでイヤじゃ。

「それで面白いことを書こうとしているんですか?」

俺は自分の日記が面白いなんて思ったことは一度も無い。何故なら俺にとって
当たり前のことしか書いていないからだ。それでもやっぱり読者を飽きさせない
ようには書きたいよ。基本の生活は一緒なのだから、そこにその日ならではの
エッセンスを盛り込みたい。だがねぇ、最近ダメなんだよ。

「ダメなんですか?毎日書いているじゃないですか」

ところがどっこい、最近だと日記を書く前にものすごく悩むよ。毎日何も無い
からねぇ、書くことが無いのが一つ。もう一つは想像力の欠乏だ。

「想像力の欠乏?」

うむ。実は最近想像力が低下しているかもしれない。別に街を歩こうが一人で
部屋にいようが、えっちな妄想が起こらない。つーか、あまりエロいこと自体
そうそう頭に浮かばない。これはピンチですよ、渚さん。

「別にいいじゃないですか、そんなこと考えなくても」

ブァカ者がぁ!エロ妄想こそ、我が起源なり。エロ本見てて小説が誕生したり
するきっかけになったり、落ち込んでいる時もエロにより機嫌を直したりなど
生きるために必要。それが今ではエロゲーやエロビにすら向かう意欲が消えて
きている。日課のように、作業のようにえっちしているんだぞ。

「……それで、日記が書けないのはえっちなことを考えられないから、と?」

そのとーり!ここの読者はエロ話が好きなはず。つーか、俺が好きなのだから
きっとそうだ。それが無いのは寂しかろう。俺も寂しい。

「女の人だって、ここ読んでいるんですよ。それに、言おうとしていることは
わかります。どうせパンツくださいとか言うんでしょう?ダメですよ。今まで
そういう応募して一つも来た試しがないじゃないですか。メールだって喜んで
開いたら「ヤフーからメンテナンスのお知らせ」しか来ないじゃないですか。
も〜、そんなことばかり言っていると、好意を持った女性も幻滅しますよ」

うわ〜ん、うるせぇ〜。


 8月18日
今日の仕事はちょっぴりハード。週始めなのにこんなにがんばっていいのかと
思ったくらい働いたため、家に帰ったらぐったり。クロノスやっていたけれど
眠くて仕方が無い。うむむ、夜は執筆がある、仮眠しよう。

夢の中でジョジョが出てきたり、愛しい人が出てきたりと、それなりに幸せな
夢を見ていたら、不意に携帯が鳴った。夢の世界は破れ、一気に現実へと引き
戻される。猛烈な疲労感が体を襲う。動けない、目もろくに開けられない。

誰からだろう。かなりイライラしながら出ると、妹からだった。

「兄ちゃん、すいかの食い合わせ悪いのって知ってる?」

うっさいわ、ボケが!

急用だと思って出たら、そんなんかよ。知るか!疲れていて頭も回らないので
後で連絡すると行って、再び寝たが、気持ちよく寝られなかった。くそう。

メシを食い、この日記を書く前に調べてみた。どうやら天ぷらとの食い合わせが
悪いらしい。あれ、天ぷらと悪いのは氷水だと思っていたんだけどなぁ。更に
よく調べてみれば、どうやら水分を摂り過ぎるのがよくないみたいだ。確かに
脂っこいものと水っぽいものだと、胃腸に負担がかかる。夏は夏バテなどにより
胃腸が悲鳴を上げやすい。だからでしょう。

しかし、水分は俺、毎日ものすごく摂取しています。晩酌で酒を呑むから翌日
脱水症状になっており、麦茶や味噌汁をガブガブ飲む。仕事場では汗かくので
これまた水分を摂取。帰ってきてから麦茶をガブガブ、仮眠して起きたらまた
メシ食いながらガブガブ、日記を書き終われば晩酌でグビグビ。

これじゃあ胃腸も悲鳴を上げるはず。悲鳴を上げじとも水太りの予感。うむむ
水分摂り過ぎはよくないのか。しかし俺は水物が好きなのだ。

最大の理由が、食いやすいから。食べるのに苦労せず食えるのはいいのだ。
逆に焼き魚なんかはダメだね。骨とかあるんで、美味いが食いにくい。同様の
理由で豆腐が好きな理由も、きっとこれ。手羽先はダメだ。

そもそも前から疑問なのだが、手羽先ってどうしてあんなにも食いにくい形を
して売られているのだろうか。肉なら加工して売ってもよいはずだ。別に骨を
取って肉だけ売っても味はさほど変わらないだろう。なのに、わざわざあんな
食いにくい形にしおって。骨と骨の間の肉が食べにくいったらありゃしない。
かぶりついて食べようとすれば、口の周りがベッタベタ。ムキー!

俺はメシ食っている時はそうそう口周りをベタベタにさせたくないんですよ。
恥ずかしいじゃないか、例えみんながそうして食っているとしてもだ。どうせ
同じくベタベタにするなら、えっちしてる時だね。恥ずかしいの前提だしさ。
汗や唾液やその他の体液やらでならば、俺も美味しく食える。そういや女性を
食うとみんな言うが、どうみても食われているのは男だと思うのだが?

食も性も欲は果てません。


 8月17日
日記は自分の内部に起こりつつある事を、はっきり当人に知らせてくれる
(サルトル)哲学者

先日この文句を見つけた時、ふとこの日記に疑問を抱いた。はて、この日記で
一体俺の中で何が変わり、何を伝えてくれるのだろうか?

「お前は二十三にもなって、こんなおバカなことばかりしているんだぞ」

天の声に、ちょっぴりがっかり。思えばあまり外に出ないので人と交わらない
くせに、おバカなことを繰り返している俺は、はたから見れば非常に滑稽なの
かもしれない……。

はっ、となると今日のアレもやっぱりそう見えるのかな?

いやね、特に何もすることが無い昼下がり、ネットゲームをいていたんですが
アホーBBの腐れ回線のせいなのか、やたらブツブツ切れる。知らない人と折角
パーティーを組んで一緒に遊んでいても、こうなら申し訳無くなってくるので
ソロでやっていたのだが、やっぱり切れる。

段々俺も切れそうになってきたので、オヤジから氷結オレンジをもらって呑む。
あぁ、昼に呑む酒はどうしてこんなに美味いのか。ちょっぴり幸福になる。

半分飲むか飲まないかってとこで、暑くなったので扇風機をつける。おぉっと
読者諸君、まだ早い。この年になって「ワレワレハ、ウチュージンダ」などと
言うわけが無い。普通に涼のために、だ。

上半身裸になって飲んでいたので、ちょっと腹が冷えてきた。シャツを替えよう
そう思い、タンスからシャツを取ろうとして、ふと自分の腹を見た。

おもむろに腹筋に力を入れ、腹をへこませる。うーむ、横についた肉が憎々しい
……なんてね。はい、すみません。んで、まぁ、しばしそのまま、力を込めて
ポージングする。ふふふ、まだまだ大丈夫……。

ピッキーン!

ぎゃあああああぁ、背中つった〜。痛い痛い〜。膝を折り、悶絶する俺。当然
上半身裸、おまけに力を入れられないので腹もたるむ。おぉう、苦しんでいる
最中、オヤジが入ってきた。

「おーい、ノートパソコンのことで……何やってるんだ、お前?」

肉親に見られてもちと恥ずかしい。


 8月16日
それは先日、一通のメールから始まった。

「なぁ、風俗連れて行ってくれ」

差し出し人はギター。我が友人である。コイツは以前十六歳だかと付き合って
いたくせに、えっちをせずに別れている。つまり経験無し。当然、風俗体験も
無し。だが、最近になって社会勉強が必要だと思ったらしく、行きたいと。

親友の頼みを断るわけにはいかない。幸いバイトしていて多少の金はあるので
その頼みを聞き入れることに。ぬ〜、だが連れて行ってと言うからにはおごって
くれてもいいじゃないか。……まぁ、就労一年目は金が無いんだなぁ。

夕方にギターと会う。とりあえずカラオケに。気兼ね無い友人とのカラオケは
非常に楽しい。最近ではこうまで楽しいことは無かった。いいものだ。

二時間程楽しむと、メシを食いに行く。ラーメンでいいかと思っていたけれど
「呑まなきゃ行く勇気が無い」と言われたので、居酒屋で。酒を呑みつつメシを
食う。うっ、食い過ぎたかも……。でもある程度酒は呑みたい。

適度に呑んだところで、いい時間になった。すっかり外は夜の顔。よぉ〜っし
では戦場へと向かおう。店に入ると、すぐ店員が出迎える。少しだけ慣れている
ので、動揺はしない。入浴料を払い、待合室へ。

土曜日なので混んでいるかと思ったが、客は我々だけのようだ。ラッキーだ。
とりあえずギターを先に行かせる。数分遅れて俺の番。

内容は割愛する。ここは爽やかモテ系サイト。決してエロサイトではぬぁい!
知りたいなら、行ってくるがヨロシ。女性で知りたいならメールかチャットで
懇切丁寧に手取り足取り股取り教えてあげよう。

店を出ると、二人の笑顔は清々しかった。思わず握手。よくやった、ギター。
これで君も一つ大人になったな。とりあえず、それを肴に、また呑み屋へGO!
呑み終わり、滞り無く帰宅。は〜、今回はまぁまぁだったなぁ。でも、たまに
行っただけあって、それなりによかったなぁ。

「……どうして、そういうとこでするんです?」

愚問だ。世の中、考え方ってのはたくさんある。愛の行為でのセックスをその
極致とする人もいる。でも、俺はキスと一緒。別にえっちが愛を確かめる最高の
行為であると思わないし、特別すげぇものだとも思わない。どこでも誰とでも
できるなら、金など払わない。できないから、行く。俺にとって、風俗なんて
気晴らしと一緒。ビリヤードやボーリング、カラオケとさして変わらないのだ。
不特定多数の人とえっちするのは変だと思うなら、一生処女童貞を守ればいい。
嫁さんだって、別れるかもしれんのだ。

ギターよ、また行こうな。