狂人日記

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 3月15日
また二日酔いである。う〜む、呑み過ぎた。いやね、昨日はサークルの四年生
追出しコンパだったんですよ。俺はサークルを辞めた人間。その後も部室に出
入りしていりとは言え、そういうのは行かないでおこうと思っていたんです。
だが、だが……。

昨日は夕方からメイド喫茶につれて行けと友人に言われていたんですよ。んで
友人をつれて行く前についでだから学校へ寄って、サークルの人間に顔を出して
こようと思い、学校へ。部室にはOBの先輩もいて、僅かな時間だがお喋りを
堪能する。さて、そろそろメイド喫茶に行くかな。しかし、部室に来ている人
少ないな。集合時間十分前じゃないか。

「あの、予定より参加人数少なくなりそうなんです。それであまりにも足りない
ならば予約分が無駄になるので、桐生さん来て下さい」
←多少違う。

まぁ、行けばタダ酒だ。それに参加人数を満たすことは役に立てるとのこと。
とりあえず後で電話してくれと言い、俺は友人との待ち合わせ場所へGO!

待ち合わせ場所にはけこさんともう一人いた。が、肝心の連れてけと言った人が
いない。どうやら遅れるとのこと。仕方ない、どこかで時間潰そう。そうして我々は
メロンブックスへと足を運ぶ。

そこでエロ本やらエロゲーやらをウィンドーショッピングしていると電話が。
出てみれば先輩の声で至急来いとのこと。さよならメイド喫茶、こんばんはタダ
酒。俺は急いで呑み屋へ向かった。

一次会は十三人。それなりであるが、上座へ行けば行くほどダークな人間達が
密集し、下座の方には女の子達。う〜む、何か上座と言う隔離をされたような
気分であるが、まぁいい。呑もう。

最初からアホみたいに呑み過ぎてはいけないと、ほどほどの飲酒量にしておく。
しかしタダだと思うと余計に美味い。散々食って呑んで、二次会のカラオケへ
向かうことに。この時点で十一人。

狭い。十一人がギリギリの部屋へ押し込められる。肩寄せ合い膝突合せながら
カラオケが始まる。ふむ、しかしいい感じである。楽しい呑み会だ。と、途中で
一人参加し、十二人になったところでカラオケ終了。

三次会は先輩が一人加わって六人でバーへ。しかしもう時間が無い。呑み過ぎ
てしまうと帰れなくなる。一杯だけ呑んで帰宅。う〜む、しかし呑み足りない。
買ったばかりの一升瓶を開封。さて、呑むぞー!

ガンガン呑んで、どんどん酔って、ついに悪癖である電話をし始める。うぇ〜い
俺だ。元気〜?呑んでる?何、呑んでいないとな。まぁいい。いや、いいのか?
よくわからんけど……うぇ〜い、元気〜?

酔ってかける電話は異様にハイテンションになる。酔ってると訊かれても当然
酔ってないと答え、ひたすら喋りまくる。きっと最も迷惑であったのが電話を
かけるから番号教えてと言っては散々酔っ払いのマシンガントークを聞かされた
月夜さんであろう。そうして性質の悪いことに、何を喋ったのかロクに覚えて
いないことである。反省。

そうして今日、猛烈な二日酔い。ぐぅお〜、具合悪い。腹減ってるのに食えない。
眠いけど寝れない。あ〜、何でこういう時に限って美味そうなものが台所に……
ちくしょう、ちーっくしょう。食え、俺。がんばれ俺……。

メシってがんばって食うものか?


 3月13日
二日酔いである。それもこれも今日、研究生の面接のために早く寝ようと酒を
呑み過ぎたのがいけなかった。おかげで頭ガンガンさせ、ろくにメシも食えない
まま学校へ向かう。うげぇ〜、大ピンチ〜。

学校へ行き、控え室に入る。全部で四名。全学部合わせてだろうから、すごく
少ないと思ったが、研究生になってもメリットは無い。こんなもんだろうな。
本を読んで時間を潰していたら俺の番になる。失礼しま〜す。

教官は二人。とりあえずキリッとした顔で座り、挨拶する。そうして以前提出した
研究計画表を元に話が進められる。曰く太宰のどんなのを研究するのか、資料は
あるのか、太宰のどんな作品を中心に進めて行くのか等。その辺は考えずとも
スラスラ出てきた。終始和やかなムードの面接。時折笑いも取れている。うむ
いい感じだ。

「それで、研究生の後の進路は考えていますか?」

ぐぶぁ、痛い質問だ。えっと、お恥ずかしい話ですが何も考えていません。ただ
漠然と執筆活動をしていこうかと。応募していい手応えあった作品もありますし
もう一年研究と並行して、そっちをがんばろうかと。

「どんなところに応募したんですか?」

……執筆は伏せておけばよかったと今更後悔。インターネットを使って配信して
いるところですと曖昧に答える。その後も執筆に関して色々訊かれ、最後には
若い作家の力で売れる本を書いて下さいと激励される。う〜ん、どうも教官の
考えでは俺が大層な物書きだと思われた。そんなこたぁねぇよ。

帰る途中に丼物屋に入店する。この店は別に高くもなく普通に美味そうなのだが
開店から一度も入店したことがない。帰宅途中に通るので家に帰ればただメシが
食えると思うからだ。だが一度行ってみたい。勇気を出してへどもどしながら
入店。味は普通に美味い。何故俺は恐れていたのだろうかメシを食っていたら
わからなくなってきた。

帰ると渚に小包を渡された。まほろまてぃっく六巻とまほろのフィギュアだ。
待ちに待っていたぜひゃっほー。じーっとフィギュアのパンツを見ること五分。
我に返り情けなくなったところで一気に読み尽くす。

そうこうしていると友人が我が家に押しかけ、俺を拉致しやがった。友人の留年
確認をした後に「ポセイ丼」なる怪しげな店を見つけたり、ドライブしては腹が
減ったのでメシを食い、腹ごなしにボーリングしたり……若者らしいなぁ。

そうしてまたこの日記を書いている最中に何気無くフィギュアを見詰める俺。
最近のこういうのってよくできているなぁ。やはりパンツをはかせないと肌色
続きとなって余計にえっちだからパンツをはかせてるんだろうか……。

……。

…………。

………………あの。

オヤジ、いつから見てたの?


 3月12日
今日もぼけーっとした昼間を過ごしてしまった。何度思い返しても、思い返しても
何も残っていない。あぁ、人生の浪費。必要な時にはあんなにも時間が欲しいと
必死になるのに、どうしてこういたずらに消費してしまうのか。

そういえば先日、年上の人と呑んだ時に「若いんだから、もっと遊べ」と言われ
困惑した覚えがある。遊べとは一体どういうことだろうか。まさか鬼ごっこを
しろってことではなかろう。はてさて、遊ぶとは一体?

女遊びだろうか?そういやその時にたまに風俗に行きますと言ったらそういう
ことではないと言われた。まぁ、遊びとしてのセックスはどこか退廃的だな。
ならば何だろう。酒か?それも若者らしいとは言えない。

ならばアウトドアスポーツであろうか。若い男女でどっか旅行したり、着いた
先でレジャースポーツなんかして、そうして……んなもんあるか!

それは大学生ってカバンなんて持たずにオシャレな格好で、十字の紐で教科書
束ねて、爽やかな男女が週末のドライブの約束なんかしちゃいながら庭の木陰で
お弁当食べて……ありえねぇんだってば。

そういうのは幻。リルケの詩集をどの女学生も読むってのと同じくらいの幻。
いや、確かに俺は日がな一日ごろごろ無駄に過ごしている。若者らしいと一度
たりとも言われたことはないし、また自分でもそう思ったことはない。

そもそもレジャースポーツなんて金と友人の予定がたくさんないとできない。
友人は卒業してバラバラになるし、卒業前だってバイトだの何だので予定が
合わないことが多かった。一人でそういうことすれば寂しいだけだ。

一人……そう、以前俺は一人デートなるものをやった。爽やかモテ系と名乗る
俺だが、全然モテないのは何故だろう。今から四年前、やっぱり俺はモテない
男で、当然女と付き合ったことはおろか、一緒にどこか二人で出かけたことは
なかった。そんな人間だが、デートコース巡りをしたいと思い立った。

昼前に駅に行き、十分待ってから行動開始。カップルに人気の映画をジュース
二本買って見て、ファミレスでメシ食って、ウィンドーショッピングして適当に
時間を潰し、夜景を見ようと山に登って夜風を浴び、晩飯食って……。もちろん
店でお一人様ですかと訊かれても二名と答え、ストローも二本もらった。

残ったのはせつなさでした。


 3月11日
今日は火曜日。火曜日はラグナの定期メンテの日である。普段暇だが、それも
一応ラグナという暇潰しがあるので、そこまで退屈にならずにすむ。だが毎週
火曜日は暇の極致である。

エロゲーは昼からやりたくない。我が部屋は昼間は誰でも好きな時間に勝手に
ノックもせずに入ってくる。エロゲーなんてやっててムラムラしてオナニーを
始め、現場を目撃されたら恥ずかしいではすまない。却下。しかしプレステで
やるゲームもない。本も小説は眠くなる。漫画もあらかた読み終えた。

漫画……そうだ、俺のは飽きた。だが妹のはどうだ。久々に読んでみるのもいい
だろう。しかしあからさまな少女漫画は合わない。だったら何が……。

ともかく探してみることに。妹は不在である。だが勝手に部屋に入ってものを
借りても大丈夫なのだ。昔からそうなのだ。……一応断っておくが、実の妹に
性欲など湧かない。下着だって干してあっても何も思わないが、そういうものを
拝借したことはないし、しようとも思わない。

妹の部屋は雑然としている。片付けが苦手なのか物が多いのか、または片付け
下手は物をたくさん持っているからなのか、ごちゃごちゃしている。それなのに
他人が片付けようとすれば怒る。まぁ、これはどこになにがあるのか部屋主が
わからなくなる危険があるので当然だ。綺麗好きな我が部屋とは大違い。

ともかくごちゃっとした本棚を捜索し、動物のお医者さんを発見。十二冊全て
借りることにする。十二冊もあれば三時間くらいは暇潰せるだろう。そうすりゃ
ラグナのメンテも終わる。暇が解放される。

一冊、二冊と読んでいると渚が入ってきた。仕事が一段落したらしい。そして
どんな本かと訊かれたので、大まかな説明をする。以下は粗筋である。

高校生だったハムテルと二階堂の二人の男子高校生はある日ひょんなことから
北海道H大学の変わった教授(漆原)からシベリアンハスキーの子犬(チョビ)を
もらい、この大学に入学すると予言される。なし崩し的に獣医学部の道に進む
二人を待っていたのはあの変人教授漆原だった。かくして獣医学生のドタバタ
日常が始まる……。

ちなみにこの漫画のせいか忘れたが、これが連載してた頃シベリアンハスキーが
大ブームとなった。無論その後に捨てシベリアンハスキーが増殖した。ペットは
責任持って飼いましょう。

説明を続けるのが面倒になったので、とりあえず読ませる。黙々と読み始めた
のは気に入ったと解釈し、俺も続きを読み始める。

しばらくすると母親が入ってきた。我らが現状を察すると、おもむろに読み始め
出した。そうなりゃ後は想像通りである。黙々と読む三人、時たま発する言葉は
「四巻どれですか?」「もう少しで読み終わる」「二巻はっと」

気付けば晩飯の時間となる。二人はようやく俺の部屋を出て行った。そうして
俺はこの日記を休み休み書きながらまだ読んでいる。

そんな何でもない一日。


 3月10日
今日は卒業生発表日。単位は取ったはずだし、卒論も提出して大丈夫だと思う
けれども、やっぱりちょいと心配なもの。さっそくメシを食って行こう……と張り
切れない。う〜ん、昨日呑み過ぎたみたいだ。

しかし見に行かなかったら行かなかったできっと後悔する。やる気出せ俺、そう
して先延ばしにして振られたことは数多くあるじゃないか。……急ぎ過ぎて失敗
したことも数多くあるんだけどね。

ともかく学校へ向かう。久々の外出。ちょいと歩いただけで疲れる。ぜーぜー
言いながら到着。う〜ん、JRから地下鉄に乗れば学校はすぐなのに、これは
ひでぇ運動不足だ。アミノサプリ呑んでいるのになぁ。

掲示板の前に行って、卒業生を確認。……よかった、あった

何度か確認して間違いなく卒業していると納得すると、今度はすぐに窓口に。
今日は研究生の願書をも提出しに来たのだ。窓口のおばちゃんに渡すが、結構
不備が見つかって恥ずかしい思いをする。あぁん、もぉそそっかしい。これで
女性の母性本能をくすぐれないものだろうか?

その後、部室に行ったりしたがそれほど長居せずに帰ることに。帰宅途中にふと
自分に何か御褒美を買おうと思い立ち、書店へ行く。目的は無論エロ本である。
前回はありのひろしと間違えてしまったが、今回はきちんとおかのはじめだと
わかっている。エロ本コーナーに人はほとんどいない。じっくり探す。

あった、これだ。さっそくゲット。ふふ、ナイスプレー、俺。しかし折角ここまで
来たのだからもう一冊くらい買うかと思い立ち、奥へと足を踏み入れる。変態
コーナーの前でじっくり吟味する男性。ヒゲ剃ったから年相応に見られるはず
だが、それでも危険分子だろう。

散々悩んだ挙句に姫盗人を買って帰宅。ふぅ、久々の外出は疲れた。携帯電話を
バッテリーに刺して、タバコとライターを所定の位置に置いて、ジャンバー脱いで
靴下脱いで……。

「先生、おかえりなさ……あの、それ……」

渚の視線の先には俺の股間。何だと思いつつ見てみると、チャック全開!

家を出てから便所に行ってないため、外出時からずっと全開だったの?てことは
電車の中でもばばーん。往来でどどーん。学校でじゃじゃーん。うわぁ〜、何を
やってんだ。変態じゃないか。エロ本物色しながらチャック全開の男をよく店員
通報しなかったな。あぁん、違う、わざとじゃないんだ。恥ずかしい〜。

あれか、あまりにも威風堂々としていたから気まずくて声かけられなかったの
だろうか。いや、そもそも声かけれるだろうか。見知らぬ人にチャック全開に
なってますよって。あぁ、きっと子供にはバレバレだ。ママー、あのお兄さん
チャック全開だよー、新しいファッションなのー?とか訊くよ。あぁ〜。

卒業したことすら忘れたい。


 3月9日
明日は我が大学の卒業生発表日であり、同時に研究生願書受付日。卒業延期
なんてことは無いはずなので、研究生の願書を書くことに。

昨日のうちに何とか研究生計画書なる無計画表を書いた。そもそも本を読み返し
新発見を探るだけなのに、計画も何もあったもんじゃない。二行で終わるような
計画を何とか四十行程度まで引き伸ばす。ムチャクチャだ。

と、まぁそれは終わったんでいい。必要な書類はまだある。卒業証明書と履歴書
である。卒業証明書は明日発行してくれると信じているので、問題は履歴書。
そういえば履歴書はおろか、証明写真すらない。出かけないと。

そんなわけで履歴書と証明写真と今晩の酒を入手するために近所のスーパーへ
向かう。そういや自発的に証明写真撮るなんて何年振りだろうか。証明写真は
何でこんなに高いのだと心の中で文句を言いながら撮影。うむ、いい男だ。

履歴書も酒も購入して帰宅。問題は無い。ここまでは、大丈夫。

一旦仮眠して、晩飯食ってから履歴書の記入に着手する。えーと、今年は平成
何年だったかなぁ。十五か。だったら俺が入学したのが四年前で、高校はその
三年前で……ふむ、何とか学歴欄は完了。次は……ぐぶぁ。

履歴書の右側には自分のセールスポイントを記入する欄があります。趣味とか
特技とか得意科目とかよくわからないものまで。俺はこういうの書くのが非常に
苦手。自分のいいとこって自分で言えないって。恥ずかしくて身悶えしてもう
ダメ。よくみんなできるもんだなぁ。

履歴書で思い出すのが、初バイトの面接。あれは今から四年前、大学合格して
新生活には金が要る。長期で何かバイトをしようと思い立ち、割と近所の場所を
探し、とある飲食店に面接に行った。

面接十分前に行けば、俺より先に面接を受けている人がいた。店長らしき人と
何か話しているようだが、何故か暗い空気が流れている。面接って難しいもの
なんだなぁと思っていると、俺の番になった。

履歴書を見せ、俺の顔を見る店長。そしていきなり君の通ってる高校から前に
雇ったヤツがいるんだが、そいつは使えなかった。ここの高校はダメだなぁと
言われる。昔の人とは違います、がんばりますからと言い返す。

次に特技の欄にその当時陸上をやっていたのでそう書いていた。そして店長は
おもむろに陸上は個人競技だ、協調性が無い。使えないなと言う。何故こんな
オヤジにこんなこと言われないとならないのか腹が立ったけど、駅伝もやって
いましたと言い返す。だがオヤジは相変わらず陸上はダメだと言う。こいつは
過去にそんなに陸上にイヤな思い出でもあるのか?

野球やってるやつは協調性あっていい奴だと言い出したので、すかさず七年間
野球をやっていたと伝える。これで大丈夫だと思ったら、今度はそんなことは
いいんだと言い出す。そろそろ本気で腹が立ってきた。だがきっとこれは俺の
我慢を試すテストなのかもしれない。じっと耐える。笑顔を忘れるな。

その後、血液型は何型かと訊かれたのでBですと答える。すると、

「あー、Bはダメなヤツの血液型だ。Aだったらいいんだけどねぇ〜」

一体血液型が何の判断材料になるのだろうか。この時点で履歴書破り捨てよう
かと思ったが、まだ我慢。落ち着け俺。新生活のためだ。

それから何故か我が親戚に話が及ぶ。我が家は地元では知名度があるらしく
ここのオヤジも知っていたみたいだ。そうして親戚誰か知ってるかと訊かれる。
そもそも親戚なんて多すぎて知らない。盆や正月だって数名だ。その数名をこの
オヤジに言ってもわからないだろう。一応言ったがやはり知らないと言われた。
他の親戚はと訊かれ、わからないです言ったら、何故知らないのかと責められ
いい加減限界が来た。

「そんなこと何の役に立つんですか?帰らせてもらいます!」

以来長期バイトはやってない。やろうとも思わない。二年前にどうしても金が
必要になって長期バイトの面接を受けたが、そこの面接官に「学生さんかぁ〜
うん、期待してるよ。がんばって」
と言われた時に逆に怖くなって逃げ出した
くらい、あの体験は心に残っている。

信じられないだろうが本当の話。


 3月8日
昼飯を食い終えてぼんやりしていると電話が入った。誰だと思いつつ携帯電話の
ディスプレイを見てみると、久しく連絡を取っていなかった女友達から。珍しい
こともあるもんだ。そう思いつつも電話に出る。もしもし、久し振りだね。

久し振りだね。そう応える彼女の声は聞き覚えのあるものだった。あぁ、長らく
話していなくても、昨日まで会っていたような感覚がする。暇だったからかけて
みたとのことらしい。暇だからと三年も会ってないやつで電話するものだろうか。
コイツの考えることはいつもわからない。

話し合った結果、今から会おうということになった。どうせ暇なんでしょ、と。
見透かしていやがる。こうまで言われたら出ざるを得ない。普通ならばあれや
これやと誤魔化して断るのだが……。

不慣れな運転で駅まで彼女を迎えに行く。人込みの中、お互いすぐにわかり合う
ことができた。免許取ったんだ。そんな当り障りの無い会話が時の隔たりって
やつを意識させたが、すぐ前のように打ち解けて話せた。

今は何してるの?まだ小説書いているの?彼女できた?……色んな質問が俺に
向けられるが、俺はのらりくらりと受け流す。運転に慣れたとは言え、あまり
長い時間ドライブしているのは性に合わない。俺達は適当なファミレスに入店
すると、ようやくまともに顔を合わせられた。

あまり変わらないなぁってのが正直な意見。しかし、三年の月日は彼女を多少
大人っぽくさせていた。俺と別れてから綺麗になるってのは少し複雑なものが
あったが、気にするな。彼女はきっと幸せなんだ。

何気無く俺が訊いた彼氏とうまくいってるの?との質問に、不意に彼女が顔を
曇らせ、そしてすぐに彼女はあっけらかんとした顔で別れたよ、と。俺は何を
バカなこと訊いてしまったんだろう。何とかしようと慰めの言葉を探していたが
それは余計なことだと気付いて、言うのをやめた。

彼女が言うのは……、彼女が言うには……、彼女が……。

「先生、さっきからニヤニヤして、何を考えているんです?」

現実:目の前には研究生計画報告書がある。提出は明後日から三日間。しかし
研究テーマは太宰治のユーモアと決まっていても、計画なんて先のことは何も
考えていない。本を読み漁って太宰のユーモアを探りたいです、ってのが我が
研究計画で、別にそれ以上は決めていないのに原稿用紙三枚分くらい書けって
言われても……うがー!

履歴書も書かないと。あ、ねぇや。明日買ってくるか。ついでに証明写真も撮ら
ないとなぁ。ヒゲ剃るか。あーもー……椛に会おうっと。そう、昨日ついに椛が
俺に微笑んでくれたんですよ。幾ら優しくしても嫌がりおってと多少イライラ
していたが……苦労実る、春来る。春なのに椛を愛でる俺に幸あれ。

彼女の挙動に一喜一憂の俺がいる。


 3月7日
寝ても寝ても眠いのは春の足音が迫っているからでしょうか。しかし今日も相
変わらず寒い。そんな布団恋しい今日この頃、皆様いかがおすごしでしょうか?
私は今日もエロゲーレビュー更新してました。

とまぁ、こんなこと報告しても先が続かないし、かと言って一日寝ているか執筆
しているかゲームやってるか、椛(エロゲーのヒロイン)に会っては一喜一憂
しているとか、そんな生活。くっ、しかし何も話さずにはい終わりってのは何か
悔しい。敗北感だ。負けるか。

ここは芸人さんのネタで進めていこう。くっ、それでもどこか敗北感。だけど
まぁいいだろう。よーし、ここはテツandトモの「なんでだろ〜」の節で……と
思ったが、今日はアレで行こう。いくぞー、俺の後に続いて言ってくれよ!

かなしいときー!
毎朝楽しみにしているフルーツ牛乳が、勝手に飲まれていたときー!
(瓶のを一気飲みするのが日課なんです)

かなしいときー!
トイレに行こうとした時に限って電話がかかってくるときー!
(しかもクロスワードの答え教えてってしょうもない内容)

かなしいときー!
今日は登別の素の入浴剤を入れようとしたのに、丁度なかったときー!
(俺のこだわり風呂、挫折)

かなしいときー!
晩飯だからと起こされたが、動くに動けなくなって黙っていたら怒られたときー!
(もう勃ってます)

かなしいときー!
自分の涎で目を覚ましたときー!
(自分のせいなのに妙に腹立つよね)

あげくそのせいで大事な時にティッシュが無くなっていたときー!
(ムラムラしてるのにテッシュ一枚じゃ溢れちゃう)

こんな時に限っていつもあったポケットティッシュが目につかないときー!
(三つもあったのに)

仕方なく新しい箱を取ってきたら、最初の一枚が上手く取れなかったときー!
(一番最初ってごばぁって取れるよね)

事を終えてティッシュを処分しようとしたら、空き箱踏んでこけたときー!
(ティッシュ箱って滑るんですよ)

かなしいときー!

これが実際の出来事だということー!


 3月6日
どっちの料理ショーを見ながら更新中。今日はフィッシュバーガーとロースト
ビーフサンドか。美味そうだなぁ。

まぁそんなことはどうでもいい。今日でラグナのチケットが切れてしまった。
続行するならばチケットを買って更新しなければならない。だが正直飽き気味
である。よーし、今日は控えよう。明日からにしよう。

メシを食い終わって暇になる。うーむ、レビューを書こうにもまだ少しやる気が
出ない。何しようかなぁ……と、気付けばチケット購入している俺がいた。んで
一時間もやれば飽きる。ちくしょう、中毒みたいだ。

気を取り直してレビューを更新。昔やったゲームを更新し、また完全攻略には
至らずに終わったゲームをも載せてみる。本当はもっと過去にやったのもある
けども、どうも覚えていない。あー、昔あんなに心惹かれた数々のヒロインに
ゲーム達よ、覚えていないのは何故?

覚えていない……そうだ、今日はその覚えていない失敗談をお話しましょう。
あれはそう、今から三年前のこと。俺はサークルで同人誌の編纂責任者として
仕事に従事していた。毎日先輩後輩をまとめての編集作業。さすがに朝からと
まではいかずとも、夜の十時半までびっちり仕事をしていた。

段々と疲れるのは当然のこと。愚痴は言うが仕事は進めないといけない。表紙の
発注やデザイン、仕事の指示など必死に進める。うがー、くそぉ。

そんなある日、少し遅れて行ってもいい日ができた。授業も昼からだしもう少し
寝てから行こうと二度寝をしていたら電話が。くそぉ、誰だ俺の安眠を妨害する
不届きな輩は。……まぁ、電話がきたからには何か気の利いた挨拶でもどーんと
かましてやろう。俺は寝惚け眼で電話を取って、そして……。

「はーい、私リカちゃ〜ん。あなたのお名前はどっちらっさま〜?」
 ↑
(超絶ハイテンションな裏声。だが寝起きで声が低い)

「あ、あの、XXX(←表紙発注した会社)ですけども……」
 ↑
(唖然とした、そして微かに声が震えている女性店員)

ぎゃああああああぁ、な、何でぇ〜?!

表紙が出来たから取りに来て下さいとの用件を、伝えるだけ伝えて切られた。
こっちは恥ずかしくてどうしようもなくて「なんでだろ〜ぉ?」。

そ、そういや今日出来あがる予定日だったんだ。うああぁ、何が私リカちゃん
だよ。確認しろよ俺。はーずかしくて店に行けねぇ。ここは後輩に行ってもらう
ように頼もう。もしもし……え、ダメ?

以来電話は確認してから出てます。


 3月5日
うぬ〜、昨日はつい電話で話し込んでしまい、執筆せずに酒ばかり呑んでいた
からか、頭痛ぇ。しかも二日酔いってまだ眠いのにすぐに目が覚めて仕方ない。
ちくしょう、何故俺は俺を苦しめる……寝ようっと。

正午くらいにまた起きる。やっぱり二日酔い。気を紛らわそうとラグナやって
メシ食って、またラグナして……飽きた。一時期よりモチベーションが低下して
いる。だが戦娘2も極めてしまったしなぁ。

そんなわけで久々にエロゲーレビューを更新することに。いやぁ、あれからも
結構やっているんですけど、いかんせん完全攻略するまでには至らないものが
多いんですよ。誰か攻略しないで終わったりだとか、または途中で飽きてやめて
しまったりだとか。

過去にクリアした面白いゲームもあるんですよ。だがその詳細を忘れてしまい
レビュー書けなかったり……クリアしたらとっとと書かないとなぁ。

つまらないゲームってそもそも最後まで完全攻略しないじゃないですか。自分で
買ったならいざ知らず、借り物なら。借り物も結構多くて、ついつい自分が気に
いった娘だけをクリアしてやめること多し。

うーん、いっそCランクの下に未攻略作品群ってのを作ろうかな。一言感想を
つけて。ふむ、それもいいな。気が向けば明日にでもやろうっと。

しかし、暇だから何かしようってのがエロゲーレビューだなんて情けないなぁ。
こう建設的なことでもできんのか。そう、いい年してエロゲーだなんていかん。
現実に目を向けるべきだ。よーっし!

そんな中、こんなのを発見。早速やってみる。

えーっと、年齢は二十二歳。自分が思うストライクゾーンは15〜26っと。

……あなたの本来のストライクゾーンは12〜16歳です。

現実に目を向けていいのか?


 3月4日
すっかりとまではいかずとも、日も長くなってきて徐々に春らしさを感じさせる
今日この頃、俺は椛を愛でていました。いやぁ〜、カワイイなぁ、くそぉ。昨日
買い物に失敗したが買ってよかった〜。……そろそろレビュー書くかな。

それはそうと、昨日エロゲー買いに行く前にネットで調べ物していたんですよ。
当初は育成ゲーム買おうとしていたんで、どんな育成ゲームがあるのかなって。
だが「18禁 育成」で調べたって調べ切れない。そのうち段々と探す気が
失せて行き、気付けば普通にサイト巡回していた。そのキーワードで。

するととあるレビューサイトについた。適当に巡回していたんでもうわからんが
そこでは某ゲームはエロゲーにあらず、文学であるとのレビューがあった。ふと
気になって全部読んでみる。うろ覚えだが、以下はそこに書かれてあった文章を
述べて行く。かっこの中の言葉は俺のツッコミで。

ゲームにおいて購買者が熱中するものには大まかに二つの分類がなされる。
即ちシナリオがいいか、キャラクターが際立っているかだ。
(ふむ、そうだねぇ。ゲームに限らずともこれは重要だ)
名作ゲームの中にはオタクの心を掴んだキャラクターが多い。所謂「萌え」の
要素をふんだんに取り入れたり、一風変わった趣味や口調によってそのキャラ
独特の際立ちを持たせ、印象付ける手法だ。
(多いねぇ、最近そういうの。俺も嫌いじゃないけど、過度なのは……)
しかしそれにはある程度のパターンのようなものがある。それを外さずに一味
加えることにより、プレイヤーは新鮮味を感じたり、また個々人のツボを刺激
するために人気を博す場合がある。
(俺もメイドやポニーテール、清楚なんてのには惹かれるしね)
パターンが決まってきた現状において、それは既に秀作となり得ても名作には
なりづらくなってきただろう。
(絵柄が違うだけで同じようなキャラっていっぱいいるもんね)
シナリオで見てみた場合はどうだろうか。過去のゲームに比べて最近はかなり
シナリオが作りこまれているものが多い。世界観や設定が細かく作りこまれて
いるとプレイヤーはすんなりとその世界に入り込め、共感できるようになる。
恋愛一つにおいても、様々なドラマがあるようになる。
(それでもクソ長かったり難し過ぎたりってのは個人的に苦手だが、まぁその
通りだろう。物語に厚みは必要だ)

〜ここでレビューの主題である某ゲームの内容が語られる。中略〜

こういう様々なドラマが折り込まれているということは、下手な小説なんかより
こうしたエロゲーのシナリオというものが優れている場合がある。
(つまらない小説ってのも多いだろうな、あんだけ書店にあれば)
これはエロゲーのシナリオというものが、ある種の文学であると言えよう。
(……えっ?)

エロゲーが文学?!

いやぁ、笑いましたよ。まさか俺の知らない間に文学になっていたとは。まぁ
確かにつまらない本は多いし、下手な小説なんかより俺も漫画やゲームに感動
することはありますよ。エロゲーで泣いたこともあるしね。人生変えられる一本
だってあった。

しかし文学とは大きく出たなぁ。別に漱石や鴎外、芥川や太宰や三島ばかりが
文学とも言えないし、そういう本を読んでいないと文学を語る資格が無いとも
言わない。文学が高尚で敷居が高いともさほど思わない。シナリオライターも
伝えたい明確なテーマがあって、それを作品に盛り込んでいるならば、それは
いい作品だと思う。エロゲーであったとしても、だ。

それでも俺はエロゲーが文学だとは思わない。そういうのを書いていた人達が
一般作家になることもある。飯島愛だって元々はAV女優だったけれど、本を
出してベストセラーにしたことがある。でも、でもね。

たかがゲームをそこまで解釈しなくてもいいんじゃない。まぁ、根本の考え方が
違うんでしょうが、俺はゲームは息抜きだと思っている。適当にやってそこそこ
時間を潰せればいいと思ってる。満足できれば充分だ。しかしそこに深入りした
解釈を人に押しつけるやつがいる。俺が息抜きで楽しんでいるゲームや漫画に
これはこうだからと説明するやつがいる。解釈すりゃ面白さが増すのだろうが
それを必死になって伝えるやつは、正直嫌いだ。極端な例だが、ギャグ漫画に
いちいち文学性を詮索しないでしょう。

これ以上はこっちが熱くなりそうなのでやめておこう。結局俺が言いたいのは
どのジャンル(ゲームに限らず音楽とかスポーツとか……なんでもいい)にでも
いる信者と呼ばれる自分の価値観を押しつけるやつがどうもダメなのだ。そっと
しておいてくれ。俺は今晩も椛を愛でては陵辱する。君は噂に名高いゲームを
やって泣いていてくれ。しかしお互い語り合うのはよそう。

感動って必ずしも高尚なもんじゃないよ。


 3月3日
今日はひなまつりである。所謂桃の節句であり、我が家にも人形が飾られてる。
毎年五段飾りだったのだが、妹もいい年だし、今年はお内裏様とお雛様だけ。

そんなことはどうでもよく、今日は男の買い物を敢行する日。先日言ったように
育成物のエロゲーがどうしてもやりたくなった。中古屋に行って買い物でもして
こよう。そういや後輩が今日外出してるはず。あいつにも探してもらうか。

午後二時半頃に札幌駅に到着。後輩に電話をかけると大通にいるとのこと。
大通に行くのもなんなので、こっちに来てもらおう。コーヒーおごってやるから
至急来てくれと頼む。俺は待ち合わせ場所で太宰を読み耽る。ふふふ、行き
交う人々はまさか俺がこれからエロゲー買うなんて思ってもいなかろう。

少しして後輩がやってき……あれぇ、三人?!

訊けば今日は三人で買い物にきていたのだと言う。ぬー、コーヒー三杯かぁ。
まぁ仕方ない。これから君達に育成物エロゲーを探してもらうとの指令を往来で
伝える。一人だとそうも見えないが、四人いればすっかりエロゲーでも買いに
行きそうな集団に見える。だが、俺は負けない。

エロゲー屋に入店。やっぱり品数が多い。とてもじゃないがどれがどのジャンル
なのかさっぱりわからん。タイトルだけで判別できるなんて鬼畜陵辱か純愛か
程度である。どれが育成物なんだろう。後輩も戸惑っている様子。

探して探して段々イライラしてきて、隣の店から怒鳴り声が聞こえてきたけど
無視して探して、見つからない苛立ちで店の陳列棚蹴飛ばしたくなったけども
我慢して、そうして……挫折

わかんねぇよ、こんなにあっちゃ。しかし何も買わずに帰るのも何だか納得が
行かない。折角ひなまつり記念で買いにきたんだ。ここは……はっ!

気が付くと俺は『もみじ〜ワタシ……人形じゃありません……』を購入していた。
まぁ、ひな祭りだし人形買うのもよかろう。4900円か。ちと高い。だがまぁこの
ゴスロリっぽい衣装のよく似合う娘さんが気に入った。えっちっぽいしのぉ。

店を出ると後輩の一人がこれからバイトの面接があるらしく帰った。残ったのは
俺を含めて三人。まぁ、コーヒーおごってやるよ。どこがいい?

「この面子ならメイド喫茶なんじゃないんですか?」

後輩の提言によってメイド喫茶へGO!雪がちらついていたので地下鉄に乗ろう
かと思ったが、歩いた方が着いた時に美味しくコーヒーが呑めるはずだと違う
後輩に言われ、歩く。それほど寒くないし、まぁ運動もいいか。

メイド喫茶に到着すると、ブレンドコーヒーを注文。コーヒー飲みながら色々
世間話。特に意識してメイドさんを見るなんて真似はしない。しかし俺の目の
前で面接を受けていたねーちゃんはしっかり見る。こいつが働くかもしれんの
かぁ。ふ〜む、そこそこだな。

コーヒーを飲み終えるとまた一人後輩と別れる。残ったのは最年少の後輩。帰る
道すがらに先程購入したエロゲーについて話す。折角買ってクソゲーだったら
俺はマジで怒りそうだなぁ。

「あの、ゴスロリがパッケージの方って続編ですよ。エロくないですよ」

……なにーっ!?

どうやら俺は買い間違えたようだ。ちくしょう、エロくないエロゲーなんかに
意味はねぇんだよ。慌ててエロゲー屋に行って返品を要求。そしてエロい方の
もみじとの交換を店員に迫る。すみません、さっき間違えて買っちゃったので
交換お願いできますか?

「返品はできないんですよ」

何て融通の利かない店員だ。仕方なく買い取りと言う形で引き取ってもらって
再度購入。うぅ、無駄な出費だ。あぁ、そういやラグナのためにウェブマネー
買わないとならないんだった。えーっと、2000円あったかなぁ……。

後輩に500円借りちゃった。


 3月2日
午前四時半、大苦戦しつつも濡れ場を書き終え、執筆が一段落する。今回この
長編を書き始めて半年になる。完成は上手く行って四月中旬くらいだろう。
 ↓
午前五時半、酒も堪能し終えベッドに入る。今日は疲れた。執筆時間は以前の
半分くらいなのにこんなに疲れるとは、衰えだろうか。布団が心地よい。
 ↓
午前六時半、急に目覚める。何だ、この違和感は。そう感じるが早いか神経が
脳に情報を伝達し、急速に目覚め、そして……。
 ↓
ぎゃあああああぁ、ウルァッパァあsrば;yしg

肛門に謎の大激痛。もう痛いなんてもんじゃねぇ。眠いんだけどベッドの上で
七転八倒。体を反らせてケツ押さえて転げまわる。なんじゃこりゃ。寝ている
間に宇宙人か幽霊にケツでも掘られたか?あぁ、へるーぷ。助けてドクター。
俺が悪かったぁ、何に悪いのかよくわからんが、ともかくすまんかったぁ。

ともかく便所に行こうとしたが、丁度オヤジが便所に入る音がした。ちくしょう
長便所だ。我が部屋は二階にある。便所は二階にも一階にもある。オヤジが
入ったのは二階。俺にはもう一階まで行く力は無い。

('A`)ノ アァ,モウダメダ……ネヨウ……。

布団に顔を埋めて無理矢理二度寝。もう人類に残されたことは寝ることだけだ。
起きたら治ってますように。夢であるように……。

昼頃起床。いつも通りの時間だ。でもケツは痛い。大分痛みは治まったものの
やっぱり痛い。う〜む、もしかして痔だろうか。えー、痔ぃ〜。爽やかモテ系
なのに痔なんて、こんなこと恥ずかしくって言えない!

大体何で俺が痔にならねばいかんのだ。そんな原因なんて作ってねぇ。まったく
ありえな……くはないかもしれんから、調べてみるか。どーれどれ、どんなのが
原因で痔になるんだ?

アルコール類や刺激物(からし等)の過度の摂取、長時間座りっぱなし……。

酒の呑み過ぎや座りっぱなしはわかる。だが刺激物の過度の摂取って何かあった
かなぁ。そんなに辛いものは食ってないような……。

「先生、最近お味噌汁に一味唐辛子たくさんかけているじゃないですか」

それがあったか!

いやね、一ヶ月少し前から味噌汁に一味唐辛子をガバガバ振りかけてるんです。
以前本を読んで、桑田佳祐が味噌汁に一味だか七味をたくさん振りかけてるって
話があったんですよ。味噌汁に一味。バカじゃねぇの。そう思ったんですけど
よく考えてみればうどんだって豚汁だって一味をかける。味噌汁にだってきっと
合うのではないか?それに唐辛子は体にいい。そう思って試したんですよ。

これがまた美味いのなんの。

ピリッとした辛味が加わることによって更に美味く感じるんですよ。おぉ、こりゃ
意外な発見だ。美味いじゃないか。それ以来食い続けているんです。

我が家にはそれまで一味を使うことがほとんどなかったんですよ。あって封は
開いているけど、ほぼ新品同様にぎっしり詰まってる。しかし中身は封を開けて
しまったために劣化してる。まぁ、ビン一杯にあったわけなんです。

それが俺一人で一ヶ月で味噌汁だけに使い切ってしまった。

そりゃ使い過ぎだ。まぁ、痔じゃないかもしれんが、これじゃいずれなっても
おかしくない。幾ら以前分娩台に上がって痔の検査をしたことがあるとは言え
俺だって恥ずかしい。そう簡単に俺のシリアナ東京を見せたくない。ああいう
検査をしたってバレたらアナル男爵とか名付けられてしまう。うわぁ、いやだ。
そんな恥ずかしい名前で呼ぶなぁ〜。

そう言いつつ、新しい一味の瓶を開封。


 3月1日
そういや2月26日は敬愛する桑田佳祐の誕生日だったんですが、すっかり忘れ
外食の話だなんていつでも書けるようなものを書いてしまってちと今日になって
反省。まぁ、そういうことなんです。

最近ゲームと言えばもっぱらネットゲームかエロゲーくらいだったんですよ。
まぁ、エロゲーはゲームってよりも声の出るエロ本、アニメなエロビみたいな
感覚なので、ゲームとは言えないんでしょうけどね。クリックすればひたすら
女の子とエッチするだけのゲームしかしてないもんで……。

しかしずっと同じゲームばかりやっていたら飽きる。最近はラグナもちょいと
ダレ気味だったんですよ。しかしラグナやってねぇとやるゲームが無い。昼は
どうも執筆意欲が湧かない。困ったもんだ。

ぼけーっとしながらラグナの情報板を見ていたら、こういうのを発見。そこで
桐ヶ屋さんのサイトを知り、戦娘2と言うのをやってみた。ふむ、女の子育成
シュミュレーションゲームか。かのプリンセスメーカーみたいなもんだな。

暇潰しにやってみたら、これが猛烈にはまる。作りとしては単純なんですけど
俺は育成ゲームがとにかく好き。過去にマイフェアエンジェルって言う同じく
育成物のエロゲーに大ハマリしていたことがあった。この戦娘2はエロゲーじゃ
ないですけど、もうね、ダメ。徐々に成長して強くなる愛娘を見ているとこう
柄にもなく感動している俺がいる。

子供嫌いなんですが、どうもこういうゲームをやっていると子煩悩になってる
俺がいる。おかしい、俺が子煩悩だなんてありえねぇ。で、でも……どうして
こんなに可愛く思えるんだろう。以前、後輩のカラテマンが将来自分にもし娘が
できたらって話を聞いて、そのあまりの子煩悩っぷりをバカにしまくったもの
ですが、人の事は言えないみたいだ

ともかくリアルではまだそんな育てるなんてことはできんし、また欲しいとも
思わないけど、ゲームじゃもうメロメロ。夕方になって電気点けるのも忘れて
熱中していたら家人に奇異の目を向けられてしまった。戦娘2では寿命を迎えた
娘、または使えない娘を売るなんてコマンドがあるんですが、これは正直辛い。
辛いけど、徐々に寿命が来ましたと言われてステータスが落ちていく姿にも俺は
耐えられない。おぉ、お前の娘も俺が大事に育ててあげるよぉ〜。

まぁ、そんなわけでまた育成物に火が点いたので、ひな祭りの日にでもエロゲー
買いに行こうかと思ってます。もちろん娘育成物を。そりゃエロ目的ってのも
ありますが、純粋に育成したいんだぁ〜、本当だよぉ〜。

なんてこと言いつつ、こんなパズルにもはまってる俺がいる。

楽しければいいんですよ。