狂人日記

トップページに戻る 過去日記倉庫へ


 6月15日
すっかり俺も忘れていた上に、多分世間でも影が薄いんじゃなかろうかと思うの
だが、今日は父の日である。そんなわけで親父の父の日、母親の父の日に付き
合わされ、両方の爺さんに会ってきた。片方には無理矢理昼から酒を呑まされ
片方は病床でうわ言を繰り返している。両方共、脳梗塞経験者と知り、健康に
気を……つけても無駄だと思い、帰宅後にビールを呑む。

はい、これで父の日の俺は終わり。これから語るのはここの読者が待ちわびて
いるor予想しているものです。そう、今日は『ちちのひ』

乳の日なのだ!(バックに波しぶき)

そう、管理人も日々気になって止まないおっぱいという魔性の双丘。しかし
先日貧乳について書いたので、大小について語るのは芸が無いと思われて
しまうかもしれない。う〜ん、う〜ん、何にしようかなぁ?

そうだな……このことについて書こうか。

俺が女体の中で好きな部分を上げろと言われれば、そりゃどこでも好きなので
鎖骨、ふくらはぎ、アキレス腱、髪の毛、手、唇……と多くあります。その中でも
やはり乳は別格。女性のシンボルだけあって、形や柔らかさが芸術を感じさせ
ます。う〜ん、むにむに。

だがしかし、乳は俺の女体パーツランキングでトップを獲れないのだ。だって
俺は乳より股間に興味を惹かれてしまう。何故か?!

乳と言うものはそれなりにお手軽なのだ。お手軽と今言ったけど、男性諸君の
並々ならぬ乳を見たい・揉みたい・吸いつきたい欲求はわかっている。そして
その叶え難さも。だが、乳はその形(主に大小)で普段の生活でも布越しでは
あるが、お目にかかれる。そしてそれを堪能できる。

乳とは芸術なのだ。乳首も含め、あのふわりと柔らかマシュマロに俺を含めた
男は魅了されるのだ。人によって好みが別れる大きさ、柔らかさ。乳輪比とは
こういうものだ、なんてことすら話せる。手軽に堪能できる女体。グラビアなど
見ればおねーちゃんがババーン、夏になれば大勢ドドーン。いいねぇ。

対して股間。ヘアヌードは労せず見かけるようになったけど、やはりその先に
興味が惹かれるもの。だが大抵見れば、げんなりする男性も多い。我が友人も
ことごとく気持ち悪いと言ったものだ。そらまぁ、まんま内臓だしな。

だが、乳が芸術なら股間はエロティシズムだ。その生々しさに俺は惹かれるの
です。探求し尽くせない場所。う〜む、一度クスコでじーっくり見てみたいと思う
俺は余程病んでいるのだろうか?

しかし、誰しも、女性諸君もそうだろうと思うが、乳に顔を埋めるのはすごく
気持ちいい
。性的な快感ではなく、安心するのだ。それは遠い過去となった
母を想起するからであろうか?あんな枕があればいいなと思うのはきっと俺
だけじゃないはずだ。

偉大なる乳に感謝!


 6月14日
見舞いへ行くはずだったが、中止となる。と言うのも、何かわからんけれども
すっごく疲れがたまっていたので、メシを食ったらまた寝てしまった。うーん
ロクに動いてないから、少し何かしただけで疲れてしまうのかな?体力の低下
だろう。おかしいな、昨日はムスコと遊んでいないのに。

ともあれ、十一時に起床、十二時にメシを食い、二時に昼寝。打ち込みしないと
いかんのにぃ……Zzz……。

再び目覚めたのは夕方の五時半。うーん、打ち込みでもやるかぁと、カタカタ
打ち始め、五分もしないうちに電話が鳴る。登録されてない番号だ。はは〜ん
もしやこれはバイト受かったって電話だな。そろそろ連絡するはずだしな。

「よぉ、桐生さん。外見てみれ」

バイトの電話じゃなく、冬弥さんからの電話。もう一人見なれない男もいる。
こ、これは襲撃の電話。ってか、来るならもっと早く電話しやがれ!ともかく
慌てて着替え、招き入れる。

もう一人の謎の人物はチャットで以前何度か話したTWOFさん。我が部屋に
着くなり、ファンですと言われる。いい気分だ。愛読者ですと言われる。涙が
出そうなほど嬉しくなった。あまりにもいい気分になってると、原稿とサイン
下さいと言われる。ふふふ、あげるよ、原稿なんて。ほぉら、未完成原稿でも
あげよう。もう書かないから、別にかまわぬ。

すっかり綺麗になった我が原稿入れを見て満足。うむ、掃除完了。これで四十
冊以上の原稿用紙が後輩やらTWOFさんやらにあげたわけだが、こんなもの
もらって嬉しいのだろうか?デビューしてるならまだしも……。これが世間で
言う、先行投資ってやつなんだろうか?まぁ、もらってくれるなら嬉しい。

なんのかんのと話していたら、月夜さんがレポートでひぃひぃ言ってるらしい
との情報を入手。うむ、ここは妨害気晴らしのために、電話をかけてあげよう。
そうだなぁ、元気が出るように彼女のポエムでも朗読してあげよう!

「もしもし。今から君の詩を朗読してあげよう。切なさに……」

「いやああああぁ〜」

切られた。ミッション失敗。心暖まるどころか、業火の炎を燃やしてしまった
みたいだが、まぁレポート書くのは俺じゃない。がんばるがヨロシ。

不意の珍客は帰っていった。俺はTWOFさんにだが、原稿を渡した。彼らは
俺に置き土産を残してくれた。ありがた迷惑な置き土産。

部屋が男くさ〜い。


 6月13日
時間ってのは案外足りないものなんだと、また最近思うようになってきました。
またってのは、以前もそう思っていたんです。でも、つい怠惰な生活と現実から
目を背けがちな生活を繰り返していたんで……いかんなぁ。

ぼんやりしていたら一日ってのは長いもんで、必要に迫られていることがある
にもかかわらず、何かと無為な時間を過ごしてしまうもんです。ゲームしたり
目的の無いネットサーフィンしたり、漫画読んだりなんて、実は現実がヤバイ
状況になればなる程、このような逃避行為をしたがるものです。

いやね、最近真面目に小説書いたり打ち込んだりしてるんですよ。幾らやれど
終わらない。書くべきことがたくさんある。前から執筆はしていたが、どうにも
ここ一年くらい死ぬ気でやっていなかった。もう今年も半年になるのに俺は
前進していないことに気付く。何か去年の今頃もこんなこと言ってたな。

あぁ、短編書いても短いって言われる。短編だから当然なのだが、やはり皆は
長編を望んでいるんだろうか?だが、そんなにホイホイ書けるもんじゃない。
読むのは数時間、または数日。書くのは半年。ぬぉ〜、せめて三ヶ月で長編を
書かないと飽きられるのか?!

なんて、心中てんてこ舞いなのだが、実際そんなにがんばれぬ。人間そんなに
急にがんばれぬものだ。そんなわけで、気分転換に学校に行って原稿でも打ち
込もうかと思ったが、つい漫画を読み、ゲームをしてしまう。

そのゲームってのが、タイピングオブザデッド。キーボードで文字を打っては
ゾンビを倒していくというものです。俺はブラインドタッチができないものの
人並みには打てると思ってます。人並みがどの程度なのかよくわからんけど
ともかく人並み。部室にあったので、さっそくチャレンジ。はっはっは、俺の
前に屈せよ、魑魅魍魎どもがぁ〜!

_| ̄|○ 無理だよ、これ……。

何かね、見てから打ったら間に合わないんだわ。俺はキーボード見ないと正確に
文字を打てないので、画面での指示を見てから文字を打つと、どうも遅れる。
遅れればゾンビに食われる。あぁん、そんなにわさわさ来るな〜。

見ないで打ちこめる人を尊敬。

おまけ:牛マトリックス(動画)


 6月12日
木曜日はアンビリーバボーの日。野球を見ようと思ったんですが、あまりにも
ひどい試合だったので、見る気も失せ、ミリオネアからそのまま見ることに。
んで、思うんだが、ミリオネアって高校生とか大学生とかって出さないよね。
あれはずるいよなぁ。まさか筆記試験がメチャクチャ難しいってわけじゃある
まいし……。

話を戻そう。その、アンビリーバボー。前半の不思議な話も当然好きなのだが
やはり俺は後半の感動のアンビリーバボーが好き。結末の読める話でも、感動
することは充分にある。何もどんでん返しの意外な結末が素晴らしい話ってな
わけじゃない。

今日の話はこんなお話でした。バンド活動をしていた男性が、ある日脳梗塞で
突然倒れる。四十八時間後に発見されるが、危険な状態。三日間生死の境を
さまよい、意識を取り戻す。しかし右半身のマヒ、失語症、聴覚障害となる。
男は見舞い客に気丈に振る舞うが、一人絶望する。

リハビリによって体は動かせるようになるが、言葉と音は戻らなかった。んで
ある日突然、左手で絵が描けるようになる。ちなみにこの人は右利き。それを
きっかけに絵を描き始める。その間に見舞い客の女と親しくなる。

紆余曲折あり、その人は見事絵描きとして認められ、かつ見舞い客の女と付き
合い始め、結婚するらしい。生涯を見事乗り越え、幸せを掴んだのです。

こういうものを見ると、どうも心を動かされる俺。いや、感動ってのもあるが
もしもいい作品書けるなら、腕の一本くらいってね。う〜む、こまった癖だ。
健康だと、どうもこんなこと考えてしまうね。

ともかく障害はさすがに困る。だが俺は小説書いて五年になるが、これで何か
色恋沙汰が起こったことは、記憶の限り一度も無い。おかしい、モテるために
書いてるのに……やっぱ文章はダメだ。絵を描こう!

「アンタ、子供の頃に白樺の絵を青く塗ったでしょ。絵心なんか無いって」

前衛芸術とも言えない我が絵心。


 6月11日
わかっていても、避けられないことは世の中多い。それが日常に溶け込んで
いて、違和感の無いものならば、なおさらだ。しかし、それが巧妙な罠なのだ。
俺も今日、ついうっかり、わかっていたのにやられた。

いつものように十一時頃起床。もう少し寝ていたかったが、どうも寝られない。
仕方ないので布団から出て、パソコンを起動。IRCチャットを起動し、ネット
巡回をしてみる。昨晩更新されてなかったとこが、もしかしたら更新されている
かなぁ、なんて期待を持つ。

巡回を終えると、ラグナを始める。平日昼間は当然人が少ない。他のキャラを
見かけると昼間からゲームしているダメな人なのかなぁ、なんて我が身を一切
省みないでプレイ。それも三十分で飽きる。

すると、十二時。そろそろメシの時間だ。しかしまだ腹は減らない。本棚から
ジョジョを引っ張り出し、読む。う〜む、DIO様はかっこいいなぁ、ワムウは
かっこいいなぁ、波紋使いたいなぁ……。

「先生ー、ゴハン食べて下さいよー」

ここで断ったら機嫌が悪くなるので、メシを食いに部屋を出る。階下の台所に
行こうとしたら、みんな二階の居間に集まってるのが見える。あれ、メシは?
呼んでおいてメシの用意がされてないと不機嫌な俺。居間へ突入。

居間にはケンタッキーの箱があった。おぉう、珍しい。久々に見た気がする。
……ん、もしかして、これが昼メシ?ってか、俺の朝メシ?

「美味しいですよ〜」

俺が来る前に食ってたみたいで、みんなの口元は油でテカテカ。さっそく俺も
一つ手に取り、パクリ。うむ、美味い。しかし一日の最初の食事がこんなんで
いいのだろうか?カロリー高いし、あまり健康によくないような……。

そんなことは食ってる最中は美味いから考えず、三つ食ったとこで満腹。あぁ
美味かった。満足だ。自室に戻り、さぁてジョジョでも読もうかn……。

ぐぉおおおおおおぉ〜、腹痛い〜。

あぁ、やっぱり食ったらダメだったんだ。毎晩晩酌してるせいで胃腸のやられて
いる俺は、大人しくゴハンかスパゲティにしとけばよかったんだ。わかってた!
食ったらこうなることを、俺は知っていた。だが、目の前に美味そうなチキンが
あれば、食べるでしょう?カーネルサンダースの罠だとわかっていても、食べる
でしょう?滅多に食えないもんだから。

あぁ、幸せな苦痛。最近便秘してたんで丁度いいったらいいのかも知れないが
やはり腹を下すのはいい気分じゃない。おまけに便所に篭ってる最中にずっと
ジョジョ読んでたら足痺れて、一人で悶絶してたし……あぁん、もぉ!

もらったカニ食って、また腹痛い。


 6月10日
泥棒が出ました。俺の大事なものを奪って、今も逃走中です。そいつは非常に
タチが悪く、いっつも奪いっぱなし。俺が手に入れれば、すぐに奪っていって
しまう。一日も経たないうちに、ササッと。

ヤツの名は記憶泥棒

俺、今日何してたか思い出せない。もうね、つい半日前のことはおろか、たかが
数時間前のことすらも。今日のおおまかな時間経過を説明すると、こうだ!

昼に起床。ネット巡回しつつメシを食う。
 ↓
ラグナがメンテなので、学校へGO!
 ↓
部室で雑談。
 ↓
腹が減ったので帰宅。メシを食う。
 ↓
今に至る。

何の変哲も無い一日。そう、平凡だ。だが、平凡な一日にだって何かしら一つ
くらい何かが起こる。電車に乗ってたらカワイイねーちゃんがいたり、不意に
ムスコが騒いだり、記憶に残るバカ話したり、靴の紐がほどけたり、ジュース
買いに行ったらいきなり好みの女に告白されたりとか、あるはずなんですよ。
なのに、なのに、本当に何も無かった。何一つ無かった!

……おかしい、そりゃおかしい。何も無いなんて変だ。っと、ここまで考えた
ところで、俺は逆転の発想とでも言うべき考えに思い至った。

何も無かったんじゃなく、あったけど忘れてるのかも?!

そう、何も覚えていないのはおかしい。記憶泥棒が俺の記憶を奪った。そうに
違いない。くそぉ、これではもし俺に利益になる話があったとしても、忘れて
しまっていたら何にもならないじゃないか。いや、むしろ場合によっては罵倒
悪評信頼低下となってしまう。いやぁ〜。

はて、ところで俺の利益って何だろう?女からの告白?バイト採用?おごって
もらう呑み会?陵辱エロゲーもらうこと?う〜ん、う〜ん、何だろう?

それも奪ったか、記憶泥棒!?


 6月9日
突然ですが、俺は豆腐と卵が好きです。豆腐は今の時期なら冷奴。寒い日には
湯豆腐。ヘルシーだしね。冷奴はネギと鰹節を乗せて、醤油をたらり。冷えた
豆腐が口の中でとろける感覚。う〜ん、美味い。ちなみに俺は絹ごし派。

同じように卵も好き。昔、生卵を食ったら体調不良を起したものですが、今は
全然平気。むしろ生卵大好きで、よく醤油かけて飲んでます。タンパク質摂取
しないと、夜の弾薬が切れてしまう。

生卵だけじゃありません、ゆで卵だって好きです。キン肉マンの作者じゃなく
生卵をゆでて作った、あのハードボイルドね。パラパラっと塩かけて、半分程
ぱくり。んで、黄身の上にまた塩かけて、ぱくり。うんまぁ〜い。

そのゆで卵、食べれば当然美味い。だが、食べ物は食べるだけにあらず。そう
食べるまでに、楽しまなければならない!みなさんも必ず経験があるはずだ。
ゆで卵の殻を剥いたことが!

ゆで卵の殻を剥く時って気持ちいいですよね。コンコンっと叩き、小さなヒビ
から、ちょこちょこ剥いて、でかい殻をがばっと剥く時の快感。あれが好きで
ゆで卵食ってるってのもある。

今日の夕食。今日も美味しいメシが食えて幸せと思い、味噌汁に一味唐辛子
ガバカバかけ、それを啜る。もう三杯目。中には豆腐が入ってる。うむ、美味い
なぁ。そして、たけしの世界まる見えテレビは面白いなぁ。

ふとテーブルを見ると、ゆで卵がある。しかし、俺の腹はもう限界だ。つーか
この味噌汁すらギリギリである。うぅ、食いたい。だが……。

葛藤の末、食うことを決断。食ったらきっと苦しくて悶絶するだろう。だけど
食わないと後悔する。食事に後味の悪いものを残してしまう。いやだ。メシは
気持ちよく食い、終わりたいのだー!

コンコン、コンコン……パリッ。

チョイチョイ……(いらいら)……チョイチョイ……(いらいら)……。

メリメリ(あっ、白身も剥がれた!)……メリメリ(あぁ〜)……。

薄皮が綺麗に剥がれないー!


 6月8日
それは昨晩、日記を更新し終え、酒を呑みながら小説の公開作業やら打ち込み
やらをしながら、チャットで浮かれていた時のことです。突然母親が血相変えて
我が部屋に飛び込んできました。何だろう、また親父が倒れたのかな?

「おじいちゃんが倒れた!早く来て!」

ともかく救急車呼ぶくらいヤバイらしいので、見に行くと、ベッドの上で意識
朦朧としつつ、ぐったり。うぉ、こりゃ確かにやばそう。嘔吐もあるみたい。
話しかけても呻くだけで、反応しません。あひゃ〜、一大事だ。

ともかく救急隊員が入ってきてもいいように用意をしているうちに、救急車が
到着。……あれ、なかなかこないな。何だよ、もぉ。こういう時はつい苛立ち
がちになってしまう。OK落ち着け俺。冷静に状況を確認だ。

救急隊員、隣の家に行っちゃった!

慌てて隊員を呼び戻し、我が家に招き入れる。我が家に救急車が来るのはもう
二桁に上るだろう。こっちも慣れたものだ。応急処置と簡易検査がすぐ始まる。
う〜む、しかし、傍目から見ても今回のは……。

「左半身マヒ、脳梗塞の疑いだね」

げげっ、何だとぉ!う〜む、麻痺とは大変なこっちゃ。てなわけで救急隊員の
手伝いをしつつ、見送る。付き添った母親と祖母からの連絡が入らないうちに
明るくなってきたので、寝る。酔っ払ってたしねぇ。

七時半頃、一旦起床。と言うのも妙に玄関チャイムと家人の話し声が聞こえる。
うるさいなぁと思ったが、そのまま二度寝。眠気には勝てないし、今はどうこう
俺ができることは無い。医者を信じて……Zzz……。

九時半頃、また起床。ピンポンピンポン玄関のチャイムがうるさい。イライラ
しながら、丁度帰ってきた家人に話を聞く。何なんだ、あのチャイムは!一体
どこのバカだ!

「あ〜、あれね、誰も鳴らしてないのに、勝手に鳴るんだわ」

……えっ?誰も鳴らしてないのに、勝手に鳴る?!

どうやら三日前くらいから誰もいないのにチャイムが鳴るらしい。ほぉ、俺は
てっきり客が来てるものだと思ってたが、どうやら違ったのか。そうだよな。
確かにチャイムは鳴ってたが、家の誰かが対応してる素振りはなかった。

小さな子供のイタズラなのかと思い、俺が玄関に立ってみる。う〜ん、確かに
誰もいねぇな。つーか、我が家のチャイムを鳴らすにはガラス戸を開けないと
鳴らせない。そこまで侵入するヤツがいるってのも、よくよく考えたら変な話
だよn……。

ピンポーン。

……これは、あれか。所謂『霊』ってやつですか?霊が異変を知らせにやって
来たんですか?俺は結構こういうことを信じる。だって、そうでも思わないと
説明のつかないことが、我が家には多いんですよ。いや、まぁ、その霊も何か
あるから気をつけろとチャイムを鳴らしてたのでしょうか?

随分でかい音の虫の知らせだなぁ。


 6月7日
昨日更新が無かったのは呑んできたためです。うむ、たまに会うやつと呑むと
当時の思い出がよみがえって、楽しいもんですわ。いさかいがあったヤツだが
和解を果たす。怨恨と借金は残しておくものじゃないね。

で、話は酒とは関係なくなるんですけど……ちょいとした発表があるんです。
いやね、このひきこもり生活を続け、国からダメ人間認定され、バックを失敗
して車のミラーを壊し、アミノサプリのTシャツ結局当たらなくてしょんぼり
スクール水着到着ひゃっほーなんて私ですけども……。

この度、彼女ができました!

と言ってもネット限定のお話ですけどね。ともかく、この世に生を受けてもうすぐ
二十三年、酒を呑み始めて二十一年、オナニー初めて十五年、小説書き始めて
五年になる俺が、ついに、ついに……限定あるが、いいもんだねぇ。

ネット恋愛と言うものは、正直微妙なものだと思います。表現するものが文字
だけなのですから、それを本当のことと受け取るためには信頼が必要。ネット
世界において、本当のことは現実世界よりも曖昧です。文字だけなら誰だって
スーパースターになりきれるのですから。もしかしたら、告白して喜んでいる
ような台詞を言いながら、ディスプレイの前では嘲笑してるかもしれない。

だが、だが、俺はそれでも信じたい。真実はどうなのかわからない。知らない
方が幸せな事だって世の中たくさんある。例えどうあれ、今俺は幸せなのだ!
間違い無く、生活の中で会える時間を渇望しているのだ。あぁ、今こそ言おう!
大声で言おう、HAHAHA。

爽やかモテ系なのだ、俺は。

そんなわけで浮かれながら部室へ行き、後輩にそんなことを話したら、とある
後輩がこんなこと言いおった。

「桐生さん、エロゲーの主人公みたいですね」

エロゲーの主人公とはどういう意味かと訊けば、仲の良い妹がいて、ネットで
あるが彼女がいて、従姉妹は年下の女が数人。年上からのそういう誘いだって
あった。おまけに渚がいる。う〜む、確かに客観的に見ればそう思える。

しかしエロゲーとはひどい例えだ。それは俺がエロエロだからですか?あぁん
物事を表層でしか捉えられない後輩よ、残念なり。見よ、この溢れんばかりの
大人の魅力。知性溢れる文章。まるで教則本!

「桐生さんの日記って、ほとんど必ずエロって単語出ますね」

気のせいだ。恥性溢れる文章だったらまるで意味が変わってくる。あ、そこの
君!そうそう、君だ。君も僕をエロエロだと思うのかね?あぁ、無理に答えを
出さなくたっていい。考えるな、感じろ。だがそう言ったブルース・リーは鏡の
間の鏡を全部割ったバイオレンスムービースター。好きだけどね。

あぁ、もう何がなんだかわからなくなってきた。ともかくこんな浮かれた文章
書くのはこの時期だけかも。だって俺が一番びっくりしてるんだもん。いやぁ
気分いいね。でも街中でイチャついてるカップルは未だに許せないけど。

だから最近筋トレ始めたの。


 6月5日
「ちょっと、兄ちゃん。そのお腹、妊婦みた〜い」

「いや〜、アンタ見る度に出ていってるね」

「先生〜、重いです」

ひでぇ言われようです。うぬー、確かに腹は出てきている。自分で見てもこう
ホロリとしかねない程だ。わーん、きっと気のせいだ。みんな立体メガネとかで
俺の腹を見てるんだ(映画館でもらうやつ。今は無いかも)。きー!

う〜ん、しかし確かにこの腹じゃ、モテない。どう見てもヤングマンには見え
ないのが痛いところ。これじゃあ海になんて行けない!友人と風呂入りに行く
ことすら恥ずかしい!これじゃあ「私、桐生先生のことが好き。好きってよりは
……もう、抱かれてもいいとすら思ってる。でも、おなかがあまりぽこんって
出ていると、ちょっと冷めちゃうかも……」
とか言われた日にゃ、あ〜。

以前、好きな女が出来た時に、このままじゃえっちする時に恥ずかしいからと
必死になって鍛え、腹筋を割った実績があります。女が絡むと昔から思いがけぬ
パワーを発揮する俺。夏のあばんちゅ〜るに向けて努力すべきだ!(ピザパン
食いながら)

ともかく長続きするかどうかは置いておいて、筋トレをしてみた俺。初日なので
無茶な運動は避けよう&今日は走る気になれないので、室内で。腕立てをして
みることに。フフフ、これでも三分で100回はできた俺。今でも30くらい
余裕だろう。そりゃ、1・2・3・……

10回でダウン。ぐあぁ〜、自分が重い〜。すご〜く重い〜。最近の私ったら
一升瓶より重いもの持ったことなかったからだわ、オホホ。……気を取り直し
次はスクワットだ。目標50!これなら、いけるだろう。

……〜〜〜〜ッ!!っか〜、痛い。膝が〜、壊れた膝がまた壊れる〜。もう
思わずバキみたいな叫び方しちゃったくらい、膝に負荷がかかり過ぎて痛い。
くそぅ、重いな俺。ここは鉄アレイ(5kg)でも上げ下げして……って、おい
そんなことしたら筋肉ついちゃうよ、重くなっちゃうよ。今回は筋肉増強など
目標にしてない。ただ痩せるためになのだ。

気を取り直して、腹筋。足を押さえてもらうと楽なのだが、生憎みんな忙しい
らしく、かまってくれない。孤独なファイターは一人足を上げながら、腹筋。
本当はV字腹筋を目指したが、そこまで足が上がらない。 ̄|_|○ 仕方ない
ので、こんな感じで腹筋開始。

腹がつかえる、足が重い、プルプル震える〜。悪戦苦闘の結果、20回。うむ
よくできました、俺。あぁ〜、汗かいた。風呂に入り、さっぱり。そして緊張
しつつも本日の成果を期待しながら体重計に乗る俺。ふふ、何kgかな?

78kg。

……あの〜、色々言いたいことがあるんだが。そりゃ初日さ、やった回数だって
少ないよ。でも、でも何故こんな数字が……。燃焼されてない。つーか、逆に
増えてるのって、どういうことだ……。

大台間近、阻止します!


 6月4日
本日はドライブ、自分なりに遠出。と言っても片道10kmちょいとなんです
けどね。いやぁ、親父を病院へ連れて行ったんですよ。動けない程の重体って
わけじゃなく、半ばもしもの時に俺がドライバーとして役に立つかと言う訓練
みたいなもの。そう、自宅強化練習!

免許を取ってそろそろ四ヶ月、頻繁に運転をしているわけじゃない俺ですけど
それなりに運転に慣れてきました。と言ってもそれは素人に毛が生えた程度。
未だにガソリンスタンドで給油したことは無いし、コンビニ入るの苦手ですし
バックして駐車できないですし……いいのか、俺?

練習しろと口うるさく言われているのですが、目的の無い行動が本当に嫌いな
俺は、ちょいとドライブなんて感覚がわかりません。何故に用事も無くどこか
出かけるのかねぇ?なーんてことを言ってるので、世間様からひきこもりとか
言われるのかも。あぁん、失態。

行きは親父が運転することに。ってか、俺は札幌に住んでそろそろ二十三年に
なりますが、ほとんどと言っていいくらい、道を知りません。ってか、北海道の
地理も知りません
。人の顔と名前と地理を覚えるのが本当に苦手。

行きはよいよい、助手席に乗ってるだけ。ぼーっと車窓から外の景色を眺めて
「あぁ、ここ見たことあるなぁ……」なんて思っていたら、病院到着。あ、あれ
今どうやって来たんだ??

病院での用事は一時間かからずに終了。では帰宅のためにドライブGO!って
駐車券入れて駐車場出るのも初めてだったんだよなぁ……何事も初体験は緊張
するものです。あ、でも初めてえっちした時はそうでもなかったな。あぁ、俺は
これからするのかぁ、って。しかし当然知識だけでは巧くいかねぇもんでして
スムーズにゃ動けず……。

閑話休題。駐車場を難なく出た俺は自宅へ向けてドライブ。初めてのトンネル
初めての速度オーバー……って、いかーん!つい周囲の車に流されてしまった。
何で80kmとか出てるの?!おぉう、怖い。一年目は違反すればすぐに免許
剥奪の危機がある。自制を抱き、減速。

帰宅すると、特にすることもなくゴロゴロ。怠惰の結晶ここにあり。ぼーっと
パソコンの前に座っていると、何やら訪問客が来たみたいだ。どうせ渚が
応対するだろうと放置。

「先生、先生宛に郵便物ですよー。代金引換だそうですけど」

だいきんひきかえ……えっ、てことは、あれか?アレなのか?!

ウキウキしながら金を払い、にこやかに配達人を見送る俺。何を買ったのかと
家人に訊かれたが、本だよと。事実、品名には本と書かれていた。が、これは
当然偽装工作。部屋に入り、ドアを閉め、廊下の足音に耳を立て、人気が無い
ことを確認してから、開封。

ふ、ふふ、ふふふ……スクール水着DVD到着!

海へ行かずとも夏は来るんです!


 6月3日
なぁ、渚よ。ちょっと訊きたいことがあるんだが、いいか?

「はい、何ですか?」

これはきっとお前なら理解しているだろうから、有力な回答を得られるだろうと
考えているんだ。いや、今日後輩と話していた話題なんだけど。

「えぇ」

貧乳の利点って、何だ?

「ふぇ……な、何を突然。それに、何で私なんですか?」

いや、お前もでかいってわけじゃねぇから、身をもってわかるかなと。例えば
巨乳だったら、挟めたり、埋めれたり、人目を引くってのがあるじゃないか。
でも、反面肩こったり、視姦されやすかったり、夏はあせもになったりと色々
不便な面があるだろ。

「あぅ〜、そうかもしれませんね。……でも、私だってそんなにちっちゃくはないもん

何か言ったか?……まぁ、空耳だろう。さて、話を続けようか。貧乳ってのは
字面からしても何だか劣ってるみたいだ。いや、大きさでは劣ってるからそう
いったイメージがあるのだろう。しかし、何も大きいものが優れている訳では
決して無いはずだ。じゃあ、何がいいんだろう?感度?確かに小さいと感度が
いいとは聞く。けれども、世の中貧乳微乳好きは見た目で感度がわかるはず
無いじゃないか。見た目の利点ってのは、何だ?お前の胸の見た目の利点
とは一体何なんだ?

「むぅ〜、小さくても形はいいんですよ。もぉ、お仕事に戻りますからね!」

……ふむ、形か。ここに至り、俺は一つの答えを得るに至った。貧乳ってのは
大きくないから、垂れない。いや、絶対垂れないわけじゃないが、支えられる
力は大きいわけだ。胸がでかいと、どうしても重力に負ける。小さければまだ
逆らえる力があるので、脱いだ時でも綺麗な形を残しやすい。大きい人ならば
片乳で1kg以上もあるというのだから。

別に俺は巨乳貧乳どちらかにつくわけじゃない。両者それなりに好きだ。だが
どっちか極端なのは苦手である。それこそ、形を重視してしまうからだ。

貧乳好きの後輩にこの説を話したら納得してくれた。しかしサンプルとしては
少な過ぎる。ここでBBSなりメールなりで、持論を教えていただきたい。我が
結論としては、形重視の貧乳、用途重視の巨乳と思っている。

女の胸には夢が詰まってるんだ!


 6月2日
夏にはサザンのライブがある。東京の知り合いに会うためにも、横浜で開催の
ライブへ行こうかと考えております。で、先立つものが無いとライブどころか
東京にも行けない。先立つもの=金、です。

そんなわけでタバコと酒を買いに行ったついでに、バイト雑誌を買ってまいり
ました。労働への条件を見出し、自分に合った職種を探して、汗水たらしつつ
賃金ゲット。ともすれば痩せるかも。なんだ、これだけ見ればいいことばかり
じゃないですか。

だが、俺は労働意欲が極端に低い人間。ゆとり生活よりはダラけてキツキツな
生活を選んでしまう典型的なダメ人間です。社会主義国なら真っ先に糾弾され
「国のゴミがぁ〜……ッペ」ってな扱いを受けるでしょう。現に国から年金も
払えないダメ人間認定されちゃってますし。

とりあえず昼や夕方から働こうとバイト雑誌を眺めるが、なかなか自分に合う
職種が見つからない。う〜ん、いい仕事ってのはなかなか無いなぁ……なんて
見ていたら、ふと気になる募集がありました。

『密漁監視員』

……密漁。何ですか、それは。もしかして、ヘタすりゃ拉致優遇・歓迎とかも
ありえるのかな?ひぃやぁ〜、危ない、危ないってば。

き、気を取り直して次行ってみよ〜ぅ!

『民宿』あなたもこの夏、民宿で働いてみませんか♪

ほぉ、期間は二ヶ月。これはいいかも。たまには住み込みで働いてみるってのも
いい気分転換になるかもしれない。んで、どこだ?

礼文島

……交通費だけでバイト代消えそうだ。やめやめ。やっぱ自宅で気が向いた時
できる仕事がいい。そうしよう。……っと、なんだ、あるじゃないか。どぉれ
どんな仕事かな〜?

『メール宅配便』時間自由・活動内容自由・基本給無しの出来高払い。

えっと、仕事の内容書かれていないんですけど。察するに、手紙配達なのか?
でも、それなら郵便局がやるよな。でも、活動自由ってどんな意味だ?それに
出来高払いって、ヘタすりゃ給料無しですか?!

労働・オブ・ザ・辛苦!


 6月1日
野球中継見てたら阪神の守護神ウィリアムスが巨人高橋にサヨナラホームラン
打たれたのを見て、非常にゲンナリ。さぁて、日記でも書きますかぁ〜……。

と言っても今日は一日中寝てたので、別に何もありません。普段何もしてない
けれど、疲れがたまってる我が身。うなされる夢ばっかり見てるしなぁ。てな
わけで(どんなわけだ?)、今日は過去の思い出事件を紹介しましょう。

あれは高校二年の時でした。当時陸上部に所属していた俺は、髪を短めにして
おりました。走るのに髪が長いと邪魔だし、気が散るので、横を刈り上げてたの
です。ほとんどボーズみたいな髪型で。

高校二年の時のビッグイベント、修学旅行直前にその事件は起こりました。

髪を切ろうかと思っていた時に修学旅行が迫っていたので、俺は床屋に行き
髪を切りました。注文した髪型はウドカット。そう、キャイーンのウド鈴木の
髪型です。いや、時同じくして、幕張って漫画がジャンプで流行っておりまして
その登場人物、奈良重雄に非常に似ていたらしいんですよ。

なので、ちょっとウケ狙いでウドカットに。行き付けの床屋の兄さんに心配を
されつつ、カット終了。家に帰ったら、猛烈に怒られました。

翌日、学校へ向かう途中、すれ違う人々みんなが俺に注目します。ふふ、みな
俺を見ている。格好良いからかな?でも、あまりにも注目されるので、ちょい
恥ずかしかったのも、事実。いや〜ん。

学校へ着き、クラスに入るとみんながざわめきました。すげぇ、その頭。おぉ
本当に奈良重雄みたいだ。ちょっとした人気者になり、俺は浮かれてました。
他のクラスからも見学者が来るくらいです。

授業が始まりました。教壇の前に立ったのは、生活指導の先生。俺の髪型を見る
なり「何だその頭は!」と激怒。恥を知れと廊下に立たされ、「英文全訳しろ!」
なんて処罰を与えてきました。ぬぉ、俺ピーンチ!

だが、そこは授業前に友人に見せてもらった場所。スラスラ全訳してしまうと
恥をかかせようとした先生が逆に渋い顔をしながら、俺を教室に戻しました。
そして、俺の頭をパチコーン!

ただ、この先生の攻撃、大ぶりだったのでガードしようかとも考えたんですが
そうしてしまうと、また面倒になる。黙って食らうと、先生から質問が。

「何でそんな頭にしたんだ!」

何故と言われても、普段より短めに切っただけ。理由は特にありません。

「二ブロックは校則違反だ!」

そんなもの生徒手帳に書いてません。男子は耳にかからないようにと書かれて
ましたけど、短くし過ぎるなとは一行も書かれてない。

「常識でわかるだろ!」

無茶苦茶な。そんなこと言えば、法律なんかいらん。それより、長髪やピアス
している生徒がいるのに、処罰されていない方がおかしい。

「床屋行って来い!」

今日は火曜日、定休日です、先生。

「ドア叩いて切ってもらえ!」

定休日の意味を知らないのかな?

「大体お前、スポーツマンだろ。相応しい髪型にしろ!」

スポーツマンだから短くしたまでのこと。染めてないし、いいじゃないか。

ともかく、その日はそのまま過ごし、翌日床屋でスキンヘッドばりに切ったが
生活指導の先生は気に食わなかったらしく、何度も職員室へ俺を呼んでは他の
先生に晒し、俺を見世物にしてました。う〜ん、理不尽。そして数日後に俺は
修学旅行で奈良や京都へGO!

仏門に勧誘されました。