狂人日記

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 1月31日
ついにこの日がやってきた。長かった、ここまで辿り付くのは長かった。昨年
十一月末から自動車というものにドライバーの立場で触れ、その技術を習得する
ために教習を積み重ねてきたが、ようやく今日、最後の教習項目として第二段階
見極めを迎えることとなった。これを終えれば明日は本試験。否が応にも気合が
入る。まだまだ技術は大したことはないが、教わることはもう無くなるのだ。

ゴオオオオオオオオオォ〜。

窓の外は信じられない程の豪雪。50m先すら見えない。見通しのよいとこでも
100m先は見えない。おいおい、何で今日に限ってこんな豪雪なんだよ。ここ
まで降るとは聞いてねぇよ。あ〜ぁ、こりゃ今日は休もうか……いやいや待てよ
俺。こういうことはよくある。いつもいつも休むと電話かけたあとで雪降ってた
ことすら忘れるような天気になるじゃないか。ここは少し待とう。今日は絶対に
行ってやるのだ。明日卒業検定受けてやるんだ!

メシを食い、ラグナやってたりしたら外出していた友人がチャットでマジで何も
見えない天気だと言う。親父もさっき外に出たら対向車が見えないと言ってた
ので、さすがに不安になる。おいおい、マジかよ。何か30cmくらい積もって
いるんだけど……。

だが今日の俺はそれでも挫けない。教習は四時から。もう三時近い。そろそろ
いつもなら電話をかける頃。だが負けない。自分にこんなにやる気があったとは
信じられない。けど、けど……。

止まない。それどころか益々降っている。

こんなに降っていたら、例え止んでも運転なんてできる路面状況じゃないって。
親父や友人はこんなの平気、今日みたいな日に乗れなかったらいつ乗るんだと
言ってたが、晴れた日に乗るに決まっているだろ!

無念、今日はさすがに断念。そんなわけで今日は止めますと教習所に電話をかけ
明日の予約を取ろうとしたのだが、次の卒業検定は火曜日。なら月曜日に乗って
運転を忘れないうちに卒業検定受けたらどうかと言われる。ふむ、その方がいい
だろう。よし、月曜日にしまーす。……ん、待てよ。来週は確か……。

月曜日:運転の見極め、学科模試。
火曜日:卒業検定。
水曜日:卒業論文口述試験、その後呑み会。
木曜日:免許取得最終学科試験、巧く行けば免許取得。

な、何か忙しいのもあるけど、随分重大な一周間になってしまったなぁ。だが
これを乗り越えれば少し落ちつく。がんばれ俺。終わったらソープにでも行って
こよう。人間御褒美は必要だ。成功したら性交でもしてこよう。わっはっは。
失敗したら……あぁ、考えたくも無い。

あぁ、せがむわけじゃないが、励ましが欲しい。この際メールくれとかBBSに
書き込みよろしく〜なんていわねぇ。ただ、女の子(できれば17くらい)が俺の
ことを考えながらメイド服や巫女装束、スクール水着なんかを着て俺のことを悶々
考えながらオナニーした後で「……がんばって、先生」なんて言ってくれればなぁ
もぉね、もう本気でがんばるよ。やりますよ!(ナニを)

多くは望みませんから、事後報告でも。


 1月30日
今日も今日とて自動車学校生活。昨日ポンポンとハンコが押されたので卒業も
近い。あと少しならばがんばらないといかん。しかし……こんな俺が免許取って
いいのだろうか?

配車窓口に行くと、また係員が俺を見て「今日五時から暇かい?空いてるよ」
俺に乗れと言う。ふむ、空いているなら乗ろう。しかし結構なハイペースだな。
なんて呑気に考えていたら。

「おぉ、これなら土曜日に卒業検定だね」

な、なにぃ?!土曜日だと?!

突然の勧告にびっくり。いきなりだなぁ。卒業検定なんてまだ先だと思ってた
だけに、ちと焦る。う〜ん、一発クリアできるのかなぁ?

今日の講習はさほど問題無し。自分で目的地までの道を決めて走るんですけど
地元なので道は知っている。普通に運転するだけ。土曜日には卒業検定である
から、練習練習。

教習を終えて帰宅途中、バンプのCDでも買おうと近所のCD屋を回る。だが
無い。何故無い。シングルはある。だが折角だからアルバムが欲しい。それも
ここで何度か紹介したKでも入っていればいいなぁ。ラフメイカーなんかもいい
なぁ。でも、無いんだなぁ。ちっくしょう!

がっかりしながら帰宅。疲れた体を癒すために久々にエロ画像サイトを見ると
結構新鮮。元気回復。そんなもんで情報系サイトを見ていたら何とススキノで
ギャルゲーエロゲーコスプレヘルスがあるとのこと。う〜む、まほろのメイド
服とか、スクール水着がやはりいいなぁ。40分で8000円。オプションと
してバイブとオナニーは外せない。一個2000円。合計12000円か……
高いな、おい。ソープに行くよ、こんなんだったら。

本番無いんだからもうちょい安くしてぇ。


 1月29日
かなしいときー!(以降、同じこと言う合いの手があると思いねぇ)

自動車学校に行って、二時間だけがんばって帰ろうとしたらー!

今日暇かと聞かれたので「はい」と答えるとー!

四時間教習になったときー!!

はい、そんなわけで今日は何故か四時間ぶっ続けで教習してきました。おっと
もう合いの手はいいですぜ。えぇ、今日は本来セット教習と言って二時間連続
だったので、それだけ受けて帰ろうとしたんですよ。んで、まずは運転だった
ので配車窓口に行き今日乗る車は何号車なのかと係の人に聞いたら、今日の
夕方は暇かと。夕方どころかいつも暇なので、はいと答えると二時間追加。

いや、いいんですよ、二時間追加でも。高速教習は冬場はできないから室内で
シュミレーター使ってやるし、経路設計と言って自分で道を決めて運転するのも
いいんですよ。同乗者が教官だけじゃなく、生徒一人追加で交互に乗っても何も
問題無いんです。でもね、連続四時間は疲れるなぁ。

その連続も、学校が終わる八時までずっと。即ち軽食時間すらない。ピンチだ。
腹が減る。腹が減ったら集中できない。集中できないと怒られる。悪循環である
が、ここは気合で乗り切ろう。

最初の二時間はなんら問題無し。六時から同乗者ありの経路設計。まぁ、俺は
勝手知ったる街なので、地図見ればすいすい走れる。が、何故吹雪く。しかも
この教習の教官は二度目。当たり前だが教官には丁寧語と敬語である。態度も
友人と話しているわけではないから、改まる。だが……。

「ん〜、固いねぇ。もっと楽にしていいよ」

できません。先輩や年上、先生なんかとタメ口きけるのが信じられない。いや
まぁ、そりゃネット上ではチャットなんかで知り合った人が年上の場合、仲が
よくなればついタメ口で話すことはある。だが、リアルじゃそうはいかねぇ。
その上、他の人がそういった人にタメ口を聞いているとイライラするのだ。

うーむ、悪い癖である。しかし幾ら相手がフランクに口をきけと言ってもよく
ないでしょうに。こっちは教わる立場、相手は教えてくれる立場。無駄に体育
会系でそういうのが染み付くと抜けないものである。俺は道徳として鉄の掟の
ように存在しているのだ。だがまぁ、タメ口にならずとも、親しい先輩なんかに
よく「ダメな人だ」とかは言うけどね……いいのか?

疲れて帰宅すると、テレビで超能力についてやっていた。俺はこういうオカルト
めいたものが大好きである。超能力で人格が変わる、好きな行動をさせることが
できる、潜在能力を引き出せる……素晴らしい。我がなりたい職業で透明人間に
並ぶくらいなりたい職業である。これがあれば呑み屋でモテモテになれるぞぉ!
そのままホテルにだってGO!わっはっは。

夢見がちなオッサンとよく言われます。


 1月28日
今日は北海道全域で大荒れ。昨日から雨や雪が猛烈な風に乗って我が家を
取り巻いていた。今朝起きると雪かきした屋根はそうでもなかったが、庭先など
半分溶けた雪でメチャクチャ。冷えればガタガタの氷道になるだろう。

そんな日に限って、久々の運転。車で教官を待っていたら段々と吹雪いてくる。
なんてこった。気持ちよく運転したいのに、どうしてこう荒れるんだ。だがまぁ
仕方ない。がんばれ俺。ぶろろろろぉ〜ん。

忘れていた技術も次第に思い出してくる。思い出せば慢心が発生する。というか
俺が運転するのは大抵四時から一時間。そこそこ交通量の多い道路ではやはり
後ろに車がいると焦る。教習中とは言え、制限速度で走っているとは言え、それ
でも何か思われるかも。くぅ、冬道だが制限ギリギリで走るかぁ。

そんなこんなで走っていると、交差点に差し掛かる。ブレーキ踏んでスピードを
緩めたものの、まだちょっと勢いがあった。ふむ、もうちょい落すか。

ズルッ(ブレーキからアクセルに足が落ちる)
 ↓
ギュオオオオオオォン!(加速)

ぎぃやああああああああああぁ。交差点曲がってる最中に急加速。気分はもう
ハリウッド映画に出てくるドライバー。慌ててアクセルを離し、ハンドルを切り
何とか曲がる。もし人がいれば間違いなくアウトだった。

「カーブではもう少しスピード落すんだぞ」

さすがに踏み間違えたとは言えなかった。あー、怖かった。こうして事故って
起こるのね。うむ、気をつけよう。はぁ〜、ドキドキ。

運転を終え、効果測定と言って本番の学科試験に対応した模擬試験を受ける
まで一時間あったので、タバコを吸いながら勉強することにする。前回はあまり
よくない出来だったんで、がんばろう。

問題集をやっていると、近くに女子高生が座った。喫煙席なのだが、ここには
使いやすいテーブルがあるのだ。しかも人はあまりいない。タバコ吸っている
のは俺だけだった。彼女は学校の試験が近いのか、英語の問題集を開いたの
だがすぐに友人に電話をかけた。まぁ、こんなことくらいで俺の集中力は途切れ
ないので、気にすることはない。

……すみません、ダメでした。何がってメチャクチャ声がカワイイんだもん。
もうね、萌えた。話の内容は学校の先生と生徒が付き合ってるなんてあまり
いい内容ではなかったが、話し方と声がカワイイ。うっはー、集中できねぇ〜。
問題集に目を落としながら、つい聞き耳を立ててしまう。あぁん、困った。

だが合格点を取れた俺にかんぱい!


 1月27日
腰が痛いのは筋肉痛のでいだろうか、それとも毎日座りっぱなしのせいなのか
判然としないが、ともかく痛い。こう腰が痛いと街を歩いていたら急にボールを
投げつけられた時にバットで打ち返すことができないではないか。よくわからん
例えかもしれないが、まぁ腰は大事なのである。

今日は自動車学校自体が休みなので、暇である。ギターがライブに出るから来て
くれと言っていたが、今日は天気が悪い。行ったら電車が止まるだろう。なんて
思っていたら現在(午後9時半)外はシャレにならないほどの大荒れである。うむ
行かなくて正解だったかもしれん。

家にいても昼間は執筆しないので、基本的に暇である。ラグナをやってもすぐ
飽きる。すぐと言っても三時間くらいやっていたのは秘密である。のんびりと
やっていてレベルも74に。徐々に廃人の仲間入りを果たしそうである。

暇だとついついムスコが騒ぐ。最近は誕生日だの妹ブルマだの、こう生ぬるい
エロゲーをやっていたから、物足りなさをムスコが感じている。やはりここは
ハードな調教である。そんなわけでコレクターを起動。調教を終えてスッキリ
気分である。あとは夜に執筆を残すのみ。

さてその執筆、現在長編に専念しているのだが、少々疲れてきた。自分で設定
したとはいえ、テーマってか話が重くて……えらく疲れる上に進みづらいのだ。
うーん、何で俺はこんなもん書こうとしたんだろうか。

執筆に詰まると電話をしたくなる衝動にかられる。しかしそんな時には夜中の
二時とか三時。誰が起きているのかわからないので、電話するわけにはいかん。
そもそも電話と言っても小説についてなんて話しても面白いわけがない。故に
バカ話に花が咲く。おぉ、今度あいつが彼女連れて札幌に戻ってくるのか。なら
散々いじくり回してやるかぁ。下ネタでも振ってよぉ。ん、そんなことしたら
殴られるって?あっはっは、彼女様の前でそんなことはしねぇだろう……。

進む無駄な時間、進まない原稿。


 1月26日
雪がちらつくものの、今日はいい天気。ごろごろするには最適な日だと思って
メシを食っていたら母親に屋根の雪を下ろしてくれと頼まれる。北海道では冬
屋根の雪を下ろさないと、屋根が雪の重みで崩壊する……らしい。らしいって
のは、実際雪の重みで家が崩壊したなんてニュースを聞かないからだ。これは
都市伝説みたいなものなのではないかと思うが、もしも崩壊したらシャレにも
ならん。バイト代も出るとのことなので、引き受ける。

あまり厚着すると汗をかきすぎてへばってしまう。雪かきはかなりの重労働だ。
この辺は毎年やっているので承知している。いつも外に出るような格好で鉄製の
スコップを持ち、ハシゴを上る。

このハシゴが曲者なのだ。我が家には木製のハシゴが二つある。しかしどれも
俺が幼い頃からあるもので、いつ壊れるかわかったもんじゃない。それにこれ
上ったらすごくしなる。ギシギシ、ギシギシ。ひいぃ、しかも俺は去年よりも
かなり増えたから、いつ崩壊するやら……。

今年も崩壊せず、無事上れました。上ればこっちのものである。サクサク雪を
下に投げ落とす。雪は意外に重いものである。上はサラサラしていても下の方は
圧力がかかっているので氷となっている。簡単に言えばスコップの面積くらいの
氷を持つのである。わかるだろうか、この重労働を。

半分までやったところでバテる。外の空気は乾燥しており、動くと喉が乾く。
雪を食おうかと本気で考えたが、雪は汚い。空気中の埃を核として結晶化して
いるものが雨、冷えたのが雪である。犬のフンが舞い上がって結晶化されたの
かもしれないものをバクバク食う気分にはなれない。しかしハシゴを降りるのは
勘弁である。うーむ、困った。

黙々と雪降ろししていたら妹が自室から顔を出して俺の仕事ぶりを見出した。
これはチャンスとばかりに飲み物を頼むと、MIUを入れたペットボトルを俺の
方に投げた。だが距離が伸びない。ギリギリの地点で落ちた。屋根から落ちない
ようにそれを入手すると、飲む。あぁ、生きているって素晴らしい。

ほとんど片付けた。残るはベランダの中である。このベランダ、妙に高いので
曲者である。いきなり侵入したら雪の中に膝まで埋まる。雪を取ってから侵入
しようとすれば柵が高いのでかなり辛い。最初は侵入せずにやっていたが手首を
痛めかけたので思い切って侵入。冷たい。くそぅ、だがここで終わりだ。

ヘロヘロの体で必死に雪を投げていたら電線に運悪く当ってしまう。途端に窓が
内側から叩かれ、ぶつけるなと家人から苦情が寄せられる。たまたま当っただけ
じゃねぇかよ。くっそぉ、暖かい部屋で指示しおって。

ようやく終わり、残雪処理していたら足を滑らせる。幸い地上に落下しなくて
済んだが、落ちたらシャレにならん。下は氷なのだ。ドキドキしながらハシゴを
降りる。ギシギシ、ギシギシ。ひいいぃ、更に怖い。ヘルプー!

部屋に戻ると疲れて倒れる。こんなに重労働したのは久々である。あぁ、もう
しねぇ。屋根なんてそう潰れるもんじゃない。あぁ、これで筋肉痛になるんだ
ろうなぁ。

明日じゃなく、明後日に。


 1月25日
昨日更新が無かったのは……えぇ、もう外で呑んできたからです。昨日は日々
お世話になっているけこやなさんやその友人達と焼肉を食いに行ってきました。
何やら変わったものを食わせてくれるから、来なさいと。

変わったもの。過去に熊、うさぎ、アザラシ、すずめ、イルカ、虫など様々な
ものを食ってきた。まだあったかもしれないが、ちと思い出せない。そういや
カラスってどんな味なんだろうか。幼い頃、カラスの肉は黒いと聞かされて以来
たくさん飛んでいても食おうと思ったことはない。……話を戻そう。

今回の食材はヒドラ。一体何かと思ったが、そう言えば高校か中学の頃に生物の
教科書に体長5cm程度のウネウネした触手だったはず。まぁ、食えない海産物
なんてそうない。楽しみである。

さっそく店に入り、ヒドラを注文……って、ヒドラってのが無い。仕方ないので
カルビやら牛タンやらサガリを頼んでいると友人がセンマイを注文。それは
一体何かねと訊くと、これがヒドラなのだと言う。あぁ、センマイのことだったか。
……つまらん。

しかし肉は美味い。酒も熱燗長い間忘れられたけど、美味い。レバ刺やユッケ
なんかも美味い。幸福の縮図、ここにあり!

そして今日、腹の調子が悪い。うーむ、昨日帰ってから呑み過ぎたせいだろう。
何だか外も猛烈に吹雪いているので、教習所に休むと連絡。あぁ、堕落街道を
ひた走る俺。まぁ、いい。

妹とスパゲティーを食う。今日はミートソース。しかしこれがハズレ。メシが
不味いとややしばらく不機嫌になる。部屋でゴロゴロしていたら妹がそれいけ
ココロジーの本を持ってきた。持ってくる前に最近えっちする夢ばっかり見る
なんてバカなこと言ってたら夢判断の話になったので、持ってきてくれたのだ。
ふむ、夢の中でえっちするのってどんな意味が……。

愛情に飢えています。

愛情ねぇ。まぁ、夢の中で繋がりを求めるってのはそうなんだろう。ただ、その
夢の中で抱いている女はあなたの理想の人ですってあったが、毎日抱いている
女が違うんですけど、こりゃどういうことでしょうか?

結局何でもいいってことなのか?!


 1月23日
教習所にて縦列駐車を教わる。絶対こんなこと免許取ってもしたくねぇと思う
技能の一つである。一応わからない人のために解説すると、縦に並んでいる
車の間に侵入する技である。

壁| 車
壁|   ←ここに自分の車を入れる。
壁| 車
壁| 車

覚えれば非常に役に立つのであるが、覚えないと不便であるばかりかいつまでも
自動車学校を卒業できないと言う技である。しかし失敗すれば他人の車にぶつけ
結構な金がすっ飛んで行く。怖い人の車だったらそりゃもうたまらん。

だが昨日に引き続き、何の問題もなくクリアする。やりたくないことに限って
褒められ、やらねばならんことに関しては結構注意される。複雑な気分である。
まぁ、今月中には免許取れそうなので、もう少しの辛抱である。

縦列駐車の練習を一通り終えると、教習所内のロングストレートで40kmを
出せと言われる。路上の40kmは遅いが、教習所は狭いのであっという間に
反対側に言ってしまう。しかし教官命令。やるしかねぇ。ブロロロロォ〜ン。

「まだだ、もっともっと出せ!」

教習所でまさかスピード出しまくれと言われるとは思っていなかった。路上では
交通の流れを妨げない様にある程度のスピードは出す。制限速度ギリギリで俺も
走る。しかし、まさかもっともっとスピード出せとは……って、おい、これ以上
やったら路面凍ってるんだから、カーブから出るわ。教官はブレーキいいと言う
まで踏むなとか言うし……あぁん、もうしらん!

「よし、踏め。ぐっと踏め!」

急ブレーキの体験である。そりゃもう滑る滑る。車が右へ左へ揺れるぞぉ〜。
これを二度やって教習は終了。なかなか面白い体験だった。

揺れると言えばその代表は胸である。そういえば最近揺れる胸を見ていないと
気付く。ジャンプでもしてくれりゃ多少小さくても揺れるものだが、そもそも
ジャンプを繰り返すシチュエーションに遭遇することがない。走っていてもまぁ
揺れるんですが、路面が凍っていて走るおバカさんもそういないし、厚着して
いるのでわからない。

夏にはそれほど気にならなかったことが、いざ見れないとなると無性に気になる
のが人の性。くっ、エロビデオや風俗でしか見ていないなんて屈辱だ。日常に
潜む官能を見出してこそなのだ。だが、今の季節それは叶わない。ならばと渚に
ジャンプ十回してと頼んでみたが「先生、エッチな目的でしょう。イヤですよ」
あっさり断られてしまった。ちくしょう、見たいなぁ。

揺れるその胸の重さを

    この手で確かめたくて♪
song by 桑田佳祐『BLUE〜こんな夜には踊れない〜』


 1月22日
昨日の猛吹雪が嘘のような天気。暖かい午後。ついつい眠くなって自動車学校を
休みたくなるが、今日はがんばると決めてある。しかしこう天気のいい日に限り
何故路上ではなく場内教習なのだろうか。

今日はバックの練習。教官に色々指導されるものの、筋がいいと言われる。ふむ
バックが上手か。以前後輩が女の扱いと運転は似たようなもんだと言っていた。
確かに俺はバックが好きである。好きというよりも、やらないと何かスッキリと
しない。いや、出せばそりゃスッキリするが釈然としないのである。

一旦何かに集中してしまうと歯止めが効かないのだ。んなもんだから教官にも
「君は慣れてくるとスピードを出すタイプ」と言われてしまう。うむ、間違って
いない。その通りなのだ。えっちでも徐々に獣性みたいなものが覚醒していき
段々と変態的な欲望が目を覚ましてくる……って、嘘だ。シャレだ。ブラフだ。
信じるな。爽やかモテ系の俺がそんなわきゃない。

しかし、誰もが心の奥底にそんな変態属性を持っているもの。そう、背徳感と
呼ばれるもの。普段は自分でも知らないような本性がふとしたキッカケでこう
グワッと目覚める。それは程度の差こそあれ、心の中で育っているものです。
だから例えば運動している女を見るとその汗まみれの体につい欲情とか、我が
友人のように女が吐いた物につい興味を示しかけたりとか、あるんですよ。

……そっとしておいてください、えぇ。

運転を終え、ビールとおでんを買って帰宅。あぁ、美味い。これがあるからまた
がんばろうって気分になれる。ダイコン、タマゴ、つくね。からしをつけて食い
ビール呑んでぷっはー。

食い終わってまったりしていたら俺に電話があると呼ばれる。携帯にではなく
家の電話にかけてくるなんて誰だろう。しかも女らしい。まったくもって謎で
ある。どうせ何かのセールスだろう。

ADSLにしないかって電話でした。うーむ、確かにしたいんだけど、我が家
から基地局まで遠いので、以前できないって言われたんだよなぁ。しかし今は
あれから1年が経った。そろそろできるはずだろう。けど、我が家の近くの電線
工事した記憶なんてないなぁ。

とりあえず申し込みだけはしておいたが、工事できるかは別。できなかったら
金は払わないと言っておいた。しかしセールスの姉ちゃんはよく喋る。質問を
しようとしてもノンストップで喋り捲る。おかげでビール呑んでた俺は眠くて
仕方なくて、半分意識が飛んでいた。パンフレット送ってくれるなら、そんな
がんばって喋らなくてもいいのに……。

だが、声が綺麗だったので許せました。


 1月21日
俺は吹き荒れる豪雪に負けたのか?いいや、自分に負けたんだ。だがやっぱり
納得いかねぇ。出発する時間に猛然と雪は降っているわ気温はマイナス六℃だわ
こりゃ今日はいいやぁと自動車学校に休むと電話を入れ、急に暇になったもの
だからオナニーしてゴロゴロしていたら、晴れていやがる。

そういうこと、よくありますよね。いや、天気もそうですが、暇な時ついつい
一人でしちゃうこと。あー、昨日呑み過ぎてできなかったしなぁ、なんて考えて
いたら不意にこうムラッとくる時、ありますよね。

んで、いやぁもっと別にすることがあるだろうとか思っていてもすることなんて
無くて、一度火が点いたものだから何となくそこに意識が集中してしまう。結果
ついつい無駄な体力を放出。

まぁ、これは暇な時だからいいのですが、そうもならない時ってありますよね。
そうもならない時の方が多いんですけどね。例えば電車の中で本を読むのにも
疲れてボーっとしていたら突然元気になってしまったりとか。運悪く降りる駅が
あと三駅後に迫ってる。元気なままだったらいらん自己主張をしながら降りる
こととなる。誤解されれば制服の人に連行されてしまう。

そんな時は大抵別のことを考えて気を紛らわし、我が子を寝かし付けようと人は
試みるもの。そう、エロとは別のこと。例えばそうだなぁ……チベットの修行僧
なんて俺がこんなことをしている間も苦行に耐えて悟りを開こうと日夜努力を
……苦行ったら、当然禁欲生活。悶々とした若い修行僧は、ある日偶然覗いて
しまった若い村娘の痴態を見てしまい……あぁ、いかーん!!

禁欲はイカン。反動があるからな。じゃあ、そうだなぁ……数学。難しい数式を
考えていれば大丈夫だ。…………なぁにぃ、こんな数式もわからんのか。いいか
こういう場合は代入を使うんだ。ん、何で脱ぐのかって?あれだ、お前にも好きな
男がいるだろ。だが今そいつはいない。だから俺がお前に代入してやるからぁ!
じっとしてろ……バカか俺は。

えぇい、もういっそそこにいるオッサンに素っ裸で迫られたらどうだ。これなら
さすがに萎えるだろうさ、そうだろうさ……汗まみれで俺に迫るオッサン、逃げ
られない俺。いやああああぁ……しかし突然崩れ落ちるオッサン。その後ろには
そいつの幼な妻(十八歳)が。ダンナが迷惑かけてすみません、このお詫びは
私の体でと年や顔に似合わず熟達したテクニックで……うがー!

結局何を考えてもどうがんばっても治まらないのが我が愚息。考えれば考える
程に泥沼になっていくのに、どうしてそうなるかなぁ。無心でいようと思う程
無心でいられなくなる。風呂とかでも何かのはずみで勃ったら勃ったままで体
洗っているとちと間抜けな気分。

外に出て使わないだろうって時あるじゃないですか。そういう時は取り外せたら
いいのにねぇ。今日は試験だ。余計なことは考えないって時はいってきまーすと
挨拶と同時に玄関に置いていったり。逆に今日は気楽にいられるなって時には
ブースト状態にしておいたのをくっつけたり。

常にブースト状態になっていそうだなぁ。


 1月20日
以前も書きましたが、俺は便所で本を読みます。本と言っても小説や新聞など
ではなく、漫画本。掃除の邪魔になると怒られても、懲りずに持ってきては日々
便器に座りながらまったりと読んでいます。

いや、何も漫画読む時間も無いほど忙しいわけじゃないんですよ。ただ何となく
用を足すまで暇だし、足し終えた後もついボーっとしてしまうんで、ならば少し
漫画でも読んでようとね。

そんなわけで今日も便所で本を読んでいたんですよ。用を足し終え、しばし読み
耽る俺。と、面白いシーンに遭遇。思わず便所でケツを出しながら大笑い。何度
読んだかわからない本なのに、久々に見たために大爆笑。すると、突然ノックが
二度鳴り響く。うわーっはっはっは、ゲラゲラゲラ、いーっひっひ……ん、誰?

「……お前、大丈夫か?」

ドア越しに声をかけてきたのは親父。慌ててケツを拭いて外に出ると、呆れた
顔で親父が俺を見る。そりゃそうだ。便所でゲラゲラ笑っていたら危ない人間
である。ましてやメイド服買ったりしている引きこもりの息子なのだから、心配
されるのも仕方ない。気まずい思いで自室へ戻る。

「先生の笑い声、ここまで聞こえましたよ」

そこには我が部屋で洗濯物をしまっている渚。いや、我が部屋から便所までそう
遠くはないけどさ……聞こえたの?

「はい、聞こえましたよ。あの、先生、お疲れじゃないんですか?」

うるせー、疲れてねぇよ。いいじゃん、二十二になってクレヨンしんちゃんで
大爆笑しても。何でみんなそんな目で俺を見るんだよ。やめろぉ、そんな全身
から「……あぁ、可哀想」ってオーラを出すな。そんな電波を出すな。にゃろう
そのポケットに入ってる謎の装置を出せぇ!!

イカン、これじゃ危脳丸である。話を戻そう。いや、まぁそりゃ便所で笑うのは
奇怪な人間には違いない。俺だって親父が便所で大笑いしていたら病院か
警察に通報してしまうかもしれない。

だ、だけどね、精一杯がんばってるんですよ。何をがんばってるんだか自分でも
いまいちよくわからんが、ともかくがんばってるんです。だから大笑いしても別に
いいじゃないですか。たまたま笑った場所が便所だった。ただそれだけのこと
なんですよ。……いや、悪かった。俺が悪かった。

そういや昨晩も同じことしてたわ。


 1月19日
昼頃起きてメシを作る。何となく自分でメシを作りたい衝動にかられたのだ。
人一倍面倒臭がりな俺なら普段はこんなことはまずしない。今日の料理は先日
外で食って美味かったガーリックライスに決定。しかしレシピはわからん。

ともかく調べるのも面倒なので何となくで作ってみる。バターをフライパンに
ひき、よく熱してからみじん切りのタマネギを炒める。軽く塩コショウを加え
それからゴハンを投入。適度に炒めてからおろしニンニク投入。塩コショウと
醤油で味付けしながらサササッとゴハンを空中で回す。この作業は得意である。
仕上げにフライパンの縁に醤油をサッと垂らし、またすぐに回す。匂い付けの
ための作業。ニンニクだけだと臭いしねぇ。

完成したものを食ってみる。一切味見しなかったくせにメチャクチャ美味い。
やるな、俺。まぁ、そもそも今まで料理してきて一度も味見をしたことは無い
けどね。

メシを食い終えると妹が「ボーリングしたい」と言い出す。妹がこんなことを
言うのは非常に珍しい。そもそも妹とボーリングなんて十年くらいやってない。
よっし、たまにはいいか。てなことで一路ボーリング場へ。

休日昼過ぎ、しかも大型スーパーと一緒になっている上にそのスーパーが今日
安売りをしているらしく、すげぇ混んでいる。しかしここまで来たからにはもう
引き帰すなんて選択肢は無い。しばし待ってからゲームスタート。

大学のサークルやら友人とで何度か女ともボーリングをしたことはあるけれど
女の方がスコアは落ちる。ほとんどの女は100越えるのが珍しいくらい。当然
妹もガーター連発、玉は真ん中に行かないだろう。あ〜ぁ、フラフラしながら
歩いているよ……えっ、ど真ん中?!

フォームは全然である。助走もほとんど無い。腕だってフニャっとしているが
玉は真っ直ぐに転がる。当たり前だがスコアはいい。ストライクも出る。うわ
コイツ巧い。負けたら絶対何かたかられる……。

対して俺はあまり調子がよくない。玉が真っ直ぐに行き過ぎるため、両端2ピン
(所謂Big4)になることがある。ひぃ、やべぇ。負けたら散々ボーリングに自信が
あると吹聴しているのに、一気に格好悪くなる……。

それでも1ゲーム目は何とか勝利。俺129の妹115。くっ、次は圧倒して
勝ってやる。唯一とも言える人並みにできるスポーツがボーリングなのに
負けるなんてことがあってはなら……えっ、ダブル?!(二連続ストライク)

開始早々妹が飛ばしまくる。ストライクにスペアの嵐。や、やばい。このまま
では圧倒的敗北になってしまう。よーし、俺も本気で投げるぜ!

六フレーム目まで圧倒的敗北だったが、そこから怒涛の反撃開始。ストライク
量産体制に入る。ターキー(3連続ストライク)も出たしよぉ。

終わってみれば俺179の妹146。うむ、なかなかの試合だった。楽しかった。
やはりボーリングはいいのぉ。またやりたいなぁ。

でも今、筋肉痛。


 1月18日
今日の運勢はなんとなくついていない。そう、起きて占いをしてみたらそんな
結果が出てしまった。占いはかなり大好きで、結構気にするタイプだ。過去に
恋愛運1位だったからとのことで女に告白をしたこともあった。まぁ、フラれた
わけなんだが……。

占いは当たった。今日の教習所、いつもの教官ではなく、初めて担当の教官。
一見優しそうな感じのオッサンだ。よぉし、ここはフレンドリーだ。がんばって
楽しい運転にするぞぉ。

それも開始十分で諦める。ちょっと確認を怠った俺にしばらくネチネチと指導を
始める。まぁ、失敗したのは俺だ。仕方ない。よし、次はと思うのだが教官は
言い続ける。気になって耳を傾ける。当然集中できるもんじゃない。んで、また
失敗。教官の指導が増える。折角の指導を聞かないのは失礼なので耳を傾ける
集中できるわきゃない。失敗。以下エンドレス。

ようやく終わってお情けで今日の項目を合格にしてくれた。嬉しいことである。
ただ、もうどんなにがんばっても補習確定と言われる。一気にやる気が失せる。
あぁ、なんかもうマンドクセ。

帰宅し、ビールを呑んでエロ画像見て落ち着く。本能の力は偉大である。エロと
言えば昨日の日記でも紹介したが、誕生日をプレイしてみた。思った通り合格で
ある。ってか、モロに我が性欲ツボにブレイクショット。理性かっぱーん。本能
カモーン。わっほい。

こりゃあいいものだ、一気にやるにはもったいない。なわけでじっくりやろう。
しかし最近妙にムスコが元気だ。寝ていたら必ずエロい夢。痩せるためにエアロ
バイクこいでいたり、メシ食っていたり、こうして日記を書いていても何故だか
ムスコが騒ぐ。おいおい、俺そんなに飢えてるのかなぁ?

エアロバイクと言えば35分にレベルアップしてこいでいるんですよ。んでね
今日体重計に乗ったんですよ。すぐには結果出ないだろうけど、もうそろそろ
一週間になる。75kgのこのバディがどうなるかなぁ……。

76.5kg

な、何故に増えますか?足の筋肉でもついた?それとも効果無いのか?いや
急いては事を仕損じると言うじゃないですか。1ヶ月は様子見ないとねぇ。だが
もし1ヶ月経って何も変わらなかったらどうしよう。さすがに80kgはヤバイ。
全体的にじゃなく、腹に集中しているからタチが悪い。

腹ばかりが出た80kgって、女に見せるのに躊躇しちゃいますわ。ましてや
俺は二十二歳のヤングマン。人生におけるピュアボーイ。そんな俺が、ねぇ。
先のことは今しておけって言われても、今中年オッサン腹はマズイ。

腹でムスコが見えなくなりませんように。


 1月17日
メシを食って一休みのため昼寝して、よーし今日も運転がんばるぞー……って
何この猛吹雪。映画ホワイトアウトじゃねぇんだぞ、このぉ。まぁ、いつもの
ようにやる気無くした途端に……止まない。あのぉ、四時から教習予定の桐生
ですけど、明日に変更お願いします。

しかし休んだところで昼間することったらラグナしかない。友人と一緒にやる
ものの、ボスにボコボコにされたのでやめる。うーむ、暇である。どうせなら
後輩からもらったエロゲーでもインストールしてみるか。えっと、もらったのは
これか。

・四葉のクローバー
・蝉時雨
・誕生日〜通い妻(自称)日記

どれがどんなのかサッパリわからん。ともかくネットでそれぞれのメーカーに
行ってみて、キャラと内容を確かめるか。えぇと、四葉のクローバーはメイド
サスペンス。おおおぉ、絵は好み、しかもメイドときたもんだ。まぁ、これは
エロ少なさそうだから後回しっと。

蝉時雨、か。絵はそうでもないが……ん、調教だと。おぉ、最高じゃないか。
もうこれで決定か。どんどん淫らに堕ちていくヒロイン。最高だ。まぁ、一応
残った誕生日でも確認してみるか。

誕生日……ふむ、絵はツボだ。しかしこれだけでは我が調教陵辱大好き魂を
こう熱く揺さぶることはできない。じゃ、内容はどうかな……。

自称通い妻のヒロインが好きな男に抱かれたいけどできないので悶々と妄想を
繰り広げてのオナニーを展開します。

……。

…………。

………………。

きたぁぁぁぁぁ、決定だ!

これだよ、これ。俺が求めていたのは。実は俺、女性が一人でしてるのがもう
大好きなんですよ。風俗でも必ず要求します。調教ゲームだってオナニーさせる
なんて項目が出た時がガッツポーズ。だってオナニーなんてもう完全に秘め事
ですよ。親にも彼氏にも誰にも見せたことのないものを、目の当たりにできる
なんてこと、そう無いですよ。しかもこのヒロインは悶々と妄想……。

世の中にはこのヒロインのように毎夜毎夜悶々としながら「あぁ……ぅん、はぁ
桐生先生の指が私の体をこういう風に弄って、それから……んあぁ、ココをこう
クリクリした、り……優しくしたかと思ったら、急にこぉ……うはぁ、激しくして……
あぁ、抱かれたいよぉ」
なんて女がいるかもしれない、いるはずだ!

色々元気が出てきたぞぉ!


 1月16日
昨日もやっぱり外で呑んできたので更新できずに撃沈。面目無いのぉ。いやぁ
サークルでのいつもの呑みメンバーでしたが、結構面白かったですよ。その上
エロゲーも何本か入手できましたし……する暇あるのかなぁ?

しかし帰宅してからも呑んだせいか、酒を呑むのをやめてMIU呑んで酔いを
覚ましていたら全身赤ワインみたいに真っ赤になっているのにビックリ。特に
手の甲と顔は異常な程に。全身が必死になってアルコールを分解しているよう
見えて、生命の神秘を感じる。酔っ払って寝たらきっとあんな状態のままなんだ
ろうなぁ……。

日付変わって今日、自動車学校へ行こうとしたら外は雪。しんしんと、しかし
ドカドカと降っている。やる気減退してやめようかと思ったら既にキャンセル
できない時間に。イヤイヤ向かう。

いつもは大体教官が決まっているのだが、今日は別の教官に割当たる。しかし
フレンドリーに、かつ丁寧に接すれば余裕さ。おっ、きたきた。こんにちは!

「……」

無反応。きっつー。ま、まぁいつもは運転前に今日することと注意点の話がある
から、そこで会話を発展させればいいんだ。

「はい、発進して」

え、もうすぐに発進?注意点は?ね、ねぇ、何かイヤなことがあったんですか?
女房とケンカしたの?尿結石でもできたの?何か話さないとこのままじゃ一時間
辛い運転をすることになってしまう〜。あっ、パトカーがサイレン鳴らして走って
いる。こりゃチャンス。こりゃ、スピード違反ですかねぇ?

「わからん」

……いや、そらわからんでしょうが、ほら、何かあるじゃないですか。例えば
「君も免許取ったら気をつけないとね」とか「何かこの近くで事件でもあったの
かもなぁ」
とか。それを「わからん」の一言で……あぁん。

黙々と走り、何も言われることなく自動車学校へ帰る。注意点も何も言われず
ただハンコ押してもらってお疲れ様と言われる。一体今日は何の教習だったの
だろうか。不思議だ。俺は今日、どうだったんだろう……?

それも酒呑んで忘れるとするか。